新生児低血糖症
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Japanese Journal
- 内分泌--新生児低血糖症 (NICU最前線 新人スタッフのためのベーシックレクチャー 図解入門 生理を学んで初めて分かる新生児の代表的疾患(後編))
- 臨床研究・症例報告 ジアゾキサイドが奏効した新生児遷延型高インスリン血症の1例
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- 新生児低血糖の解説です。 ... 原因 糖分は人が生きていく上で重要なエネルギー源です。お母さんのおなかの中にいる間は、赤ちゃんは胎盤を通して糖分の供給を受けていますが、出生するとその供給が途絶えてしまいます。
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★リンクテーブル★
[★]
- a. 妊娠初期は経口血糖降下薬で管埋する。
- b. 妊娠初期の血糖コントロールが不良の場合は先天奇形の頻度が高い。
- c. 羊水過多症の合併頻度が増える。
- d. 分娩後はインスリン必要量が減少する。
- e. 新生児低血糖に注意する。
[正答]
※国試ナビ4※ [ ]←[国試_102]→[102A002]
[★]
- 英
- neonatal hypoglycemia, hypoglycemia of the newborn
- ラ
- hypoglycemia neonatorum
概念
- 新生児の血糖値が下記にあてはまる場合。
- 生後72時間以内:低出生体重児で20mg/dl以下、成熟児で30mg/dl以下
- 72時間以後 :体重に関係なく40mg/dl以下
- 正常な児では出生直後に血糖値80-100mg/dlを示す。
- 臨床的には全血血糖値が40mg/dL未満で処置を開始。最近は60mg/dL未満で治療を開始する施設もある。
原因
- SPE.127
-
症状
- SPE.128
- けいれん、易刺激性(振戦)、異常啼泣(甲高い鳴き声 high-pitched cry)、嗜眠、筋緊張低下、哺乳力低下、嘔吐、無呼吸発作、チアノーゼ、活動性低下、徐脈、心停止
- → 成人で見られる頻脈とか発汗は見られないみたい。自律神経が十分に発達していないせい?
- ↑
- |-矛盾している?
- ↓
- SPE.210
- 定義:血糖40mg/dLの児(SPE.210)。(成熟新生児)生後72時間以内30mg/dL以下、以降40mg/dL以下(QB.O-105)。
- 血糖40mg/dLの児を治療対象。40-50mg/dLは要注意 (SPE.210)
- 症状:初期には交感神経亢進による症状(不安、苦悶、発汗、心悸亢進、顔面蒼白、振戦、脱力、空腹感、嘔気・嘔吐)、進行すると中枢神経症状(頭痛、めまい、視力障害、複視、構音障害、失語症、健忘症、集中力低下、運動失調、片麻痺、知覚障害、傾眠、嗜眠、昏睡、除脳硬直) (SPE.210)
脈拍数について
- 参考1に記載無し。
参考
- 1. [charged]Neonatal hypoglycemia - uptodate[1]
[★]
- 英
- neonate
- 同
- 新産児 newborn
- 関
- 胎児 fetus,乳児 infant
- neonatal, newborn, newborn animal, newborn infant
定義
- 早期新生児期:出生後1週未満
- 後期新生児期:7日から28日未満
出生後にみとめられるもの
- 098G051
- 吸啜反射:出生時より
- 胎便:出生直後-3日頃
- 生理的黄疸:出生後2-3日に出現。出生後4-6日にピーク ← 出生時~出生後24時間内の黄疸は病的
- 生理的体重減少:出生後3-4日で最大。
- 臍帯の脱落:出生後5-7日
解剖
生理
腎機能
免疫
- 細胞性免疫>液性免疫
- 在胎26-33週に移行した母体のIgGによる受動免疫で感染から防御している。
- 出生後5ヶ月で消失
血液
- Ht:50-55%:生後細胞外液の喪失に伴い上昇、8日で生後の値にもどり、3ヶ月に最も低くなる。
- Hb:17-19g/dL
- 白血球:9,000-30,000/mm3
- 血小板:10-28万/mm3 (SPE.74)
身体所見
身体の大きさ
- QB.P-329
- 前後径、肩幅:11cm
- 大横径、小斜径、殿幅:9cm
- 体重:3300g
- 頭囲:33cm
- 胸囲:33cm
呼吸器
- SPE.78
- 腹式呼吸
- 呼吸数:40-50/分 (早産児ではこれより早く、5-10秒の呼吸停止を挟む呼吸)
- 聴診:呼吸音は胸壁が薄いためよく聴取され、高調である。
経過観察できる所見
- QB.O-76改変
診察箇所と疑われる疾患
- SPE.77
出生体重による分類
- 高出生体重児 high birth weight infant
- 巨大児 giant baby : 4000g以上
- 超巨大児 exceptionally large baby : 4500g以上
- 正出生体重児 normal birth weight infant :2500g以上、4000g未満
- 低出生体重児 low birth weight infant : 2500g未満
- 極低出生体重児 very low birth weight infant : 1500g未満
- 超低出生体重児 extremely low birth weight infant : 1000g未満
身長、体重による区分
- SPE.48
- 日本での定義/体重のみで評価
- light for gestational age infant / light for dates infant : 体重が10パーセンタイル未満の児
- apropriate for gestational age infant AGA infant : 体重が10パーセンタイル以上の児 かつ 体重が90パーセンタイル未満の児
- heavy for gestational age infant :体重が90パーセンタイル以上の児
- 参考1
- 体重による評価
- light for date LFD
- appropriate for date AFD
- hearve for date
- 参考1
- 身長と体重による評価
- small for date SFD / small for gestational age SGA
- large for date? LFD? / large for gestational age? LGA?
成熟新生児の身体所見
- 参考2 G10.M235 SPE.78 など
- 大泉門は開存(4x4cm)しており、小泉門は小さい
- 産瘤(経腟分娩による場合)
- 頭頂部方向に長く変形(児が後頭位であって、経腟分娩により出生した典型的な場合)
- 骨重積(産瘤、頭部変形、骨重積は2日程度で戻る)(経腟分娩による場合)
- 頭髪の長さは2cm前後
- 耳介の巻き込み
- 面疱は鼻に限局
- うぶ毛は背中、肩甲部に限局 ← 未成熟の場合、うぶ毛は多い
- 皮膚は厚く、血管は透けない
- 足底にしわを認める ← 未成熟の場合、しわは少ない
- 四肢に浮腫を認めない
- 関節屈曲部に胎脂が残る
新生児と疾患
在胎週数と疾患
参考
- 1. C.産婦人科検査法 14.胎児発育・児体重推定 - 日産婦誌59巻6号
- http://www.jsog.or.jp/PDF/59/5906-168.pdf
- http://www.hogarakana.jp/study/index.php?ID=55
国試
[★]
- 英
- hypoglycemia
- 同
- 低血糖症、低血糖発作 hypoglycemic episode、血糖減少症
- 関
- ウィップルの3主徴、低血糖
[show details]
定義
- (成人の場合)50mg/dl以下 (IMD) ← 文献によっては60mg/dl以下とも
- (新生児・乳児) → 新生児低血糖症
PALS
- 早期産・満期産の新生児: <45mg/dl
- 乳児・小児・青少年 : <60mg/dl
症状
- 交感神経症状:発汗、振戦、動悸、不安感
- 中枢神経症状:判断力低下、眠気、意識障害、痙攣、昏睡
新生児・乳児の低血糖
- 新生児低血糖症 (SPE.127,210)
低血糖を引きおこす病態
- DMR.295
低血糖の鑑別方法
- (書きかけ)
[★]
- 英
- blood sugar BS
- 同
- 血中グルコース blood glucose、血漿グルコース plasma glucose
- 関
- 糖血症、血中ブドウ糖、糖尿病
- 絶食時:80-100mg/dL (4.4-5.6mM)
- 食後 :150-160mg/dL (8.3-8.9mM)
血糖の指標
[★]
- 英
- saccharide
- →糖質