- 英
- melanocytic nevus、melanocytic nevi、pigmented nevus、pigmented nevi, nevus pigmentosus
- 関
- 色素細胞性母斑、色素細胞母斑、メラノサイト性母斑、母斑細胞母斑
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/06/23 04:12:06」(JST)
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ほくろ(黒子、黶、mole)は、皮膚の一部にメラニン色素を含む細胞=メラノサイトが、周囲より高い密度で集まってできた母斑の一種。メラノサイトが一層に並んでいるものを、狭義の黒子(こくし、lentigo)と言い、メラノサイトが重層したもの(しばしば持ち上げられた表皮が盛り上がって見える)を色素性母斑(pigmented nevus)あるいは母斑細胞性母斑(nevus cell nevus/nevocellular nevus)と言う(この場合、母斑を形成するメラノサイトを特に母斑細胞(nevus cell/nevocyte)と呼ぶ)。体表からは、黒く見えるのが一般的であるが、深い部分でのメラノサイトの増殖の場合、青く見えることもある(青色母斑という)。一般には過誤腫的なものと考えられているが、WHO分類分類では色素性母斑に限っては良性腫瘍として扱い、ICD-Oコード付けが成されている(8720/0など)。
日本語では古く「ははくそ(母糞)」と言った。文字通り「母胎内でついた母親の糞」の意であったが、鎌倉時代初期に色名の「くろ(黒)」と混同をきたして「ははくろ(母黒)」という語が生じ、ハワクロ→ハウクロ→ホークロという転訛を経て室町時代末期にホクロになったというのが通説である。目の下にあると泣き黒子(ぼくろ)と呼ばれる。
体の上でのほくろの位置が年月とともにゆっくり移動することがあり、複数のほくろの位置関係が変化することもあるが心配ない。
もし成人の手の平、指、足底、足指、目のあたり、鼻、上唇周辺などの“ほくろ”が急に大きく(長径6mm以上に)なったり、その境界がぼやけていたりいびつな形だったり、出血、膿、あるいは崩れがあるなら、いじらずにすぐ皮膚科や形成外科に行って、良性かどうか診てもらうのが良い。
数年で盛り上がった“ほくろ”でも、真珠状の光沢や青黒さがあったり、斑(まだら)状のもの、あるいは中央部が潰瘍で落ち込み周囲が黒く盛り上がっている場合も同様。
切除
以前はメスを使用した切除法が多かったが、近年では、レーザー治療などを使ってほくろを除去する人も増えている。 切除法のみ保険適用であり、レーザーによる除去は自由診療となっている。 レーザーによる除去は患部が大きい場合は除去した患部の凹みが大きく周りの皮膚との色が異なる。切除法は傷跡が一本の線であり目立たない以上の特徴からレーザーによる除去は比較的小さい患部に適している。
関連項目
- 雀卵斑(そばかす) 局所的に、メラニン産生能の亢進したメラノサイトが存在するもので、そのメラノサイトの密度自体は周囲と差がない。紫外線の曝露があると目立ちやすくなる。
- 悪性黒色腫 メラノサイトが悪性腫瘍化したもの。初期は良性のほくろと鑑別しにくい。
- 脂漏性角化症 皮疹の形態がほくろに似るものがあるが、上皮細胞の増殖性疾患。
- 基底細胞癌 皮疹の形態がほくろに似るものがあるが、上皮細胞の悪性腫瘍。
- いぼ
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Japanese Journal
- ダーモスコピーで良性病変を示唆し,病理組織でメラノーマとの鑑別に苦慮した足底の非定型的色素性母斑(pseudomelanoma)の1例
- 中村 考伸,出光 俊郎,塚原 理恵子,小山 尚俊,中村 哲史,飯田 絵理,正木 真澄,梅本 尚可,加倉井 真樹,山田 朋子,堂本 隆志,中川 秀己,伊東 慶悟
- Skin Cancer 27(3), 350-354, 2013
- … 病理組織像を再検討したところ,Saidaの提唱したpseudomelanomaに一致する良性の色素性母斑の可能性が高いと診断した。 …
- NAID 130003378150
- 経験 隆起性の色素性母斑に対するZebra methodを用いたレーザー複合療法の有効性の検討
- 本当は子どもに"使えない"薬の話--実際と,これをどう打開するか(13・最終回)先天性巨大色素性母斑の治療--現行の治療の限界と自家培養表皮の適応拡大に向けて
Related Links
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 - 色素性母斑の用語解説 - いわゆる良性の黒あざである。褐色から黒色までの大小種々の色素斑で,扁平または隆起する。臨床的には,生下時すでに存在し,その後自発的な増大をしないものと ...
- ほくろとは? ほくろは黒っぽい色をした直径が5、6mm程度までの小さな皮膚のできものをあらわす俗語で、顔をはじめ体中どこにでもみられます。ごくありふれたもので、ほとんどの日本人には普通いくつかのほくろがみつかります。
- ほくろは色素性母斑と呼ばれる良性の皮膚腫瘍です。大きさは様々で、色は褐色や黒色をしています。 ほくろが急に大きくなったり、炎症を起こして赤くなる、出血するなど変化があった場合は、皮膚癌の可能性があるので、早めに ...
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★リンクテーブル★
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- 56歳の男性。1年前から前頚部に黒褐色の皮疹が生じ、次第に隆起し増大してきたため来院した。
- 痒みはなく、出血や潰瘍を認めない。前頚部の写真と皮膚生検H-E染色標本とを以下に示す。
- 診断はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [098D005]←[国試_098]→[098D007]
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- 72歳の男性。3年前から左足底に皮疹が出現し、徐々に拡大してきたため来院した。左足底の写真と病理組織H-E染色標本とを以下に示す。考えられる疾患はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [096F015]←[国試_096]→[096F017]
[★]
- a. (1)(2)
- b. (1)(5)
- c. (2)(3)
- d. (3)(4)
- e. (4)(5)
[正答]
※国試ナビ4※ [098H007]←[国試_098]→[098H009]
[★]
- 英
- tumor
- 同
- 新生物 neoplasm new growth NG
- 関
分類(EPT.65)
悪性度
細胞と間質の割合
発生学的由来
組織学的分類
上皮性腫瘍
良性腫瘍
悪性腫瘍
非上皮性腫瘍
良性腫瘍
悪性腫瘍
-
臓器別分類
外陰部(女性)
子宮
卵巣
- 表層上皮性・間質性腫瘍 Surface epithelial-stromal tumors
- 性索間質性腫瘍 Sex cord/stromal tumors
- 胚細胞腫瘍 Germ cell tumors
腫瘍と関連する疾患 first aid step1 2006 p.294
[★]
- 英
- nevocellular nevus nevocellular nevi, nevocytic nevus, nevus cell nevus
- 同
- 色素性母斑 nevus pigmentosus、色素細胞母斑 pigmental cell nevus
[show details]
[★]
- 英
- giant hairy nevus
- 同
- 巨大色素性母斑, giant pigmented nevus, naevus pigmentosus piliferus
- 関
- 母斑、色素性母斑
参考
- http://www.mch.pref.osaka.jp/byouin/sinryou/geka-kei/keisei/syourei/pn/index.html
[★]
- 英
- melanocytic nevus、melanocytic nevi、pigmental cell nevus
- 関
- 色素細胞性母斑、色素性母斑、メラノサイト性母斑、母斑細胞母斑
[★]
- 英
- intradermal nevus、intradermal nevi
- 同
- 真皮母斑 dermal nevus、休止性母斑 resting nevus
- 関
- 色素性母斑
[★]
- 英
- nevus depigmentosus
- ラ
- naevus depigmentosus
- 同
- 白斑性母斑 nevus vitiligoides
[★]
- 英
- hairy pigmented nevus
- ラ
- nevus pigmentosus piliferus
- 関
- 色素性母斑
[★]
- 英
- congenital giant pigmented nevus
- 関
- 獣皮様母斑
[★]
- 英
- giant pigmented nevus
- 関
- 獣皮様母斑
[★]
- 英
- nevus, birthmark
- ラ
- naevus
- 同
- あざ
定義
- 遺伝的ないし胎生的素因に基づき、生涯のさまざまな時期に発現し、きわめて徐々に発育し、皮膚の色調あるいは形の異常を主体とする限局性の皮膚の奇形
分類
由来による分類
- A. メラノサイト系母斑(神経堤由来):
- B. 上皮細胞系母斑
- C. 間葉細胞系母斑
-
- 通常型
- 特殊型
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- 英
- dye、pigment、dye stuff
- 関
- 染色、ピグメント、染める、着色料、組織染色剤
[★]
- 英
- pigmented、pigmentary
[★]
- 英
- macula
- 関
- 発疹