- 次の文を読み、41、42の問いに答えよ。
- 65歳の男性。吐血のため救急車で来院した。
- 現病歴 : 2日前から風邪気味で感冒薬を服用していた。今朝、突然嘔気があり洗面器一杯の新鮮血液を吐血した。
- 既往歴 : 25年前に胃切除術の際に輸血を受けた。数年前から肝硬変を指摘されていた。
- 現症 : 身長165cm、体重61kg。体温36.6℃。脈拍120/分、微弱、整。血圧72/40mmHg。皮膚は蒼白で頚部にクモ状血管腫がみられる。眼瞼結膜に著明な貧血を認め、眼球結膜に黄疸を認める。胸部所見では心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は軽度膨隆し、肝・脾は触知しない。
- 緊急検査を行って次の結果を得た。尿所見:蛋白(-)、糖(-)、ウロビリノゲン(±)、ビリルビン(+)。血液所見:赤血球210万、Hb6.0g/dl、Ht20%、白血球2,800、血小板8万。心電図は洞性頻脈を示している。適切な治療はどれか。
- a. エピネフリン投与
- b. ニトログリセリン投与
- c. 塩酸モルヒネ投与
- d. ヘパリン投与
- e. 輸血
[正答]
※国試ナビ4※ [096F041]←[国試_096]→[096F043]
★リンクテーブル★
[★]
- 次の文を読み、43、44の問いに答えよ。
- 44歳の男性。右下腹部の痛みと嘔吐とで来院した。
- 現病歴 : 昨日海水浴を楽しんで帰宅した。今朝4時ころ突然、腹痛で目覚めた。痛みは右側腹部から右下腹部まで拡がり、右陰嚢部にも放散した。嘔気を我慢できず、透明な胃液を少量嘔吐した。吐血や黒色便は認めず、心窩部痛もない。
- 既往歴 :30歳から高尿酸血症を指摘されているが、治療歴はない。
- 現症 : 意識は清明。身長165cm、体重78kg。体温37.1℃。脈拍76/分、整。血圧146/90mmHg。腹部は平坦で、肝・脾は触知しない。外陰部は正常で、陰嚢内容に触診上異常所見はない。
- 検査所見:尿所見:蛋白(-)、糖(-)、潜血2+。血液所見:赤血球560万、Hb 15g/dl、Ht48%、白血球9,500、血小板35万、プロトロンビン時間(PT)●2秒(基準10~14)。血清生化学所見:総蛋白7.8g/dl、アルブミン5.2g/dl、尿素窒素20mg/dl、クレアチニン1.2mg/dl、尿酸7.5mg/dl、総ビリルビン0.6mg/dl、AST(GOT)18単位(基準40以下)、ALT(GPT)16単位(基準35以下)、LDH320単位(基準176~353)、Na135mEq/l、K4.2mEq/l、Cl101mEq/l。腹部エックス線単純写真を以下に示す。
[正答]
※国試ナビ4※ [096F042]←[国試_096]→[096F044]
[★]
- 次の文を読み、41、42の問いに答えよ。
- 65歳の男性。吐血のため救急車で来院した。
- 現病歴 : 2日前から風邪気味で感冒薬を服用していた。今朝、突然嘔気があり洗面器一杯の新鮮血液を吐血した。
- 既往歴 : 25年前に胃切除術の際に輸血を受けた。数年前から肝硬変を指摘されていた。
- 現症 : 身長165cm、体重61kg。体温36.6℃。脈拍120/分、微弱、整。血圧72/40mmHg。皮膚は蒼白で頚部にクモ状血管腫がみられる。眼瞼結膜に著明な貧血を認め、眼球結膜に黄疸を認める。胸部所見では心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は軽度膨隆し、肝・脾は触知しない。
[正答]
※国試ナビ4※ [096F040]←[国試_096]→[096F042]