- 英
- spinal stenosis, spinal canal stenosis
- 同
- 脊柱管狭窄
- 椎管狭小 narrow spinal canal narrowing of spinal canal
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2013/07/12 13:13:42」(JST)
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腰部脊柱管狭窄症 |
分類及び外部参照情報 |
腰椎の中央狭窄症(central canal stenosis)と外側陥凹狭窄(lateral recess stenosis)
|
ICD-10 |
M48.0 |
ICD-9 |
723.0-724.0 |
DiseasesDB |
31116 |
MeSH |
D013130 |
プロジェクト:病気/Portal:医学と医療 |
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腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)は、脊椎にある脊柱管(せきちゅうかん)という神経を囲んでいる管が狭窄する整形外科疾患。
通常、加齢に伴って発生する脊髄変性症で広く見られる症状であるが、ときには脊椎椎間板ヘルニア、骨粗しょう症や腫瘍によって引き起こされる場合もある。
目次
- 1 症状
- 2 診断・検査
- 3 治療
- 4 生活上の注意
- 5 患った著名人
- 6 関連項目
|
症状[編集]
間欠性跛行(かんけつせいはこう)がみられる。歩行しているとだんだん足が痺れたり痛くなり、休むと回復するのが特徴である。また、会陰(えいん)部の感覚に異常が生じることもある。なお、間欠性跛行は閉塞性動脈硬化症でもみられるため、鑑別が必要。症状により、馬尾型(ばびがた)、神経根型(しんけいこんがた)、混合型の3型に分類される。
診断・検査[編集]
- レントゲン検査(造影剤を使用してX線透視下で髄腔の変化をみるミエログラフィーも行われる)
- CT,ミエログラフィーCT
- MRI検査(整形外科領域では、現在リアルタイムで撮影できるMRIは存在しない)
治療[編集]
- 保存療法 PGE1(オパルモン)など血行改善薬や、消炎鎮痛剤、ノイロトロピンを使用してコントロールする。その他、温熱療法や運動療法、コルセット療法、神経ブロックも行われる。
- 手術療法 下肢麻痺、強い間欠性跛行や排尿障害などが長い間続く場合行う。脊柱菅を狭くしている部分の骨や靱帯を削る手術が行われる。
生活上の注意[編集]
反った姿勢をとると、神経と血管を圧迫し症状が強くなるため、できるだけ避けることを心がける必要がある。(腰の前屈姿勢をとることにより、生理的な腰椎前弯が減少し、脊柱管の内腔が広がるために圧迫が減少し、間欠跛行や下肢神経症状が軽快する。)
患った著名人[編集]
- 桂歌丸(落語家)
- みのもんた(司会者)
- 大山加奈(バレーボール選手)
- 橋本じゅん(俳優)
- NAOKI(EXILE)(ダンサー)
- 天龍源一郎 (プロレスラー)
関連項目[編集]
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 腰部脊柱管狭窄症による難治性のしびれ、疼痛に対しプレガバリンが有効であった血液透析患者の1例
- 大坪 茂/矢吹 恭子/石原 美和/秋葉 隆/新田 孝作
- 東京女子医科大学雑誌 81(6), 416-418, 2011-12-25
- 【症例】84歳女性。糖尿病性腎症により82歳時に血液透析導入。83歳時腰部下肢痛あり、レントゲンにて腰椎すべり症と診断。手術は高齢で本人希望もなく、リマポロストアルファデクス使用開始し経過観察とした。ワクシニアウイルス接種家兎炎症皮膚抽出液や抗うつ薬も使用し、仙骨部硬膜外ブロックも施行。しかし、症状増悪し入院となる。MRIにて、L3/4に高度狭窄と右側に椎間板ヘルニアを、L4/5に狭窄と右椎間孔型 …
- NAID 110008754020
- 椎間関節嚢腫を合併した腰部脊柱管狭窄症についての検討
- 藤城 高志,大植 睦,北野 直,篠原 和幸,森本 法生
- 中部日本整形外科災害外科学会雑誌. 中部日本整形外科災害外科学会抄録 54(3), 539-540, 2011-05-01
- NAID 10029072391
Related Links
- 先にあげた「間欠跛行」が、脊柱管狭窄症における共通した症状ですが、どこ圧迫されるかによって、出てくる症状も様々です。 「神経根」が、圧迫されるタイプ 図2は、左右の両方の神経根が圧迫されている例ですが、左右どちらか ...
- 脊柱管狭窄症を完治させたければこの治療法を実践してみてください。脊柱管狭窄症は正しい治療をおこなえば完治させることが可能です。
- 手術をしない、脊柱管狭窄症の自宅治療法・改善方法をお伝えしている「なおろう脊柱管狭窄症ドットコム」のトップページです。当サイトは一般財団法人:日本東洋医学財団の中村司(理事長)監修により、運営・制作されています。
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★リンクテーブル★
[★]
- 44歳の男性。両手が不自由になったことを主訴に来院した。
- 10年前から徐々に両手に力が入らなくなり、2、3年前から両手の筋肉がやせてきた。熱い風呂の湯加減を手でみようとするときや、誤って火のついた煙草を手に落としたときなど、手に火傷を負ったことがこれまで何回かあった。
- 意識は清明、痴呆はない。両上肢遠位部の筋萎縮と筋力低下、両上肢の深部反射消失、両下肢の深部反射亢進および両側のBabinski徴候陽性を認める。
- 痛覚と温度覚とが著しく鈍麻している部位を以下に示す。
- 視力・聴力障害、構音・嚥下障害、排尿障害および触覚・深部感覚の鈍麻を認めない。頭部MRIのT2強調正中矢状断像(別冊No.32B)と横断像とを以下に示す。
[正答]
※国試ナビ4※ [098D046]←[国試_098]→[098D048]
[★]
- 次の文を読み、64~66の問いに答えよ。
- 75歳の男性。歩行時に右足が痛くなるため来院した。
- 現病歴:1か月前から、200m歩くと右下肢の大腿部と腓腹部とが重い感じに痛くなった。少し休むと痛みは軽快した。
- 既往歴:高血圧で内服薬を服用中。
- 生活歴:喫煙は20本/日を50年間。
- 現症:身長170cm、体重78kg。脈拍72/分、整。血圧160/86mmHg。胸腹部に異常を認めない。右足背動脈拍動が減弱している。膝蓋腱反射とアキレス腱反射とは正常。
- 検査所見:尿所見:蛋白(-)、糖(-)。血液生化学所見: 空腹時血糖108mg/dl、HbA1C5.0%(基準4.3~5.8)、総蛋白7.0g/dl、総コレステロール280mg/dl。
[正答]
※国試ナビ4※ [102E063]←[国試_102]→[102E065]
[★]
- 82歳の女性。要介護認定の申請にあたって、主治医意見書作成のため来院した。12年前から高血圧症、変形性膝関節症および脊柱管狭窄症の治療中であり、2か月に1回、家族に付き添われて車椅子で受診している。長男夫婦との3人暮らしで、日中はほとんどの時間を自宅で1人で過ごす。自宅では手すりにつかまりながら歩行することができるが、寝ていることが多い。夜間の排泄はベッド横のポータブルトイレを使用している。障害高齢者の日常生活自立度判定基準(寝たきり度判定基準)を示す。
- a J-1
- b J-2
- c A-1
- d A-2
- e B-1
- f B-2
- g C-1
- h C-2
[正答]
※国試ナビ4※ [107E067]←[国試_107]→[107E069]
[★]
- 四肢の脱力と感覚障害とを訴える患者の頸椎MRIのT2強調矢状断像(別冊No.6)を別に示す。
- 考えられるのはどれか。2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [107I031]←[国試_107]→[107I033]
[★]
- 英
- long-term care insurance system
- 関
- 介護保険、介護保険法
根拠法
保険者
被保険者
- 年齢:40-64歳の医療保険加入者
- 要件:要介護・要支援 かつ 加齢に伴う疾患(特定疾患)
特定疾患
財源
- 市町村:12.5%
- 都道府県:12.5%
- 国:25%(うち5%は調整交付金)
国試
[★]
- 英
- claudication
- ラ
- claudicatio
- 同
- limp, limping、ひきずり足歩行
- 関
- 歩行
概念
- 易疲労感、息切れによる歩行の困難さとは異なる。このような患者では休めばまた歩けるようになると訴えることがある。随伴症状を聞くことが大切。
PHD.357
- exertional limb fatigue and pain
分類
[★]
- 英
- dyschondroplasia
- 同
- 軟骨無形成症、胎児性軟骨発育不全症
- 関
- 骨軟骨形成異常、軟骨形成不全、多発性骨端異形成症、脊椎骨端異形成症、シュワルツ・ヤンペル症候群、メルニック・ニードルズ症候群、全身性皮質性骨化過剰症
- 成人期の重大な合併症は脊柱管狭窄症 developmental spinal canal stenosis。馬尾の麻痺をきたす。
[★]
脊柱管狭窄、脊柱管狭窄症
- 関
- spinal stenosis
[★]
- 英
- lumbar spinal canal stenosis LSCS, lumbar spinal stenosis, LSS
- 関
- 腰部脊柱管狭窄(←狭窄した状態)
概念
- 神経組織を入れる腰部脊柱管あるいは椎間孔部がさまざまな原因によって狭窄を来し、馬尾あるいは脊髄神経根が圧迫されることにより生じる病態
原因
症状
- 神経性間欠性跛行:最も頻度が高い症状。前屈により症状が寛解する(脊柱管は腰部で前弯している、すなわち、前屈により脊柱管広くなる?ことと関係しているのだと思われる。)。
間欠性跛行の鑑別
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ASO
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L-SCS
|
発生部位
|
腓腹部
|
大腿後面、下腿外側
|
症状変動
|
あまりない
|
変動有り
|
改善
|
急速で速やかに改善 たったままで治る
|
時間がかかる 座位(前屈)で軽減
|
頻度
|
少
|
多
|
治療
- 神経根障害は自然寛解傾向があるが馬尾障害にはこれがないため治療方針が異なる。つまり前者では保存的治療が第一選択となるが後者では保存的治療が有効であることは少ない。
- 手術は保存的治療の無効であったり、神経学的症状が悪化傾向にあり、また日常生活に支障を来す場合に適応となる。
-
- 薬物療法:(疼痛除去)消炎鎮痛剤、(神経損傷治癒促進?)ビタミンB12
- ブロック療法:神経ブロック(硬膜外神経ブロック、神経根ブロック)。
- 装具療法:コルセットによる腰部の伸展制限
[★]
- 英
- developmental canal stenosis
- 関
- 脊柱管狭窄症
- 脊柱管が(おそらく先天的によりもむしろ)成長の過程で狭窄する病態。
- 英語
- http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2219646/
- http://sciencelinks.jp/j-east/article/200510/000020051005A0157328.php
- http://jnnp.bmj.com/content/52/7/887.full.pdf
- http://www.mendeley.com/research/cervical-myelopathy-caused-developmental-stenosis-spinal-canal/
芸能人
- EXILE NAOKI、「発達性脊柱管狭窄症」でダンス“禁止令”
[★]
- 英
- vertebral canal (M)
- ラ
- canalis vertebralis
- 椎弓と椎体の後面には椎孔があるが、椎骨が関節した脊柱ではこの椎孔がつながって脊柱管となる。
[★]
- 英
- vertebral column, spinal column, spine(これだけでも脊柱の意味をなす)
- ラ
- columna vertebralis
- 関
- 脊椎
[★]
- 英
- sis, pathy
[★]
- 英
- spinal stenosis、spinal canal stenosis
- 関
- 脊柱管狭窄症
[★]
- 英
- stenosis, stricture, constriction, narrowing