- 英
- cerebrospinal fluid test, CSF test
- 同
- CSF検査
- 関
- 腰椎穿刺
UpToDate Contents
全文を閲覧するには購読必要です。 To read the full text you will need to subscribe.
- 1. 脳脊髄液:疾患状態における検査の生理学および有用性cerebrospinal fluid physiology and utility of an examination in disease states [show details]
…puncture and the complications and contraindications to this test are discussed separately. CSF analysis in children is presented elsewhere. Cerebrospinal fluid (CSF) is produced by the choroid plexus…
- 2. 成人の急性細菌性髄膜炎の臨床的特徴と診断clinical features and diagnosis of acute bacterial meningitis in adults [show details]
…classic signs and symptoms of meningitis at presentation, however, it is generally a subacute process. CSF exam typically reveals a lymphocyte predominant pleocytosis with elevated protein and decreased glucose…
- 3. 成人におけるウイルス性脳炎viral encephalitis in adults [show details]
…and herpes simplex virus [HSV]-1). Cerebrospinal fluid evaluation – Cerebrospinal fluid (CSF) examination is essential for diagnosis in patients with suspected encephalitis or meningoencephalitis. In…
- 4. 慢性髄膜炎患者へのアプローチapproach to the patient with chronic meningitis [show details]
…follow-up. In 4 of these 10 patients, a diagnosis was obtained by repeated cerebrospinal fluid (CSF) examination (in which CSF cytology revealed a neoplasm in four patients). A total of 21 patients underwent…
- 5. 中枢神経系病変を有するHIV感染患者に対するアプローチapproach to the patient with hiv and central nervous system lesions [show details]
…examination and mass effect is not evident, then consideration should be given to cerebrospinal fluid (CSF) examination, although its utility is limited. In patients with toxoplasmic encephalitis (TE), progressive …
Related Links
- 目次に戻る 脳脊髄液検査前の看護のポイント 禁忌患者でないこと を確認します(表3)。 表3 腰椎穿刺の禁忌患者 医師が患者さんに検査の必要性を説明しており、 同意が得られていること を確認します。 延食 であることを確認します(処置後1時間程度問題なく経過していれば、食事摂取は ...
- 脳脊髄液検査は体への負担がやや大きい検査なので、誰にでも行われるわけではありません。基本的に医師が「検査しても問題ない」と判断し、本人が同意した場合に行われます。通常、次のような流れで行います。 ①ベッドに横向き ...
- 「腰椎穿刺検査(脳脊髄液検査)」の検査目的、検査方法や基準値、疑われる病気などの解説です。脊髄(せきずい)は、脳幹から腰へと伸びているひも状の組織で、脳と脊髄は頭蓋骨や脊柱という骨によって守られています。この組織と骨の間に流れている透明な液体を、脳…
Related Pictures
★リンクテーブル★
[★]
- 次の文を読み、53~55の問いに答えよ。
- 81歳の男性。発熱を主訴に来院した。
- 現病歴:5日前から37℃台の発熱が出現し、3日前から腰痛が出現した。腰痛は鈍痛で、運動時と安静時ともに自覚していた。自宅で様子をみていたが改善しないため受診した。
- 既往歴:61歳から糖尿病のため内服加療中。
- 家族歴:父親が胃癌。母親が大腸癌。
- 生活歴:妻との2人暮らし。海外渡航歴はない。
- 現症:意識は清明。身長165cm、体重57kg。体温38.2℃。脈拍96/分、整。血圧 138/80mmHg。呼吸数 22/分。SpO2 98%(room air)。眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない。頸部リンパ節を触知しない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腰部正中に叩打痛を認める。足背動脈の触知は良好で左右差を認めない。下腿に浮腫を認めない。神経学的所見に異常を認めない。
- 検査所見:尿所見:蛋白(-)、糖(-)、ケトン体1+、潜血(-)、沈渣に白血球を認めない。血液所見:赤血球 476万、Hb 12.9g/dL、Ht 40%、白血球 13,300(桿状核好中球 32%、分葉核好中球 54%、好酸球 1%、好塩基球 1%、単球 2%、リンパ球 10%)、血小板 43万。血液生化学所見:総蛋白 7.5g/dL、アルブミン 3.8g/dL、総ビリルビン 0.9mg/dL、直接ビリルビン 0.3mg/dL、AST 30IU/L、ALT 28IU/L、LD 170IU/L(基準 176~353)、ALP 402IU/L(基準 115~359)、γ-GTP 49IU/L(基準 8~50)、アミラーゼ 121IU/L(基準 37~160)、CK 58IU/L(基準 30~140)、尿素窒素 19mg/dL、クレアチニン 1.0mg/dL、尿酸 7.1mg/dL、血糖 148mg/dL、HbA1c 8.5%(基準 4.6~6.2)、総コレステロール 199mg/dL、トリグリセリド 180mg/dL、Na 130mEq/L、K 4.4mEq/L、Cl 98mEq/L。CRP 3.2mg/dL。動脈血ガス分析(room air):pH 7.37、PaCO2 36Torr、PaO2 98Torr、HCO3- 20mEq/L。12誘導心電図で異常を認めない。胸部エックス線写真に異常を認めない。腹部CTに異常を認めない。腰部MRI(別冊No. 7A、B)を別に示す。
- 4時間後、検査室から血液検体でGram陽性球菌が検出されたとの報告があった。
- この時点で追加すべき検査はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [109B053]←[国試_109]→[109B055]
[★]
- 次の文を読み、30、31の問いに答えよ。
- 61歳の男性。腹部膨満感と意識障害とを主訴に家族に連れられて来院した。
- 現病歴:3か月前から全身倦怠感を自覚していた。1か月前から食欲低下と下腿の浮腫とがあり、2週前から腹部膨満感とふらつきも出現して外出ができなくなった。本日朝から発熱を認め、傾眠状態となったため家族に連れられて受診した。
- 既往歴:47歳時に人間ドックで肝機能異常と耐糖能異常とを指摘されたが医療機関を受診していなかった。
- 生活歴:喫煙は20本/日を40年間。脚本家で、若い頃から飲酒をしながら深夜まで仕事をするのが習慣化している。
- 家族歴:母親が脳出血で死亡。
- 現症:意識レベルは JCSⅠ-2。身長 169cm、体重 79kg。体温 37.9℃。脈拍 84/分、整。血圧 134/78mmHg。呼吸数 16/分。SpO2 98%(room air)。眼瞼結膜は貧血様である。眼球結膜に黄染を認める。呼気にアンモニア臭を認める。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は膨隆しているが軟で、波動を認める。圧痛と筋性防御とを認めない。直腸指診で黒色便の付着を認める。四肢に運動麻痺はなく、下腿に浮腫を認める。
- 検査所見:血液所見:赤血球 328万、Hb 8.8g/dL、Ht 27%、白血球 9,500(桿状核好中球 31%、分葉核好中球 44%、好酸球 1%、好塩基球 1%、単球 6%、リンパ球 17%)、血小板 9万、PT 48%(基準 80~120)。血液生化学所見:総蛋白 6.4g/dL、アルブミン 2.5g/dL、総ビリルビン 6.9mg/dL、直接ビリルビン 4.7mg/dL、AST 118IU/L、ALT 96IU/L、LD 377IU/L(基準 176~353)、ALP 683IU/L(基準 115~359)、γ-GTP 332IU/L(基準 8~50)、アミラーゼ 50IU/L(基準 37~160)、尿素窒素 52mg/dL、クレアチニン 1.1mg/dL、尿酸 6.9mg/dL、血糖 100mg/dL、HbA1c 7.3%(基準 4.6~6.2)、総コレステロール 156mg/dL、トリグリセリド 90mg/dL、Na 131mEq/L、K 4.5mEq/L、Cl 96mEq/L。CRP 2.4mg/dL。頭部CTで異常を認めない。腹部造影CT(別冊No. 6)を別に示す。
[正答]
※国試ナビ4※ [110F030]←[国試_110]→[110G001]
[★]
- 次の文を読み、7~9の問いに答えよ。
- 2歳3か月の男児。発熱、意識障害およびけいれんを主訴に救急車で搬送された。
- 現病歴 : 3日前から発熱、不機嫌および食思不振を認めた。昨日夕方から本日にかけて頻回に嘔吐があった。次第に意識が低下し、母親の呼びかけに対してやっと開眼する程度であったが、本日昼からけいれんが頻発し、刺激に反応しなくなった。
- 出生・発達歴:在胎40週、出生体重3,200g。首の坐りは3か月。寝返りは6か月。坐位は7か月。つかまり立ちは9か月、歩行は13か月。
- 既往歴 : 生後7か月のとき、発熱と同時に強直性けいれんを認めた。けいれんの持続は2分で、自然に止まった。脳波検査を受けたが異常は指摘されず、治療も受けていない。
- 現症 : 身長86cm、体重12.5kg。体温39.2℃。呼吸数30/分。脈拍128/分、整。血圧106/68mmHg。顔つきは無表情。けいれんは認めない。外表奇形は認めない。皮膚は湿潤しており、皮疹を認めない。大泉門は閉鎖し眼瞼結膜に貧血はなく、眼球結膜に黄疸を認めない。仰臥位で頭部を持ち上げると抵抗がある。咽頭は軽度発赤。表在リンパ節は触知しない。呼吸音は正常である。不整脈と心雑音とは認めない。腹部は平坦、軟で、腫瘤は触知しない。
- 検査所見 : 血液所見:赤血球420万、Hb11.8g/dl、Ht39%、白血球24,000(好中球72%、好酸球1%、単球6%、リンパ球21%)、血小板18万。
- 血清生化学所見:総蛋白7.1g/dl、アルブミン4.6g/dl、尿素窒素12mg/dl、クレアチニン0.6 mg/dl、アンモニア28μg/dl(基準18?048)、AST28単位、ALT12単位、LDH365単位(基準176?0353)、アルカリホスファターゼ120単位(基準260以下)、Na134mEq/l、K4.2mEq/l、Cl 98mEq/l。CRP13.6mg/dl。
- a. (1)(2)
- b. (1)(5)
- c. (2)(3)
- d. (3)(4)
- e. (4)(5)
[正答]
※国試ナビ4※ [099I006]←[国試_099]→[099I008]
[★]
- 次の文を読み、60~62の問いに答えよ。
- 9か月の乳児。嘔吐を主訴に来院した。
- 現病歴:昨夜から37.8℃の発熱を認めた。黄色水様の下痢が5回あり、食欲は低下していた。今朝から排便はない。母乳を3回与えたが、3回とも吐いた。顔色不良で、激しく泣いた後、ぐったりする状態を繰り返している。
- 発育・発達歴:在胎39週、胎盤早期剥離のため、緊急帝王切開で出生した。体重3,225g。Apgarスコア3点(1分)。追視2か月、あやし笑い3か月、首のすわり6か月、寝返り6か月、お坐り9か月。母乳栄養で、生後5か月から離乳食を開始している。
- 家族歴:特記すべきことはない。
- 現症:身長72cm、体重7,800g。体温37.5℃。心拍数140/分、整。無表情でうとうととしている。皮膚と口唇とは乾燥し、皮膚色は蒼白である。眼瞼結膜はやや貧血様で、眼球結膜に黄染を認めない。咽頭に軽度の発赤を認める。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦で、右下腹部は空虚であり、右上腹部を触ると激しく泣く。項部硬直を認めない。
- 検査所見:血液所見:赤血球311万、Hb10.7g/dl、Ht31%、白血球12,600(好中球66%、好酸球3%、好塩基球2%、単球5%、リンパ球24%)、血小板21万、血液生化学所見:血糖76mg/dl、総蛋白6.2g/dl、アルブミン3.4g/dl、尿素窒素9.0mg/dl、クレアチニン0.8mg/dl、総ビリルビン0.7mg/dl、AST21IU/l、ALT18IU/l、LDH362IU/l(基準340~700)、ALP580IU/l(基準780以下)、Na138mEq/l、K4.5mEq/l、CI97mEq/l。CRPl.8mg/dl。
[正答]
※国試ナビ4※ [102B060]←[国試_102]→[102B062]
[★]
- 72歳の男性。幻視を主訴に来院した。1年前から睡眠中に怒鳴ったり、布団を蹴って足をバタバタしていると妻に指摘されるようになった。このころから時々立ちくらみを自覚していた。半年前から徐々に食事や着替えの動作が遅くなった。1か月前から夜中に「部屋の中で見知らぬ人が踊っている」と訴えるようになったため、家族に付き添われて受診した。喫煙は10本/日、飲酒はビール350mL/日。意識は清明。身長 163cm、体重 56kg。体温 36.4℃。脈拍 68/分、整。血圧 158/86mmHg。呼吸数 16/分。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。改訂長谷川式簡易知能評価スケール 23点(30点満点)、Mini-Mental State Examination(MMSE) 25点(30点満点)。脳神経に異常を認めない。四肢で左右対称性に軽度の筋強剛を認める。腱反射は正常で、運動麻痺、感覚障害および運動失調を認めない。姿勢は前かがみで歩行は小刻みである。尿所見に異常を認めない。血液所見:赤血球 342万、Hb 10.7g/dL、Ht 32%、白血球 8,300、血小板 14万。血液生化学所見:総蛋白 7.4g/dL、アルブミン 3.8g/dL、総ビリルビン 0.9mg/dL、AST 42U/L、ALT 48U/L、LD 354U/L(基準 176~353)、γ-GTP 56U/L(基準 8~50)、アンモニア 32μg/dL(基準 18~48)、尿素窒素 17mg/dL、クレアチニン 0.9mg/dL、血糖 112mg/dL、Na 140mEq/L、K 4.4mEq/L、Cl 104mEq/L。CRP 0.3mg/dL。
- 診断に最も有用なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [113A057]←[国試_113]→[113A059]
[★]
- 50歳の女性。廊下に立ってボーッとしている状態を家族に発見され、まとまりのない言動がみられるようになったため、救急車で搬送された。
- 1週前からかぜ症状と軽度の頭痛とを訴えていた。近医で感冒と診断され解熱鎮痛薬を処方されたが、症状の改善なく、昨夜から激しい頭痛が生じ、数回嘔吐した。
- 意識はJCSでII-30。身長160cm、体重58kg、体温39.8℃。呼吸数24/分。脈拍104/分、整。血圧160/90mmHg。頚部のリンパ節腫脹はない。胸部に心雑音はなく、ラ音を聴取しない。腹部は平坦で、肝・脾を触知しない。下肢に浮腫を認めない。眼底にうっ血乳頭はなく、瞳孔は正円同大、対光反射は両側正常で、眼球頚反射は正常である。明らかな筋力低下はなく、不随意運動も認めない。痛み刺激に対する反応に左右差はない。深部(腱)反射は正常で病的反射を認めない。項部硬直があり、Kernig徴候陽性である。
- 血液所見:赤血球425万、Hb13.1g/dl、Ht40%、白血球12,000(好中球67%、単球6%、リンパ球27%)、血小板16万。血清生化学所見AST35単位、ALT44単位。CRP27.0mg/dl。
- 脳脊髄液所見:初圧250mmH2O(基準70~170)、細胞数980/μl(基準0~2)(多形核球970、単核球10)、蛋白403mg/dl(基準15~45)、糖4mg/dl(基準50~75)。
- a. (1)(2)
- b. (1)(5)
- c. (2)(3)
- d. (3)(4)
- e. (4)(5)
[正答]
※国試ナビ4※ [099A056]←[国試_099]→[099A058]
[★]
- 次の文を読み、16~18の問いに答えよ。
- 1歳6か月の男児。発熱と顔色不良とを主訴に来院した。
- 出生歴 : 在胎40週、自然分娩で出生した。出生時の身長51cm、体重3,240g、頭囲33.5cm、胸囲33.0cm。Apgarスコア10点(1分)。
- 発育歴・既往歴 : 精神運動発達は正常である。予防接種はBCG、ポリオワクチン2回およびDPT I期完了。9か月時に突発性発疹に罹患した。
- 現病歴 : 昨夕、不機嫌、38℃台の発熱および顔色不良に気付いた。夜は眠ったが今朝も不機嫌で元気がなかった。
- 現症 : 身長82cm、体重10.2kg。体温37.8℃。呼吸数60/分。脈拍160/分、整。血圧96/64mmHg。意識はやや傾眠状態。顔色不良で顔貌は無欲状である。大泉門は閉鎖している。胸部に異常所見はない。咽頭は軽度に発赤し、粘膜疹はない。リンパ節は触知しない。鼓膜の発赤はない。仰臥位で、頭部を前屈すると股間節と膝関節とで下肢が屈曲し、また両下肢を伸展位で掌上すると膝が屈曲する。足底をさすると足趾は底屈する。
- 検査所見 : 尿所見:異常なし。血液所見:赤血球394万、Hb 10.6g/dl、白血球2,900(後骨髄球2%、桿状核好中球10%、分葉核好中球54%、単球12%、リンパ球22%)、血小板12万。CRP 11.2mg/dl(基準0.3以下)。
[正答]
※国試ナビ4※ [095H017]←[国試_095]→[095H019]
[★]
- 次の文を読み、16~18の問いに答えよ。
- 1歳6か月の男児。発熱と顔色不良とを主訴に来院した。
- 現病歴 : 昨夕、不機嫌、38℃台の発熱および顔色不良に気付いた。夜は眠ったが今朝も不機嫌で元気がなかった。
- 出生歴 : 在胎40週、自然分娩で出生した。出生時の身長51cm、体重3,240g、頭囲33.5cm、胸囲33.0cm。Apgarスコア10点(1分)。
- 発育歴・既往歴 : 精神運動発達は正常である。予防接種はBCG、ポリオワクチン2回、DPT Ⅰ期および麻疹ワクチン完了。9か月時に突発性発疹に罹患した。
- 現症 : 身長82cm、体重10.2㎏。体温37.8℃。呼吸数48/分。脈拍160/分、整。血圧96/64mmHg。意識はやや傾眠状態。顔色不良で顔貌は無欲状である。大泉門は閉鎖している。咽頭は軽度に発赤し、粘膜疹はない。リンパ節は触知しない。鼓膜の発赤はない。胸部に異常所見はない。仰臥位で、頸部を前屈すると股関節と膝関節とで下肢が屈曲し、両下肢を伸展位で掌上すると膝が屈曲する。足底をさすると母趾は底屈する。
- 検査所見:尿所見:異常なし。血液所見:赤血球394万、Hb10.7g/dl、白血球 15,900(後骨髄球2%、桿状核好中球10%、分葉核好中球54%、単球12%、リンパ球22%)、血小板12万。CRP11.2mg/dl。
- a. 咽頭培養
- b. 血清ウイルス抗体価
- c. 脳波
- d. 頭部単純CT
- e. 脳脊髄液検査
[正答]
※国試ナビ4※ [100C017]←[国試_100]→[100C019]
[★]
- 次の文を読み、26、27の問いに答えよ。
- 54歳の男性。意識障害のため搬入された。
- 現病歴 : 4日前から感冒症状があり、発熱と頭痛とが持続していた。近医で投薬を受けたが、頭痛が増強したため仕事を休んで療養していた。2時間前、突然右上肢から始まる全身けいれんを起こした。
- 既往歴・生活歴 : 特記すべきことはない。
- 家族歴 : 父親が高血圧症。
- 現 症 : 意識レベルはJCS Ⅱ-10。身長170cm、体重64kg。体温38.6℃。脈拍88/分、整。血圧 152/84mmHg。項部硬直を認める。軽度の右上肢麻痺を認める。右上肢の筋トーヌスは低下し、腱反射は亢進している。四肢の痛覚刺激に対する反応に左右差を認めない。
- 検査所見 : 尿所見:蛋白(-)、糖(-)。血液所見:赤血球445万、Hb 14.7g/dl、Ht 46%、白血球 11,000、血小板 15万。血液生化学所見:血糖 102mg/dl、総蛋白 7.6g/dl、アルブミン 4.0g/dl、尿素窒素 14 mg/dl、クレアチニン0.7mg/dl、総ビリルビン 0.8 mg/dl、AST 30 IU/l、ALT 24 IU/l、CK 450 IU/l (基準40~200)、LDH 320 IU/l(基準176~353)、ALP 198 IU/l(基準115~359)、Na 142 mEq/l、K 4.0 mEq/l、Cl 103 mEq/l、CRP 3.1 mg/dl。頭部単純CTに異常を認めない。
[正答]
※国試ナビ4※ [103C026]←[国試_103]→[103C028]
[★]
- 次の文を読み、 26、 27の問いに答えよ。
- 88歳の男性。意識障害のため搬入された。
- 現病歴:元来、軽度の物忘れと難聴とがあるが、 1人で杖をついて散歩をするなどして元気に過ごしていた。数日前から風邪気味となり、食欲が徐々に低下した。本日、ぐったりして言葉がはっきりしなくなったため、同居している長男が救急車を要請した。
- 既往歴: 68歳時に糖尿病と高血圧症とを指摘された。自宅近くの診療所に通院して、 10種類の薬剤を処方されているが、飲み忘れや飲み間違いが多いという。
- 生活歴:長男家族と同居。
- 家族歴:長男が高血圧症で加療中。
- 現 症:意識レベルはJSCⅡ-10。体温37.3℃。脈拍104/分、整。血圧98/60mmHg。呼吸数28/分。 SpO2 96%(2l/分酸素投与下)。発汗が著明である。眼瞼結膜に貧血を認めない。眼球結膜に黄染を認めない。甲状腺と頸部リンパ節とを触知しない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。四肢に浮腫を認めない。右上下肢に軽度の筋力低下を認める。膝蓋腱反射に左右差を認めない。病的反射を認めない。
- 最初に行うべき検査はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [106C025]←[国試_106]→[106C027]
[★]
- 78歳の女性。発熱と頸部痛を主訴に来院した。4週間前に39.0℃の発熱、右足関節部に腫脹、疼痛が出現した。数日で右足関節部の症状は改善し、解熱した。5日前から再び発熱し、頸部痛が出現したため受診した。体温 38.4℃。脈拍 104/分、整。血圧 134/74mmHg。呼吸数 18/分。SpO2 97%(room air)。頸部は疼痛による可動域制限がある。四肢関節に腫脹、圧痛を認めない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。圧痛を認めない。尿所見に異常を認めない。赤沈 110mm/1時間。血液所見:赤血球 385万、Hb 10.8g/dL、Ht 40%、白血球 9,800(好中球 82%、単球 6%、リンパ球 12%)、血小板 52万。血液生化学所見:総蛋白 6.3g/dL、アルブミン 3.0g/dL、総ビリルビン 0.8mg/dL、AST 12U/L、ALT 14U/L、LD 264U/L(基準 176~353)、尿素窒素 19mg/dL、クレアチニン 0.5mg/dL。CRP 18mg/dL。脳脊髄液検査に異常を認めない。頸部CTの矢状断像および水平断像(別冊No. 14)を別に示す。
- 最も考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [113D039]←[国試_113]→[113D041]
[★]
- 次の文を読み、41、42の問いに答えよ。
- 58歳の男性。激しい頭痛と嘔気とを主訴に来院した。
- 現病歴 : 最近多忙で睡眠不足が続いていた。仕事中にこれまで経験したことがない激しい頭痛が起き、嘔気も伴った。横になって安静にしていたが、6時間後でも頭痛は軽快していない。
- 既往歴 : 40歳時から健診を受け、毎年高血圧を指摘されているが、治療はしていない。
- 現症 : 顔貌は苦悶状で、頭をおさえて「痛い、痛い」と言い、時に嘔気も訴えている。体温36.9℃。脈拍92/分、整。血圧182/102mmHg.頸部の前屈で強い抵抗を認める。心雑音はなく、呼吸音にも異常を認めない。腹部はほぼ平坦で、肝・肺を触知せず、圧痛を認めない。下肢に浮腫を認めない。四肢に明らかな麻痺はない。深部腱反射は正常で、病的反射は認めない。
- 検査所見 : 尿所見:蛋白(-)、糖(-)。血液所見:赤血球420万、Hb13.0g/dl、Ht36%、白血球6,800、血小板21万。CRP0.2mg/dl。
- a. 頭部単純CT
- b. 脳脊髄液検査
- c. 頭部単純MRI
- d. 凝固・線溶検査
- e. 頸動脈超音波検査
[正答]
※国試ナビ4※ [100D041]←[国試_100]→[100D043]
[★]
- 次の文を読み、64~66の問いに答えよ。
- 21歳の男性。「就職など、将来のことが心配である」という訴えで来院した。
- 現病歴:大学卒業を控え、就職活動でいろいろな企業の面接を受けた。しかし面接担当者の前では恐怖感があり声が出なかった。
- 出生・発達歴:在胎38週、自然分娩で出生した。手先は不器用であったが、言語発達の遅れはなかった。幼小児期は周りの人と視線が合わず、独り遊びが多かった。小学校では、プロ野球選手の背番号や経歴について非常に興味を持ち「プロ野球博士」と言われていた。小学校、中学校、高校では運動が苦手で、いじめられたり、からかわれたりすることが多かった。その後現役で希望の大学の工学部に入学した。友達は少なく恋愛経験もない。
- 既往歴:特記すべきことはない。
- 現症:意識は清明。身長172cm、体重55kg。体温36.1℃。脈拍76/分、整。血圧120/78mmHg。診察室では不安な様子で下を向き視線を合わせない。
[正答]
※国試ナビ4※ [102G064]←[国試_102]→[102G066]
[★]
- 58歳の男性。右頸部腫瘤を主訴に来院した。半年前から右頸部の腫瘤を自覚していたが放置していた。3か月前から38℃程度の発熱を認め、頸部腫瘤が増大した。3か月で5kgの体重減少を認めた。右頸部に5×3 cmの硬いリンパ節を触知する以外は身体所見に異常を認めない。血液所見:赤血球 522万、Hb 14.8 g/dl、Ht 48%、白血球 8,800(桿状核好中球 3%、分葉核好中球 53%、好酸球 2%、好塩基球 1%、単球 5%、リンパ球 36%)、血小板 29万。血液生化学所見:総蛋白 7.8 g/dl(Alb 62.4%、α1-グロブリン 2.8%、α2-グロブリン 7.4%、β-グロブリン 9.5%、γ-グロブリン 17.9%)、尿素窒素 19 mg/dl、クレアチニン 1.1 mg/dl、尿酸 7.5 mg/dl、総コレステロール130 mg/dl、AST 24 IU/l、ALT 32 IU/l、LD<LDH> 530 IU/l(基準176~353)。CRP 2.4 mg/dl。頸部リンパ節生検H-E染色標本を以下に示す。
- 治療方針の決定に必要なのはどれか。2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [103I065]←[国試_103]→[103I067]
[★]
- 76歳の男性。記憶障害を心配した妻に付き添われて来院した。妻によると3か月前に、呼びかけても返事がなく宙を見つめるようなことが初めてあった。その後、同様の症状を月に1、2回目撃している。症状発現時には、口をもぐもぐしたり、手指を不規則に動かしたりするような動作がみられることもある。数分で回復することが多いが、その時のことを本人に尋ねても、何も覚えていない。本人は「妻から言われたことを全く覚えていないので、認知症ではないかと不安です」と述べている。かかりつけ医の処方には降圧薬があるが、睡眠薬や抗精神病薬は含まれていない。体温 36.3℃。脈拍 72/分、整。血圧 128/76mmHg。心音と呼吸音とに異常を認めない。Mini-Mental State Examination(MMSE) 29点(30点満点)。神経診察に異常を認めない。尿所見、血液所見および血液生化学所見に異常を認めない。頭部MRIに異常を認めない。
- 次に行うべき検査はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [113C036]←[国試_113]→[113C038]
[★]
- 75歳の女性。意識混濁のため搬入された。4か月前から易怒性、興奮および不眠が出現し、健忘が急速に進行した。1か月前から床上生活となり、幻視も出現して意思疎通が困難となった。昨日から意識が混濁し回復しないため救急搬送された。海外渡航歴、輸血歴および手術歴はない。意識レベルはJCSⅠ-3。開瞼しているが眼球は浮動しており、追視せず意思疎通は困難である。身長 155cm、体重 58kg。体温 36.2℃。脈拍 60/分、整。血圧 112/68mmHg。呼吸数 20/分。四肢に筋強剛を認め、両上肢と左下肢とにピクつくような素早い不随意運動を周期性に認める。腱反射は全般に亢進しているが、Babinski徴候は陰性である。尿所見、血液所見および血液生化学所見に異常を認めない。頭部MRIの拡散強調像(別冊No. 25)を別に示す。
- この患者における感染防御で最も注意すべきなのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [109I068]←[国試_109]→[109I070]
[★]
- 次の文を読み、37、38の問いに答えよ。
- 10か月の乳児。けいれんを起こしたため搬入された。
- 現病歴:2日前の朝から38.5℃の発熱と喘鳴とがあり、抗菌薬と鎮咳去痰薬の投与を受けた。今朝から機嫌が悪く、昼過ぎから全身性強直間代性けいれんを起こした。来院時けいれんは停止していたが、けいれんの持続時間は40分間であった。
- 既往歴:特記すべきことはない。
- 発達歴:特記すべきことはない。
- 家族歴:母親が子供のころにけいれんを起こしたことがある。
- 現症:呼びかけても開瞼しない。身長73cm、体重9,210g。体温38.8℃。呼吸数36/分。心拍数120/分、整。皮膚に発疹を認めない。眼瞼結膜に貧血を認めない。咽頭に発赤を認める。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、右肋骨弓下に肝を1cm触知する。四肢の腱反射は軽度亢進している。
[正答]
※国試ナビ4※ [102H037]←[国試_102]→[102I001]
[★]
- 45歳の女性。右視力低下と排尿障害とを主訴に来院した。 3か月前にものが二重に見えたが1週間で軽快した。 1か月前から右眼瞼が閉じにくくなり、その後右顔面の感覚鈍麻に気付いた。 5日前から排尿障害があり、昨日急に右視力が低下した。 10年前から高血圧症の治療を受けている。意識は清明。視力は右0.1(矯正不能)、左1.0(矯正不能)。眼底に異常を認めない。眼球運動は右眼の外転が不十分である。右顔面の痛覚低下を認める。両側上下肢の軽い運動麻痺があり、両側上下肢で腱反射が亢進し、Babinski徴候は両側陽性である。脳脊髄液検査で細胞数 6/mm3(全て単核球)(基準0-2)、蛋白 56mg/dl(基準15-45)である。
- 直ちに行うべき治療はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [105A032]←[国試_105]→[105A034]
[★]
- 次の文を読み、10~12の問いに答えよ。
- 59歳の女性。言動の変化を心配した夫に付き添われ来院した。
- 現病歴 : 夫は「妻は元来料理が得意であったが、最近献立が毎日同じで味付けもまずくなった。しかも料理を焦がすことが多い」と訴える。市場に買い物に出て迷子になり、隣人に連れられ帰宅したこともあった。
- 既往歴 : 特記すべきことはない。
- 生活歴 : 25歳で現在の夫と結婚。専業主婦で一男二女をもうけた。元来明るく家事育児も問題なくこなした。
- 現症 : 意識は清明。身だしなみは整っている。本人はニコニコ笑って「ちよっと体の調子が悪いんです」と答える。
[正答]
※国試ナビ4※ [100C010]←[国試_100]→[100C012]
[★]
- 80歳の男性。夜間に大声をあげることを主訴に来院した。約10年前から時々はっきりした夢をみて、夜中に大声をあげるようになった。1年前から動作がのろくなり、歩行時に歩幅が小刻みとなって、つまずくことが増えてきた。2か月前から、カーテンが人の姿に見えることがあったという。さらに、夜中に大声をあげて手足を動かしてベッド周囲の物を落とすことが増えてきたため、心配した妻に勧められて受診した。既往歴に特記すべきことはなく、常用薬はない。頭部MRIでは軽度の脳萎縮以外に異常は認めない。
- 診断に有用な検査はどれか。3つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [114A074]←[国試_114]→[114B001]
[★]
- 英
- CSF test
- 関
- 脳脊髄液検査
[★]
- 英
- cerebrospinal fluid (KH), CSF
- 同
- 髄液、髄液圧
- 成人での総量:100-150ml 採取するときはせいぜい10-15ml程度にとどめたほうがよい
性状など
- SCN.113
|
正常
|
備考
|
脊髄圧
|
100-180 mmH2O
|
>200mmH2Oで頭蓋内圧亢進
|
外観
|
水様透明
|
|
比重
|
1.005-1.009
|
|
細胞数
|
0-5mm3
|
|
蛋白
|
15-45mg/dl
|
炎症、頭蓋内出血、腫瘍、外傷、中毒、MSなどでみられる
|
グルコース
|
50-75mg/dl
|
血糖値の60-80%
|
クロール
|
120-130mEq/l
|
結核性髄膜炎の初期で低下
|
多発性硬化症とギラン・バレー症候群の比較
- 多発性硬化症:細胞・蛋白・IgG・ミエリン塩基性蛋白は軽度から中等度上昇。電気泳動:60-80%でオリゴクローナルIgGバンド、ミエリンベーシック蛋白質陽性。
- ギラン・バレー症候群:蛋白細胞解離(蛋白は上昇するが細胞は正常レベル。発症から1週間後の患者の80-90%の患者で見られる。近位神経根のレベルで血液神経関門の透過性が亢進したことによるのかもしれない)。
臨床関連
-
- 細胞増多:好中球(細菌性感染症の存在)、リンパ球(ウイルス性や真菌性の感染症、腫瘍性病変の存在)
- 蛋白増加
- グルコース減少
- ミエリン塩基性蛋白出現:多発性硬化症
- オリゴクローナルバンド出現:多発性硬化症
[★]
- 英
- spinal cord (M)
- ラ
- medulla spinalis
- 成人の脊髄は大後頭孔からL1-L2の椎骨まで達する (M.279)
解剖
[★]
- 関
- 検定、試験、視察、視診、調べる、調査、テスト、点検、検討、監査、診察
[★]
- 英
- cerebrospinal、craniospinal
- 関
- 頭蓋脊髄軸
[★]
- 英
- cerebrospinal fluid examination