-CH2-COOH
出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2013/03/10 16:35:58」(JST)
アスパラギン酸 | |
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IUPAC名
Trivial: Aspartic acid |
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別称
Aminosuccinic acid, asparagic acid, asparaginic acid[1]
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識別情報 | |
CAS登録番号 | 617-45-8 , 56-84-8 (L-体) |
PubChem | 424 |
ChemSpider | 411 |
UNII | 28XF4669EP |
EINECS番号 | 200-291-6 |
KEGG | C16433 |
ChEMBL | CHEMBL139661 |
SMILES
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InChI
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特性 | |
化学式 | C4H7NO4 |
モル質量 | 133.1 g mol−1 |
特記なき場合、データは常温(25 °C)・常圧(100 kPa)におけるものである。 |
アスパラギン酸(アスパラギンさん、aspartic acid)とは、アミノ酸のひとつで、2-アミノブタン二酸のこと。示性式は HOOCCH2CH(COOH)NH2)。略号はD あるいは Asp、またD-Aspとも。アスパラギンの加水分解物から単離され、由来とその構造からこの名がついた。
酸性極性側鎖アミノ酸に分類される。蛋白質構成アミノ酸のひとつで、非必須アミノ酸。グリコーゲン生産性を持つ。うま味成分のひとつ。
致死量はLD50=16g/kgである。
目次
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生体内では、クエン酸回路の一員であるオキサロ酢酸が、アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ (EC 2.6.1.1) によるグルタミン酸からのアミノ基の転移を受けて生合成される。
oxaloacetate + L-glutamate → L-aspartate + 2-oxoglutarate
工業的にはフマル酸とアンモニアを原料として大腸菌由来のアスパルターゼを用いる。大腸菌はκ-カラギーナンで固定化され、バイオリアクターを用いて回分法で生産される。
アスパラギン酸は、中枢神経系の興奮性神経伝達物質である。大脳皮質、小脳及び脊髄に存在する[2]。アミノ酸系の神経伝達物質は、アスパラギン酸に加えてグルタミン酸(Glu)、γ-アミノ酪酸(GABA)、グリシン(Gly)がある[3]。
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アミカリック輸液(200mL)
[肝性昏睡が悪化又は誘発されるおそれがある.]
[高窒素血症が悪化又は誘発されるおそれがある.]
[アミノ酸インバランスが助長されるおそれがある.]
[乳酸血症が悪化するおそれがある.]
[高カリウム血症が悪化又は誘発されるおそれがある.]
[高リン血症が悪化又は誘発されるおそれがある.]
[高マグネシウム血症が悪化又は誘発されるおそれがある.]
・経口摂取不十分で,軽度の低蛋白血症又は軽度の低栄養状態にある場合
・手術前後
投与速度は通常,成人500mL当たり120分を基準とし,老人,重篤な患者にはさらに緩徐に注入する.
なお,年齢,症状,体重により適宜増減するが,最大投与量は1日2500mLまでとする.
[アシドーシスが悪化するおそれがある.]
[心不全が悪化するおそれがある.]
[高血糖が悪化又は誘発されるおそれがある.]
[腎不全病態が悪化するおそれがある.]
[肝障害が悪化するおそれがある.]
[水,電解質及び窒素代謝物が蓄積するおそれがある.]
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関連記事 | 「アスパラギン」「アスパラ」「酸」「スパラ」 |
分類 | 極性 | 電荷 | 名前 | 1 | 3 | 糖原性 | ケトン原性 | 必須アミノ酸 | 分枝アミノ酸 | pK1 α-COOH |
pK2 α-NH2 |
pKR 側鎖 |
側鎖 | |
疎水性アミノ酸 | 無 | 無 | グリシン | G | Gly | 2.35 | 9.78 | ―H | ||||||
無 | 無 | アラニン | A | Ala | 2.35 | 9.87 | ―CH3 | |||||||
無 | 無 | バリン | V | Val | ○ | ○ | 2.29 | 9.74 | ―CH(CH3)2 | |||||
無 | 無 | フェニルアラニン | F | Phe | ○ | ○ | ○3 | 2.2 | 9.31 | ―○C6H5 | ||||
無 | 無 | プロリン | P | Pro | 1.95 | 10.64 | αCとNH2の間に ―CH2CH2CH2- | |||||||
無 | 無 | メチオニン | M | Met | ○2 | 2.13 | 9.28 | ―CH2CH2-S-CH3 | ||||||
無 | 無 | イソロイシン | I | Ile | ○ | ○ | ○ | ○ | 2.32 | 9.76 | ―CH(CH3)CH2CH3 | |||
無 | 無 | ロイシン | L | Leu | ○ | ○ | ○ | 2.33 | 9.74 | ―CH2CH(CH3)2 | ||||
荷電アミノ酸 | 有 | 酸性 | アスパラギン酸 | D | Asp | 1.99 | 9.9 | 3.9 β-COOH |
―CH2COOH | |||||
有 | 酸性 | グルタミン酸 | E | Glu | 2.1 | 9.47 | 4.07 γ-COOH |
―CH2CH2COOH | ||||||
有 | 塩基性 | リシン | K | Lys | ○ | ○ | 2.16 | 9.06 | 10.54 ε-NH2 |
側鎖のCH2は4つ ―-CH2CH2CH2CH2NH2 | ||||
有 | 塩基性 | アルギニン | R | Arg | ○1 | 1.82 | 8.99 | 12.48 グアニジウム基 |
側鎖のCH2は3つ ―CH2CH2CH2-NH-C-(NH2)NH | |||||
極性アミノ酸 | 有 | 無 | セリン | S | Ser | 2.19 | 9.21 | ―CH2OH | ||||||
有 | 無 | スレオニン | T | Thr | ○ | ○ | ○ | 2.09 | 9.1 | ―CH(CH3)OH | ||||
有 | 無 | チロシン | Y | Tyh | ○ | ○ | 2.2 | 9.21 | 10.46 フェノール |
―CH2-φ | ||||
有 | 塩基性 | ヒスチジン | H | His | ○ | 1.8 | 9.33 | 6.04 イミダゾール基 |
―CH2-C3H3N2 | |||||
有 | 無 | システイン | C | Cys | 1.92 | 10.7 | 8.37 -SH基 |
―CH2-SH | ||||||
有 | 無 | アスパラギン | N | Asn | 2.14 | 8.72 | ―CH2-CO-NH2 | |||||||
有 | 無 | グルタミン | Q | Gln | 2.17 | 9.13 | ―CH2-CH2-CO-NH2 | |||||||
無 | 無 | トリプトファン | W | Trp | ○ | ○ | ○ | 2.46 | 9.41 | ―Indol ring | ||||
1 人体で合成できるが、不十分。 | ||||||||||||||
2 Cysが足らなければ、Metから合成することになる。 |
名称 | 基となるアミノ酸 | ||
修飾されたアミノ酸 | シスチン | システイン | システイン2分子が酸化されて生成する。 |
ヒドロキシプロリン | プロリン | ゼラチン、コラーゲンに含まれる。 | |
ヒドロキシリジン | リジン | ||
チロキシン | チロシン | 甲状腺タンパク質に含まれる。 | |
O-ホスホセリン | カゼインなど、多くのリンタンパク質に含まれる。 | ||
デスモシン | |||
蛋白質の構成要素ではない | オルニチン | アルギニン | ミトコンドリア中でカルバモイルリン酸と反応 |
シトルリン | オルニチン、カルバモイルリン酸 | ||
クレアチン | アルギニン、グリシン | ||
γアミノ酪酸 | アルギニン |
準必須 | ア | アルギニン |
必須 | メ | メチオニン |
フ | フェニルアラニン | |
リ | リジン | |
バ | valine | |
ス | スレオニン | |
ト | トリプトファン | |
ロ | ロイシン | |
イ | イソロイシン | |
準必須 | ヒ | ヒスチジン |
SOLP → AST = GOT, ALT = GPT
AST | ALT | |
含有量 | 3 | 1 |
局在 | 心筋、肝臓、 骨格筋、腎臓 赤血球 |
肝臓、腎臓、 心臓、骨格筋 |
逸脱しやすさ | 逸脱しにくい | 逸脱しやすい |
血中半減期 | 2日 | 6日 |
肝小葉内の分泌 | 中心静脈 | 辺縁 |
1) アンモニア + 炭酸 + 2ATP → ADP + Pi + カルバモイルリン酸 5)から ↓ 2) カルバモイルリン酸 + オルニチン → シトルリン + Pi ↓ 3)へ
2)から ↓ 3) シトルリン + アスパラギン酸 + ATP → AMP + ピロリン酸 + アルギニノコハク酸 4) アルギニノコハク酸 → フマル酸 + アルギニン 5) アルギニン + 水 → 尿素 + オルニチン ↓ 2)へ
| ornithine | ----------mitochondria | ornithine | |<-carbamoyl phosphate {ornithine transcarbamoylase} | citrulline | ----------mitochondria | citrulline | |<-aspartate {argininosuccinate synthase} | argininosuccinate | |->fumarate {argininosuccinase} | arginine | |<-H2O | {arginase} |->urea | ornithine |
HOOC-CO-CH2-COOH
-CH2-CO-NH2
[★] アスパラギン酸カリウム、アスパラギン酸カルシウム、アスパラギン酸マグネシウム
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