- 英
- metoprolol
- 化
- 酒石酸メトプロロール metoprolol tartrate
- 商
- シプセロン、セレクナート、セロケン、ゼグミューラー、メデピン、メトプリック、メルコモン、ロプレソール。Lopressor, Toprol-XL
- 関
- 血圧降下剤
WordNet
- beta blocker (trade name Lopressor) used in treating hypertension and angina and arrhythmia and acute myocardial infarction; has adverse side effects (depression and exacerbation of congestive heart failure etc.) (同)Lopressor
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/05/17 02:43:21」(JST)
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メトプロロール
|
臨床データ |
ライセンス |
US FDA:リンク |
胎児危険度分類 |
|
法的規制 |
|
識別 |
ATCコード |
C07AB02 |
KEGG |
D02358 |
化学的データ |
化学式 |
C15H25NO3 |
メトプロロール(英: metoprolol)は、アドレナリン作動性効果遮断薬のひとつ。β1受容体を選択的に遮断する。高血圧、不整脈の治療に使用される。
関連項目
参考文献
- 伊藤勝昭ほか編集 『新獣医薬理学 第二版』 近代出版 2004年 ISBN 4874021018
|
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Japanese Journal
- III群抗不整脈薬塩酸ソタロール(ソタコール)の使用経験 他剤(I群もしくはIII群薬)からの切り替え症例 アミオダロンの重篤な副作用によりソタロールへ変更し、奏効した心室細動合併陳旧性心筋梗塞の1例
- 川村祐一郎
- Progress in Medicine 28(12), 3077-3080, 2008-12
- 雑誌掲載版全身倦怠感と呼吸困難感を主訴とする57歳男性について検討した。前壁心筋梗塞の既往があり、手術待機中には心室細動を電気的除細動にて洞調律化するというエピソードがあった。術後経過は順調であったが、術後10日目に失神を伴う心室頻拍および心室細動が反復し、心室性不整脈はリドカイン・アミオダロン・メトプロロール投与によりコントロールされた。しかし、約2ヵ月後、KL-6は2460U/mlと著明に上昇 …
- NAID 120003272526
- 片頭痛の予防における鍼VS.メトプロロール (FACT誌収載 鍼灸関係論文(84))
Related Links
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
シプセロン錠20
組成
1錠中の有効成分:
添加物:
- 乳糖水和物、セルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルメロースCa、無水ケイ酸、ステアリン酸Mg、ヒプロメロース、マクロゴール、タルク、酸化チタン
禁忌
本剤の成分及び他のβ-遮断剤に対し過敏症の既往歴のある患者
糖尿病性ケトアシドーシス、代謝性アシドーシスのある患者
- [本症でみられる心筋収縮力抑制を増強するおそれがある。]
高度の徐脈(著しい洞性徐脈)、房室ブロック(II、III度)、洞房ブロック、洞不全症候群のある患者
- [心刺激伝導系を抑制し、症状を悪化させるおそれがある。]
心原性ショック、肺高血圧による右心不全、うっ血性心不全の患者
- [心筋収縮力を抑制し、症状を悪化させるおそれがある。]
低血圧症の患者
重症の末梢循環障害(壊疽等)のある患者
未治療の褐色細胞腫の患者
- (「用法及び用量に関連する使用上の注意」の項参照)
妊婦又は妊娠している可能性のある女性
効能または効果
・本態性高血圧症(軽症〜中等症)
・狭心症
・頻脈性不整脈
・本態性高血圧症(軽症〜中等症)
- 通常成人にはメトプロロール酒石酸塩として1日60〜120mgを1日3回に分割経口投与する。効果不十分な場合は240mgまで増量することができる。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
・狭心症・頻脈性不整脈
- 通常成人にはメトプロロール酒石酸塩として1日60〜120mgを1日2〜3回に分割経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
褐色細胞腫の患者では、本剤の単独投与により急激に血圧が上昇することがあるので、α-遮断剤で初期治療を行った後に本剤を投与し、常にα-遮断剤を併用すること。
慎重投与
気管支喘息、気管支痙攣のおそれのある患者
- [喘息等の症状を誘発・悪化させるおそれがあるので、気管支拡張剤を併用するなど慎重に投与すること。]
うっ血性心不全のおそれのある患者
- [心筋収縮力を抑制し、症状を誘発するおそれがあるので、観察を十分に行い、ジギタリス剤を併用するなど慎重に投与すること。]
低血糖症、コントロール不十分な糖尿病、長期間絶食状態の患者
- [低血糖症状を起こしやすく、かつ低血糖の前駆症状である頻脈等の症状をマスクしやすいので血糖値に注意すること。]
重篤な肝障害・腎障害のある患者
徐脈、房室ブロック(I度)のある患者
- [心刺激伝導系を抑制し、症状を悪化させるおそれがあるので心機能に注意すること。](「禁忌」の項参照)
異型狭心症の患者
甲状腺中毒症の患者
- [頻脈等の中毒症状をマスクすることがある。](「重要な基本的注意」の項参照)
末梢循環障害(レイノー症候群、間欠性跛行症等)のある患者
- [症状を悪化させるおそれがある。](「禁忌」の項参照)
高齢者
小児
重大な副作用
以下のような副作用(頻度不明)があらわれることがある。これらの副作用を疑わせる臨床検査所見及び症状があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
- 心原性ショック
- うっ血性心不全、房室ブロック、徐脈、洞機能不全
- 喘息症状の誘発・悪化
- 肝機能障害、黄疸
有効成分に関する理化学的知見
- 白色の結晶性の粉末である。水に極めて溶けやすく、メタノール、エタノール(95)又は酢酸(100)に溶けやすい。
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- chronic heart failure CHF, chronic cardiac failure
- 関
- 心不全
薬物療法
- 以下、左室収縮能不全に対する治療のみ採り上げる
- 左室収縮能不全の原因は非虚血性の拡張型心筋症と虚血性心筋症に大別できる。これらの疾患においては交感神経系とRAA系が賦活化され、進行性の左室拡大と収縮性の低下、すなわちリモデリングが生じ病態の悪化に繋がっていると考えられている。治療の焦点は神経内分泌系の抑制、心不全に伴う症状の緩和である。
- (PHD.244)慢性心不全の治療のゴールは5つある:(1)病因の同定、(2)増悪因子の除去、(3)心不全症状の管理(前方障害、後方障害の軽減)、(4)神経ホルモン系の調節、(5)長期予後の改善
治療に用いられる薬物
- 参考(1))
- 配糖強心薬(ジギタリス)
- 利尿薬:静脈還流量の減少 → 前負荷の軽減 → 左室拡張終期圧低下 → 肺うっ血の改善 → 低血圧誘発がありうる
- 血管拡張薬(vasodilator)
- venous dilator(ex.硝酸薬):静脈のcapacitanceを増加させる。利尿薬と同じ薬理作用。
- arteriolar dilator(ex.ヒドララジン):後負荷を低下させSVを上昇させる。血圧は下がりそうだが、SVが上昇する結果、血圧は軽度低下あるいは保たれる(PHD.246)
- "balanced vasodilator:「アンジオテンシン転換酵素阻害薬」心不全で起こる血管収縮、体液貯留(volume retension)、心室モデリングを防ぎ、回復(reverse)させうる?CHF患者の生命予後改善効果がある(PHD.245,246)。ACE阻害薬は循環血液中のブラジキニンを増加させる。ブラジキニンは心不全の患者において血管拡張という重要な働きをしている(PHD.247)。「アンジオテンシンII受容体拮抗薬」はACE阻害薬とほぼ同等であり、ACE阻害薬による副作用が問題となる場合に用いる。(PHD.247)。これらの薬剤は腎不全と高カリウム血症が存在する場合には適さない。「nesiritide」human recombinant B-type natriuretic peptide。静注薬。速効で強力な血管拡張、心拍出量増加、RAA系の抑制、利尿作用(PHD.247)
カルシウム拮抗薬:長期に用いると心不全を悪化させる危険があり推奨されない。
- β遮断薬
- 抗アルドステロン薬
- アミオダロン
- 末梢血管拡張薬
- 経口強心薬
- ナトリウム利尿ペプチド:ANP製剤(カルペリチド) → 静注薬しかないので急性心不全の時に用いる。
治療に用いられる薬物名
参考
- 1. 慢性心不全治療ガイドライン(2010年改訂版)
- http://www.j-circ.or.jp/guideline/pdf/JCS2010_matsuzaki_h.pdf
- http://minds.jcqhc.or.jp/stc/0049/1/0049_G0000132_0127.html
国試
[★]
- 英
- drug-induced hypoglycemia
- 同
- 薬剤性低血糖症
- 関
- 低血糖
低血糖を引きおこす薬剤
- DMR.295
[★]
メトプロロール
- 関
- 血圧降下剤
[★]
- 英
- metoprolol succinate
- 関
- メトプロロール
[★]
- 英
- metoprolol fumarate
- 関
- メトプロロール
[★]
- 英
- pro