- 同
- グリセロール
- 関
- 下剤,浣腸剤
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グリセリン |
|
|
|
IUPAC名
propane-1,2,3-triol
プロパン-1,2,3-トリオール
|
別称
グリセリン
グリセロール
1,2,3-プロパントリオール
1,2,3-トリヒドロキシプロパン
グリセリトール
グリシルアルコール
|
識別情報 |
CAS登録番号 |
56-81-5 |
PubChem |
753 |
ChemSpider |
733 |
UNII |
PDC6A3C0OX |
KEGG |
C00116 |
ChEMBL |
CHEMBL692 |
ATC分類 |
A06AG04,A06AX01
, QA16QA03
|
|
- InChI=1S/C3H8O3/c4-1-3(6)2-5/h3-6H,1-2H2
Key: PEDCQBHIVMGVHV-UHFFFAOYSA-N
InChI=1/C3H8O3/c4-1-3(6)2-5/h3-6H,1-2H2
Key: PEDCQBHIVMGVHV-UHFFFAOYAF
|
特性 |
化学式 |
C3H8O3 |
モル質量 |
92.09382 g/mol |
外観 |
無色透明の液体
吸湿性 |
匂い |
無臭 |
密度 |
1.261 g/cm3 |
融点 |
17.8 °C, 291.0 K
|
沸点 |
290 °C, 563 K [1]
|
屈折率 (nD) |
1.4746 |
粘度 |
1.412 Pa·s[2] |
危険性 |
MSDS |
JT Baker |
NFPA 704 |
|
引火点 |
160 °C (密閉式)
176 °C (開放式) |
発火点 |
370 °C |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
グリセリン (glycerine, glycerin) は、分子式 C3H8O3、示性式 C3H5(OH)3、分子量 92.09 で、3価のアルコールである。学術分野では20世紀以降グリセロール (glycerol) と呼ぶようになったが、医薬品としての名称を含め日常的にはいまだにグリセリンと呼ぶことが多い。
目次
- 1 性質
- 2 生産
- 3 生合成と代謝
- 4 利用
- 5 反応
- 6 危険有害性と法規制
- 7 歴史
- 8 結晶化に纏わる都市伝説
- 9 参考文献
- 10 外部リンク
性質
無色透明の糖蜜状液体で、甘味を持つ。
融点は約18°Cだが、非常に過冷却になりやすいため結晶化は難しい。冷却を続けると-100°C前後でガラス状態となり[3]、さらに液体空気温度まで冷却後1日以上の時間をかけてゆっくり温度を上げると結晶化する[4]。
水に非常に溶けやすく、吸湿性が強い。水溶液は凝固点降下により凍結しにくく、共晶点は66.7重量パーセントで-46.5°Cである。ほかにエタノール、フェノール、ピリジンなど様々な溶媒に可溶であるが、アセトン、ジエチルエーテル、ジオキサンには溶けにくく、ミネラルオイルやクロロホルムのような無極性溶媒には溶けない。[3]
生産
グリセロールは年間100万トン以上生産されている。そのほとんどが大豆油や獣脂などの加水分解によっているが、プロピレンから化学合成することもできる。現在顧みられることはないが、発酵法も知られている[3]
油脂から
生物の油脂には大量のトリアシルグリセロール(トリグリセリド)が含まれている。これは脂肪酸とグリセリンのエステルであり、加水分解によりグリセリンと脂肪酸を生じる。例えば石鹸を生産する際に副産物として大量のグリセリンが得られる。
またバイオディーゼル燃料の主成分は脂肪酸メチルエステルであるが、これは触媒を用いた油脂とメタノールのエステル交換反応により得られ、その副産物がグリセリンである。
こうして得られたグリセリンには不純物が多く含まれている。石鹸生産の副産物の場合、活性炭や、アルカリ処理、イオン交換などによって精製を行い、蒸留によって高純度のグリセリンを得ることができる[3]。バイオディーゼル燃料生産の副産物の場合は不純物が非常に多い場合があり、単に焼却されることが多い[5]。
プロピレンから
プロピレンからエピクロロヒドリンを経由して合成するのが主であるが、ほかにもアクロレインや酸化プロピレンを経由する方法などが知られている。もっともバイオディーゼル燃料の普及にともないグリセリンは供給過剰になっており、こうした化学合成法はコスト的に見合わなくなっている。
生合成と代謝
グリセロールは生体内では中性脂肪、リン脂質、糖脂質などの骨格として存在しており、貯蔵した脂肪からエネルギーをつくる際に脂肪酸とグリセロールに分解される。生じたグリセロールはATPによって活性化されグリセロール3-リン酸となって再度脂質の合成に使われるか、さらにジヒドロキシアセトンリン酸を経て解糖系または糖新生に利用される。
アルコール発酵ではアセトアルデヒドが電子受容体となりエタノールが蓄積するが、このときジヒドロキシアセトンリン酸が電子受容体として働くとグリセロール3-リン酸が生じ、ついでグリセロールが生成する(グリセロール発酵)。たとえば培地がアルカリ性であったり、亜硫酸ナトリウムが添加されていたりすると、アセトアルデヒドが電子受容体として働くことができずグリセロール発酵が優勢となる。
利用
食品添加物として、甘味料、保存料、保湿剤、増粘安定剤などの用途がある。甘味料としては虫歯の原因となりにくいことや、エリスリトールやキシリトールが持つ清涼感を打ち消す効果がある。砂糖より甘さが弱いにかかわらず高カロリーである。
医薬品、化粧品には、保湿剤・潤滑剤として使われている。咳止めシロップ、うがい薬、練り歯磨き、石けん、ローションなど幅広い製品に利用されている。チンキの溶剤として、あるいは降圧剤としても使われている。
エチレングリコールやプロピレングリコールと同様に、不凍液を作るのに使われる。自動車用としてはより低温まで凍結しないエチレングリコールに取って代わられたが、安全面から再評価する意見もある[6]。実験室では、凍結保護剤として生物の凍結保存や、酵素の低温保存に用いられている。
化学原料としては、爆薬の成分や狭心症の薬となるニトログリセリンの原料として有名であるほか、有機合成でつかうヨウ化アリルの原料である。
反応
ギ酸と加熱するとエステル化を経て脱離が起こり、アリルアルコールを与える[7]。硫酸水素カリウムなどを作用させながら熱すると、脱水が起こりアクロレインに変わる[8]。酸触媒の存在下にアセトンと加熱すると、脱水して1,2位がイソプロピリデン基で保護された形の誘導体が得られる[9]。
赤リンと臭素とともに反応させると1,3位が臭素化された誘導体が得られ[10]、酢酸中で塩化水素を作用させると、その当量により 1-モノクロロ体[11]もしくは1,3-ジクロロ体[12]が生成する。後者や 1,3-ジブロモ体をアルカリと加熱することにより、エピクロロヒドリン[13][14]、エピブロモヒドリン[14]が得られる。
アニリン誘導体と酸化条件で縮合させるとキノリン骨格が構築できる[15][16]。この手法はスクラウプのキノリン合成と呼ばれる。
危険有害性と法規制
摂取しても特段大きな害はないが、皮膚や粘膜に対して軽い刺激性がある。
可燃性の液体で、日本では消防法により危険物第4類(引火性液体)の第3石油類に指定されている。
歴史
1779年にスウェーデンのカール・ヴィルヘルム・シェーレがオリーブ油加水分解物の中から発見[3]。1813年ミシェル=ウジェーヌ・シュヴルールが油脂が脂肪酸とグリセリンのエステルであることを見出し、甘味を持つことからギリシャ語のγλυκυς(glykys、甘い)にちなんでglycérineと命名[3]。1846年にアスカニオ・ソブレロ(英語版)によりニトログリセリンが発見され、1866年にアルフレッド・ノーベルが実用化に成功[3]。1872年シャルル・フリーデルが、イソプロピルアルコールからの合成に成功し、グリセロールという名を提案。
結晶化に纏わる都市伝説
ライアル・ワトソン「生命潮流」に書かれたとする「間違った逸話」が、様々な引用・脚色を経て、シンクロニシティの代表的伝説となっている。
間違った逸話は以下のとおり。
- 世界中の科学者がどのようにしてもグリセリンは結晶化しなかった。
- 1920年代のある日、イギリス貨物船のある樽のグリセリンが一樽、偶然に結晶化した。
- 世界中の研究所から、種結晶を求める申し出が殺到した
- 熱力学に詳しいある二人の科学者が、入手した種結晶を使って結晶化に成功すると、実験室の全グリセリンが密閉容器内のものを含めて自然に結晶化した。
- この日を境に、世界中のグリセリンが 17.8 °C で結晶化するようになった。
しかし「生命潮流」が参考文献とした、カリフォルニア大のギブソンとジオークが書いた論文(1923年)には、グリセリン結晶を作る際のコツが記述されているのみである[4][17]。
- グリセリンは世界中の科学者がどのようにしても結晶化しなかった。
- ギブソンとジオークも、イギリスの偶然結晶化したグリセリンを入手した。
- グリセリン結晶が到着した後であったが、ギブソンとジオークは温度管理をすることで種結晶なしでも結晶を作ることができるということを発見した。
- グリセリンを −193 °C に冷却後、一日以上の時間をかけてゆっくりと温度を上げ、17.8 °C にすることで結晶化する。
要するに元来グリセリンは、種結晶がなくとも、上記の温度管理手順に従えば結晶化できるのである。なお、グリセリンではなくニトログリセリンにおいてこのような逸話が語られることもあるが、ニトログリセリンの場合でもこれは事実ではない。
参考文献
- ^ Lide, D. R., Ed. CRC Handbook of Data on Organic Compounds, 3rd ed.; CRC Press: Boca Raton, FL, 1994; p 4386.
- ^ “Viscosity of Glycerol and its Aqueous Solutions”. 2011年4月19日閲覧。
- ^ a b c d e f g Christoph, Ralf; Schmidt, Bernd; Steinberner, Udo; Dilla, Wolfgang; Karinen, Reetta (2006). “Glycerol”. Ullmann's Encyclopedia of Industrial Chemistry. doi:10.1002/14356007.a12_477.pub2. ISBN 3527306730.
- ^ a b G. E. Gibson , W. F. Giauque (1923). "The third law of thermodynamics. Evidence from the specific heats of glycerol that the entropy of a glass exceeds that of a crystal at the absolute zero". J. Am. Chem. Soc. 45 (1): 93–104. doi:10.1021/ja01654a014.
- ^ Sims, Bryan (2011年10月25日). “Clearing the Way for Byproduct Quality: Why quality for glycerin is just as important for biodiesel”. Biodiesel Magazine. http://www.biodieselmagazine.com/articles/8137/clearing-the-way-for-byproduct-quality
- ^ Hudgens, R. Douglas; Hercamp, Richard D.; Francis, Jaime; Nyman, Dan A.; Bartoli, Yolanda (2007). An Evaluation of Glycerin (Glycerol) as a Heavy Duty Engine Antifreeze/Coolant Base. doi:10.4271/2007-01-4000.
- ^ Kamm, O; Marvel, C. S. (1921), “Allyl alcohol”, Org. Synth. 1: 15, http://www.orgsyn.org/orgsyn/orgsyn/prepContent.asp?prep=cv1p0042 ; Coll. Vol. 1: 42 .
- ^ Adkins, H.; Hartung, W. H. (1926), “Acrolein”, Org. Synth. 6: 1, http://www.orgsyn.org/orgsyn/orgsyn/prepContent.asp?prep=cv1p0015 ; Coll. Vol. 1: 15 .
- ^ Renoll, M.; Newman, M. S. (1948), “dl-Isopropylideneglycerol”, Org. Synth. 28: 73, http://www.orgsyn.org/orgsyn/orgsyn/prepContent.asp?prep=cv3p0502 ; Coll. Vol. 3: 502 .
- ^ Braun, G (1934), “Glycerol α,γ-dibromohydrin”, Org. Synth. 14: 42, http://www.orgsyn.org/orgsyn/orgsyn/prepContent.asp?prep=cv2p0308 ; Coll. Vol. 2: 308 .
- ^ Conant, J. B.; Quayle, O. R. (1922), “Glycerol α-monochlorohydrin”, Org. Synth. 2: 33, http://www.orgsyn.org/orgsyn/orgsyn/prepContent.asp?prep=cv1p0294 ; Coll. Vol. 1: 294 .
- ^ Conant, J. B.; Quayle, O. R. (1922), “Glycerol α,γ-dichlorohydrin”, Org. Synth. 2: 29, http://www.orgsyn.org/orgsyn/orgsyn/prepContent.asp?prep=cv1p0292 ; Coll. Vol. 1: 292 .
- ^ Clarke, H. T.; Hartman, W. W. (1923), “Epichlorohydrin”, Org. Synth. 3: 47, http://www.orgsyn.org/orgsyn/orgsyn/prepContent.asp?prep=cv1p0292 ; Coll. Vol. 1: 233 .
- ^ a b Braun, G. (1936), “Epichlorohydrin and epibromohydrin”, Org. Synth. 16: 30, http://www.orgsyn.org/orgsyn/orgsyn/prepContent.asp?prep=cv2p025 ; Coll. Vol. 2: 256 .
- ^ Clarke, H. T.; Davis, A. W. (1922), “Quinoline”, Org. Synth. 2: 79, http://www.orgsyn.org/orgsyn/orgsyn/prepContent.asp?prep=cv1p0478 ; Coll. Vol. 1: 478 .
- ^ Mosher, H. S.; Yanko, W. H.; Whitmore, F. C. (1947), “6-Methoxy-8-nitroquinoline”, Org. Synth. 27: 48, http://www.orgsyn.org/orgsyn/orgsyn/prepContent.asp?prep=cv3p0568 ; Coll. Vol. 3: 568 .
- ^ 菊池誠 (2005年5月21日). “グリセリンの結晶”. kikulog. 2010年8月24日閲覧。
外部リンク
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UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 湯煎中のディスポーザブルグリセリン淀腸液と湯煎用温湯の温度変化に関する検討
- R&D 固体触媒を用いたグリセリンの接触水蒸気改質による都市ガス製造の可能性
- 薬物治療 冠動脈疾患治療薬 血管拡張薬・硝酸薬 (冠動脈疾患(上)診断と治療の進歩) -- (冠動脈疾患における治療学の進歩)
- 3Aa11 嫌気発酵を用いた過負荷グリセリン分解の促進と制御技術の開発(バイオマス・資源・エネルギー工学,一般講演)
Related Links
- グリセリン (glycerine, glycerin) は、示性式 C3H5(OH)3 もしくは分子式 C3H8O3 で 表される3価のアルコールである。IUPAC名は 1,2,3-プロパントリオール (1,2,3- propanetriol) である。グリセロール (glycerol) と呼ばれることもある。 1779年に スウェーデンの ...
- グリセリンの不思議. コールドプロセス製法で作られた石けんの特徴は、グリセリンが たくさん含まれていることです。 市販されている石けんの多くは石けんを作る過程で塩基 という作業により一旦グリセリンを全部取り去って、 その後、適量を追加するという方法 を ...
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薬効分類名
販売名
「純生」グリセリン
組成
効能または効果
湿潤・粘滑剤として調剤に用いる。
★リンクテーブル★
[★]
- 80歳の女性。頭痛、吐き気および下肢のけいれんを主訴に来院した。日中は自宅に一人でおり、夕方帰宅した家族に連れられて受診した。同日の最高気温は39℃で、冷房は使用していなかったという。60歳から高血圧症のため、降圧薬を内服している。75歳時に急性心筋梗塞のため冠動脈ステントを留置されている。意識は清明。身長 154cm、体重 48kg。体温 37.0℃。脈拍 92/分、整。血圧 108/58mmHg。尿所見:比重 1.020、蛋白(±)、潜血(-)、尿中Na 15mEq/L。血液所見:赤血球:490万、Hb 14.0g/dL、Ht 43%、白血球 6,300、血小板 18万。血液生化学所見:総蛋白 6.8g/dL、アルブミン 4.2g/dL、AST 35U/L、ALT 40U/L、CK 4,320U/L(基準 30~140)、尿素窒素 38mg/dL、クレアチニン 2.5mg/dL、尿酸 7.5mg/dL、Na 140mEq/L、K 5.0mEq/L、Cl 104mEq/L。
- 最初に行う輸液の組成として最も適切なのはどれか。
- a 5%ブドウ糖
- b Na+ 35mEq/L、K+ 20mEq/L、Cl- 35mEq/L
- c Na+ 84mEq/L、K+ 20mEq/L、Cl- 66mEq/L
- d Na+ 90mEq/L、K+ 0mEq/L、Cl- 70mEq/L
- e Na+ 154mEq/L、濃グリセリン、フルクトース配合液
[正答]
※国試ナビ4※ [112D027]←[国試_112]→[112D029]
[★]
- 43歳の男性。突発する強い頭痛のため妻に付き添われて来院した。10日前から毎日明け方に右眼の奥が痛くて目が覚めるようになった。痛みは1時間程度で治まっていたが、今朝は午前5時ごろから右眼の奥をえぐられるような激しい痛みだったので耐えられなくなり、午前6時30分に救急外来を受診した。昨夜は大量飲酒をして就寝したという。30歳台から高血圧症で降圧薬を服用中である。1年前にも同様の頭痛が1週間続いたことがあったという。喫煙は20本/日を22年間。意識は清明。体温 36.6℃。脈拍 84/分、整。血圧 152/94mmHg。呼吸数 16/分。瞳孔径は右 2.5mm、左 3.5mmで、対光反射は迅速である。右眼の結膜充血と流涙とを認める。発語に異常はなく、四肢の麻痺も認めない。腱反射は正常で、Babinski徴候は両側陰性である。頭部MRIとMRAに異常を認めない。
- 適切な治療はどれか。2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [112D071]←[国試_112]→[112D073]
[★]
- glauc 青みがかった緑 + oma
- 英
- glaucoma ()
- 同
- あおそこひ、いしそこひ
分類 SOP.92
-
- 1. 続発開放隅角緑内障
- 2. 続発閉塞隅角緑内障
- 1. 早発型発達緑内障
- 2. 遅発型発達緑内障
- 3. 他の先天異常を伴う発達緑内障
症状
治療
-
-
-
- 眼房水産生を抑制しぶどう膜強膜流出を増加する ← 交感神経遮断薬と矛盾しない?
緑内障が禁忌となっている薬剤
催眠鎮静剤、抗不安剤
アモバン(ゾピクロン)
エバミール、ロラメット(ロルメタゼパム)
エリスパン(フルジアゼパム)
エリミン(ニメタゼパム)
コレミナール(フルタゾラム)
コンスタン、ソラナックス(アルプラゾラム)
セニラン(ブロマゼパム)
セパゾン(クロキサゾラム)
セルシン、ホリゾン(ジアゼパム)
セレナール(オキサゾラム)
ソメリン(ハロキサゾラム)
ダイアップ(ジアゼパム)
ダルメート、ベノジール(フルラゼパム)
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メレックス(メキサゾラム)
メンドン(クロラゼプ酸)
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ルネスタ(エスゾピクロン)
レキソタン(ブロマゼパム)
レスタス(フルトプラゼパム)
レスミット(メダゼパム)
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ロヒプノール、サイレース(フルニトラゼパム)
ワイパックス(ロラゼパム)
臭化カリウム(臭化カリウム)
臭化ナトリウム(臭化ナトリウム)
抗てんかん剤
マイスタン(クロバザム)
リボトリール、ランドセン(クロナゼパム)
抗パーキンソン剤
アーテン(トリヘキシフェニジル(錠))
アキネトン、タスモリン(ビペリデン)
コリンホール(メチキセン)
ドパゾール(レボドパ)
ドプス(ドロキシドパ)
トリモール(ピロヘプチン)
ネオドパストン、メネシット(レボドパ,カルビドパ)
パーキン(ヒベンズ酸プロフェナミン)
パーキン(プロフェナミン)
ペントナ(マザチコール)
マドパー、イーシー・ドパール、ネオドパゾール(レボドパ,ベンセラジド)
神経系用剤(含む別用途)
アナフラニール(クロミプラミン)
アモキサン(アモキサピン)
アンプリット(ロフェプラミン)
サインバルタ(デュロキセチン)
ストラテラ(アトモキセチン)
スルモンチール(トリミプラミン)
デパス(エチゾラム)
トフラニール(イミプラミン)
トリプタノール(アミトリプチリン)
ノリトレン(ノルトリプチリン)
プロチアデン(ドスレピン)
ベタナミン(ペモリン)
リーゼ(クロチアゼパム)
リタリン、コンサータ(メチルフェニデート)
ルジオミール(マプロチリン)
総合感冒剤
LL(複合感冒薬)
PL(複合感冒薬)
ピーエイ(複合感冒薬)
ペレックス(複合感冒薬)
小児用ペレックス(複合感冒薬(小児用))
幼児用PL(複合感冒薬)
他の中枢神経系用薬
サノレックス(マジンドール)
骨格筋弛緩剤
ロキシーン(プリジノール)
自律神経剤
エスペラン(オキサピウム)
チアトン(チキジウム)
トランコロン(メペンゾラート)
トランコロンP(メペンゾラート,フェノバルビタール)
プロ・バンサイン(プロパンテリン)
鎮けい剤
コリオパン(ブトロピウム)
セスデン(チメピジウム)
ダイピン(N-メチルスコポラミン)
ダクチル(ピペリドレート)
ファイナリン(メチルベナクチジウム)
ブスコパン(ブチルスコポラミン)
ロートエキス(ロートエキス)
眼科用剤
アトロピン点眼液、リュウアト眼軟膏(アトロピン)
ウブレチド(ジスチグミン)
エピスタ(エピネフリン)
サイプレジン(シクロペントラート)
ネオシネジン(フェニレフリン)
ピバレフリン(ジピベフリン)
ミドリンM(トロピカミド)
ミドリンP(トロピカミド,フェニレフリン)
眼科用プリビナ(ナファゾリン)
臭化水素酸ホマトロピン(ホマトロピン)
耳鼻科用剤
ナーベル(テトラヒドロゾリン)
ナシビン(オキシメタゾリン)
鎮暈剤
トラベルミン(ジフェンヒドラミン,ジプロフィリン)
不整脈用剤
シベノール(シベンゾリン)
ピメノール(ピルメノール)
リスモダン、ノルペース(ジソピラミド)
リスモダンR、ノルペースCR(ジソピラミド)
利尿剤
ダイアモックス(アセタゾラミド)
血管拡張剤
アイトロール(一硝酸イソソルビド)
ニトロール(硝酸イソソルビド)
ニトロール(硝酸イソソルビド)
ニトロール、フランドル(硝酸イソソルビド(持効))
ニトログリセリン錠(ニトログリセリン(舌下))
ニトロペン(ニトログリセリン(舌下))
フランドル、ニトロール(硝酸イソソルビド(外))
ミリステープ、ニトロダーム、ミオコールスプレー(ニトログリセリン(外用))
ミリステープ、ニトロダーム、ミオコールスプレー(ニトログリセリン(外用))
他の循環器官用薬
リズミック(アメジニウム)
鎮咳剤
アストーマ(アストーマ(製))
アストフィリン(アストフィリン(製))
カフコデ(カフコデ(製))
トクレス(ペントキシベリン)
フスコデ(フスコデ(製))
気管支拡張剤・他
アトロベント(イプラトロピウム)
スピリーバ(チオトロピウム)
テルシガン(オキシトロピウム)
フルブロン(フルトロピウム)
消化性潰瘍用剤
コランチル(コランチル(製))
ノバフイリンG(ノバフイリンG(製))
メサフィリン(メサフィリン(散)(製))
複合エピサネートG(エピサネート(製))
健胃消化剤
MP散(複合健胃散)
ベルサン(複合健胃散)
他の消化器官用薬
イリコロンM錠(イリコロンM(製))
副腎ホルモン
セレスタミン(セレスタミン(製))
ボスミン(アドレナリン)
他の泌尿生殖器官、肛門用薬
ウリトス、ステーブラ(イミダフェナシン)
デトルシトール(トルテロジン)
バップフォー(プロピベリン)
ベシケア(ソリフェナシン)
ポラキス(オキシブチニン)
抗ヒスタミン剤
アリメジン(アリメマジン)
ゼスラン、ニポラジン(メキタジン)
タベジール、テルギン(クレマスチン)
ピレチア、ヒベルナ(プロメタジン)
ベネン(トリプロリジン)
ペリアクチン(シプロヘプタジン)
ホモクロミン(ホモクロルシクリジン)
ポララミン(d-クロルフェニラミン)
レスタミン(ジフェンヒドラミン)
参考
- http://www.nichigan.or.jp/member/guideline/glaucoma2.jsp
[★]
- 英
- fructose, Fru
- 同
- 果糖, fruit sugar、レブロース levulose
- 商
- 果糖注、フルクトン。(果糖、グリセリン)グリセレブ、グリセオール、グリセノン、グリセリンF、ヒシセオール、グリポーゼ、グリマッケン。(アミノ酸輸液製剤)アミノトリパ1号輸液、トリパレン1号、トリフリード輸液、フルクトラクト
- 関
- 単糖、糖
薬効
5%, 20%フルクトースとして
- 20%フルクトン注
- 1. エネルギー補給:果糖はブドウ糖に比べてグリコーゲン生成能が大で、容易に乳酸に分解されるため、速やかにエネルギー源となり、糖尿病状態時や肝障害時でも利用される。
- 2. インスリン非依存性:果糖は主として肝に存在するfructokinase(ketohexokinase)により代謝され、インスリンの影響を受けず、糖尿病状態時にも使用できる。
- 3. 蛋白節約作用:果糖は体内窒素平衡に関与し、ブドウ糖に比べて強い蛋白節約作用があり、糖尿病状態時でもその作用を示す。
- 4. 解毒作用:果糖はアルコール及び種々有毒物質の解毒を促進する
グリセリン、フルクトースの混合輸液として
- グリポーゼ
- 脳圧降下作用のあるグリセリン(グリセロール)に,溶血防止作用のある果糖(フルクトース)が配合されており、脳圧降下作用及び眼圧降下作用がある。
アミノ酸輸液との配合輸液として
- アミノトリパ
- 1. 糖質とアミノ酸の配合比率:本剤を構成する糖質・電解質液とアミノ酸液との配合比率を検討するため、一定の非蛋白熱量下にアミノ酸配合量を変えた液を用いて、絶食ラットに7日間の高カロリー輸液を施行した。その結果、蛋白栄養指標(窒素出納や血漿アルブミン濃度等)を良好に維持するための非蛋白熱量/窒素(NPC/N)は約150前後であることが確認された。
- 2. 栄養学的効果:本剤の栄養学的効果を市販製剤の混合液と比較するため、開腹術施行ラットに7日間の高カロリー輸液を施行した。その結果、本剤は窒素出納や肝グリコーゲン量等において、良好な栄養効果が認められた。
[★]
- 関
- 緩下薬
商品
[★]
- 英
- glycerol
- ラ
- glycerinum
- 同
- グリセリン glycerin
- 商
- グリセリン浣腸、アミラック、グリセリンカリ液(皮膚軟化薬)、グリセオール(利尿薬)
[show details]
ja
グリセロール : 約 555,000 件
グリセリン : 約 3,870,000 件
glycerol : 約 166,000 件
glycerin : 約 219,000 件
en
グリセロール : 約 31,700 件
グリセリン : 約 24,900 件
glycerol : 約 10,300,000 件
glycerin : 約 12,800,000 件
[★]
- 英
- compound iodine glycerin
- 商
- ルゴール 、複方ヨード・グリセリン 、複方ヨードグリセリン
- 関
- ルゴール液
- ヨウ素、液状フェノール、グリセリン
[★]
- 英
- diphosphoglycerate phosphatase deficiency
- 関
- ジホスホグリセリン酸ムターゼ欠損症
[★]
ヨウ素、グリセリン、液状フェノール
[★]
- 英
- glyceryl trinitrate
- 関
- ニトログリセリン
[★]
- 英
- phosphoglycerate kinase, PGK
[★]
- 英
- phosphorus P
- 関
- serum phosphorus level
分子量
- 30.973762 u (wikipedia)
- 単体で化合物としてはP4、淡黄色を帯びた半透明の固体、所謂黄リンで毒性が高い。分子量124.08。
基準値
- 血清中のリンおよびリン化合物(リン酸イオンなどとして存在)を無機リン(P)として定量した値。
- (serum)phosphorus, inorganic 2.5–4.3 mg/dL(HIM.Appendix)
- 2.5-4.5 mg/dL (QB)
代謝
- リンは経口的に摂取され、小腸から吸収され、細胞内に取り込まれる。
- 骨形成とともに骨に取り込まれる。
- 腎より排泄される。
尿細管での分泌・再吸収
- 排泄:10%
尿細管における再吸収の調節要素
臨床検査
- 無機リンとして定量される。
基準範囲
血清
- 小児:4-7mg/dL
- 閉経後女性は一般集団より0.3mg/dL高値となる
尿
測定値に影響を与える要因
臨床関連
参考
- http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%B3
[★]
- 英
- serine, Ser, S
- 同
- 2-アミノ-3-ヒドロキシプロピオン酸 2-amino-3-hydroxypropionic acid
- 関
- アミノ酸
- 極性。無電荷。
- ヒドロキシル基(hydroxyl group)を有する。
- アラニンの側鎖にヒドロキシル基が付いた形をしている。
- 側鎖:
-CH2-OH
- Kinaseの標的となり、リン酸イオンが結合する。
-CH2-O-H2PO3