クロタミトン
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クロタミトン
|
IUPAC命名法による物質名 |
(E)-N-Ethyl-N-(2-methylphenyl)but-2-enamide[1]
|
臨床データ |
AHFS/Drugs.com |
monograph |
胎児危険度分類 |
|
識別 |
CAS番号 |
483-63-6 |
ATCvetコード |
QP53AX04 |
PubChem |
CID: 688020 |
DrugBank |
DB00265 |
ChemSpider |
599515 |
UNII |
D6S4O4XD0H |
KEGG |
D01381 |
ChEMBL |
CHEMBL1200709 |
化学的データ |
化学式 |
C13H17NO |
分子量 |
203.28 g/mol |
SMILES
-
O=C(N(c1ccccc1C)CC)/C=C/C
|
InChI
-
InChI=1S/C13H17NO/c1-4-8-13(15)14(5-2)12-10-7-6-9-11(12)3/h4,6-10H,5H2,1-3H3/b8-4+
-
Key:DNTGGZPQPQTDQF-XBXARRHUSA-N
|
クロタミトン(Crotamiton)は、外用の疥癬治療薬および鎮痒薬(痒み止め)として用いられる医薬品。オイラックス(Eurax:ノバルティスの商標)という商品名でも知られる(ただし同じオイラックスの名でも更にステロイド剤等を含む製品もある)。
最初、疥癬治療薬として開発されたが、疥癬に限らず局所的な鎮痒効果が明らかになったため、一般に用いられるようになった。
概要
疥癬治療薬としては、毎日全身の皮膚に塗布し、約24時間後に洗い流すことを数日反復する[2][3]。日本では保険適応はないが、適応外処方される。世界的にはより即効性の高い殺虫剤ペルメトリンの使用が多くなっている。
作用機序
作用機序は不明であるが、疥癬の病原寄生虫であるヒゼンダニに対して毒性を示す。抗ヒスタミン作用、局所麻酔作用、抗炎症作用とは異なる機序で瘙痒感を抑制していると考えられている。適用時に軽い灼熱感(温感)があり、温覚に対するこの刺激が競合的に瘙痒感を消失させるといわれている。副作用としては熱感、刺激感、接触性皮膚炎等が知られている[4][5]。過量投与によりメトヘモグロビン血症を起こすおそれがある[6][7]。。
脚注
- ^ Crotamiton at alanwood.net
- ^ http://www.atol-com.co.jp/mp/di/pdf/04_07/all/all.pdf
- ^ http://reference.medscape.com/drug/eurax-crotamiton-topical-343500#
- ^ “オイラックスHクリーム 添付文書” (2015年3月). 2015年10月7日閲覧。
- ^ “オイラックスクリーム10% 添付文書” (2015年3月). 2015年10月7日閲覧。
- ^ “オイラックスHクリーム 添付文書” (2015年3月). 2015年10月7日閲覧。
- ^ “オイラックスクリーム10% 添付文書” (2015年3月). 2015年10月7日閲覧。
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Japanese Journal
- 症例報告 オイラックスの香料による接触皮膚炎の1例
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
オイラックスクリーム10%
組成
成分・含量
添加物
- ステアリン酸、パラフィン、グリセリン、サラシミツロウ、アンモニア、トリエタノールアミン、ステアリルアルコール、ステアリン酸エチレングリコール、ラウリル硫酸ナトリウム、パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸プロピル、硫酸オキシキノリン、香料
禁忌
(次の患者には使用しないこと)
効能または効果
- 湿疹、蕁麻疹、神経皮膚炎、皮膚そう痒症、小児ストロフルス
- 通常症状により適量を1日数回患部に塗布又は塗擦する。
薬効薬理
- 本剤はモルモットにヒスタミンを投与して起こしたショック症状に対し何等の抑制作用を示さず、モルモット摘出回腸においても認むべき抗ヒスタミン作用を示さないこと、またヒトの皮膚感覚のうちそう痒感を抑制するが、他の皮膚感覚には影響を与えないことなどから、抗ヒスタミン剤、局所麻酔剤とは作用機序を異にすると考えられる。
一般には、皮膚に軽いしゃく熱感を与え、温覚に対するこの刺激が競合的にそう痒感を消失させるといわれている。1〜3)
鎮痒作用1)
- Heubnerの表皮十字切法に従い、健康成人の皮膚にジオニン又はヒスタミン1,000倍液を用いて生じたそう痒感に対し、オイラックスクリーム10%はすぐれた鎮痒作用を示す。また、健康成人の皮膚面で、温覚、冷覚、触覚、痛覚及び擽覚に対するオイラックスクリーム10%塗布の影響はみられていない。
有効成分に関する理化学的知見
一般名
化学名
- Crotonyl-N-ethyl-o-toluidine
分子式
分子量
性状
- 無色〜淡黄色澄明の液で、低温において一部又は全部が固化することがあり、わずかに特異なにおいがある。メタノール、エタノール(95)、アセトン、ジエチルエーテル、クロロホルム、シクロヘキサン又は石油エーテルと混和する。水に溶けにくい。
屈折率n20D
★リンクテーブル★
[★]
商品
</rad>
[★]
- 英
- hydrocortisone HDC
- 同
- コルチゾール cortisol
- 化
- コハク酸ヒドロコルチゾン、酢酸ヒドロコルチゾン、酪酸プロピオン酸ヒドロコルチゾン
- 商
- ロコイド、ハーユロン、パンデル、アボコート、クレイトン、コートリル、サクシゾン、ソル・コーテフ、HCゾロン、ハイドロコートン。
- 酪酸プロピオン酸ヒドロコルチゾン:イトロン
- (クロルヘキシジン、ジフェンヒドラミン、ヒドロコルチゾン、ベンザルコニウム)デスパ。(ヒドロコルチゾン、フラジオマイシン、ジフェンヒドラミン)レスタミン。(ヒノキチオール、ヒドロコルチゾン、アミノ安息香酸エチル)ヒノポロン。(クロタミトン、ヒドロコルチゾン)オイラックス。(混合死菌浮遊液、ヒドロコルチゾン)エキザルベ。(オキシテトラサイクリン、ヒドロコルチゾン)テラ・コートリル。(ヒドロコルチゾン、フラジオマイシン、ジブカイン、エスクロシド)プロクトセディル、ヘモレックス。(大腸菌死菌浮遊液、ヒドロコルチゾン)ポステリザン
- Penecort
- 関
- 副腎皮質ホルモン
添付文書
- サクシゾン静注用500mg/*サクシゾン静注用1000mg
- http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/2452400D6078_2_01/2452400D6078_2_01?view=body
[★]
- 英
- crotamiton
- 商
- オイラックスH、オイラックス、キンダロン、グリメサゾン、ケトコナゾール、サイベース、マイアロン、Eurax
[★]
オイラックス
- 関
- crotamiton
[★]
[★]
- 英
- rack
- 関
- 試験管立て