テオフィリン
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テオドール
Théodore(フランス語)
Theodor(ドイツ語)
Theodoor(オランダ語) |
性 |
男性 |
地域 |
西ヨーロッパ |
言語 |
フランス語、ドイツ語、オランダ語 |
起源 |
テオドロス |
関連名 |
フョードル(ロシア語)
セオドア(英語)
テオドルス(ラテン語) |
女性形 |
テオドラ |
短縮形 |
テオ |
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テオドール(フランス語: Théodore、ドイツ語: Theodor、オランダ語: Theodoor)は、西ヨーロッパの男性名。原義はギリシア語で「神の贈り物」を意味するテオドロス。短縮形はテオ。女性形はテオドラ。
現代ドイツ語での発音はテオドーアに近い(テオドールは舞台ドイツ語的表記といえる)。テーオドール、テオドルとも表記される。ロシア語ではフョードル、英語ではセオドア、ラテン語ではテオドルスにあたる。類似の人名テオドリックがあるが無関係。
人名
ファーストネーム
- テオドール・ヴォルフガング・ヘンシュ - ドイツの物理学者。
- テオドール・アイケ - ドイツの軍人
- テオドール・アドルノ - ドイツの哲学者、社会学者、音楽評論家、作曲家
- テオドール・エードラー・フォン・レルヒ
- テオドール・エステン
- テオドール・オッポルツァー
- テオドール・キッテルセン
- テオドール・グヴィ
- テオドール・クラク - ドイツのピアニスト、ロマン派の作曲家。
- テオドール・ケルナー (詩人)(ドイツ語版)
- テオドール・ケルナー (オーストリア大統領)(ドイツ語版)
- テオドール・ファン・ゴッホ(テオ・ファン・ゴッホ)【曖昧さ回避】
- テオドール・シュトルム
- テオドール・シュワン
- テオドール・ジェリコー
- テオドール・スヴェドベリ
- テオドール・デーラー - ドイツのピアニスト、作曲家。
- テオドール・ド・ベーズ
- テオドール・ビルロート
- テオドール・フォンターネ
- テオドール・ベルガー
- テオドール・ヘルツル
- テオドール・ホイス
- テオドール・ホフマン
- テオドール・ミヒャエリス - ロマン派の作曲家。
- テオドール・モノ - フランスの博物学者。
- テオドール・モムゼン
- テオドール・リット
- テオドール・リヒター
- テオドール・ルソー
- テオドル・レシェティツキ
- テオドール・ヴァイゲル
- テーオドール・ベンファイ - ドイツの語学者。
- テオドーア・ブッセ - 20世紀のドイツの軍人。
- テオドール・シェーラー - ナチス・ドイツ の将軍。
ミドルネーム
- ジャン=テオドール・ラドゥー - ベルギーの作曲家、ファゴット奏者。
人名以外
- テオドール (医薬品) - 田辺三菱製薬株式会社が製造・販売する気管支拡張剤。製品名の由来は上記とは異なる。
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Japanese Journal
- 原理なき、目的なき「経過」としての自然と藝術 : Th. W. アドルノの美学思想の今日的意義
- ハインリヒ・テオドール・レッチャーにおける俳優のための音声理論について : ヴィルヘルム・フォン・フンボルトの言語思想を手掛かりに
- 総合文化研究 = Journal of humanities and sciences, Nihon University 23(3), 21-48, 2018-03
- NAID 40021551376
- 症例報告 肺炎・呼吸不全の加療中にテオドール(テオフィリン)によるスティーヴンス・ジョンソン症候群を発症し死亡した1例
- 和歌山医学 = The journal of the Wakayama Medical Society 69(1), 61-65, 2018-03
- NAID 40021533703
Related Links
- 以前テオドールは喘息の初期の段階で多くの患者さんに処方されていましたが、喘息と 診断された場合、根本的な治療は予防治療であることを優先させることで、その治療の 中心は抗アレルギー剤の内服やステロイドの吸入になってきており、その効果も実績を ...
- テオドールとは?テオフィリンの効能,副作用等を説明,ジェネリックや薬価も調べられる( おくすり110番:薬事典版)
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
テオドールシロップ2%
組成
有効成分〔シロップ2%(1mL中)〕
添加物
- D-ソルビトール,グリセリン,キサンタンガム,酸化チタン,ラウリル硫酸ナトリウム,シリコーン樹脂,ソルビタン脂肪酸エステル,グリセリン脂肪酸エステル,カルメロースナトリウム,クエン酸水和物,安息香酸ナトリウム,バニリン,エタノール,プロピレングリコール,香料,その他1成分
禁忌
- 本剤又は他のキサンチン系薬剤に対し重篤な副作用の既往歴のある患者
効能または効果
喘息性(様)気管支炎
- 発熱を伴うことが多く,他の治療薬による治療の優先を考慮すること(テオフィリン投与中に発現した痙攣の報告は,発熱した乳幼児に多い).
テオドールシロップ2%
- 通常,小児にテオフィリンとして,1回4〜8mg/kg(本剤0.2〜0.4mL/kg)を,1日2回,朝及び就寝前に経口投与する.
なお,開始用量は年齢,症状,合併症等を考慮のうえ決定し,臨床症状等を確認しながら適宜増減する.
テオドールドライシロップ20%
- 通常,小児にテオフィリンとして,1回4〜8mg/kg(本剤20〜40mg/kg)を,1日2回,朝及び就寝前に経口投与する.
なお,開始用量は年齢,症状,合併症等を考慮のうえ決定し,臨床症状等を確認しながら適宜増減する.
本剤は通常,用時,水に懸濁して投与するが,顆粒のまま投与することもできる.
- 本剤投与中は,臨床症状等の観察や血中濃度のモニタリングを行うなど慎重に投与すること.
なお,小児の気管支喘息に投与する場合の投与量,投与方法等については,学会のガイドライン※等,最新の情報を参考に投与すること.
※日本小児アレルギー学会:小児気管支喘息治療・管理ガイドライン20121)
テオフィリン1回投与量の目安(通常の用法は,1日2回投与とされている)
注意すべき投与対象等
- 2歳以上の重症持続型の患児を除き,他剤で効果不十分な場合などに,患児の状態(発熱,痙攣等)等を十分に観察するなど適用を慎重に検討し投与する.なお,2歳未満の熱性痙攣やてんかんなどのけいれん性疾患のある児には原則として推奨されない.
慎重投与
- てんかんの患者〔中枢刺激作用によって発作を起こすことがある.〕
- 甲状腺機能亢進症の患者〔甲状腺機能亢進に伴う代謝亢進,カテコールアミンの作用を増強することがある.〕
- 急性腎炎の患者〔腎臓に対する負荷を高め,尿蛋白が増加するおそれがある.〕
- うっ血性心不全の患者〔テオフィリンクリアランスが低下し,テオフィリン血中濃度が上昇することがあるので,血中濃度測定等の結果により減量すること.〕
- 肝障害のある患者〔テオフィリンクリアランスが低下し,テオフィリン血中濃度が上昇することがあるので,血中濃度測定等の結果により減量すること.〕
- 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人,産婦,授乳婦(「妊婦,産婦,授乳婦等への投与」の項参照)
- 小児
- 小児,特に乳幼児は成人に比べて痙攣を惹起しやすく,また,テオフィリンクリアランスが変動しやすいのでテオフィリン血中濃度のモニタリングを行うなど慎重に投与すること.なお,次の小児にはより慎重に投与すること.
- てんかん及び痙攣の既往歴のある小児〔痙攣を誘発することがある.〕
- 発熱している小児〔テオフィリン血中濃度の上昇や痙攣等の症状があらわれることがある.〕
- 6ヵ月未満の乳児〔乳児期にはテオフィリンクリアランスが一定していない.6ヵ月未満の乳児ではテオフィリンクリアランスが低く,テオフィリン血中濃度が上昇することがある.〕
- 低出生体重児,新生児に対する安全性は確立していない.(使用経験がない.)
重大な副作用
痙攣(0.1%未満),意識障害(頻度不明)
- 痙攣又はせん妄,昏睡等の意識障害があらわれることがあるので,抗痙攣剤の投与等適切な処置を行うこと.
急性脳症(頻度不明)
- 痙攣,意識障害等に引き続き急性脳症に至ることがあるので,このような症状があらわれた場合には投与を中止し,抗痙攣剤の投与等適切な処置を行うこと.
横紋筋融解症(頻度不明)
- 横紋筋融解症があらわれることがあるので,脱力感,筋肉痛,CK(CPK)上昇等に注意し,このような症状があらわれた場合には投与を中止し,適切な処置を行うとともに横紋筋融解症による急性腎不全の発症に注意すること.
消化管出血(頻度不明)
- 潰瘍等による消化管出血(吐血,下血等)があらわれることがあるので,このような症状があらわれた場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと.
赤芽球癆(頻度不明)
- 赤芽球癆があらわれることがあるので,貧血があらわれた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと.
アナフィラキシーショック(頻度不明)
- アナフィラキシーショック(蕁麻疹,蒼白,発汗,血圧低下,呼吸困難等)があらわれることがあるので,このような症状があらわれた場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと.
肝機能障害,黄疸(いずれも頻度不明)
- 肝機能障害(AST(GOT),ALT(GPT)の上昇等),黄疸があらわれることがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと.
頻呼吸,高血糖症(いずれも頻度不明)
薬効薬理
薬効薬理12〜17)
- テオフィリンは,気管支拡張,肺血管拡張,呼吸中枢刺激,気道の粘液線毛輸送能の促進,横隔膜の収縮力増強,肥満細胞からの化学伝達物質(気管支収縮因子)の遊離抑制等の作用により,気管支喘息等の諸症状を改善する.
また,テオフィリンは,喘息患者の気管支生検において活性化好酸球数,総好酸球数の減少及びCD4陽性細胞数の減少等の抗炎症作用を示す.
In vitroにおいては,ヒト炎症細胞からの活性酸素及びサイトカインの産生に対する抑制作用,ヒト好酸球の接着因子発現の抑制作用,IL-5のヒト好酸球寿命延長に対する抑制作用等が報告されている.
その作用機序は,phosphodiesteraseの作用を阻害して細胞内cyclic 3',5'-AMP濃度を高めることによるとされている.
このほかにも,アデノシン受容体に対する拮抗作用,細胞内カルシウムイオンの分布調節作用,内因性カテコールアミンの遊離促進作用及びプロスタグランジンに対する拮抗作用等が報告されており,いまだ作用機序については不明な点が多い.
有効成分に関する理化学的知見
一般名
化学名
- 1,3‐Dimethyl‐1H‐purine‐2,6(3H,7H)‐dione
分子式
分子量
性状
- 白色の結晶又は結晶性の粉末である.
N,N-ジメチルホルムアミドにやや溶けやすく,水又はエタノール(99.5)に溶けにくい.0.1mol/L塩酸試液に溶ける.
融点
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- bronchodilator
- 関
- 気管支拡張薬
商品
[★]
- 英
- theophylline, 1,3-dimethylxanthine
- ラ
- theophyllinum
- 同
- 1,3-ジメチルキサンチン 1,3-dimethylxanthine
- 商
- アーデフィリン、アプネカット、スロービッド、セキロイド、チルミン、テオドール、テオドリップ、テオフルマートL、テオフルマート、テオロング、テルダン小児用、テルバンス、ユニコンCR、ユニコン、ユニフィルLA、ユニフィル
- 関
- メチルキサンチン
- 気管支拡張剤
概念
- メチルキサンチン誘導体
- 心血管系作用、気管支拡張作用、利尿作用が強い。中枢作用もやや強い
動態
適応
- テオフィリンの気管支拡張作用
副作用
- LES圧を低下させる作用や胃酸分泌を亢進させる作用を有するとされており、GERDとの関連が指摘されている。