- 英
- bromhexine
- 化
- ブロムヘキシン塩酸塩 塩酸ブロムヘキシン bromhexine hydrochloride
- 商
- ハピスオル、ビソポロン、ビソルボン、フルペン、レベルボン
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2013/03/27 05:36:43」(JST)
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ブロムヘキシン
|
IUPAC命名法による物質名 |
2,4-ジブロモ-6-{[シクロヘキシル(メチル)アミノ]メチル}アニリン |
臨床データ |
胎児危険度分類 |
? |
法的規制 |
? |
投与方法 |
経口 |
識別 |
CAS登録番号 |
3572-43-8 |
ATCコード |
R05CB02 |
PubChem |
CID 2442 |
ChemSpider |
2348 |
化学的データ |
化学式 |
C14H20Br2N2 |
分子量 |
376.13 |
ブロムヘキシン(英: Bromhexine;中:鹽酸溴己新)は、分子式C14H20N2Br2で表される有機臭素化合物。
用途、副作用
塩酸塩 - Hydrochloride(ブロムヘキシン塩酸塩 - 英: Bromhexine hydrochloride)の形で総合感冒薬などに配合され、気道の粘液の分泌を促進して痰を排出しやすくする。アルコール性慢性膵炎の患者に投与し、膵臓の腺房細胞でのムコ多糖の生成を抑えて膵液の粘性を下げ、症状を緩和する研究も行われている[1]。比較的副作用が少ないとされるが、食欲不振や吐き気、発疹、また稀にアナフィラキシーショックが生じることがある。塩酸ブロムヘキシンの分子量は412.6、CAS登録番号は611-75-6。
脚注
- ^ 2005年4月18日付日経BP(2009年5月12日閲覧)
外部リンク
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- O-2-291 膵頭十二指腸切除術後に発症した原石を伴う慢性膵炎に塩酸ブロムヘキシンが著効した1例(胆・膵 症例,一般演題(口演),第63回日本消化器外科学会総会)
- 塩酸ブロムヘキシン投与が有用であった, 急性膵炎を繰り返す5mm大の分枝型膵管内乳頭粘液性腫瘍の1例
- 横田 智行,高山 宗三,山西 浩文,松井 秀隆,松浦 文三,恩地 森一
- 膵臓 = The Journal of Japan Pancreas Society 23(2), 146-151, 2008-04-25
- NAID 10024367635
Related Links
- ビソルボンとは?ブロムヘキシンの効能,副作用等を説明,ジェネリックや薬価も調べられる(おくすり110番:薬事典版) ... 用法用量は医師・薬剤師の指示を必ずお守りください。 すべての副作用を掲載しているわけではありません。
- 塩酸ブロムヘキシンとは。効果、副作用、使用上の注意。たんの粘り気を低下させて排出しやすくしたり、たんを溶かして排出しやすくする薬です。感冒(かぜ)、気管支炎、気管支拡張症、咽頭炎(いんとうえん)・喉頭炎(こう ...
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
*ビソルボン吸入液0.2%
組成
成分・含量
添加物
禁忌
効能または効果
下記疾患の去痰
- 急性気管支炎、慢性気管支炎、肺結核、塵肺症、手術後
- 通常、成人には1回2mL(ブロムヘキシン塩酸塩として4mg)を生理食塩液等で約2.5倍に希釈し、1日3回ネブライザーを用いて吸入させる。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
重大な副作用
**ショック、アナフィラキシー様症状(いずれも頻度不明)
- ショック、アナフィラキシー様症状(発疹、血管浮腫、気管支痙攣、呼吸困難、そう痒感等)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
薬効薬理
漿液性分泌増加作用
- Perry及びBoydの方法により、漿液性分泌増加作用が認められている(ウサギ10))。また、走査電子顕微鏡により形態学的に観察した試験で、気管支粘膜及び粘膜下気管腺の分泌が活性化し、漿液性分泌の増加が認められている(イヌ11))。
酸性糖蛋白溶解・低分子化作用
- 健康成人において、酸性糖蛋白の線維網が溶解低分子化することが顕微鏡下に認められている12)。この作用は、気管分泌細胞内で発現し、その機序は、リゾゾーム顆粒から遊離されたリゾゾーム酵素が関与すると考えられている(イヌ13))。
肺表面活性物質の分泌促進作用
- 肺胞II型細胞内層状封入体(ラット14))及び肺のリン脂質含量(ウサギ15))の増加が認められている。
線毛運動亢進作用
- in vivo吸入投与試験(ウズラ16))において、気道粘液線毛輸送運動を著しく促進させるとともに、摘出気管を用いたin vitro試験(イヌ17))において、線毛運動の振幅及び運動数の増加をもたらすことが認められている。また、口蓋粘膜(カエル18))において線毛による粘液の輸送速度を増加させることが認められている。
有効成分に関する理化学的知見
分子式
分子量
性状
- ・白色の結晶又は結晶性の粉末である。
・ギ酸に溶けやすく、メタノールにやや溶けにくく、水又はエタノール(95)に溶けにくい。
・飽和水溶液のpHは3.0〜5.0である。
融点
★リンクテーブル★
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- 関
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