Japanese Journal
- 肝細胞癌患者血清におけるトランスフェリン糖鎖変異に関する研究,特にアルファフェトプロテイン糖鎖との関連について
- 横田 剛
- 肝臓 35(8), 587-595, 1994
- … 6例より血清トランスフェリン(Tf)を精製純化し,さらに,HCC 12例中充分量の血清が得られた4例よりAFPをあわせて精製し,その糖鎖構造を微量蛍光標識法であるピリジルアミノ化法を用いて検討した.また,レンズマメレクチン(LCA)ならびにコンカナバリンA (Con A)存在下の交差親和性免疫電気泳動(CIAE)によるレクチン結合性パターンとの対比を行った.HCC由来TfはLCA存在下CIAEにてLC群に比較して,結合性分画の有意な上昇を認め,糖 …
- NAID 130000877335
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- レクチンは豆類やジャガイモなどの野菜に含まれている糖結合性タンパク質です。細胞膜の表面にある糖タンパク質や糖脂質と結びついて、細胞を活性化させます。
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★リンクテーブル★
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- 関
- α-フェトプロテイン、肝細胞癌
概念
- AFPは良性肝疾患でも上昇するという問題があったが、肝細胞癌が産生するAFPでは糖鎖が変化し、レンズマメレクチンに対する親和性が出現する。
- レクチン親和性の差を電気泳動により分画することで、3つの分画AFP-L1,AFP-L2,AFP-L3に分けることができる。
- 肝細胞癌のマーカーとしてAFP-L3分画が特異性が高く、また早期に診断できるとされる。
- L3分画は正常では15%以下である。
- 肝細胞癌でAFP-L3分画高値を呈する場合は予後不良とされる(YN.B-49)。
- 肝細胞癌でAFP-L3,L4分画が上昇した場合には低分化型/未分化型の合併が考えられる、らしい(出典不明)。
参考
- 1. α-フェトプロテイン レクチン分画 (AFP-L3%) - SRL
- http://www.srl.info/srlinfo/kensa_ref_CD/KENSA/SRL2735.htm
[★]
- 英
- lentil lectin、LCA
- 同
- レンズマメレクチン
[★]
- 英
- lectin
- 関
- isolectin
- 動植物に含まれ糖鎖結合能により凝集反応を起こすタンパク質の総称
[★]
- 英
- lentil、Lens culinaris
- 関
- レンチル、ヒラマメ
[★]
- 英
- cutin
- 関
- 角皮素