- 英
- eczema
- 同
- 皮膚炎 dermatitis
- 関
- 湿疹三角
WordNet
- inflammation of the skin; skin becomes itchy and may develop blisters
- generic term for inflammatory conditions of the skin; particularly with vesiculation in the acute stages
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- 皮膚炎
- 湿疹(しっしん)
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2014/06/17 12:43:45」(JST)
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皮膚炎(ひふえん)とは、皮膚に起こる炎症のこと。湿疹(英: Eczema)ともいう。 湿疹の特徴として「外見上、多様性に富む固疹が、時間的にも状態的にもみられる。」「病理学的にリンパ球などの炎症細胞浸潤がみられること」などがあげられるが、統一した定義をつけることが困難な概念である。外見の変化を専門的には湿疹の三角形と言われ別項に記す。
湿疹とは病態(動き)を示す言葉であり、ある湿疹を診た時に、発疹が起こっているとは言うことができるが、発疹を診てこれは湿疹だと言うことはできない(同じことが蕁麻疹でもいうことができる)。皮膚に起こる形態的徴候は皮膚科学の言葉で発疹として別に定義されている。
目次
- 1 湿疹の三角形(湿疹三角)
- 2 湿疹を伴う疾患
- 3 急性湿疹と慢性湿疹
- 4 湿疹の鑑別診断
- 5 関連項目
湿疹の三角形(湿疹三角)
湿疹の三角形は、湿疹として生じる固疹の形態(紅斑、漿液性丘疹、小水疱、膿疱、びらん、痂皮、落屑、治癒)を、通常とりうる経過を加えて表現した図である。慢性化する即ち治癒しなかった場合は皮膚の肥厚,苔癬化を呈する内容も加えられている。経過が一定ではなく様々なパターンをとることが分かる。一方、病因論的に見ると典型的湿疹は接触皮膚炎である。
湿疹の経過は多様であるので、必ずしもそうとは言い切れないが典型的な経過を纏めてみる。まず炎症がおこり毛細血管が拡張する、この状態を紅斑という。細静脈から滲出が進み皮膚が膨らんでくる、この状態を滲出性丘疹という。さらに滲出が進むと小水泡となる。炎症細胞の量が増えてくれば膿疱となる。膿疱は細菌性皮膚炎でも特徴的だが、細菌がいなくても炎症細胞が増えれば起こしえる。やがて大きくなった水泡や膿疱は破れて湿潤(またはびらん)となる。滲出した滲出液が固まれば瘡蓋のようになる、これを結痂という。そして炎症がおこり形態変化を起こした皮膚もいずれ新陳代謝で消えてなくなろうとする、これが落屑である。落屑までいけば大抵は治癒になるのだが、リモデリングされてしまうことがある、これが苔癬化であり、表皮が肥厚し、粗い皮膚構造が特徴的である。似た言葉に苔癬という言葉があるが、これは一定範囲内の丘疹の集簇であり苔癬化とはまったく異なる概念である。扁平苔癬などが有名である。
纏めとして語句を整理する。
- 紅斑:炎症の始まりとして、血流が亢進した状態。
- 滲出性丘疹:表皮の炎症によって海綿状態がおこった状態。
- 小水疱:滲出性丘疹の内部に、より滲出液が貯留する状態。
- 膿疱:水疱内に炎症細胞が多く入り、肉眼的に濁りを認める状態。
- 湿潤:小水疱や膿疱が破れ、液体成分が漏出した状態。
- 結痂:漏出した滲出液が固まった状態。
- 落屑:障害をうけた表皮細胞が脱落した状態。
- 苔癬化:炎症が繰り返されて、表皮が反応性に肥厚した状態。
湿疹の三角形には含まれないが、湿疹でみられるもの。
湿疹を伴う疾患
- アトピー性皮膚炎
- 脂漏性皮膚炎
- 接触性皮膚炎
- 貨幣状湿疹
- 痒疹(注意:正式な概念としては成立していないが、同じ症状・経過をもつ疾患群としてまとめることが可能であり別記とする。)
急性湿疹と慢性湿疹
湿疹に関しても急性と慢性の分類がある。急性湿疹はかぶれである接触性皮膚炎、赤ちゃんの顔にできる脂漏性皮膚炎、老人の下腿に好発する貨幣状湿疹が含まれる。これらは治癒の転帰をたどりやすい。アトピー性皮膚炎は慢性湿疹に分類され苔癬化の転帰をとりやすい。
湿疹の鑑別診断
湿疹と間違いやすい疾患としてページェット病、有棘細胞癌などがあげられる。また、湿疹の治療は基本的にステロイド外用薬であるので寄生体疾患(ウイルス、細菌、医動物)によるものは除外する必要がある。
汗疹(あせも)は、湿疹の一種ではない。湿疹の特徴といえる湿疹3角形に示されるような多様性を保持しておらず、単一の発疹のみを特徴とする。
関連項目
- 皮膚科学:代表的疾患・検査が列記されている。
- 皮疹
- 炎症
- アレルギー
- 医療
- 病名一覧
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 医者があなたに言わないこと?(55)湿疹が悪化「風呂水清浄剤」
- 循経皮膚病(2)竜胆瀉肝湯が明らかに有効であった上肢湿疹の小児例
- 治療 蕁麻疹・湿疹皮膚炎群(湿疹・皮膚炎・皮膚痒症・アトピー性皮膚炎)に伴う痒患者における塩酸フェキソフェナジンの効果と安全性(眠気)についての検討
- 伊藤 宏太郎,今福 信一,山口 和記 [他]
- 西日本皮膚科 = The Nishinihon journal of dermatology : 日本皮膚科学会西部支部機関誌 74(5), 548-552, 2012-10
- NAID 40019476261
- 手に現れた湿疹 (特集 ナースが注意したい"決めつけてはいけない"皮膚症状) -- (見分けたい!ベットサイドでよく見る皮膚症状)
Related Links
- 湿疹について。手湿疹(主婦湿疹)、乳児湿疹(赤ちゃん湿疹)、脂漏性湿疹など、湿疹も 色々あります。各症状についての解説とその対処法を書きました。湿疹でお悩みの方の お役に立てれば幸いです。
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★リンクテーブル★
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- 1歳の男児。湿疹を主訴に来院した。生後6か月ころから湿疹を認め治療していたが軽快しなかった。皮膚の掻破によってしばしば膿痂疹を形成した。身長68cm(-1.5SD)、体重7.1kg(-2.OSD)。体温37.0℃。脈拍96/分、整。全身に湿疹を認める。右肋骨弓下に肝を1cm触知する。血液所見:赤血球370万、Hb9.8g/dl、Ht30%、白血球13,000(桿状核好中球5%、分葉核好中球30%、好酸球10%、単球2%、リンパ球53%)、血小板2.1万。血液生化学所見:IgG1,260mg/dl(基準460~1,220)、IgA 200mg/dl(基準16~128)、IgM 10mg/dl(基準57~260)。CRP2.1mg/dl。
- この疾患と遺伝形式が同じなのはどれか。2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [102G040]←[国試_102]→[102G042]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [110G019]←[国試_110]→[110G021]
[★]
[★]
- 英
- Wiskott-Aldrich syndrome, WAS
- 同
- ウィスコット・オールドリッチ症候群, ウィスコット・アルドリック症候群, ウィスコット・アルドリッヒ症候群, Wiskott-Aldrich症候群
- アルドリッチ症候群 オールドリッチ症候群、オールドリッチ症候群、オルドリック症候群、Aldrich症候群、Aldrich syndrome
- 関
- 血小板減少、免疫不全症候群、原発性免疫不全症候群
概念
- 血小板減少と湿疹を伴う免疫不全症
- B細胞-活性化↓
- 男児のみ
- 免疫不全症、血小板減少、湿疹
遺伝
病因
- Xp11.22:WASP遺伝子 (WCH.49によれば、Xp 11-23)の異常による。
病態
- 細胞骨格となるアクチンの再構築に関与している。この機能が損なわれることで免疫シナプスの形成に打撃を与える。
症状
- 1) recurrent infefction 免疫不全 細胞性免疫、IgE高値
- 2) thrombocytepenia 出血性素因 血小板減少による、血便。進行性。
- 3) dermatitis アトピー性皮膚炎 難治性湿疹
- 4) 自己免疫疾患:40-70%の患者で報告がある (参考1)
- 5) 悪性腫瘍:小児でも起こりうるが、思春期と若年男性に好発 (参考1)
免疫不全
- Triad of symptoms includes recurrent pyogenic Infections, thrombocytopenic Purpura, Eczema (WIPE)
- capsular polysaccharides of bacteriaに対するIgMの反応が起こせなくなる
- 緑膿菌、黄色ブドウ球菌、ヘルペスウイルス属、カンジダ属
皮膚症状=
-
合併症=
検査
- 参考1
- T細胞数の減少と機能低下。Treg細胞の機能低下 B細胞も伴うらしい。
- 免疫グロブリン:(減少~正常)IgG, IgM, (増加) IgA, IgE
- 特定のワクチン抗原に対する反応の欠如
- NK細胞数は正常~増加、細胞殺傷能力低下
- 食細胞(好中球など)の遊走能低下。
- リンパ球数:幼小児時は正常、成長につれて減少。
治療
予後
参考
- 1. [charged] Wiskott-Aldrich syndrome - uptodate [1]
国試
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- 英
- eosinophilia
- 同
- 好酸球増加症、好酸球増加、好酸球増多症、好酸球性白血球増加症 eosinophilic leukocytosis
- 関
- 好酸球
[show details]
定義
- 好酸球増加症
好酸球増多をきたす疾患
QB.G-240
医学辞書
pocket medicine
誰も教えてくれなかった 血算の読み方・考え方
寄生虫疾患:旋毛虫症、条虫症、回虫症、日本住血吸虫症、肺吸虫症、ジストマ症、アニサキス症、フィラリア症
参考
- http://medical.radionikkei.jp/suzuken/final/030828html/index_2.html
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- 英
- erythroderma
- 同
- 剥脱性皮膚炎 exfoliative dermatitis
定義
- (1)全身(体表の80%以上)の持続性の炎症性発赤(潮紅)し、健常部皮膚を殆ど残さず、(2)粃糠様・落葉状の落屑が持続する病態
原因
起こしやすい疾患 (2009 CBT QB2 p.116)
- (%)は紅皮症に占める割合
起こしうる疾患 (NDE.122)
[★]
- 関
- 湿疹
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- 英
- eczematous dermatitis
- 関
- 湿疹 eczema、皮膚炎 dermatitis]]
[★]
- 英
- atopic eczema
- 関
- アトピー性皮膚炎、アトピー湿疹、乳児湿疹
[★]
- 英
- eczema herpeticum
- 関
- カポジ水痘様発疹症
[★]
- 英
- eczematous skin disease
- 関
- 湿疹性疾患
[★]
- 関
- カポジ水痘様発疹症