- 英
- lysine, Lys, K ≠ ricin
- 同
- リシン
- 関
- アミノ酸、アルギニン、ヒスチジン
-CH2-CH2-CH2-CH2-NH2
α β γ ε >εアミノ基を有する。即ち、側鎖には炭素が4つ含まれる。
- ヒストンにLysが豊富なこと、Lysのεアミノ基がアセチル化を受けると正電荷が失われる。-NH-CO-CH3
WordNet
- a toxic protein extracted from castor beans; used as a chemical reagent; can be used as a bioweapon; "one milligram of ricin can kill an adult" (同)ricin toxin
- street names for ketamine (同)jet, super acid, special K, honey oil, green, cat valium, super C
- the 11th letter of the Roman alphabet (同)k
PrepTutorEJDIC
- Kelvin / Kindergarten / (チェスの)King / kalium(ラテン語)(=potassium)の化学記号
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2014/05/17 23:11:29」(JST)
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|
この項目では、アミノ酸のリシン(lysine)について記述しています。蛋白質のリシン(ricin)については「リシン (毒物)」をご覧ください。 |
| リシン |
|
|
|
|
別称
2,6-diaminohexanoic acid
|
| 識別情報 |
| CAS登録番号 |
70-54-2, 56-87-1 L, 923-27-3 D |
| PubChem |
866 |
| ChemSpider |
843 , 5747 L |
| KEGG |
C16440 |
| ChEMBL |
CHEMBL28328 |
| IUPHARリガンド |
724 |
|
|
- InChI=1S/C6H14N2O2/c7-4-2-1-3-5(8)6(9)10/h5H,1-4,7-8H2,(H,9,10)
Key: KDXKERNSBIXSRK-UHFFFAOYSA-N
InChI=1/C6H14N2O2/c7-4-2-1-3-5(8)6(9)10/h5H,1-4,7-8H2,(H,9,10)
Key: KDXKERNSBIXSRK-UHFFFAOYAY
|
| 特性 |
| 化学式 |
C6H14N2O2 |
| モル質量 |
146.19 g mol−1 |
| 特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
リシン(英: lysine)はα-アミノ酸のひとつで側鎖に 4-アミノブチル基を持つ。リジンと表記あるいは音読する場合もある。 タンパク質構成アミノ酸で、必須アミノ酸である。略号は Lys あるいは K である。側鎖にアミノ基を持つことから、塩基性アミノ酸に分類される。リシンは、クエン酸回路に取り込まれてエネルギーを生み出すケト原性アミノ酸である。
目次
- 1 栄養学
- 2 生化学
- 3 脚注
- 4 関連項目
- 5 外部リンク
栄養学
必須アミノ酸であるが、植物性蛋白質における含量が低く、動物性蛋白質摂取量の少ない地域での栄養学上の大きな問題となっている。3大穀物である米、小麦、トウモロコシともリシン含有量が少ないので、リシンを豊富に含む副食(肉、魚、豆など)を必要とする。サプリメントとしてヘルペスの予防にも利用される。
WHOによるリシンの成人向け一日当たり推奨摂取量は2.1グラムである[1]。
穀物中には豊富には含まれないが、豆類には豊富である。肉、魚にも多く含まれる。多量のリシンを含む植物には以下のようなものがある。
- バッファロー・ゴーアド(Buffalo Gourd, ウリ科の植物)の種 - 10,130–33,000 ppm
- クレソン(オランダガラシ) - 1,340–26,800 ppm
- ダイズの種 - 24,290–26,560 ppm
- イナゴマメの種 - 26,320 ppm
- インゲンマメの芽 - 2,390–25,700 ppm
- モリンガの芽 - 5,370–25,165 ppm
- レンズマメの芽 - 27,120–23,735 ppm
- シカクマメの種 - 21,360–23,304 ppm
- アカザの種 - 3,540–22,550 ppm
- レンズマメの種 - 19,570–22,035 ppm
- ルピナスの種 - 19,330–21,585 ppm
- キャラウェイの種 - 16,200–20,700 ppm
- ホウレンソウ - 1,740–20,664 ppm
生化学
リシンは蛋白質分子に対してメチル化やアセチル化による翻訳後修飾を行う。コラーゲンはリシンの誘導体であるヒドロキシリシンを含む。細胞から分泌が行われる際に、小胞体またはゴルジ体におけるリシン残基のO-グリコシル化が特定の蛋白質に印を付けるのに使われる。
代謝
哺乳類においてはα-ケトグルタル酸とのアミノ基転移反応を経てアセチルCoAへと代謝されクエン酸回路に入る。バクテリアにおいては脱炭酸によりカダベリンとなる。
生合成
リシンの生合成はアスパラギン酸→β-アスパルチルリン酸→アスパラギン酸セミアルデヒド→ジアミノピメリン酸の順に行われる。カビ類においては、α-ジアミノピメリン酸を経由する。
脚注
- ^ FAO/WHO/UNU (2007年). “PROTEIN AND AMINO ACID REQUIREMENTS IN HUMAN NUTRITION (PDF)”. WHO Press. 2009年12月3日閲覧。, page 150
関連項目
外部リンク
- リシン(リジン) - 「健康食品」の安全性・有効性情報(国立健康・栄養研究所)
|
タンパク質を構成するアミノ酸 |
|
| 主なトピック |
|
|
|
| 特性 |
|
脂肪族
|
- 分枝鎖アミノ酸 (バリン
- イソロイシン
- ロイシン)
- メチオニン
- アラニン
- プロリン
- グリシン
|
|
|
芳香族
|
- フェニルアラニン
- チロシン
- トリプトファン
- ヒスチジン
|
|
|
極性なし
|
|
|
|
正電荷 (pKa)
|
- リシン (≈10.8)
- アルギニン (≈12.5)
- ヒスチジン (≈6.1)
|
|
|
負電荷 (pKa)
|
- アスパラギン酸 (≈3.9)
- グルタミン酸 (≈4.1)
- システイン (≈8.3)
- チロシン (≈10.1)
|
|
|
| 分類 |
- 必須アミノ酸
- ケト原性アミノ酸
- 糖原性アミノ酸
- タンパク質を構成しないアミノ酸
|
|
| 主要な生体物質:炭水化物(アルコール、糖タンパク質、配糖体) · 脂質(エイコサノイド · 脂肪酸/脂肪酸の代謝中間体 · リン脂質 · スフィンゴ脂質 · ステロイド) · 核酸(核酸塩基 · ヌクレオチド代謝中間体) · タンパク質(タンパク質を構成するアミノ酸/アミノ酸の代謝中間体) · テトラピロール · ヘムの代謝中間体 |
|
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
モリアミンS注
組成
成分 1袋 (200mL) 中
- L‐イソロイシン 1.100g
L‐ロイシン 2.460g
L‐リジン塩酸塩 4.460g
L‐メチオニン 1.420g
L‐フェニルアラニン 1.740g
L‐トレオニン 1.080g
L‐トリプトファン 0.360g
L‐バリン 1.220g
L‐アルギニン塩酸塩 1.600g
L‐塩酸ヒスチジン 0.800g
グリシン 2.000g
アミノ酸合計
アミノ酸濃度
添加物 1袋 (200mL) 中
- L‐システイン塩酸塩水和物 0.110g
亜硫酸水素ナトリウム 0.100g
水酸化ナトリウム (pH調節剤) 適量
総窒素量
総遊離アミノ酸濃度
電解質量
- Na+ 約18mEq/L
Cl− 約182mEq/L
禁忌
- 肝性昏睡又は肝性昏睡のおそれのある患者[アミノ酸インバランスを助長し、肝性昏睡を悪化又は誘発させるおそれがある。]
- 重篤な腎障害又は高窒素血症のある患者[窒素化合物の負荷により原病の症状を悪化させるおそれがある。]
- アミノ酸代謝異常のある患者[アミノ酸インバランスを助長させるおそれがある。]
効能または効果
低蛋白血症、低栄養状態、手術前後
- 通常成人1回20〜500mLを緩徐に静注又は点滴静注する。
投与速度は、アミノ酸の量として60分間に10g前後が体内利用に望ましく、通常成人200mLあたり80〜100分を基準とし、小児、老人、重篤な患者にはさらに緩徐に注入する。
なお、年齢、症状、体重により適宜増減する。
生体のアミノ酸利用効率上、糖類輸液剤と同時投与することが望ましい。
慎重投与
- 高度のアシドーシスのある患者[塩基性アミノ酸の塩酸塩によりアシドーシスを悪化させるおそれがある。]
- うっ血性心不全のある患者[循環血液量の増加により心負荷を増大させるおそれがある。]
薬効薬理
- 術後の患者において、本剤200mLを100mL/15分の速度で注入した時、88%のアミノ酸利用率が得られた2)。
また低栄養状態にある患者に本剤を投与した結果、血漿蛋白の上昇、A/G比改善、窒素平衡を正にする知見が得られた3)。
- 無蛋白食飼育ラットに本剤を1日2回各3mLずつの皮下注にて投与した結果、6〜10g体重増加を認め、利用率は89%であった。また、血清蛋白量及び血清アルブミン値の回復がみられた4)。
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- amino acid
- 関
- ケト原性アミノ酸、糖原性アミノ酸
定義
- L-アミノ酸、D-アミノ酸がある。一般的に生合成されるポリペプチドはL-アミノ酸を材料としている。D-アミノ酸は細菌が産生し、ごく短いペプチドとして特に、細胞壁に存在する。これはペプチダーゼによる分解を免れるためと言われている。D-アミノ酸を含むポリペプチドは、通常の翻訳経路で生合成されない。(FB.58)
- ケト原性:Leu, Lys
- 糖原性/ケト原性:Ile, Phe, Trp
- 糖原性:Met, Thr, Val, Arg, His
- ArgとHisは成長期に必要
- PriVaTe TIM HALL
一覧
| 分類
|
極性
|
電荷
|
名前
|
1
|
3
|
糖原性
|
ケトン原性
|
必須アミノ酸
|
分枝アミノ酸
|
|
pK1 α-COOH
|
pK2 α-NH2
|
pKR 側鎖
|
側鎖
|
| 疎水性アミノ酸
|
無
|
無
|
グリシン
|
G
|
Gly
|
|
|
|
|
|
2.35
|
9.78
|
|
―H
|
| 無
|
無
|
アラニン
|
A
|
Ala
|
|
|
|
|
|
2.35
|
9.87
|
|
―CH3
|
| 無
|
無
|
バリン
|
V
|
Val
|
|
|
○
|
○
|
|
2.29
|
9.74
|
|
―CH(CH3)2
|
| 無
|
無
|
フェニルアラニン
|
F
|
Phe
|
○
|
○
|
○3
|
|
|
2.2
|
9.31
|
|
―○C6H5
|
| 無
|
無
|
プロリン
|
P
|
Pro
|
|
|
|
|
|
1.95
|
10.64
|
|
αCとNH2の間に ―CH2CH2CH2-
|
| 無
|
無
|
メチオニン
|
M
|
Met
|
|
|
○2
|
|
|
2.13
|
9.28
|
|
―CH2CH2-S-CH3
|
| 無
|
無
|
イソロイシン
|
I
|
Ile
|
○
|
○
|
○
|
○
|
|
2.32
|
9.76
|
|
―CH(CH3)CH2CH3
|
| 無
|
無
|
ロイシン
|
L
|
Leu
|
|
○
|
○
|
○
|
|
2.33
|
9.74
|
|
―CH2CH(CH3)2
|
| 荷電アミノ酸
|
有
|
酸性
|
アスパラギン酸
|
D
|
Asp
|
|
|
|
|
|
1.99
|
9.9
|
3.9 β-COOH
|
―CH2COOH
|
| 有
|
酸性
|
グルタミン酸
|
E
|
Glu
|
|
|
|
|
|
2.1
|
9.47
|
4.07 γ-COOH
|
―CH2CH2COOH
|
| 有
|
塩基性
|
リシン
|
K
|
Lys
|
|
○
|
○
|
|
|
2.16
|
9.06
|
10.54 ε-NH2
|
側鎖のCH2は4つ ―-CH2CH2CH2CH2NH2
|
| 有
|
塩基性
|
アルギニン
|
R
|
Arg
|
|
|
○1
|
|
|
1.82
|
8.99
|
12.48 グアニジウム基
|
側鎖のCH2は3つ ―CH2CH2CH2-NH-C-(NH2)NH
|
| 極性アミノ酸
|
有
|
無
|
セリン
|
S
|
Ser
|
|
|
|
|
|
2.19
|
9.21
|
|
―CH2OH
|
| 有
|
無
|
スレオニン
|
T
|
Thr
|
○
|
○
|
○
|
|
|
2.09
|
9.1
|
|
―CH(CH3)OH
|
| 有
|
無
|
チロシン
|
Y
|
Tyh
|
○
|
○
|
|
|
|
2.2
|
9.21
|
10.46 フェノール
|
―CH2-φ
|
| 有
|
塩基性
|
ヒスチジン
|
H
|
His
|
|
|
○
|
|
|
1.8
|
9.33
|
6.04 イミダゾール基
|
―CH2-C3H3N2
|
| 有
|
無
|
システイン
|
C
|
Cys
|
|
|
|
|
|
1.92
|
10.7
|
8.37 -SH基
|
―CH2-SH
|
| 有
|
無
|
アスパラギン
|
N
|
Asn
|
|
|
|
|
|
2.14
|
8.72
|
|
―CH2-CO-NH2
|
| 有
|
無
|
グルタミン
|
Q
|
Gln
|
|
|
|
|
|
2.17
|
9.13
|
|
―CH2-CH2-CO-NH2
|
| 無
|
無
|
トリプトファン
|
W
|
Trp
|
○
|
○
|
○
|
|
|
2.46
|
9.41
|
|
―Indol ring
|
| 1 人体で合成できるが、不十分。
|
| 2 Cysが足らなければ、Metから合成することになる。
|
必須アミノ酸
参考
[★]
- 英
- arginine, Arg, L-arginine, R
- 関
- アミノ酸、リジン、ヒスチジン、オルニチン回路、オルニチン、アミジノ基。グルタミン酸アルギニン
-CH2-CH2-CH2-NH-C-(NH2)NH
- グアニジウム基がついている(グアニジンはNH=C(NH2)2)
- ヒゲ三本+グアニジウム基と覚える。
- 生体内ではグルタミン酸からオルニチン(-CH2-CH2-CH2-NH2, リジンより炭素が1つ少ない)から尿酸サイクルを経て合成される。側鎖の根もとからの炭素源期の数は3つ
[★]
- 英
- cystinuria
- 同
- cystine-lysinuria
- 関
- シスチン
概念
病因
疫学
遺伝形式
病態
- 近位尿細管におけるシスチンの再吸収が障害され、シスチンが尿中に排泄されることでシスチン結石を形成する。
症状
診断
検査
治療
予後
予防
[★]
- 英
- histidine His H
- 同
- 2-アミノ-3-イミダゾールプロピオン酸 2-amino-3-imidazolepropionic acid
- 関
- アミノ酸、アルギニン、リジン
-CH2-C3H3N2
- イミダゾール(C3H4N2) < プリンの5員環
- アラニンにイミダゾール基が付いたもの
[★]
- 英
- lysine hydrochloride
- 関
- ヒマ毒、リシン、リジン、L-リジン
[★]
- 英
- pseudouridine
- 同
- Ψ, ψrd
- 関
- プソイドウリジン
[★]
- 同
- insulin glulisine
- 商
- アピドラ
- 関
- インスリン
[★]
- 英
- phenanthridine
- 関
- フェナントリジン
[★]
- 英
- calcium citrate lysine complex