- 英
- scopolamine
- ラ
- scopolaminum
- 同
- Transderm Scop
- 化
- 臭化水素酸スコポラミン scopolamine methylbromidum、臭化ブチルスコポラミン
- 商
- オピスコ、スコルパン、スパスモパン、スポラミン、ダイピン、ハイスコ、パンスコ、ブスコパン、ブスコム、ブスフォリロン、ブスポン、ブチブロン、ブチルミン、リラダン、ロートエキス、弱オピスコ、弱パンスコ
- 関
- メチル硫酸N-メチルスコポラミン
WordNet
- an alkaloid with anticholinergic effects that is used as a sedative and to treat nausea and to dilate the pupils in ophthalmic procedures; "transdermal scopolamine is used to treat motion sickness"; "someone sedated with scopolamine has difficulty lying" (同)hyoscine
PrepTutorEJDIC
- スコポラミン(麻酔・催眠剤になる)
Wikipedia preview
出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2012/06/16 18:10:08」(JST)
[Wiki ja表示]
スコポラミン
|
|
IUPAC命名法による物質名 |
(–)-(S)-3-hydroxy-2-phenylpropionic acid(1R,2R,4S,7S,9S)-9-methyl-3-oxa-9-azatricyclo[3.3.1.02,4]non-7-yl ester |
臨床データ |
胎児危険度分類 |
C(US) |
法的規制 |
P (UK) ℞-only (US) |
投与方法 |
transdermal, ocular, oral, subcutaneous, intravenous, sublingual, rectal, buccal transmucousal, intramuscular |
薬物動態的データ |
生物学的利用能 |
10 - 50% [1] |
半減期 |
4.5時間[1] |
識別 |
CAS登録番号 |
51-34-3 |
ATCコード |
A04AD01 N05CM05
, S01FA02
|
PubChem |
CID 5184 |
DrugBank |
DB00747 |
ChemSpider |
10194106 |
UNII |
DL48G20X8X |
KEGG |
D00138 |
化学的データ |
化学式 |
C17H21NO4 |
分子量 |
303.353 g/mol |
SMILES |
eMolecules & PubChem |
InChI
-
InChI=1S/C17H21NO4/c1-18-13-7-11(8-14(18)16-15(13)22-16)21-17(20)12(9-19)10-5-3-2-4-6-10/h2-6,11-16,19H,7-9H2,1H3/t11-,12-,13-,14+,15-,16+/m1/s1
Key:STECJAGHUSJQJN-FWXGHANASA-N
|
スコポラミン (scopolamine) はトロパンアルカロイドでムスカリン受容体拮抗薬の一種。ヒヨスチン (hyoscine) ともいう。
アセチルコリンのムスカリン受容体への結合を競合的に阻害する。(抗コリン作用)
これにより副交感神経系の抑制を来し、虹彩括約筋の弛緩による散瞳、眼内圧の上昇、レンズ調節の麻痺、心拍数の上昇、消化管の緊張や運動の抑制などを引き起こす。眼内圧を上昇させるため緑内障患者での使用は禁忌。
ブチルスコポラミン臭化物の注射液(商品名・ブスコパン注射液など)は、消化管の運動を抑えるので、消化管のX線及び内視鏡検査の前処置、消化管の疼痛時の鎮痙によく使われる。また尿路結石の疼痛時に尿管を拡張させる目的でも用いられる。
出典
- ^ a b Putcha L, Cintrón NM, Tsui J, Vanderploeg JM, Kramer WG (June 1989). “Pharmacokinetics and oral bioavailability of scopolamine in normal subjects”. Pharm. Res. 6 (6): 481–5. doi:10.1023/A:1015916423156. PMID 2762223.
関連項目
- アトロピン
- チョウセンアサガオ
- ムスカリン受容体拮抗薬
参考文献
- 伊藤勝昭ほか編集 『新獣医薬理学 第二版』 近代出版 2004年 ISBN 4874021018
UpToDate Contents
全文を閲覧するには購読必要です。 To read the full text you will need to subscribe.
Japanese Journal
- P1-224 院内製剤5%スコポラミン軟膏による流延抑制効果及び副作用の検討(一般演題 ポスター発表,院内製剤・薬局製剤,臨床から学び臨床へと還元する医療薬学)
- O8-05 塩酸イリノテカン投与時における臭化ブチルスコポラミン予防的投与による早発型下痢への影響(一般演題 口頭発表,がん薬物療法(副作用対策),臨床から学び臨床へと還元する医療薬学)
Related Links
- 元々、ブチルスコポラミン(商品名:ブスコパン)はスコポラミンという植物に含まれている有効成分が起源となっています。ただ、スコポラミンは副作用が強いため、この物質の構造を少し変えて副作用を大幅に軽減した薬として ...
- コロンビアにおけるスコポラミンの長く暗い歴史はスペインの征服にまで遡る。言い伝えによれば、コロンビアのインディアンは酋長が死んだ際、その奴隷や妻を静かに葬るためにその薬を利用したという。またナチスの「死の天使 ...
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 - スコポラミンの用語解説 - ヒヨスチンともいう。アトロピンと同様,ベラドンナ,ロート,マンダラ,ヒヨスなどのナス科の植物の葉や根に含まれるアルカロイド。副交感神経遮断剤である。抗 ...
Related Pictures
Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
ダイピン錠1mg
組成
有効成分
添加物
- 乳糖水和物、トウモロコシデンプン、ポリビニルアルコール(部分けん化物)、ステアリン酸マグネシウム、ヒドロキシプロピルセルロース、タルク、白糖、沈降炭酸カルシウム、グリセリン脂肪酸エステル、カルナウバロウ
禁忌
- 緑内障の患者[眼内圧が上昇し、症状が悪化するおそれがある。]
- 前立腺肥大による排尿障害のある患者[排尿筋を弛緩、膀胱括約筋を収縮させるため、更に排尿が困難となり、症状が悪化するおそれがある。]
- 重篤な心疾患のある患者[心拍数の増加をきたし、また末梢血管の収縮も起こるため、心臓の仕事量が増加し、症状が悪化するおそれがある。]
- 麻痺性イレウスの患者[消化管運動を低下させるため症状が悪化するおそれがある。]
- 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
効能または効果
胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍
- 通常成人1回1〜2錠(N-メチルスコポラミンメチル硫酸塩として1〜2mg)、1日3〜4回経口投与する。
年齢、症状により適宜増減する。
慎重投与
- 前立腺肥大のある患者[排尿が困難となり、症状が悪化するおそれがある。]
- うっ血性心不全のある患者[心拍数の増加をきたし、症状が悪化するおそれがある。]
- 不整脈のある患者[心拍数の増加をきたし、症状が悪化するおそれがある。]
- 潰瘍性大腸炎の患者[中毒性巨大結腸があらわれることがある。]
- 甲状腺機能亢進症の患者[本剤の抗コリン作用により症状が悪化することがある。]
- 高温環境にある患者[発汗が抑制され、体温の上昇をきたすことがある。]
薬効薬理
鎮痙作用
摘出腸管に対する作用5)
- アセチルコリン、ヒスタミン等による腸管収縮を抑制する。抗アセチルコリン作用はブチルスコポラミン臭化物の90倍以上であることが認められている(モルモット)。
生体内胃及び腸管に対する作用5, 6, 7)
- 胃及び腸管の緊張を低下し、自動運動、迷走神経刺激による運動亢進を抑制する(イヌ、ヒト)。
胃液分泌抑制作用・抗潰瘍作用8)
- テトラガストリン刺激による胃液分泌の亢進(ラット)、グリシン経口投与刺激による胃液分泌の亢進(イヌ)を抑制する。実験潰瘍に対してアトロピン硫酸塩水和物の8倍以上の抗潰瘍作用が認められている(ラット)。
制酸効果の持続作用9)
- 重炭酸ナトリウムの酸中和作用による胃液pHの上昇を持続・増強させることが認められている(ラジオカプセル法)。
自律神経系に対する作用5)
- 自律神経節遮断作用はブチルスコポラミン臭化物と比較して弱いことが認められている(ネコ)が、静脈内投与実験で一過性の血圧下降、心拍数の減少、呼吸の抑制が認められている(イヌ)。
作用機序
- 副交感神経の末端シナプスに働き、アセチルコリンと競合的に拮抗して強力な抗コリン作用を示すが、自律神経節遮断作用はほとんど認められていない5)。
血中ガストリンの上昇は抑制しないが、ガストリンによる壁細胞からの胃液分泌をほとんど完全に抑制する8)。
有効成分に関する理化学的知見
一般名
(N -Methylscopolamine Methylsulfate)
化学名
- 6β, 7β-epoxy-3α-(L-3-hydroxy-2-phenylpropionyloxy)-8-methyltropanium methylsulfate
分子式
分子量
性状
- 白色の結晶又は結晶性の粉末で、においはなく、味は苦い。
水に極めて溶けやすく、氷酢酸、メタノール又はジメチルホルムアミドに溶けやすく、エタノールにやや溶けにくく、アセトンに溶けにくく、クロロホルムに極めて溶けにくい。
水溶液(1→50)のpHは4.0〜6.0である。
融点
★リンクテーブル★
[★]
[★]
- 英
- muscarinic receptor antagonist
- 同
- ムスカリン受容体遮断薬、抗ムスカリン様作用薬、antimuscarinic drug
- 関
- ムスカリン受容体、アセチルコリン受容体
- 臭化ブチルスコポラミン scopolamine butylbromide
- 製品名:ブスコパン Buscopan
- チキジウム tiquizium
[★]
[★]
- 英
- antispastic action
- 関
- スコポラミン
- 消化管,胆管,尿管などの内臓、平滑筋の痙攣を鎮める作用
[★]
スコポラミン。臭化水素酸スコポラミン
- 関
- ヒヨスチン hyoscine
[★]
- 英
- butylscopolamine、scopolamine butylbromide、butylscopolammonium bromide
- 化
- ブチルスコポラミン臭化物 scopolamine butylbromide、臭化ブチルスコポラミン butylscopolamine bromide、ヒヨスチン-N-ブチルブロミド hyoscine-N-butylbromide
- 商
- スコルパン、スパスモパン、スポラミン、ブスコパン、ブスコム、ブスフォリロン、ブスポン、ブチブロン、ブチルミン、リラダン
- 関
- ムスカリン性受容体
[★]
- 英
- N-methylscopolamine
- 化
- メチル硫酸N-メチルスコポラミン N-methylscopolamine methylsulfate
- 商
- ダイピン
- 関
- メチルスコポラミン、methylscopolamine
[★]
- 英
- opium alkaloid and scopolamine mixture
- 商
- オピスコ、パンスコ、弱オピスコ、弱パンスコ
[★]
スコポラミン。scopolamine hydrobromide
- 関
- ヒヨスチン
[★]
- 英
- lamin
- 関
- 核ラミン
[★]
ブチルスコポラミン