頚動脈海綿静脈洞瘻
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Japanese Journal
- 1.有痛性眼筋麻痺にて発症し典型的3主徴の存在しない内頚動脈海綿静脈洞瘻の61歳女性例(セッション1,一般演題,第23回山口県脳血管障害研究会)
- 中山 寛人,川井 元晴,根来 清,神田 隆,中山 尚登,加藤 祥一,鈴木 倫保
- 山口医学 55(2・3), 103, 2006-06-30
- NAID 110004758338
- Ehlehs-Danlous 症候群IV型に伴った非外傷性直接型内頚動脈海綿静脈洞瘻の一例
- 中馬 秀樹,TROBE Jonathan D.,PETT Elizabeth M.,DEVEIKIS John P.
- 抄録集 18, 91, 2001-10-09
- NAID 10012352584
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- 内頚動脈海綿動静脈瘻という病気の病態と治療について 内頚動脈海綿動静脈瘻の患者さん、家族の皆様へ はじめに 内頚動脈海綿動静脈瘻という病気について 正常な血管は、太い動脈から細い動脈・更に細い毛細血管を経て静脈へと ...
- 【医師監修・作成】「頚動脈海綿静脈洞瘻」近くに位置する別々の血管である、内頚動脈と海綿静脈洞と呼ばれる静脈が、直接繋がって血液が流れている状態|頚動脈海綿静脈洞瘻の症状・原因・治療などについての基礎情報を掲載し ...
- 通常、内頚動脈と海綿静脈洞及びそこからの静脈は以下のような位置関係です。 それが、海綿静脈洞-内頚動脈との間に瘻孔ができれば、動脈から上眼静脈や上・下錐体静脈洞に血流が逆流して拡張します。
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★リンクテーブル★
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- 40歳の女性。頭痛と左眼痛とを主訴に来院した。 3週前から複視があった。視力は右1.0(矯正不能)、左1.0(矯正不能)。左眼の結膜浮腫、上強膜静脈の怒張および拍動性眼球突出を認める。左眼の内転障害と上下転障害とを認める。左眼膚外側縁で血管性雑音を聴取する。
- 考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [105A031]←[国試_105]→[105A033]
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- 45歳の女性。1年前から両眼の眼球突出に気付き、最近増悪したため来院した。両側の眼瞼開大(Dalrymple徴候)と下方視で強膜上部の露出(Graefe徴候)とを認める。拍動性雑音はない。眼窩単純MRIの脂肪抑制T1強調冠状断像を以下に示す。眼球突出の原因で最も考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [099G047]←[国試_099]→[099G049]
[★]
- 頭部外傷直後の成人患者で、意識は清明だが頭部エックス線単純写真で側頭骨に線状骨折を認める場合、最も注意すべき病態はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [099E055]←[国試_099]→[099E057]
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- 英
- carotid-cavernous sinus fistula, CCF, carotid cavernous fistula, CCF
- 同
- 頸動脈海綿静脈洞瘻、内頚動脈海綿静脈洞瘻?、内頸動脈海綿静脈洞瘻?
- 関
- 硬膜動静脈瘻
[show details]
概念
- 頚動脈、とくに内頚動脈と海綿静脈に異常交通をきたした状態(動静脈瘻)をいう。
- 一側の眼球突出、結膜の充血浮腫、心拍に一致した血管雑音が3主徴と言われている。
原因
- 頭部外傷:トルコ鞍近傍の前頭蓋骨底骨折により海綿静脈洞内で内頚動脈やその分枝が損傷受けて瘻が形成される
- 脳動脈瘤破裂:外傷などにより、海綿静脈洞内の内頚動脈に偽性動脈瘤が形成され、後日破裂して生じる。
- 動脈硬化
- 特発性
分類
- 直接型:海綿静脈洞~内頚動脈本幹
- 間接型:海綿静脈洞~内・外頚動脈硬膜枝
病態
- 動脈血が海綿静脈洞内に直接流入するため、眼窩内の静脈圧が亢進し、拍動性眼球突出、結膜充血と結膜浮腫、眼瞼周囲の血管雑音を呈する。また、眼球運動障害、視力障害、大量の鼻出血、頭痛、眼科部痛などを呈する。症状は瘻ができた側に強く認められるが、静脈洞は左右で連絡しているため、反対側や両側に症状が出ることもある。
症状
Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.
徴候
- 聴診:血管雑音
- 眼:眼球突出、結膜充血、結膜浮腫
- 外眼筋:外眼筋麻痺
経過
診断
- 脳血管アンギオ:内頸動脈と海綿静脈洞が同時期に造影される
治療
- 特発性の場合自然に閉鎖することがあるが、外傷性の場合は自然閉鎖は難しい。
- 手術療法としては、バルーンなどによる血管内治療が選択される。
国試
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内頚動脈海綿静脈洞瘻
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- 英
- internal carotid artery (N), ICA
- ラ
- arteria carotis interna
- 同
- 内頸動脈
- 関
- 総頚動脈、外頚動脈
- 図:N.98,130(頭蓋内での走行)
- 頚部では迷走神経と一緒に、さらに内頚静脈と一緒に頚動脈鞘に包まれている (KH.28)
起始
走行
分布
枝
詳細
部位
参考
- 1. 系統発生からみた内頸動脈とその分枝 Phylogenetic consideration of internal carotid artery and its branch
- http://nnac.umin.jp/nnac/Download_2011_files/2%20Tanaka.pdf
Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.
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- 英
- carotid artery
- ラ
- arteria carotis
- 同
- 頸動脈
- 関
- 外頸動脈
頚動脈
止血点
The sixth cervical vertebra is a critical boundary of the root of the neck. To enter the neck from the chest, the vascular structures pass through a ringlike opening bounded by the scalene muscles laterally, the sternum and first ribs anteriorly, and the vertebrae(notably C6)
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- 英
- cavernous sinus (KH)
- ラ
- sinus cavernosus
- 関
- 硬膜静脈洞、小脳の静脈
海綿静脈洞を貫くもの
臨床関連
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- 英
- vein (Z)
- ラ
- vena
- 毛細血管から発生した静脈血を心臓に送るために使われる血管。
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- 英
- sponge
- 関
- 海綿質、海綿状、海綿体、スポンジ