- 英
- enflurane
- 同
- エトラン ethrane
- 関
- エトレン
WordNet
- a nonflammable liquid (trade name Ethrane) used as an inhalation general anesthetic (同)Ethrane
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2014/07/09 10:51:25」(JST)
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エンフルラン
|
|
IUPAC命名法による物質名 |
(RS)-2-chloro-1-(difluoromethoxy)-1,1,2-trifluoro-ethane |
臨床データ |
胎児危険度分類 |
? |
法的規制 |
? |
薬物動態的データ |
血漿タンパク結合 |
97% |
識別 |
CAS登録番号 |
13838-16-9 |
ATCコード |
N01AB04 |
PubChem |
CID 3226 |
DrugBank |
APRD00234 |
KEGG |
D00543 |
化学的データ |
化学式 |
C3H2ClF5O |
分子量 |
184.492 g/mol |
エンフルラン(英: enflurane)とはハロゲン化エーテルの一つであり、1970年代から1980年代にかけて吸入麻酔に使用された。1963年にRoss Terrellによって開発され、1966年に臨床的に初めて使用された。
エンフルランはイソフルランの異性体である。エンフルランは容易に揮発するが、室温では液体である。
特性
特性 |
値 |
1気圧での沸点 |
56.5 °C |
最小肺胞内濃度(MAC) |
1.68 |
20°Cにおける蒸気圧 |
22.9 kPa (172 mm Hg) |
血液・ガス分配係数 |
1.9 |
油・ガス分配係数 |
98 |
エンフルランはイソフルランよりも代謝によって脱フッ素化されやすいので、腎毒性を起こしやすい(生体内代謝率はイソフルランが0.2%なのに対しエンフルランは2%[1])。
膜受容体に対する作用
エンフルランはイソフルランと同じくニューロンレベルにおいて、抑制性の受容体であるGABAA受容体を活性化し、興奮性の受容体であるニコチン性アセチルコリン受容体を抑制する一方で、NMDA型グルタミン酸受容体に対する作用はあまりないことが知られている[2]。
出典
- ^ 熊澤光生; 標準麻酔学 第5版(医学書院), 39頁
- ^ 熊澤光生; 標準麻酔学 第5版(医学書院), 26頁
麻酔: 全身麻酔 (N01A) |
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バルビツール酸系 |
ヘキソバルビタール · ブレビタール · ナルコバルビタール · チオペンタール
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エーテル |
ジエチルエーテル · デスフルラン · エンフルラン · イソフルラン · メトキシフルラン · メチルプロピルエーテル · セボフルラン · ビニルエーテル
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ハロゲン化アルキル |
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その他 |
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UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 道野 朋洋,土肥 修司
- 医科器械学 75(8), 433-438, 2005-08-01
- … 現在(2005年), 本邦で使用されている揮発性麻酔薬にはハロタン, エンフルラン, イソフルラン, セボフルランがあり, それぞれ沸点, 飽和蒸気圧, MAC等の特性は異なっている(表1). …
- NAID 10016687243
- 吸入麻酔薬の呼吸中枢抑制作用--新生ラットスライス標本に対するエンフルランの影響
- セボフルランとエンフルランが圧受容体除去家兎の腎交感神経活動に及ぼす影響
- セボフルラン,イソフルランおよびエンフルランの横隔神経発射活動に及ぼす影響
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- エンフルレン enflurane 「概念」 フッ素化合物の吸入麻酔薬のこと。 「性状」 最小麻酔濃度は、約1.7%である。 常温では液体、蒸気圧は約1/4気圧。 「歴史」 1975年頃に臨床使用が開始され、 1990年頃まで、よく使用されたが、 その後 ...
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★リンクテーブル★
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- 英
- drug-induced hypoglycemia
- 同
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- 関
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低血糖を引きおこす薬剤
- DMR.295
[★]
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