コデインリン酸塩水和物、オウヒエキス
- 関
- 鎮咳去たん剤
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- 丸石製薬株式会社のサリパラ・コデイン液(呼吸器官用薬)、一般名オウヒエキス (Cherry bark extract) コデインリン酸塩水和物(Codeine phosphate hydrate) の効果と副作用、写真、保管方法等を掲載。
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
サリパラ・コデイン液
組成
組成
- 100mL中
コデインリン酸塩水和物 1g
オウヒエキス1.65g
添加物
- パラオキシ安息香酸プロピル、グリセリン、白糖、サッカリンナトリウム水和物、エタノール、pH調整剤
禁忌
- 重篤な呼吸抑制のある患者[呼吸抑制を増強する。]
- 気管支喘息発作中の患者[気道分泌を妨げる。]
- 重篤な肝障害のある患者[昏睡に陥ることがある。]
- 慢性肺疾患に続発する心不全の患者[呼吸抑制や循環不全を増強する。]
- 痙攣状態(てんかん重積症、破傷風、ストリキニーネ中毒)にある患者[脊髄の刺激効果があらわれる。]
- 急性アルコール中毒の患者[呼吸抑制を増強する。]
- アヘンアルカロイドに対し過敏症の患者
- ※ジスルフィラム、シアナミド、カルモフール、プロカルバジン塩酸塩を投与中の患者(「相互作用」の項参照)
効能または効果
- 下記疾患に伴う咳嗽及び喀痰喀出困難
- 急性気管支炎、感冒・上気道炎、肺結核
- 通常、成人1回1.5〜2mLを1日3回、白湯または砂糖湯で2〜3倍に薄めて、経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
慎重投与
- 心機能障害のある患者[循環不全を増強するおそれがある。]
- 呼吸機能障害のある患者[呼吸抑制を増強するおそれがある。]
- 肝・腎機能障害のある患者[代謝・排泄が遅延し、副作用があらわれるおそれがある。]
- 脳に器質的障害のある患者[呼吸抑制や頭蓋内圧の上昇を起こすおそれがある。]
- ショック状態にある患者[循環不全や呼吸抑制を増強するおそれがある。]
- 代謝性アシドーシスのある患者[呼吸抑制を起こすおそれがある。]
- 甲状腺機能低下症(粘液水腫等)の患者[呼吸抑制や昏睡を起こすおそれがある。]
- 副腎皮質機能低下症(アジソン病等)の患者[呼吸抑制作用に対し、感受性が高くなっている。]
- 薬物依存の既往歴のある患者[依存性を生じやすい。]
- 高齢者[「高齢者への投与」の項参照]
- 新生児、乳児[「小児等への投与」の項参照]
- 衰弱者[呼吸抑制作用に対し、感受性が高くなっている。]
- 前立腺肥大による排尿障害、尿道狭窄、尿路手術術後の患者[排尿障害を増悪することがある。]
- 器質的幽門狭窄、麻痺性イレウスまたは最近消化管手術を行った患者[消化管運動を抑制する。]
- 痙攣の既往歴のある患者[痙攣を誘発するおそれがある。]
- 胆嚢障害及び胆石のある患者[胆道痙攣を起こすことがある。]
- 重篤な炎症性腸疾患のある患者[連用した場合、巨大結腸症を起こすおそれがある。]
重大な副作用
- 連用により薬物依存を生じることがあるので、観察を十分に行い、慎重に投与すること。
また、連用中における投与量の急激な減少ないし投与の中止により、あくび、くしゃみ、流涙、発汗、悪心、嘔吐、下痢、腹痛、散瞳、頭痛、不眠、不安、せん妄、振戦、全身の筋肉・関節痛、呼吸促迫等の退薬症候があらわれることがあるので、投与を中止する場合には、1日用量を徐々に減量するなど、患者の状態を観察しながら行うこと。
- 呼吸抑制があらわれることがあるので、息切れ、呼吸緩慢、不規則な呼吸、呼吸異常等があらわれた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。なお、本剤による呼吸抑制には、麻薬拮抗剤(ナロキソン、レバロルファン等)が拮抗する。
- 錯乱があらわれるとの報告があるので、このような場合には、減量または投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
- 無気肺、気管支痙攣、喉頭浮腫があらわれるとの報告がある。
- 炎症性腸疾患の患者に投与した場合、麻痺性イレウス、中毒性巨大結腸があらわれるとの報告がある。
薬効薬理
- 物理的刺激法(刺激毛)及び化学的刺激法(クエン酸噴霧)によるモルモットの咳嗽に対し、本剤の経口投与によって鎮咳作用が認められた。
- コデインの鎮咳作用は咳嗽中枢を抑制することによりあらわれ、モルヒネの約1/3(モルモット)である。
有効成分に関する理化学的知見
- 一般名:コデインリン酸塩水和物(Codeine Phosphate Hydrate)
- 化学名:(5R,6S)−7,8−Didehydro−4,5−epoxy−3−methoxy−17−methylmorphinan−6−ol monophosphate hemihydrate
- 分子式:C18H21NO3・H3PO4・1/2H2O
- 分子量:406.37
- 性 状:白色〜帯黄白色の結晶または結晶性の粉末である。
水または酢酸(100)に溶けやすく、メタノールまたはエタノール(95)に溶けにくく、ジエチルエーテルにほとんど溶けない。
本品1.0gを水10mLに溶かした液のpHは3.0〜5.0である。
光によって変化する。
- 構造式:
- 一般名:オウヒエキス
- 性 状:黒かっ色のエキスで、特異なにおいがあり、味はほとんどない。
水にわずかに混濁して溶ける。
★リンクテーブル★
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商品
[★]
- 英
- codeine
- 同
- メチルモルヒネ methylmorphine
- 化
- リン酸コデイン コデインリン酸塩 codeine phosphate codeini phosphas、codeine polistirex、codeine sulfate
- 商
- ブロチンコデイン(桜皮、コデイン)、サリパラ・コデイン
- 関
- モルフィン鎮痛薬、オピオイド受容体。ジヒドロコデイン
- アヘンアルカロイド系麻薬
薬理作用
適応
慎重
- 前立腺肥大があると尿閉を来しやすいので使いづらい。 → デキストロメトルファン考慮
- 便秘 → 便秘になることを説明する。重症の便秘の人には使わない。
処方例