- 28歳の女性。右下腿の激痛と歩行困難とを主訴に来院した。数年前から時々腰痛と右殿部痛とがあり、腰椎椎間板ヘルニアの診断を受けていた。今朝、顔を洗おうとしたとき、突然右下肢に激痛が走り動けなくなった。昨夜から排尿がない。右足外側に痛覚の脱失と触覚の鈍麻とがある。右アキレス腱反射は消失、右腓骨筋の筋力は2である。緊急手術の理由となる症候はどれか。
- a. 排尿障害
- b. 下肢の激痛
- c. 腓骨筋の麻痺
- d. 表在感覚の脱失
- e. アキレス腱反射の消失
[正答]
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[★]
- 60歳の男性。持続する腰痛のため来院した。数年前から時々腰痛を自覚していた。平成16年2月にゴルフの後に腰痛が出現し、近医で薬物療法と理学療法とを受けたが腰痛は軽減せず、5月からは左下肢痛も加わり増悪傾向を示したため、紹介され7月に来院した。身長165cm、体重55㎏。体温36.9℃。下部腰椎に叩打痛を伴う運動痛がある。左殿部から左大腿部への放散痛はあるが歩行は可能である。Lasegueテスト両側陰性。左L4、L5およびS1神経根領域に感覚鈍麻と軽度の筋力低下とを認める。血液所見:赤血球390万、Hb11.3g/dl、Ht36%、白血球7,600。血清生化学所見:総蛋白7.0g/dl、アルブミン3.5g/dl、アルカリホスファターゼ346単位(基準260以下)、Na143mEq/l、K4.3mEq/l、Cl102mEq/l、Ca11.0mg/dl、P3.0mg/dl、CRP0.9mg/dl。5月と7月との腰椎エックス線単純写真正面像を以下に示す。最も考えられるのはどれか。
[正答]
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[★]
- 24歳の女性。1週前から夕方になると時々ものが二重に見えるようになり来院した。3年前からBasedow病で内服薬で治療中である。意識は清明。身長158cm、体重54kg。体温36.6℃。呼吸数18/分。脈拍104/分、整。血圧120/78mmHg。皮膚色は正常。貧血と黄疸とはない。胸部でラ音を聴取しない。腹部は平坦で、肝・脾を触知しない。下肢に浮腫を認めない。四肢筋萎縮はないが徒手筋力テストは眼輪筋4、頸部屈筋3および三角筋3である。深部(腱)反射は正常。感覚障害、小脳症状および自律神経障害は認めない。この患者で認められないのはどれか。
[正答]
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