疫学
病理
- 線維性被膜を有し、灰黄色・褐色、孤立性が多い。(NSU.618)
- 肝細胞が索状または管腔状に配列し、中心静脈も門脈域も認めない。(NSU.618) ← 顕微鏡的には正常肝細胞に似た細胞からなる(APT.212)
- 腺腫は胆汁を産生するので、固定標本では緑色に見える(APT.212)
治療
- NSU.618
- 経口避妊薬を服用している場合にはこれを中止。
- 腫瘍が小さく、増大傾向無ければ経過観察。
- 収容が増大し、腫瘍内での出血、壊死、腹腔内は列の可能性のある場合や、肝細胞との鑑別が困難な場合には切除。
UpToDate Contents
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- 1. 肝腺腫 hepatic adenoma
- 2. 限局性肝病変を有する患者に対するアプローチ approach to the patient with a focal liver lesion
- 3. 限局性結節性過形成 focal nodular hyperplasia
- 4. 既存の慢性肝疾患を有する女性における妊娠 pregnancy in women with pre existing chronic liver disease
- 5. 薬と肝臓：薬物性肝障害のパターン drugs and the liver patterns of drug induced liver injury
Japanese Journal
- 症例報告 二相性を有するPelioid type of Hepatocellular carcinomaの1例
- 甲斐 敬太,三好 篤,江頭 秀哲 [他]
- 肝臓 52(2), 112-119, 2011-02
- NAID 40018697461
- 糖原病Ia型に合併した肝細胞腺腫に対し2回の切除術を施行した1例
- 池田 直哉,福永 潔,橋本 真治,近藤 匡,小田 竜也,佐々木 亮孝,大河内 信弘
- 日本消化器外科学会雑誌 43(10), 1019-1024, 2010-10-01
- … 糖原病Ia型は先天性糖代謝異常症の一つで,多発肝細胞腺腫を高率に合併する.今回,同腺腫内出血に対し,肝切除術を2回施行した1例を経験したので報告する.症例は1歳時に糖原病と診断され,多発肝細胞腺腫を経過観察されていた18歳の女性で,突然の左上腹部痛と発熱を認め,精査で肝外側区域の腺腫内出血と診断された.止血のため選択的肝動脈塞栓療法を施行したが,腹痛や発熱が続いたこと,および悪性 …
- NAID 110007730445
Related Links
- 肝細胞腺腫の 1切除例. 浜松医科大学第 1外科,富士官市立病院外科Ⅲ,浜 松医科 大学第 1病理車. 小林 利 彦 佐 野 佳 彦中大 久保忠俊. 中. 小川 博. 練. 椙 村 奉 彦Ⅲ. Ⅲ. 喜 納 勇. 中ホ. 症例は54歳の女性.経口避妊薬など服用歴なし.肝内 space‐ ...
- 認識しうる部分が存在し,腫瘍細胞は正常肝細胞に. 類似した異型性の乏しい細胞で あることがうかがえた。また腫瘍内には pOrtal triadを. 認めなかった。 腫瘍周囲の肝 組織は正常で炎症や線維化を認めず,以 上より病理組織学的に肝細胞腺腫が最も考え ら ...
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★リンクテーブル★
| 国試過去問 | 「089B037」 |
| リンク元 | 「肝腫瘍」「経口避妊薬」「LCA」「HA」 |
| 関連記事 | 「腫」「腺腫」「細胞」「肝細胞」 |
「089B037」
- 肝腫瘍と誘発因子との組み合わせで正しいのはどれ
- a. (1)(2)
- b. (1)(5)
- c. (2)(3)
- d. (3)(4)
- e. (4)(5)
「肝腫瘍」
- 英
- liver tumor, hepatic tumor, hepatic neoplasm, liver neoplasm, tumor of the liver
- 関
- 肝癌、肝臓癌
分類
- SRA.472
-
- 肝細胞癌 hepatocellular carcinoma HCC → 脂肪を含むことが多いらしい。
- 胆管細胞癌 cholangiocellular carcinoma CCC
- 肝嚢胞腺癌 cystadenocarcinoma
- 肝細胞癌と胆管細胞癌の混合型
- 胆管嚢腺腫
- 肝芽腫
- 未分化癌
-
- 血管腫(肝血管腫, 良性肝腫瘍のうち最多, 大型の肝血管腫によりカサバッハ・メリット症候群をきたしうる)
- 胆管過誤腫 bile duct hamartoma
- 血管筋脂肪腫 angiomyolipoma
- 血管肉腫
- 胎芽性肉腫
肝細胞癌の鑑別疾患となる良性腫瘍
- SSUR.594
検査
- 超音波エコー：(肝細胞癌)線維性被膜を有する境界明瞭な腫瘤でモザイクパターンを呈する。(転移性肝癌)低エコーの結節病変の中心に高エコーを有するbull's eye signを認める。
参考
- 1. Fat-containing lesions of the liver: radiologic-pathologic correlation.
- Prasad SR, Wang H, Rosas H, Menias CO, Narra VR, Middleton WD, Heiken JP.SourceDepartment of Radiology, University of Texas Health Science Center at San Antonio, USA.
- Radiographics : a review publication of the Radiological Society of North America, Inc.Radiographics.2005 Mar-Apr;25(2):321-31.
- Fat-containing tumors of the liver are a heterogeneous group of tumors with characteristic histologic features, variable biologic profiles, and variable imaging findings. Benign liver lesions that contain fat include focal or geographic fatty change (steatosis), pseudolesions due to postoperative pa
- PMID 15798052
- 脂肪を含む肝腫瘍は画像検査で鑑別診断を狭めることが可能である。
「経口避妊薬」
- 英
- oral contraceptive OC, oral contraceptives, OCs,oral contraceptive pill
- 同
- 経口避妊剤
- 関
- 経口避妊法、低用量ピル、ピル。避妊
リスク因子として
禁忌
- 35歳以上の喫煙者
- 未治療の高血圧
- 詳しくはガイドライン1を参照
ガイドライン
- 1. 「低用量経口避妊薬の使用に関するガイドライン（改訂版）」
参考
- 1. クリニカルカンファレンス（一般診療・その他）；2．OC と緊急避妊 1）OC 使用の新ガイドラインと本邦での現状 - 日産婦誌５９巻９号
「LCA」
- CD45 leukocyte common antigen
- left coronary artery
- 肝細胞腺腫 liver cell adenoma
- レーバー先天黒内障 Leber congenital amaurosis
- リトコール酸 lithocholic acid