- 3か月の乳児。咳嗽と呼吸困難とを主訴に来院した。3日前から鼻汁と咳とが続いていたが、発熱はなく元気はよかった。本日夕方から咳がひどくなり、ぜーぜーと苦しそうになってきた。体温37.2℃。呼吸数60/分。心拍数140/分。陥没呼吸、鼻翼呼吸および口唇周囲のチアノーゼを認める。両側肺に著明な呼気性喘鳴を聴取する。心雑音は聴取しない。肝を右肋骨弓下に2cm触知する。経皮的酸素飽和度92%。最も考えられるのはどれか。
[正答]
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[★]
- 6歳の男児。入学時の健康診断で心電図の異常を指摘され来院した。生来元気で、易感染性もなかった。聴診で、胸骨左縁第2肋間に最強点を有する3/6度の駆出性収縮期雑音と胸骨左縁下部に2/6度の拡張期ランブルとを聴取する。II音は固定性に分裂している。胸部エックス線写真では心胸郭比55%で、左第2弓の突出があり、肺血流の増加を認める。心電図を以下に示す。
- この患児について正しいのはどれか。
- a. 学校での運動を制限する。
- b. 抜歯の際に感染性心内膜炎の予防を行う。
- c. 強心薬の内服を開始する。
- d. 待期的に根治手術を行う。
- e. 緊急に根治手術を行う。
[正答]
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[★]
- 生後4週の男児。2週前から嘔吐がみられ、回数もしだいに増え、最近はミルクを飲むたびに噴水様に嘔吐するので来院した。最終排尿は12時間前であった。出生体重3,200g。Apgarスコア10点(1分)。体重2,900g。皮膚は乾燥し、大泉門は陥凹している。上腹部に蠕動波が見られ、触診では右上腹部にオリーブ様の腫瘤を触知する。この患児で考えられるのはどれか。2つ選べ。
- a. 10%以上の脱水がある。
- b. 超音波検査でtarget sign を認める。
- c. 血液ガス分析でアシドーシスがある。
- d. 高K血症がある。
- e. 低Cl血症がある。
[正答]
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