抗痙攣薬
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- a drug used to treat or prevent convulsions (as in epilepsy) (同)anticonvulsant_drug, antiepileptic, antiepileptic_drug
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抗てんかん薬(こうてんかんやく、Anticonvulsant、antiseizure drugs)は、てんかん及び痙攣に使用する薬品である。これらはハイリスク薬である[1][2]。治療域と有毒域が近いため治療薬物モニタリングが必要になる薬が含まれる[3]。
目次
- 1 一般的な抗てんかん薬
- 2 新規抗てんかん薬
- 3 てんかんの治療
- 3.1 てんかん重積状態
- 3.2 部分発作
- 3.3 全般発作
- 3.4 精神症状を有する場合
- 3.5 内科疾患を有する場合
- 3.6 併用の注意
- 3.7 治療の終結
- 4 関連項目
- 5 参考文献
- 6 外部リンク
一般的な抗てんかん薬
- バルビツール酸系
-
- フェノバルビタール(PB)(商品名:フェノバール®、ワコビタール®、ルピアール®、ノーベルバール®)
- 強直間代発作が他剤で止まらない場合に追加すると奏功することがある。ノーベルバール®の点滴、またはフェノバール®筋肉注射などがよく用いられる。半減期が非常に長く1日1回投与で十分である。副作用の小脳失調は遅れて出現するため注意が必要である。
-
- プリミドン(PRM)(商品名:マイソリン®、プリムロン®)
- 局在関連てんかんにおける二次性強直間代発作に有効とされている。フェノバルビタールが無効でもプリミドンが有効な場合がある。
-
- メタルビタール(商品名:ゲモニール®)
- ヒダントイン系
-
- エトトイン(商品名:アクセノン®)
- フェニトイン(PHT)(商品名:アレビアチン®、ヒダントール®)
- カルバマゼピンが無効な局在関連てんかん、二次性全般化傾向の強い局在関連てんかんに用いる。症候性・潜在性全般てんかんや大発作重積でジアゼパム単独で効果不十分な時も用いられる。アレビアチン®は数少ない、点滴可能な抗てんかん薬という点で重宝する。5~7mg/Kgが標準の一日投与量であるが、急速飽和する場合は15mg/Kgを生理食塩水に溶かして60分程度で点滴する。500mgで急速飽和する場合が多い。血管外に漏れると強い痛みを起こすこと、点滴では他の製剤と混和すると結晶を作りやすいことなどに注意が必要である。治療域は10~20μg/mlと非常に狭い。単剤投与では30μg/mlでようやく発作が防止できることもある。しかしこの濃度で長期投与を行うと感覚鈍麻など末梢神経障害が出現することがある。血中濃度はある濃度を超えると指数級数的に上昇し中毒域に達する。フェニトイン中毒としては眼振、複視、歩行失調など小脳障害が有名である。その他、不随意運動、知能障害、記銘力障害などが出現することもある。低アルブミン血症患者ではアルブミン結合率が低いため遊離型増加し作用が増強される。フェノバルビタールの合剤としてヒダントール®が知られている。
- サクシミド系
-
- エトスクシミド(ESM)(商品名:エピレオプチマル®、ザロンチン®)
- 欠神発作には有効であるが、大発作を悪化させることがある。成人では15~30mg/Kg、小児では20~40mg/Kgが1日量となる。
- スルフォンアミド系
-
- アセタゾラミド(AZA)(商品名:ダイアモックス®)
- スルチアム(SL)(商品名:オスポロット®)
- ベンズイソキサール系
-
- ゾニサミド(ZNS)(商品名:エクセグラン®)
- 局在関連てんかんの場合は第一選択薬として用いることができる。また症候性・潜在性局在関連てんかんで補助剤として、ミオクローヌスてんかんでも用いることもある。開始量は成人で100~200mg、維持量は200~400mgである。パーキンソン病治療薬として用いられることもある。食思不振、体重減少の副作用が有名である。
- ベンゾジアゼピン系
ベンゾジアゼピン系抗てんかん薬は発作型に関わらず有効なことがある。但しミオクローヌス発作など一部を除いて耐性の形成ができやすい。また重症筋無力症、急性狭隅角緑内障には禁忌である。長期使用により耐性と依存性が形成される。[4][5][6][7]
-
- クロナゼパム(CZP)(商品名:リボトリール®、ランドセン®)
- ミオクローヌス発作に有効である。1~3mgを分2で投与する場合が多い。
-
- ジアゼパム(DZP、DAP)(商品名:セルシン®、ホリゾン®、ダイアップ®坐剤)
- 重積状態での第一選択薬であり、救急医療の現場でよく用いられる。5mgずつ20mgまで使用することが多い。
-
詳細は「痙攣」を参照
-
- ニトラゼパム(NZP)(商品名:ネルボン®、ベンザリン®)
- ミダゾラム(商品名:ドルミカム®)(日本では健康保険での適応症はなく、小児科学会が適応要望を出している)
- 呼吸抑制が出にくいため重積状態で使いやすい。10mgを生理食塩水20mlで希釈して緩徐に静脈注射といった方法がとられる。
-
- クロバザム(CLB)(商品名:マイスタン®)
- クロナゼパム、ジアゼパムなど従来のベンゾジアゼピン系抗てんかん薬が1,4-ベンゾジアゼピン(1,4位にN原子をもつ)であるのに対してクロバザムは1,5-ベンゾジアゼピンである。単剤投与では効果は限定的であるがカルバマゼピンで抑制ができなかった複雑部分発作で追加薬として用いられる。フェニトイン、ゾニサミドにも追加することがある。バルプロ酸が無効であった特発性全般てんかんの欠神発作に有効な場合もある。5mg/dayから開始し30mg/dayまで増量できる。
- 分子脂肪酸系
-
- バルプロ酸ナトリウム(VPA)(商品名:デパケン®、バレリン®、セレニカR®など)
- 特発性全般性てんかんの第一選択薬である。局在関連てんかんでは二次性全般化による強直間代発作に対して有効なこともある。単剤投与では20mg/Kg/day前後で有効血中濃度に達する場合が多い。治療開始に伴って嘔気が出現することがある。特に急激に増量する場合は頻発する。本態性振戦が出現し、副作用対策でβブロッカーが投与されることもある。高アンモニア血症、血小板減少症をきたすこともある。
- イミノスチルベン系
-
- カルバマゼピン(CBZ)(商品名:テグレトール®、テレスミン®)
- 局在関連てんかんの第一選択薬である。特に精神症状を併発する場合に向精神作用があるため好んで用いられる。代謝産物であるカルバマゼピンエポキシドにも抗てんかん作用がある。バルプロ酸と併用するとエポキシドの作用によって血中濃度が正常でも中毒症状が出現することがあるため注意が必要である。単剤投与では8~12mg/Kgで、多剤投与では14~20mg/Kgで有効血中濃度に達することが多い。投薬開始時は一過性の血中濃度高値を示し、副作用が出現しやすい。逆に当初は有効血中濃度であっても、同じ投与量では徐々に有効血中濃度が低下している。そのため、100mg程度の投与から開始し、1週間毎に増量していくといった使い方もある。投与後1~2時間で複視、めまいといった小脳症状、1週間ほどで発疹が出現することがある。発疹は1割程度の出現率であるが重篤なものは更にその1割であり(つまり1%、100人に1人)、内服継続で軽快することも多い。SLE様の皮疹は6~12カ月で出現することがあり、可逆的であるが抗核抗体は陰性化しない。その他、低ナトリウム血症や水中毒を起こすことがある。神経痛の治療で用いた場合に不整脈の出現など重篤な副作用報告がある。神経痛に対してはプレガバリン(商品名:リリカ®)と並んでよく用いられる。
- 新規抗てんかん薬
-
- ガバペンチン(GBP)(商品名:ガバペン®)
- トピラマート(TPM)(商品名:トピナ®)
- ラモトリギン(LTG)(商品名:ラミクタール®)
- レベチラセタム(LEV)(商品名:イーケプラ®)
- カンナビノイド
- エピディオレックス(Epidiolex)は、大麻の成分であるカンナビジオール(英語版)(CBD)を用いた医薬品で、GWファーマシューティカルズが臨床試験を行っている。この成分の多い医療大麻を用いた小児治療抵抗性てんかん19人の試験では、Dravet症候群、Doose症候群、レノックス・ガストー症候群といったてんかんの患者であり、16人(84%)が発作を軽減し、うちわけは2人(11%)は完全に消失、8人(42%)は80%以上の減少、6人(32%)は25~60%減少させた[8]。
主な抗てんかん薬のイオンチャネルへの作用
主な抗てんかん薬のイオンチャネルへの作用としてはNaチャネル抑制、T型Caチャネル抑制、非T型Caチャネル抑制、GABA類似作用、グルタミン酸の抑制に大別される。
物質名 |
商品名 |
Naチャネル抑制 |
T型Caチャネル抑制 |
非T型Caチャネル抑制 |
GABA類似作用 |
グルタミン酸の抑制 |
フェニトイン(PHT) |
アレビアチン® |
+++ |
― |
+ |
+ |
― |
フェノバルビタール(PB) |
フェノバール® |
++ |
― |
+ |
++ |
++ |
カルバマゼピン(CBZ) |
テグレトール® |
+++ |
― |
+ |
+ |
+ |
バルプロ酸(VPA) |
デパケン® |
++ |
+ |
+ |
++ |
+ |
エトスクシミド(ESM) |
エピレオプチマル® |
― |
+++ |
― |
― |
― |
ベンゾジアゼピン系 |
リボトリール® |
+ |
― |
+ |
+++ |
- |
ゾニサミド(ZNS) |
エクセグラン® |
+ |
++ |
+ |
― |
++ |
ガバペンチン(GBP) |
ガバペン® |
- |
- |
++ |
++ |
- |
トピラマート(TPM) |
トピナ® |
++ |
- |
+ |
++ |
++ |
ラモトリギン(LTG) |
ラミクタール® |
+++ |
― |
― |
― |
+ |
新規抗てんかん薬
日本において2006年以降に承認されたガバペンチン、トピラマート、ラモトリギン、レベチラセタムなどを新規抗てんかん薬という。これらの作用機序はシナプス小胞の放出減少以外、旧来の抗てんかん薬の作用機序を組み合わせたものにすぎない。しかし相互作用、一部の副作用は軽減されている。
物質名 |
商品名 |
GABA受容体の増強 |
電位依存性Naチャネルの抑制 |
グルタミン酸受容体の阻害 |
炭酸脱水素酵素阻害 |
電位依存性Caチャネルの阻害 |
シナプス小胞放出阻害 |
ガバペンチン(GBP) |
ガバペン® |
あり |
なし |
なし |
なし |
あり |
なし |
トピラマート(TPM) |
トピナ® |
あり |
あり |
あり |
あり |
あり |
なし |
ラモトリギン(LTG) |
ラミクタール® |
なし |
あり |
あり |
なし |
あり |
なし |
レベチラセタム(LEV) |
イーケプラ® |
なし |
なし |
なし |
なし |
なし |
あり |
てんかんの治療
てんかんにおける抗てんかん薬の主な使い分けを以下にまとめる。
てんかん重積状態
国際抗てんかん連盟(ILAE,1981)ではてんかん重積状態(SE)とは「発作がある程度の長さ以上続くか、または、短い発作でも反復し、その間の意識回復がないもの」と定義している。ある程度の長さに関しては30分と解釈される場合が多いが早期治療のため10分程度で重積とみなし治療を開始することが多い。重積状態での標準的な治療はジアゼパム、ミダゾラム、フェノバルビタール、フェニトインが用いられる。第一選択はジアゼパム10mgの静注であるが5mgずつ20mgまで投与されることが多い(5mg/分)。欠神発作の重積状態、ミオクロニー発作以外ではフェニトインが第二選択として用いられる。SEが30分以上持続すると脳に不可逆的な変化が起こるとされており、30分以上経過した場合は気管内挿管および全身麻酔薬を用いて発作を止めることがある。プロポフォールなどがよく用いられる。
部分発作
発作型 |
第一選択 |
第二選択 |
単純部分発作 |
カルバマゼピン、ゾニサミド、フェニトイン |
バルプロ酸、クロナゼパム、トピラマート、ガバペンチン、フェノバルビタールなど |
複雑部分発作 |
カルバマゼピン、ゾニサミド、フェニトイン |
バルプロ酸、クロナゼパム、トピラマート、ガバペンチン、フェノバルビタールなど |
二次性全般化 |
カルバマゼピン、ゾニサミド、フェニトイン |
バルプロ酸、クロナゼパム、トピラマート、ガバペンチン、フェノバルビタールなど |
部分発作の第一選択として推奨されるのはカルバマゼピンである。フェニトイン、ゾニサミド次いでバルプロ酸が考慮される。新規抗てんかん薬ではラモトリギン、次いでカルバマゼピンと同様にレベチラセタム、次いでトピラマートが推奨されている。
全般発作
発作型 |
第一選択 |
第二選択 |
欠神発作 |
バルプロ酸、エトスクシミド |
クロナゼパム、クロバザム、ゾニサミド |
ミオクロニー発作 |
パルプロ酸、クロナゼパム |
ニトラゼパム、クロバザム、ゾニサミド、エトスクシミド |
強直発作 |
なし |
ゾニサミド、バルプロ酸、フェニトイン、クロナゼパム |
強直間代発作 |
パルプロ酸 |
フェニトイン、カルバマゼピン、フェノバルビタール、ゾニサミド、クロナゼパム |
全般発作抑制効果はバルプロ酸に優位性があるとされている。欠神発作にはエトスクシミド、ミオクロニー発作にはクロナゼパム、強直間代発作にはフェノバルビタールも考慮される。クロバザム、フェニトインも候補になる。症候性全般てんかんではクロナゼパム、ゾニサミドが考慮される。新規抗てんかん薬では強直間代発作ではバルプロ酸に次いでラモトリギン、トピラマート、次いでレベチラセタムが推奨されている。欠神発作ではエトスクシミドに次いで、ラモトリギン、ミオクロニー発作ではバルプロ酸に次いでレベチラセタムが推奨されている。カルバマゼピンやガバペンチンではミオクロニー発作や欠神発作が増悪するため特発性全般てんかんでは使用しないことが多い。
精神症状を有する場合
GABA作動性薬剤(バルビツール酸系、ベンゾジアゼピン系、バルプロ酸、ゾニサミド、ガバペンチン、トピラマート)は抗不安作用や躁状態抑制効果があり、グルタミン酸系抑制効果のある薬剤(ゾニサミド、ラモトリギンやレベチラセタム)は抗抑うつ作用や不安誘発作用があると考えられている。発作に関連した一過性の行動障害(発作周辺精神症状)は適切な発作抑制後、情緒安定化作用のなるバルプロ酸、カルバマゼピン、ラモトリギンの使用は考慮される。発作と関連しない場合は精神障害の一般的な治療に準じる。その他、抗てんかん薬によって誘発される精神病反応の報告もある。
内科疾患を有する場合
多くの抗てんかん薬は肝代謝であるが新規抗てんかん薬には腎代謝のものが含まれている。肝代謝がバルプロ酸、フェニトイン、カルバマゼピン、フェノバルビタール、ベンゾジアゼピン系であり、肝腎代謝がトピラマート、ラモトリギン、腎代謝がガバペンチン、レベチラセタムである。注意すべき副作用としては、フェニトイン、カルバマゼピンの心伝導系異常の悪化、カルバマゼピン、バルプロ酸での低ナトリウム血症の悪化、フェニトイン、カルバマゼピンでの免疫系疾患の影響、フェノバルビタール、ゾニサミド、カルバマゼピンの認知機能への悪化、バルプロ酸のパーキンソン症候群などがある。
併用の注意
フェニトインと制酸剤、ガバペンチンと酸化マグネシウムの使用は吸収阻害をおこし血中濃度を低下させる。またてんかん閾値を低下させる薬剤としては抗うつ薬、抗精神病薬、気管支拡張薬、抗菌薬、局所麻酔薬、鎮痛薬、抗ヒスタミン薬、筋弛緩薬、抗腫瘍薬などが知られている。
治療の終結
小児では予後良好なてんかん症候群が存在するため発作寛解2年以上経過した場合は減量後、治療終結が可能な場合がある。しかし減量法に関しては標準的なものは存在しない。思春期発症のてんかん、症候性てんかん、脳波異常の存在は再発再燃の危険性が高いとされている。成人てんかんでは減量開始時に2種類以上の薬物を服用、強直間代発作の既往、ミオクロニー発作の既往、神経学的異常などが再発のリスクを高めるとされている。
関連項目
- 神経学
- 痙攣
- てんかん
- サリドマイド - 当初は抗てんかん薬として開発されたが効果は認められず、催眠性が認められたため、催眠薬として販売された。
参考文献
- てんかん学ハンドブック ISBN 9784260001168
- ^ 日本薬剤師会 (2011-04-15) (pdf). 薬局におけるハイリスク薬の薬学的管理指導に関する業務ガイドライン (Report) (第2版 ed.). 日本薬剤師会. http://www.nichiyaku.or.jp/action/wp-content/uploads/2011/05/high_risk_guideline_2nd.pdfline.pdf 2014年5月22日閲覧。.
- ^ 日本薬剤師会 (2011a) (pdf). 「ハイリスク薬」の薬学的管理指導において特に注意すべき事項 (Report). 日本薬剤師会. http://www.nichiyaku.or.jp/action/wp-content/uploads/2011/05/high_risk_guideline_chart.pdf 2014年5月22日閲覧。.
- ^ 日本臨床薬理学会 『臨床薬理学』 医学書院、2011年、第3版、7頁。ISBN 978-4260012324。
- ^ Browne TR (May 1976). "Clonazepam. A review of a new anticonvulsant drug". Arch Neurol 33 (5): 326–32. PMID 817697.
- ^ Isojärvi, JI; Tokola RA (December 1998). "Benzodiazepines in the treatment of epilepsy in people with intellectual disability". J Intellect Disabil Res 42 (1): 80–92. PMID 10030438.
- ^ Tomson T (May-Jun 1986). "Nonconvulsive status epilepticus:\oauthors=Svanborg E, Wedlund JE". Epilepsia 27 (3): 276–85. doi:10.1111/j.1528-1157.1986.tb03540.x. PMID 3698940.
- ^ Djurić, M; Marjanović B, Zamurović D (May-Jun 2001). "[West syndrome--new therapeutic approach]". Srp Arh Celok Lek 129 (1): 72–7. PMID 15637997.
- ^ Porter, Brenda E.; Jacobson, Catherine (December 2013). "Report of a parent survey of cannabidiol-enriched cannabis use in pediatric treatment-resistant epilepsy". Epilepsy & Behavior 29 (3): 574–577. doi:10.1016/j.yebeh.2013.08.037. PMID 24237632.
外部リンク
- てんかん治療ガイドライン
- 成人の初発けいれん発作に対するガイドライン
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薬理学:医薬品の分類 |
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消化器/代謝(A) |
胃酸中和剤(制酸薬、H2ブロッカー、プロトンポンプ阻害薬) • 制吐薬 • 瀉下薬 • 止瀉薬/止痢薬 • 抗肥満薬 • 血糖降下薬 • ビタミン • ミネラル
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血液、血液生成器官(B) |
抗血栓薬(抗血小板剤、抗凝固薬、血栓溶解薬) • 抗出血(血小板、凝固・線溶系、抗線維素溶解性)
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循環器系(C) |
心臓療法/狭心症治療薬(強心配糖体、抗不整脈薬、強心剤) • 高血圧治療薬 • 利尿薬 • 血管拡張薬 • 交感神経β受容体遮断薬 • カルシウム拮抗剤 • レニン-アンジオテンシン系(ACE阻害薬、アンジオテンシンII受容体拮抗薬、レニン阻害薬) • 脂質降下薬(スタチン、フィブラート、胆汁酸捕捉因子)
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皮膚(D) |
皮膚軟化剤 • 瘢痕形成剤 • 鎮痒薬 • 乾癬治療薬 • 他の皮膚薬
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泌尿生殖器系(G) |
ホルモン避妊薬 • 排卵誘発治療 • SERM • 性ホルモン
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内分泌器(H) |
視床下部脳下垂体ホルモン • 副腎皮質ホルモン(糖質コルチコイド、ミネラルコルチコイド) • 性ホルモン • 甲状腺ホルモン/抗甲状腺薬
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感染(J、P、QI) |
抗菌薬 (抗生物質) • 抗真菌薬 • 抗ウイルス薬 • 抗寄生虫薬(抗原虫薬、駆虫薬) • 外部寄生虫駆除剤 • 静注用免疫グロブリン • ワクチン
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悪性腫瘍(L01-L02) |
抗がん剤(代謝拮抗薬、抗腫瘍性アルキル化薬、紡錘体毒、抗悪性腫瘍薬、トポイソメラーゼ阻害薬)
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免疫系(L03-L04) |
免疫調節薬(免疫賦活薬、免疫抑制剤)
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筋肉、骨、関節(M) |
アナボリックステロイド • 抗炎症薬(NSAIDs) • 抗リウマチ • 副腎皮質ホルモン • 筋弛緩剤 • ビスホスホネート
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脳、神経(N) |
鎮痛剤 • 麻酔剤(一般、局所・静脈) • 食欲低下薬 • ADHD治療 • 中毒医学 • 抗てんかん薬 • アルツハイマー治療 • 抗うつ薬 • 片頭痛治療 • 抗パーキンソン病薬 • 抗精神病薬 • 抗不安薬 • 抑制剤 • エンタクトゲン • エンセオジェン • 陶酔薬 • 幻覚剤(サイケデリック、解離性麻酔薬、デリリアント) • 催眠薬/鎮静薬 • 気分安定薬 • 神経保護 • スマートドラッグ • 神経毒 • 食欲促進 • セレニック • 精神刺激薬 • 覚醒促進物質
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呼吸器(R) |
鬱血除去薬 • 気管支拡張薬 • 鎮咳去痰薬 • 抗ヒスタミン薬
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感覚器(S) |
眼科学 • 耳科学
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その他ATC(V) |
解毒剤 • 造影剤 • 放射性薬理学 • 湿潤療法
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Japanese Journal
- 小児けいれん重積状態に対する静注用抗けいれん薬の選択と有効性の検討
- 菊池 健二郎,浜野 晋一郎,松浦 隆樹 [他],菅谷 ことこ,田中 学,南谷 幹之,井田 博幸
- 日本小児科学会雑誌 116(4), 687-692, 2012-04-01
- NAID 10030557853
- 6.基礎疾患の増悪による意識消失発作を疑われて紹介となった,うつ病性障害に合併した転換性障害に対して,抗けいれん薬が著効した1例(一般演題,第67回日本心身医学会東北地方会プログラム・抄録集)
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- 2歳3か月の男児。発熱、意識障害およびけいれんを主訴に救急車で搬送された。
- 現病歴 : 3日前から発熱、不機嫌および食思不振を認めた。昨日夕方から本日にかけて頻回に嘔吐があった。次第に意識が低下し、母親の呼びかけに対してやっと開眼する程度であったが、本日昼からけいれんが頻発し、刺激に反応しなくなった。
- 出生・発達歴:在胎40週、出生体重3,200g。首の坐りは3か月。寝返りは6か月。坐位は7か月。つかまり立ちは9か月、歩行は13か月。
- 既往歴 : 生後7か月のとき、発熱と同時に強直性けいれんを認めた。けいれんの持続は2分で、自然に止まった。脳波検査を受けたが異常は指摘されず、治療も受けていない。
- 現症 : 身長86cm、体重12.5kg。体温39.2℃。呼吸数30/分。脈拍128/分、整。血圧106/68mmHg。顔つきは無表情。けいれんは認めない。外表奇形は認めない。皮膚は湿潤しており、皮疹を認めない。大泉門は閉鎖し眼瞼結膜に貧血はなく、眼球結膜に黄疸を認めない。仰臥位で頭部を持ち上げると抵抗がある。咽頭は軽度発赤。表在リンパ節は触知しない。呼吸音は正常である。不整脈と心雑音とは認めない。腹部は平坦、軟で、腫瘤は触知しない。
- 検査所見 : 血液所見:赤血球420万、Hb11.8g/dl、Ht39%、白血球24,000(好中球72%、好酸球1%、単球6%、リンパ球21%)、血小板18万。
- 血清生化学所見:総蛋白7.1g/dl、アルブミン4.6g/dl、尿素窒素12mg/dl、クレアチニン0.6 mg/dl、アンモニア28μg/dl(基準18?048)、AST28単位、ALT12単位、LDH365単位(基準176?0353)、アルカリホスファターゼ120単位(基準260以下)、Na134mEq/l、K4.2mEq/l、Cl 98mEq/l。CRP13.6mg/dl。
- a. (1)(2)
- b. (1)(5)
- c. (2)(3)
- d. (3)(4)
- e. (4)(5)
[正答]
※国試ナビ4※ [099I008]←[国試_099]→[099I010]
[★]
- 次の文を読み、37、38の問いに答えよ。
- 64歳の男性。意識障害のため家族に付き添われて救急車で搬入された。
- 現病歴 : 今朝、庭の植木の枝を切っていたところ、小型のハチ数匹に襲われ、手足を数か所刺された。薬をつけようと室内に入ったところで脱力と呼吸困難とを訴えて倒れ意識を失った。搬送中にけいれん発作が2回あった。
- 既往歴 : 2年前、農作業中にハチに刺されたことがある。10年前から高血圧で加療中であるが、その他の疾患の既往はない。
- 現症 : 応答はあるが意識は混濁している。体温36.5℃。脈拍140/分、緊張不良。眼球結膜に充血を認める。全身が発赤し膨疹が多発している。咽頭粘膜の腫脹を認める。心雑音はなく、肺野にwheezes(笛様音)を聴取する。腹部は平坦、軟である。腱反射に左右差はなく、病的反射を認めない。
- 気道と静脈路との確保とともにまず投与するのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [097F037]←[国試_097]→[097F039]
[★]
- 80歳の女性。今朝、自室で倒れているのを家人に発見され、救急車で搬入された。1週前から38℃の発熱、鼻汁および咽頭痛を訴えていたが、食事も摂れていたので医療機関は受診せずに様子をみていた。昨日の夕食も通常通りに摂取して就寝したが、朝食時に起きてこないので家人が様子を見に行ったところ自室で倒れていたという。30年前から2型糖尿病に対して経口糖尿病薬を内服している。意識レベルはJCSⅢ-100。身長 152cm、体重 42kg。体温 37.8℃。心拍数 104/分、整。血圧 88/46mmHg。呼吸数 18/分。左上下肢の不全麻痺と右下肢のけいれんを認める。皮膚、口腔粘膜は著明な乾燥を認める。尿所見:蛋白(±)、糖4+、ケトン体(-)。血液生化学所見:尿素窒素 60mg/dL、クレアチニン 2.4mg/dL、血糖 1,160mg/dL、HbA1c 6.6%(基準 4.6~6.2)、Na 156mEq/L、K 4.0mEq/L、Cl 116mEq/L。
- 直ちに静注すべきなのはどれか。2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [114D070]←[国試_114]→[114D072]
[★]
- 7か月の乳児。発熱とけいれんとを主訴に救急車で来院した。午前中は哺乳力も機嫌も良かったが、昼過ぎに発熱に気付かれた。午後3時ころ急にけいれんを起こした。けいれんは、左右対称の強直性間代性で、持続時間はおよそ5分であった。これまでにけいれんの既往はなく、また今回が生まれて初めての高熱である。意識は清明。身長71cm、体重8.6㎏。体温38、6℃。皮膚緊張度正常。咽頭は軽度発赤している.呼吸音は正常。鼓膜の発赤はない。大泉門2×2cm、平坦。Kernig徴候陰性。尿所見異常なし。白血球9,500。この患児に対する適切な対応はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [096F005]←[国試_096]→[096F007]
[★]
- 8か月の乳児。発熱とけいれんとを主訴に来院した。午前中は元気で哺乳力も良好であったが、午後になって発熱に気付いた。その後、約3分続く全身のけいれんを認めた。発熱もけいれんも出生後初めてだという。意識は清明。身長72cm、体重8,600g。体温38.6℃。大泉門の膨隆は認めない。咽頭に軽度の発赤を認める。鼓膜に異常はない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部に異常を認めない。項部硬直とKernig徴候とはみられない。血液所見と血清生化学所見とに異常を認めない。
- 対応として適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [101D020]←[国試_101]→[101D022]
[★]
- 10歳の男児。けいれんを主訴に来院した。乳幼児期に発熱時けいれんが10回以上あった。最近しばしば上下肢の攣縮がみられる。朝方、数分間に及ぶ全身けいれんをきたした。う歯が多数みられる。血清生化学所見:Na146mEq/l、K3.6mEq/l、Cl102mEq/l、Ca6.0mg/dl、P8.1mg/dl、TSH0.3μU/ml(基準0.2~4.0)、FT42.0ng/dl(基準0.8~2.2)、PTH6.0pg/ml(基準10~60)。頭部単純CTを以下に示す。
[正答]
※国試ナビ4※ [100A049]←[国試_100]→[100A051]
[★]
- 32歳の女性。1年前に夫婦げんかの最中に動悸がひどくなり、息が苦しくなり、気が遠くなり、体が弓なりの緊張状態となって近医で処置を受けた。その後、同様の発作の頻度と持続時間とが増加した。最近では夫婦仲も冷えて離婚話も出てきたが、その話が出るたびに発作を繰り返し、外来受診をしていた。身体的異常はない。治療として適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [102G059]←[国試_102]→[102G061]
[★]
- 82歳の女性。交通外傷で搬入された。入院46月後、右眼の突出に気付き、右眼奥でシューシューと音がすると訴えた。意識は清明。右前頭部で拍動性雑音を聴取する。右眼強膜の血管怒張を認める。両眼部の写真と右内頸動脈造影側面像とを以下に示す。
- 治療として適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [102I045]←[国試_102]→[102I047]
[★]
- 32歳の女性。20歳ころから年に数回、側頭部に拍動性頭痛があった。今朝、突然左半分の視野にキラキラ光る歯車様のものが出現して15分持続し消失した。その後10分程して側頭部を中心に拍動性の激しい頭痛が出現し来院した。身体所見では神経学的に異常は認めない。頭部単純CTに異常はない。適切な治療薬はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [099H004]←[国試_099]→[099H006]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [101F056]←[国試_101]→[101F058]
[★]
- 甲状腺全摘術後に発症したテタニーに対し、直ちに投与すべきなのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [114A005]←[国試_114]→[114A007]
[★]
- 抗精神病薬による固縮・振戦に対する適切な治療薬はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [098G101]←[国試_098]→[098G103]
[★]
- 英
- diazepam, DZP
- ラ
- diazepamum
- 商
- エリスパン、ジアパックス、セエルカム、セルシン、セレナミン、ダイアップ、パールキット、ホリゾン。Valium。セレンジン、ソナコン
作用機序
- →中枢での興奮性シナプス伝導を抑制
適応
- 抗てんかん薬(てんかん重積)、抗不安薬、抗痙攣薬、静脈麻酔薬(前投与)
- 精神症状:神経症、うつ病、心身症
- 筋弛緩:筋痙攣疾患
- 麻酔前投与:不安・緊張・抑うつ,筋緊張の軽減
拮抗薬
添付文書
- 2mgセルシン錠/5mgセルシン錠/10mgセルシン錠/セルシン散1%
- http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/1124017B1129_1_10/
[★]
抗痙攣薬、抗けいれん薬
- 関
- anticonvulsant、anticonvulsant agent、anticonvulsant drug、antiepileptic agent、antiepileptic drug、antiepileptics、antiseizure drug
- 関
- Antiseizure drug(s)
[★]
- 関
- anticonvulsant agent、anticonvulsant drug、anticonvulsants、anticonvulsive、antiseizure、antiseizure drug
[★]
- 関
- anticonvulsant、anticonvulsant agent、anticonvulsant drug、anticonvulsants
- 関
- specific agents
[★]
- 英
- anticonvulsant、antiseizure、anticonvulsive
- 関
- 抗けいれん、抗けいれん薬、抗痙攣薬、抗てんかん性
[★]
- 英
- drug, agent
- 同
- 薬物
- 関
- 作用薬、剤、ドラッグ、媒介物、病原体、麻薬、薬剤、薬物、代理人、薬品
[★]
- 英
- anticonvulsive、anticonvulsant、antiseizure
- 関
- 抗痙攣、抗けいれん薬、抗痙攣薬、抗てんかん性
[★]
- 英
- anti
- 関
- アンチ