クロルフェニラミン、ジヒドロコデイン、メチルエフェドリン
Japanese Journal
- 2Bp12 酵母ミトコンドリアの機能は発酵から呼吸への転換を制御する(遺伝子工学,一般講演)
- 北垣 浩志,コワート アシュレイ,マトマティ ナビル,モンテフスコ デビッド,ガンディ ジェイソン,バエナドアバロス シルビア,ノブゴロドフ セルゲイ,ゼング ジム,オベイド リナ,ハヌン ユスフ
- 日本生物工学会大会講演要旨集 平成21年度, 18, 2009-08-25
- NAID 110007500326
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
フスコデ配合錠
組成
有効成分の名称・含量
- 1錠中
ジヒドロコデインリン酸塩 3mg
dl-メチルエフェドリン塩酸塩 7mg
クロルフェニラミンマレイン酸塩 1.5mg
添加物
- 乳糖水和物,トウモロコシデンプン,結晶セルロース,リン酸水素カルシウム水和物,カルメロースカルシウム,ステアリン酸マグネシウム,精製白糖,アラビアゴム末
禁忌
- 重篤な呼吸抑制のある患者〔呼吸抑制を増強するおそれがある.〕
- アヘンアルカロイドに対し過敏症の既往歴のある患者
- 緑内障の患者〔症状を悪化させるおそれがある.〕
- 前立腺肥大等下部尿路に閉塞性疾患のある患者〔症状を悪化させるおそれがある.〕
- カテコールアミン製剤(アドレナリン,イソプロテレノール等)を投与中の患者〔「相互作用」の項参照〕
効能または効果
下記疾患に伴う咳嗽
- 急性気管支炎,慢性気管支炎,感冒・上気道炎,肺炎,肺結核
- 通常成人1日9錠を3回に分割経口投与する.
なお,症状により適宜増減する.
乳幼小児には以下のように投与する.
- 12歳以上15歳未満:成人量の2/3
8歳以上12歳未満:成人量の1/2
5歳以上8歳未満:成人量の1/3
2歳以上5歳未満:成人量の1/5
2歳未満:成人量の1/10
慎重投与
- 気管支喘息発作中の患者〔気道分泌を妨げるおそれがある.〕
- 心・呼吸機能障害のある患者〔呼吸抑制を増強するおそれがある.〕
- 肝・腎機能障害のある患者〔副作用が発現するおそれがある.〕
- 脳に器質的障害のある患者〔脳血管を拡張し脳脊髄液圧を上昇させるおそれがある.〕
- ショック状態にある患者〔症状を悪化させるおそれがある.〕
- 代謝性アシドーシスのある患者〔症状を悪化させるおそれがある.〕
- 甲状腺機能異常のある患者〔症状を悪化させるおそれがある.〕
- 副腎皮質機能低下症(アジソン病等)の患者〔症状を悪化させるおそれがある.〕
- 薬物依存の既往歴のある患者〔薬物依存を生じるおそれがある.〕
- 乳児,高齢者,衰弱者〔新生児,乳児は代謝が不十分であり,高齢者,衰弱者は代謝・排泄機能が低下しているため,副作用が発現するおそれがある.「高齢者への投与」の項参照〕
- 高血圧症の患者〔症状を悪化させるおそれがある.〕
- 糖尿病の患者〔血糖のコントロールに悪影響を及ぼすおそれがある.〕
- 妊婦〔「妊婦,産婦,授乳婦等への投与」の項参照〕
重大な副作用
無顆粒球症,再生不良性貧血(頻度不明)
- 無顆粒球症,再生不良性貧血があらわれることがあるので,観察を十分に行い,このような症状があらわれた場合には投与を中止すること.
薬効薬理
鎮咳作用4)
- ジヒドロコデインリン酸塩にdl-メチルエフェドリン塩酸塩及びクロルフェニラミンマレイン酸塩を配合することにより,ジヒドロコデインリン酸塩単独に比べ作用発現時間が短縮され,咳抑制程度も強く持続的となった(イヌ).
腸管輸送能に対する作用
- ジヒドロコデインリン酸塩にdl-メチルエフェドリン塩酸塩及びクロルフェニラミンマレイン酸塩を配合することにより,ジヒドロコデインリン酸塩による腸管輸送能の抑制(便秘作用)は軽減された(マウス).
有効成分に関する理化学的知見
一般名
- ジヒドロコデインリン酸塩
Dihydrocodeine phosphate(JAN)
化学名
- (5R,6S)-4,5-Epoxy-3-methoxy-17-methylmorphinan-6-ol monophosphate
分子式
分子量
性状
- 白色〜帯黄白色の結晶性の粉末である.
水又は酢酸(100)に溶けやすく,エタノール(95)に溶けにくく,ジエチルエーテルにほとんど溶けない.
本品1.0gを水10mLに溶かした液のpHは3.0〜5.0である.光によって変化する.
一般名
- dl-メチルエフェドリン塩酸塩
dl-Methylephedrine hydrochloride(JAN)
化学名
- (1RS,2SR)-2-Dimethylamino-1-phenylpropan-1-ol monohydrochloride
分子式
分子量
融点
性状
- 無色の結晶又は白色の結晶性の粉末である.
水に溶けやすく,エタノール(99.5)にやや溶けにくく,酢酸(100)に溶けにくく,無水酢酸にほとんど溶けない.
水溶液(1→20)は旋光性を示さない.
一般名
- クロルフェニラミンマレイン酸塩
Chlorpheniramine maleate(JAN)
化学名
- (3RS)-3-(4-Chlorophenyl)-N,N-dimethyl-3-pyridin-2-ylpropylamine monomaleate
分子式
分子量
融点
性状
- 白色の微細な結晶である.
酢酸(100)に極めて溶けやすく,水又はメタノールに溶けやすく,エタノール(99.5)にやや溶けやすい.
希塩酸に溶ける.
水溶液(1→20)は旋光性を示さない.
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- dihydrocodeine
- 化
- リン酸ジヒドロコデイン dihydrocodeine phosphate、ジヒドロコデインリン酸塩 dihydrocodeine phosphate
- 商
- カフコデ(ジプロフィリン、ジヒドロコデイン、dl-メチルエフェドリン、ジフェンヒドラミン、アセトアミノフェン、ブロモバレリル尿素)、セキコデ(ジヒドロコデイン、エフェドリン、塩化アンモニウム、クロフェドリン、ライトゲン、ムコブロチン、ミゼロン、プラコデ、フステン、フスコブロン、ニチコデ、フスコデ(ジヒドロコデイン、dl‐メチルエフェドリン、クロルフェニラミン)、オピセゾールコデイン(キキョウ流、カンゾウ、車前草、シャクヤク、ジヒドロコデイン)
- 関
- モルフィン鎮痛薬、オピオイド受容体。コデイン
特徴
- 麻薬性中枢性鎮咳薬。
- リン酸コデインより強い鎮咳・鎮痛作用を有し、特に鎮咳作用はリン酸コデインの2倍、呼吸抑制作用はモルヒネに比べて弱い。
適応
[★]
- 英
- chlorpheniramine
- 化
- マレイン酸クロルフェニラミン chlorpheniramine maleate、クロルフェニラミンマレイン酸塩
- 商
- クロダミン、LL配合、アストーマ、アニミング、アレルギン、エンペラシン、クロール・トリメトン Chlor-Trimeton、クロフェドリン、サクコルチン、セレスターナ、セレスタミン、ニチコデ、ネオアムノール、ネオマレルミン、ネオレスタール、ネオレスタミン、ヒスタール、ヒスタブロック、ビスミラー、フェニラミン、フスコデ、フスコブロン、フステン、プラコデ、プラデスミン、ベタセレミン、ペレックス、ポラジット、ポララミン、マゴチミン、ミゼロン、ムコブロチン、ライトゲン
- 関
- クロルフェナミン
- 抗ヒスタミン剤
- 古典的抗ヒスタミン薬
- アルキルアミン系。ヒスタミンH1受容体拮抗作用。
- 作用d体>>l体
- エタノールアミン系のジフェンヒドラミンより中枢神経作用が弱い
[★]
dl-メチルエフェドリン塩酸塩、クロルフェニラミンマレイン酸塩、ジヒドロコデインリン酸塩
- 関
- 鎮咳剤