出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/10/09 21:34:31」(JST)
「first」「second」等の「序数詞」とは異なります。 |
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助数詞(じょすうし)は、数を表す語の後ろに付けてどのような事物の数量であるかを表す語要素である。数詞を作る接尾辞の一群。類別詞の一種である。
日本語のほか、中国語・韓国語など東アジア・東南アジアの多くの言語、またアメリカ大陸先住民の言語などにある。
日本語の助数詞はバラエティに富んでおり、一説には約500種類もの数が存在するが、今日一般に使用されるものはそれよりずっと少なく、「個」、「匹」(動物)、「本」(細長いもの)、「枚」(平たいもの)等の多数の語に充てられる助数詞を使う事が多い。
助数詞には漢語(音読み)のものも和語(訓読み)のものもあるが、原則として数詞もそれに合わせる。つまり、漢語の助数詞の前では漢語の数詞である「いち」「に」「さん」〜を使い、和語の助数詞の前では和語の数詞である「ひと」「ふた」「み」〜を使う。しかし例外もあり、たとえば鳥を数える「羽(わ)」は和語だが常に漢語の数詞と組み合わせる。逆に「晩(ばん)・鉢(はち)・幕(まく)・役(やく)・椀(わん)」などは漢語だが和語の数詞と組み合わせる。「一組」は通常「ひとくみ」だが、「三年一組」というときは「いちくみ」になる。
漢語の場合、原則として「四」は「よん」(「よ」もあるが少数)、「七」は「なな」と和語を用いる。また、「九」は漢音の「きゅう」になり、呉音の「く」はごく一部の助数詞との組み合わせでのみ出現する。
現代語では多くの場合和語の数詞が使えるのは一からせいぜい四までで、それ以上は漢語の助数詞を使うか、または漢語の数詞を和語の助数詞に組み合わせる。
助数詞が外来語の場合は漢語の数詞を使うことが多い。原語の数詞を使うこともあるが、この場合も少ない数でしか使えない。「クラス・シーズン」など、和語数詞と組み合わせることのできる助数詞も少数ある。
例:
漢語においては音便化や連濁も多い(例: 一匹=いっぴき、二匹=にひき、三匹=さんびき)。おおまかな規則としては、
と言える。「三回」(さんかい)と「三階」(さんがい・さんかい)、「三杯」(さんばい)と「三敗」(さんぱい)、「四本」(よんほん)と「四発」(よんぱつ・よんはつ)の例のように、規則性を捉えることが難しく、日本語学習者泣かせの点のひとつである。
数が1または2のときだけ、数のかわりに専用の語を用いることがある(長男・次男、初段、初校・再校など)。
とくに不規則なものを以下にあげる。
文法的には通常、数を表す語要素から助数詞までがあわせて1つの数詞とみなされる。たとえば「三人」で1単語である。
メートルなどの計量単位を表す語も、文法的には助数詞と同じ働きをする。そのため、助数詞に含めるか、「助数詞・単位」のように一括して論ずることが多い。
「三兄弟」「二十四の瞳」のように、助数詞をつかわず数が直接(または「の」をつけて)名詞を修飾することもないわけではない。
助数詞を伴う数詞は、名詞としても副詞としても使うことができる。
「3個のみかん」と「みかん3個」はおおむね同じ意味であるが、使われ方が異なる。例えば「腐った3個のみかんを捨てた」は、全部で3個のみかんが腐っていたことを含意するが、「腐ったみかんを3個捨てた」では、もっと多くのみかんが腐っていて、そのうち3個だけを捨てたのかもしれない。また、「3個のみかんをください」は構文として正しくても不自然であり、「みかんを3個ください」がより自然である。
以下に名詞に対応する助数詞の一覧を示す(漢字表記は助数詞に「一」を付けたものとし、読みは括弧内に標準的な助数詞の読みのみを記す。必ずしも「一」を付けた時の読みとは一致しない)。なお、外来語が起源の助数詞(単位)には、一般的にアラビア数字を用いて表記する。(例:1バイト)
中国語では量詞(リヤンツー liàngcí)というのが普通であり、日本の中国語学でもそのまま量詞と呼ぶことが多い。ただしかならずしも「量」を表さないので、類別詞などと呼ぶ場合もある。
中国語の場合、「個」・「張」などのように、名詞を修飾するものは「名量詞」、「回」・「次」などのように、動詞を修飾するものは「動量詞」と呼んでいる。
現代の中国語(普通話)では、量詞は200種前後が用いられており、量詞に近い使い方をする単位も含めると350種以上になる。
最も常用される代表的なものは「個(箇・个)」であり、近年ますます多用されるようになってきている。日本語と共通する漢字を用いるものでも、使える対象が異なる場合がある。例えば、「匹」はもっぱらウマ、ロバ、ラクダに用いる他、反物にも用いるが、他の動物は「隻(只)」や「頭」を用いるなどの違いがある。
中国語の量詞の用法は日本語とは大きく異なる。量詞とそれが修飾する名詞の間には日本語の「の」にあたる「的」を入れてはならない。また、指示詞(この・その・どの)や「毎」なども名詞を直接修飾することはなく、間に量詞を入れて「這個人」(この人)、「毎個人」のように言わなければならない。
数(とくに「一」・「幾」)と量詞の組み合わせは、それが修飾する名詞が不定であることを示すために使われる。とくに存在や出現を表す「存現文」では量詞を必要とすることが多い。
「一」+量詞を重ねると、「……ずつ」のような意味になる。
名詞の後に量詞を付けて、総体を指すのに使う造語法がある。例えば、名詞の「人」を数えるのに用いるのは「個」や「口」であるが、「人口」というと人をまとめてその数を指す。名詞の「馬」と量詞の「匹」を合わせて「馬匹」というとさまざまな馬の総体を指す。
中国語でも、方言では対応する量詞が異なったり、使用範囲が違ったりする。例えば、椅子は、北京語や普通話では「把」を用いるが、広東語では「張」を用いる。この例では、椅子のどの部分(背もたれか座る部分か)に着目するかという違いによっているが、一般的に、標準的な形状や大きさに地域差があるものなどは、量詞にも違いが出やすい。
広東語や潮州語などでは、名詞の前に数詞を伴わない量詞を付けて、英語の定冠詞のように、全体の中のひとつを指す、特定化に用いる例もある。例えば、「一架車」は英語の「a car」のように、ある1台の車というイメージであるが、「架車」とすると英語の「the car」のように、話者が特定の1台の車を指していう言い方に変わる。
広東語や潮州語では形容詞の後に量詞を付けて、性状と形状を同時にいう例もある。
すでに甲骨文字において容器を用いて量をいう表現が記されているが、先秦では通常は数詞を直接名詞につなげており、量詞を使った表現は「馬十乗」(論語、「乗」は四頭にあたる)など少数である。容器を用いない助数詞が普通にみられるようになるのは秦代からで、魏晋以降は多用される。また、上記「馬十乗」に見られるように、古くは「名詞・数詞・量詞」の順の方が普通だったが、現在は原則として名詞は後に来る。
ベトナム語をはじめとする東南アジアの言語では、語族にかかわらず助数詞を多用する言語が多い。
ベトナム語の助数詞の使い方は中国語とよく似ている。語順も似ているが、指示詞(この・その・あの・どの)は名詞の後ろにつく。
日本語と同様にベトナム語にも中国語から借用した数詞と固有語の数詞があるが、前者は特定の語でしか用いられず、たとえ助数詞が漢語に由来するものであっても、固有語の数詞とともに使用する。例:「bốn (4) quyển (冊) sách (本) này (この)」。bốn は固有語、quyển は漢語「巻」。
特によく使われる助数詞として、動かない物一般に使う cái と、動く物(動物など)一般に使う con がある。
ベトナム語で助数詞のつかない名詞は「……というもの」のような一般的な意味になることが多く、具体的なもの・特定のものを表すには助数詞をつける。
英語には単位や容器を使って数える場合を除いて通常助数詞は必要なく、数詞は直接名詞を修飾することができる。しかしこれには例外があり、以下の場合には直接数詞をつけることができないため、助数詞に似た表現を利用する。
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筋枝:下腿の前区域、後区域の全ての筋、足背の筋 皮枝:下腿前面の外側、足背}
支配神経根 | 責任椎間高位 | 深部反射 | 感覚領域 | 支配筋 |
L4 | L3-4 | 膝蓋腱反射 | 膝蓋骨の内側近辺 | 大腿四頭筋 |
L5 | L4-5 | 膝蓋骨下外側から母趾にかけて下方に斜行 | 前脛骨筋、長母趾伸筋、長趾伸筋 | |
S1 | L5-S1 | アキレス腱反射 | 小趾 | 下腿三頭筋、長母趾屈筋、長趾屈筋 |
部位 | 起始 | 停止 | 支配神経 | 機能 |
上部 | 後頭骨、項靱帯 | 鎖骨(外側1/3) | 副神経と頚神経叢 | 肩甲骨の後退、挙上、上方回旋 |
中部 | T1-T6(棘突起)、棘状靱帯 | 肩甲骨(肩峰、肩甲棘) | 肩甲骨の後退 | |
下部 | T7-T12(棘突起)、棘状靱帯 | 肩甲骨(肩甲棘) | 肩甲骨の後退、下制、下方回旋 |
Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.
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