出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2013/04/17 13:26:19」(JST)
咽頭結膜熱(いんとうけつまくねつ)とはアデノウイルスによる感染症。プールの水を媒介として感染しやすいことから「プール熱」や咽頭結膜炎ともいわれる。
目次
|
感染後4~5日間の潜伏期間を経て、突然、38~40℃の高熱が4日~1週間続く。また喉の腫れと結膜炎を伴う。喉の腫れがひどい場合は扁桃腺炎になることもある。結膜炎を伴う場合は、目が真っ赤に充血する。発熱、結膜炎、喉の腫れの3つの症状は、必ずしも同時に現れない。
ウイルスは感染力が非常に強く、口、鼻、喉、目の結膜から体内に入り感染する。一般的には乳幼児が多く感染する。主な感染経路としては保育園、幼稚園、学校等のプールやくしゃみや、感染者が使っていた食器、タオルを共用することによって感染することもある。
現在、熱が下がるのを待つのみである。対症療法が中心である。熱が下がってもまだ体内にウイルスはいるため、症状がおさまっても2日間は、登校してはいけない。(指定伝染病である。)
この項目は、医学に関連した書きかけの項目です。この記事を加筆・訂正などしてくださる協力者を求めています(プロジェクト:医学/Portal:医学と医療)。 |
全文を閲覧するには購読必要です。 To read the full text you will need to subscribe.
リンク元 | 「結膜炎」「咽頭結膜熱」「小児感染症」 |
関連記事 | 「熱」「プール」 |
see. マイナーエマージェンシー第1版 p.65 SOP.174
疾患名 | 病原体 | 潜伏期 | 病型 | 症状、経過 | |||
感染性結膜炎 | 流行性角結膜炎 | epidemic keratoconjunctivitis | はやりめ | アデノウイルス8,19,37型(ときに4型) | 7-14日 | 急性濾胞性結膜炎 | 眼脂、流涙、羞明。眼瞼腫瘤、結膜充血、浮腫、結膜の小出血斑。耳前リンパ節の腫脹と圧痛。2-4週間で消退。発症後10日後に角膜に点状上皮化混濁。 |
咽頭結膜熱 | pharyngoconjunctival fever | プール熱 | アデノウイルス3型(ときに4,7型) | 5-6日 | 急性結膜炎 | 急性結膜炎、咽頭炎、発熱。点状上皮化混濁は少ない。 | |
急性出血性結膜炎 | acute hemorrhagic conjunctivitis | エンテロウイルス70型 | 1日 | 球結膜下出血。眼球は浮腫状、結膜充血、濾胞形成は軽度。耳前リンパ節腫脹軽度。発症より3-4日にびまん性の多発性びらん。眼痛、異物感、羞明。約1週間で治癒。罹患後2,3週間後に四肢の弛緩性の運動麻痺や脳神経麻痺があり得る。 | |||
トラコーマ | trachoma | ||||||
封入体結膜炎 | inclusion conjunctivitis | ||||||
新生児封入体結膜炎 | neonatal inclusion conjunctivitis | ||||||
細菌性結膜炎 | bacterial conjunctivitis | ||||||
淋菌性結膜炎 | gonococcal conjunctivitis | ||||||
新生児膿漏眼 | blennorrhea of the newborn | ||||||
アレルギー性結膜疾患 | アレルギー性結膜炎 | allergic conjunctivitis | |||||
春季カタル | vernal conjunctivitis | ||||||
その他の結膜炎 | フリクテン性結膜炎 | phlyctenular conjunctivitis | 束状結膜炎 | ||||
慢性濾胞性結膜炎 | chronic follicular conjunctivitis | ||||||
Stevens-Johnson症候群 | Stevens-Johnson syndrome | ||||||
眼類天疱瘡 | ocular pemphigoid | ||||||
結膜弛緩症 | conjunctivochalasis |
俗称 | 病原体 | 好発年齢 | 季節性 | 潜伏期 | 症状 | 感染症法 | 学校保健安全法 | 出席停止 | ||
流行性角結膜炎 | EKC | はやり目 | アデノウイルス8型 | なし | 春~夏 | 1-2週間 | 漿液性の目脂、流涙、羞明。乳幼児では発熱、感冒様症状、下痢、眼瞼結膜に偽膜形成。 眼瞼:腫脹。結膜:充血、浮腫、結膜の小出血斑。角膜:(発症約10日後)点状上皮下混濁。リンパ節:耳前リンパ節腫脹 |
五類感染症(眼科定点) | 第三類 | 医師が感染のおそれがないと認めるまで |
咽頭結膜熱 | PCF | プール熱 | アデノウイルス3,4,7型 | 小児 | 夏(基本的に通年) | 1週間 | 発熱、咽頭炎、結膜炎 | 五類感染症(小児科定点) | 第二種 | 出席停止は主要症状が消退した後二日を経過するまで |
急性出血性結膜炎 | AHC | コクサッキーウイルスA群24型、エンテロウイルス70型 | 成人 | なし | 1-2日 | 結膜下出血を伴う急性濾胞性結膜炎 | 五類感染症(眼科定点) | 第三類 | 医師が感染のおそれがないと認めるまで |
病名 | 手足口病 | ヘルパンギーナ | 咽頭結膜熱 |
通称 | プール熱 | ||
症状 | 口の中、手のひら、足の平などに紅斑や水疱が出現する。高熱は出ないことが多い。 | 突然の高熱で発症し、口の中の奥に水疱や潰瘍ができる | 発熱、咽頭炎、結膜炎などの症状がでる |
病原体 | エンテロウイルス属(コクサッキーウイルスA群、エンテロウイルス71型など) | アデノウイルス | |
感染経路 | 飛沫感染、接触感染 | 飛沫感染、接触感染 | 飛沫感染、接触感染 |
治療 | 対症療法 | 対症療法 | 対症療法 |
.