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Japanese Journal
- 症例報告 ベンダムスチン単剤療法中にサイトメガロウイルス抗原血症をきたした難治低悪性度B細胞性リンパ腫の3例
- ベンダムスチン単剤療法中にサイトメガロウイルス抗原血症をきたした難治低悪性度B細胞性リンパ腫の3例
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- 活動的なCMV感染は、ウイルス分離、CMV抗原血症(アンチゲネミア)、ウイルスDNAやRNAのPCRなどでの検出、細胞・組織病理学的な感染細胞の検出などをもって診断する。具体的な検査法は以下の通り。 1)ウイルス分離
- (1) 第一抗体 (抗ヒトサイトメガロウイルス(CMV) pp65 抗原 マウスモノクローナル抗体液含有) 2.7mL×1瓶 (2) 第二抗体 (アルカリホスファターゼ標識抗マウスイムノグロブリンヤギポリクローナル抗体液含有) 2.7mL×1瓶
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- 次の文を読み、56~58の問いに答えよ。
- 32歳の男性。発熱と咳嗽とを主訴に来院した。
- 現病歴:2日前から38℃台の発熱と咳嗽が出現した。市販の解熱鎮痛薬を服用したが、37.0℃以下に解熱せず、今朝からは呼吸困難も感じるようになったため受診した。腹痛と下痢はない。
- 既往歴:27歳時に右胸部の帯状疱疹。29歳時に右側肺炎。30歳時に左側肺炎。
- 生活歴:食品加工の工場で働いている。妻と4歳の子供がいる。喫煙は20本/日を10年間。飲酒は機会飲酒。
- 現症:意識は清明。身長165cm、体重58kg。体温 38.3℃。脈拍 88/分、整。血圧 86/42mmHg。呼吸数 28/分。SpO2 95%(room air)。眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない。心音に異常を認めない。右側の胸部でcoarse cracklesを聴取する。腹部は平坦で、腸蠕動音に異常を認めず、肝・脾を触知しない。
- 検査所見:血液所見:赤血球 398万、Hb 11.3g/dL、Ht 37%、白血球 3,400(桿状核好中球 22%、分葉核好中球 58%、好酸球3%、好塩基球2%、単球8%、リンパ球7%)、血小板 15万。血液生化学所見:総蛋白 7.5g/dL、アルブミン 3.8g/dL、尿素窒素 18mg/dL、クレアチニン 0.8mg/dL、尿酸 5.8mg/dL、Na 137mEq/L、K 3.9mEq/L、Cl 100mEq/L。CRP 8.8mg/dL。胸部エックス線写真(別冊No. 11)を別に示す。
- その後の経過:胸部エックス線写真と喀痰のGram染色標本の検鏡結果から肺炎球菌による細菌性肺炎と診断し入院となった。入院初日からセフトリアキソンの投与を開始したところ、入院3日目までに咳嗽は減少し食欲も出てきた。入院3日目の体温は36.8℃、脈拍 80/分、整。血圧 116/58mmHg。呼吸数 16/分。SpO2 96%(room air)。血液所見:白血球 6,300(桿状核好中球 14%、分葉核好中球 61%、好酸球 3%、好塩基球 2%、単球 7%、リンパ球 13%)、血小板 22万。CRP 4.4mg/dL。胸部エックス線写真で所見の改善を認めた。初診時に採取した喀痰および血液の培養からは肺炎球菌が検出された。その後も症状は改善傾向が続き、入院4日目に採取した喀痰の細菌培養検査では肺炎球菌が陰性化していたが、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)が検出された。
- 今回の肺炎は治癒したが肺炎を繰り返しているため、外来で経過観察した際に本人の同意を得て抗HIV抗体スクリーニング検査を行ったところ陽性であった。
- 次に行うべき検査として適切なのはどれか。2つ選べ。
- a 抗風疹IgM抗体
- b 抗ムンプスIgM抗体
- c サイトメガロウイルス抗原
- d 抗トキソプラズマIgM抗体
- e 抗ヒトパルボウイルスB19IgM抗体
[正答]
※国試ナビ4※ [110B057]←[国試_110]→[110B059]
[★]
- 75歳の男性。乾性咳嗽と発熱とを主訴に来院した。5日前に湿性咳嗽、喀痰および発熱が生じたため自宅近くの診療所を受診し、非ステロイド性抗炎症薬と抗菌薬とを5日分処方された。内服3日目には解熱したが5日目に乾性咳嗽と発熱とが出現したため再び診療所を受診し、胸部エックス線写真で異常を認めたため紹介されて受診した。身長 165cm、体重 63kg。体温 37.3℃。脈拍64/分、整。血圧132/64mmHg。呼吸数 20/分。咽頭に発赤を認めない。頸静脈の怒張を認めない。心音に異常を認めない。両側にfine cracklesを聴取する。下腿に浮腫を認めない。血液所見:赤血球 376万、Hb 13.7g/dL、Ht 35%、白血球 10,100(桿状核好中球4%、分葉核好中球 76%、好酸球 3%、好塩基球 0%、単球 5%、リンパ球 12%)、血小板 35万。血液生化学所見:LD 386IU/L(基準 176~353)、尿素窒素14mg/dL、クレアチニン 0.8mg/dL、血糖 98mg/dL、HbA1c 6.1%(基準 4.6~6.2)、脳性ナトリウム利尿ペプチド(BNP) 23.9pg/mL(基準 18.4以下)、KL-6 632U/mL(基準 500未満)。免疫血清学所見:CRP 5.0mg/dL、β-D-グルカン 4pg/mL未満(基準 10以下)、サイトメガロウイルス抗原陰性。動脈血ガス分析(room air):pH 7.43、PaCO2 36Torr、PaO2 69Torr、HCO3- 23mEq/L。気管支肺胞洗浄液所見:細胞数 3.5×10^6/mL(肺胞マクロファージ 12%、リンパ球 85%、好中球 1%、好酸球 2%)。胸部エックス線写真(別冊No. 14A)と胸部CT(別冊No. 14B)とを別に示す。
- 最も考えられる疾患はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [109I048]←[国試_109]→[109I050]
[★]
- 英
- cytomegalovirus, CMV
- 関
- ウイルス、白血球中サイトメガロウイルスpp65抗原
ウイルス学
- ヘルペスウイルス科ベータヘルペスウイルス亜科サイトメガロウイルス属
- 二本鎖DNAゲノム。
- あらゆる臓器・組織に潜伏感染
- 感染細胞が巨大化
- 初感染はほとんどの場合は不顕性
- CMVの増殖には2-3日かかるので、病変の進行には約2週間かかる
- HSV:6-8hr, VZV:約14hr, CMV:48-72hr
病原性を示す場合
- 経胎盤感染:妊娠中に妊婦が初感染した場合:胎児:経胎盤感染→巨細胞封入体症
- 新生児・乳児期:未熟児として出生して以降抗体が不十分な場合
- 免疫不全患者:日和見感染症として再活性化して感染症を起こす。
- 免疫抑制患者(臓器移植):間質性肺炎
感染症
疫学
- 小児期にほとんど感染 → 近年成人の罹患率が低下しつつある。
感染経路
- 垂直感染:母子感染(経胎盤。経産道。経母乳)
- 水平感染:唾液、尿、精液、子宮頸管分泌液。医原性(臓器移植。輸血)。
[★]
- 英
- virus
- 同
- ウイルス粒子 virus particle、ビリオン virion
- 関
- 微生物学、抗ウイルス薬、国試に出がちなウイルス
感染経路による分類 SMB.374
学名
目(order, -virales), 科(family, -viridae), 亜科(subfamily, -virinae), 属(genus, -virus), 種(species)
増殖過程
- 吸着 absorption
- 侵入 penetration
- 脱殻 uncoating
- ゲノムの複製 replication、遺伝子発現 transcription
- ウイルス粒子の組み立て assembly
- 放出 release
感染の分類
持続時間
ゲノム
- 一本鎖RNA(-)をゲノムとするウイルスはウイルス粒子内にRNA依存性RNA合成酵素を有する。
[★]
- 英
- antigen Ag
- 関
- 抗体
分類
[★]
- 英
- mega、M
- 関
- 巨大、メチオニン、モル濃度
[★]
- 英
- solder
- 関
- はんだ、鑞着