- 英
- thyroiditis
- 関
- 亜急性甲状腺炎
WordNet
- inflammation of the thyroid gland
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2016/05/29 21:19:07」(JST)
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甲状腺炎(こうじょうせんえん)は甲状腺が何らかの原因によって炎症を示した状態を指す。しばしば、甲状腺機能亢進症または甲状腺機能低下症を呈する。 内分泌疾患の一つ。
含まれる疾患
- 亜急性甲状腺炎
- 慢性甲状腺炎(橋本病)
- 無痛性甲状腺炎
等[1]
他に
- 急性化膿性甲状腺炎(但し、甲状腺機能の異常は呈さないため、厳密には甲状腺炎には含まれない)
脚注
- ^ メルクマニュアルオンライン http://merckmanual.jp/mmhe2j/sec13/ch163/ch163d.html
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- TSAb・TSBAbの変動を伴う自己免疫性甲状腺疾患において,経時的に施行した血流評価を中心とした超音波検査が有用であった1例
- TSAb・TSBAbの変動を伴う自己免疫性甲状腺疾患において,経時的に施行した血流評価を中心とした超音波検査が有用であった1例
- 臨床各論 免疫チェックポイント阻害薬による内分泌副作用 (特集 免疫チェックポイント阻害薬 : 免疫学から理解する副作用)
- Keynote R・A : rheumatic & autoimmune diseases 5(3), 114-120, 2017-12
- NAID 40021430040
Related Links
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- 亜急性甲状腺炎 Subacute thyroiditis 病気の特徴 亜急性甲状腺炎は、甲状腺の組織が炎症の為に壊れてしまい、甲状腺内に貯まっていた甲状腺ホルモンが血液中に漏れ出て甲状腺ホルモンが多い時の症状がでます。また、甲状腺が硬く ...
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★リンクテーブル★
[★]
- 英
- autoimmune hepatitis AIHA, AIH
- 関
- 類狼瘡肝炎(ルポイド肝炎)、難病
まとめ
- 中年の女性に好発する慢性経過の肝炎であり、自己免疫機序が関与していると考えられる。HLA-DR4陽性例に多いといわれている。診断は除外診断であり、ウイルス性肝炎や原発性胆汁性肝硬変などをを除外する。
概念
疫学
- 男女比=1:7で女性に多く、発症は10-30歳での発症もみられるが、多くは40歳以降。
病型
病型と病態
- LAB.894
- II型は抗LKM-1抗体の存在で特徴づけられる
- IIa型は女性に多く、高力価を示し、肝硬変への進展が早い
- IIb型は中年男性に多く、力価はそれほど高くない
病態生理
- 自己免疫機序により肝細胞が障害されるらしいが、詳細は不明である。
病理
症状
- 自覚症状に乏しく、血液検査で偶然発見される
- 肝障害:黄疸、全身倦怠感、食欲不振。重症例では腹水、肝性脳症、肝不全。
検査
- AST, ALT:高値
- γ-グロブリン:高値(2g/dl以上)
- 免疫グロブリンG:高値(2g/dl以上)
- ウイルスマーカー:陰性 (除外診断)
- 抗核抗体:I型で陽性
- 抗平滑筋抗体:I,IV型で陽性
- 抗LKM-1抗体:II型で陽性
- 抗SLA抗体:III型で陽性
- 肝生検:piecemeal necrosisの所見をもつ慢性肝炎の像
診断基準
- 参考3
診断
- 病歴により、アルコール性肝炎、薬物性肝障害、超音波検査にて脂肪肝を除外。
- 免疫血清学検査を行いウイルス性肝炎を除外。自己抗体や免疫グロブリンの変動、サブタイプの変動をみて絞り込み、病理組織学検査で確定診断する。
鑑別疾患
治療
- 副腎皮質ステロイドが著効する
- ステロイド:十分量の後、維持量を継続する
- ウルソデオキシコール酸:ステロイドの減量に有効。また、軽症例での経過観察に用いられる(IMD)。
- 免疫抑制薬:(ステロイド抵抗性例に対して)アザチオプリン
- インターフェロンは自己免疫を賦活化させる方向に作用するので不適
合併症
肝癌:ウイルス性肝炎よりも発癌リスクが少なく、肝細胞癌のリスクへの影響はあるとはいえない。
- 自己免疫疾患:ウイルス肝炎でもありうるが、自己免疫性肝炎の方がより高頻度で起こる(ウイルス性肝炎(22%)vs自己免疫性肝炎(38%)(参考1))
参考
- 1. [charged] Extrahepatic manifestations of autoimmune hepatitis - uptodate [1]
- 2. 自己免疫性肝炎 - 難病情報センター
- http://www.nanbyou.or.jp/entry/268
- http://jpma-nanbyou.com/Category.aspx?view=c&oid=10&sid=3&kid=1
- http://www8.ocn.ne.jp/~halfboil/criteria/tab-b5.html
[★]
- 英
- acute suppurative thyroiditis
- 同
- 化膿性甲状腺炎 suppurative thyroiditis?、急性甲状腺炎 acute thyroiditis
- 関
- 甲状腺炎
- 甲状腺とその周囲における細菌感染による化膿性の炎症疾患。
- 甲状腺はヨウ素濃度が高いこと、血流が良好であること、解剖学的に他の臓器と連続していないため、感染に比較的強い。
- 免疫状態が低下するような病態があるいか、あるいは解剖学的な異常を背景として感染が生じる。
- 病因:
- 下咽頭梨状窩瘻;3,4番目の鰓弓異常から生じた梨状窩からの瘻孔を通じて細菌が波及した。瘻孔はほとんどが左側に生じる。そのため瘻孔が原因となる急性化膿性甲状腺炎は90%の例で左側に発症する。初発は小児期が多く、21歳以上での症例は数%に過ぎない。
- 甲状舌管遺残、盲孔開存、先天性鰓瘻、血行性播種、直接波及、食道前部の穿孔、免疫抑制(成人例の1/4が免疫不全に由来してもので、半数がHIVに罹患していた問い言う報告がある)
- 発熱、前頚部片側の疼痛、腫脹が出現、皮膚の発赤、熱感
- 1) 細菌:グラム陽性球菌(Staphylococcus, Streptococcus)、グラム陰性桿菌
- 2) 真菌:アスペルギルス、カンジダ、クリプトコッカス
- 3) ウイルス:Rubella, Cytomegarovirus
- 亜急性甲状腺炎
- 橋本病の急性増悪
- 頚部軟部組織感染症
- 局所所見、病歴で疑い、血液検査、甲状腺エコーを加える。確定診断は腫瘤部の試験穿刺とグラム染色による。
- 速やかな抗生剤投与を行う。
- 亜急性甲状腺炎の疑診例に副腎皮質ステロイドを投与して悪化した場合には、本疾患を疑い抗生剤投与に切り替える。
[★]
- 英
- Riedel's thyroiditis, Riedel thyroiditis
- 同
- リーデル甲状腺腫 Riedel struma、木様甲状腺炎 woody thyroiditis
- 関
- 慢性甲状腺炎
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- 英
- Hashimoto's thyroiditis、Hashimoto thyroiditis
- 関
- 橋本病、Hashimoto甲状腺炎、慢性リンパ球性甲状腺炎
[★]
- 英
- autoimmune thyroiditis
- 関
- リンパ球性甲状腺炎
- 関
- 慢性甲状腺炎
[★]
- 英
- lymphocytic thyroiditis
- 関
- リンパ球性甲状腺炎
[★]
[★]
- 英
- thyroid gland
- ラ
- glandula thyroidea
- 関
- 甲状腺ホルモン、副甲状腺(上皮小体)
- 喉頭
- 図:N.24(全面の筋),25(全面の筋),70(血管),71(血管)
解剖学
部位
性状
- 成人の正常重量15-25g、女性の方が少し重い。妊娠中や性周期で重量が変化する。分泌期初期(early secretary phase排卵後2-5日目)には50%も重量が増加する。
大きさ
- よくわかる甲状腺疾患のすべて 永井書店 (2004/01) ISBN 481591673X
- 単位はmm?
|
n
|
峡部
|
横断厚
|
横径
|
縦経(右)
|
縦経(左)
|
男性
|
34
|
1.8±0.6
|
18±3.0
|
48±4.8
|
49±3.7
|
49±3.8
|
女性
|
16
|
1.3±0.8
|
16±2.2
|
46±3.6
|
45±6.0
|
46±3.0
|
血管
動脈
静脈
神経
- 声帯を支配する神経が甲状腺の裏側を通過 N.71
画像
- (高エコー)筋肉>甲状腺>気道(低エコー) ← 要確認
組織学
- 成人甲状腺全体の0.1%を占める
- カルシトニン産生細胞、HEでは判別困難。
- 銀染色(Glimerius)、免疫組織化学(chromogranin A、synaprophysin, carcitoninなど)により明らかとなる。
- 電顕では、electron dense な顆粒を有する(神経内分泌顆粒)。
機能
発生
神経支配
- 上頚部交感神経節、中頚部交感神経節。交感神経神経線維は濾胞近傍に終末し、分泌に影響を及ぼす。
臨床関連
診察所見と疾患
非腫瘍性疾患
- a) 無形成 Agenesis
- b) 低形成 Hypoplasia
- c) 異所性甲状腺:異残物
- mynocyclineによるblack thyroid:消耗性色素リポフスチンと他の物質(lipid-drug complexによりlysosomeに色素が沈着する)。
- a) 濾胞腺腫 follicular adenoma
- a) 乳頭癌 papillary carcinoma 88%
- b) 濾胞癌 follicular carcinoma 4.2% 甲状腺濾胞癌 thyroid follicular carcinoma
- c) 低分化癌 poorly differentiated carcinoma
- d) 未分化癌 undifferentiated carcinoma 1.5%
- e) 髄様癌(C細胞癌) medullary carcinoma, C-cell carcinoma 1.4%
- f) 悪性リンパ腫 malignant lymphoma 3.5%
Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.
Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.
Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.
分類
[★]
- 関
- 炎光、炎症
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- 英
- adenitis
- 関
- リンパ節炎