- 日
- さいれいとう
- 関
- 水滞(全身型)
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柴苓湯(さいれいとう)は、漢方薬の一つで、小柴胡湯と五苓散の合方である。体の免疫反応を調整し、炎症をやわらげ、水分循環を改善する働きがある。
胃腸炎などによる下痢、嘔吐、むくみ、腎炎、ネフローゼ、喘息、肝炎、不育症(習慣流産)、妊娠高血圧などの治療に用いられる[要出典]。
構成生薬
- 柴胡
- 黄芩
- 半夏
- 生姜
- 大棗
- 人参
- 甘草
- 沢瀉
- 茯苓
- 猪苓
- 白朮[1]
- 桂枝[2]
脚注
- ^ 日本では、メーカーによっては蒼朮で代用されているが、これは日本独自の古方派に由来するもので、微妙に効果が異なるため現在では投与目的に応じて白朮配合のものと蒼朮配合のものを使い分けるケースもみられる[要出典]。
- ^ 日本のエキス製剤では桂枝ではなく桂皮である[要出典]。
Japanese Journal
- 尾山 真菜実,村田 健太,藤田 日奈,高橋 隆二
- 日本薬理学会年会要旨集 93(0), 3-P-337, 2020
- <p>[Introduction] Ultraviolet (UV) radiation, especially UVB (280-320 nm) from sunlight, is one of major environmental hazard to induce skin damage. A single high dose UVB exposure on the skin c …
- NAID 130007811892
- 漢方煎液および漢方エキス製剤の成分分析―オウゴン配合漢方薬中のバイカリンおよびバイカレイン量―
- 椎 崇,黒田 明平,社本 典子,三巻 祥浩
- 日本老年医学会雑誌 57(1), 72-80, 2020
- … 液中のBL量が多かった.さらに,小柴胡湯,乙字湯,大柴胡湯,柴朴湯,黄連解毒湯,柴苓湯の各エキス製剤における製造会社間のBL量を比較した.その結果,小柴胡湯,乙字湯,大柴胡湯,柴朴湯エキス製剤において,それぞれ最大2.6倍,1.6倍,1.5倍,1.3倍の有意な差が認められた.一方,黄連解毒湯と柴苓湯のエキス製剤においては,製造会社間で有意な差は認められなかった.<b>考察:< …
- NAID 130007799410
- 漢方のエッセンス(其の97)柴苓湯(さいれいとう)
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
ツムラ柴苓湯エキス顆粒(医療用)
組成
- 本品9.0g中、下記の割合の混合生薬の乾燥エキス6.0gを含有する。
日局サイコ 7.0g
日局タクシャ 5.0g
日局ハンゲ 5.0g
日局オウゴン 3.0g
日局ソウジュツ 3.0g
日局タイソウ 3.0g
日局チョレイ 3.0g
日局ニンジン 3.0g
日局ブクリョウ 3.0g
日局カンゾウ 2.0g
日局ケイヒ 2.0g
日局ショウキョウ 1.0g
添加物
- 日局ステアリン酸マグネシウム、日局乳糖水和物、ショ糖脂肪酸エステル
効能または効果
- 吐き気、食欲不振、のどのかわき、排尿が少ないなどの次の諸症:
水瀉性下痢、急性胃腸炎、暑気あたり、むくみ
- 通常、成人1日9.0gを2〜3回に分割し、食前又は食間に経口投与する。なお、年齢、体重、症状により適宜増減する。
慎重投与
- 著しく体力の衰えている患者[副作用があらわれやすくなり、その症状が増強されるおそれがある。]
重大な副作用
間質性肺炎
- 発熱、咳嗽、呼吸困難、肺音の異常(捻髪音)等があらわれた場合には、本剤の投与を中止し、速やかに胸部X線等の検査を実施するとともに副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。また、発熱、咳嗽、呼吸困難等があらわれた場合には、本剤の服用を中止し、ただちに連絡するよう患者に対し注意を行うこと。
偽アルドステロン症
- 低カリウム血症、血圧上昇、ナトリウム・体液の貯留、浮腫、体重増加等の偽アルドステロン症があらわれることがあるので、観察(血清カリウム値の測定等)を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、カリウム剤の投与等の適切な処置を行うこと。
ミオパチー
- 低カリウム血症の結果としてミオパチーがあらわれることがあるので、観察を十分に行い、脱力感、四肢痙攣・麻痺等の異常が認められた場合には投与を中止し、カリウム剤の投与等の適切な処置を行うこと。
劇症肝炎、肝機能障害、黄疸
- 劇症肝炎、AST(GOT)、ALT(GPT)、Al-P、γ-GTP等の著しい上昇を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
薬効薬理
むくみ改善作用
- 抗糸球体基底膜(GBM)腎炎マウスに経口投与したところ、細胞外液量及び組織間液量が低下した1)。
利水作用
- 酢酸デスモプレシン前処置と生理食塩液の前負荷により作製した水負荷モデルマウスに経口投与したところ、尿量が増加した。一方、絶食・絶水下で放置した絶水モデルマウスでは、尿量は変化しなかった2)。
抗炎症作用
- ラットに経口投与したところ、血中副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)及びコルチコステロンの濃度が上昇した3)。
- 馬杉腎炎モデルラットに混餌投与したところ、糸球体におけるIa陽性細胞浸潤及びT細胞浸潤が抑制された4)。
- 抗糸球体基底膜(GBM)腎炎ラットに経口投与したところ、炎症初期においてICAM-1及びLFA-1等の接着分子発現亢進並びに半月体形成が抑制された5)。また、腎炎の慢性期において、糸球体からのエンドセリン-1産生亢進が抑制され、尿中蛋白排泄が改善された6)。
- マウスにII型コラーゲン関節炎惹起時より混餌投与したところ、関節炎発症率が低下し、組織所見では滑膜細胞の重層化や滑膜下軟部組織の浮腫変化が抑制された(in vivo )。また、同動物より摘出した脾臓において、II型コラーゲン、結核死菌刺激によるリンパ球幼若化反応を抑制した(ex vivo )7)。
- ループス皮膚炎モデルであるMRL/lprマウスに混餌投与したところ、抗核抗体及びリウマチ因子(RF)が低下した8)。
作用機序
- 本剤は、以下の作用により薬理効果を示すことが示唆されている。
ナトリウムチャネル阻害作用
- イヌ腎臓由来の遠位尿細管細胞(MDCK細胞)において、ナトリウムチャネルを阻害した(in vitro )9)。
抗炎症作用
- ラットに経口投与したところ、血漿ACTH濃度及び下垂体前葉中のACTH前駆体であるプロオピオメラノコルチン(POMC)mRNA発現が増加した10)。また、これらの作用はACTH放出因子(CRF)の抗血清により抑制された11)。
DNA合成抑制作用
- ラットメサンギウム細胞において、血清、血小板由来増殖因子(PDGF)及び上皮細胞増殖因子(EGF)によるDNA合成を抑制した(in vitro )12)。
★リンクテーブル★
[★]
- 同
- 水毒
- 関
- 水
- 水に偏在をきたした病態
- 診断基準として水滞スコアが提案されている。
- 水滞の病型には、全身型(全身の浮腫、下痢、めまい感、尿量減少、夜間頻尿)、皮膚・関節型(顔面浮腫、関節腫脹、身体の一部の腫脹、朝のこわばり)、胸内型(水様の喀痰、胸水、動悸、胸内苦悶感)、心下型(胃部振水音、悪心・嘔吐、下痢、グル音の亢進)がある。
治療方剤
水滞・全身型
水滞・皮膚関節型
水滞・胸内型
[★]
- 関
- 柴苓湯、漢方製剤