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Japanese Journal
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- 浣腸(かんちょう、「灌腸」とも)とは、肛門および直腸を経由して腸内に液体を注入する 医療行為、もしくはそれに使用する薬剤や器具の総称。 主に、便秘治療、検査・手術前 や出産時の腸管内排泄物除去のために行われ、グリセリン液やクエン酸ナトリウムが ...
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
グリセリン浣腸「ムネ」30
組成
1容器中内容液量
日局グリセリン含量
添加物
禁忌
- 腸管内出血、腹腔内炎症のある患者、腸管に穿孔またはそのおそれのある患者[腸管外漏出による腹膜炎の誘発、蠕動運動亢進作用による症状の増悪、グリセリンの吸収による溶血、腎不全を起こすおそれがある。]
- 全身衰弱の強い患者[強制排便により衰弱状態を悪化させ、ショックを起こすおそれがある。]
- 下部消化管術直後の患者[蠕動運動亢進作用により腸管縫合部の離解をまねくおそれがある。]
- 吐気、嘔吐または激しい腹痛等、急性腹症が疑われる患者[症状を悪化させるおそれがある。]
効能または効果
- 便秘、腸疾患時の排便
- 1回10〜150mLを直腸内に注入する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
(使用方法は裏面をご参照ください。)
慎重投与
- 局所(腸管、肛門)に炎症・創傷のある患者[出血を促しグリセリンが吸収され溶血を、また、腎不全を起こすおそれがある。]
- 腸管麻痺のある患者[蠕動運動亢進作用により腹痛等の症状を増悪させるおそれがある。]
- 重症の硬結便のある患者[浣腸剤では十分な効果が得られず、腹痛等の症状を増悪させるおそれがある。]
- 重篤な心疾患のある患者[症状を増悪させるおそれがある。]
- 乳児[患児側の反応を十分に把握できない場合、過量投与に陥りやすい。]
- 高齢者、妊婦(「4.高齢者への投与」、「5.妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照)
薬効薬理
- グリセリンは、組織から水を吸引し、腸壁を刺激して蠕動を促進することにより排便を促す。1)
〈生物学的同等性試験〉2)
グリセリン浣腸「ムネ」と標準製剤の生物学的同等性試験をモルモット摘出腸管蠕動運動の保持時間で検討したところ、両製剤の生物学的同等性が確認された。
有効成分に関する理化学的知見
一般名
分子式
分子量
性状
- 日本薬局方グリセリンはグリセリン(C3H8O3)84.0〜87.0%を含む無色澄明の粘性の液で、味は甘い。
水又はエタノール(99.5)と混和する。吸湿性である。
★リンクテーブル★
[★]
- 84歳の女性。腹痛のため救急車で搬入された。2日前から排便がなく腹痛と腹部膨満感を自覚するようになった。今朝から症状が強くなったため救急車を要請したという。意識は清明。体温 37.5℃。心拍数 98/分、整。血圧 148/94mmHg。呼吸数 22/分。SpO2 97%(鼻カニューラ 3L/分酸素投与下)。腹部は膨隆し腸雑音はやや亢進し、打診で鼓音を認める。左腹部に圧痛を認めるが反跳痛はない。腹部エックス線写真(別冊No. 7)を別に示す。
- まず行うべき対応はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [114C044]←[国試_114]→[114C046]
[★]
- 生後4日の新生児。在胎40週、 2,960gで出生した。生後24時間は胎便排泄がなかったため、グリセリン浣腸を行ったところ、暗緑色の胎便が排出された。その後、移行便の排泄がなく、次第に腹部が膨隆してきた。昨日から胆汁性の嘔吐を認めるようになった。腹部エックス線写真(別冊No. 24)を別に示す。
- 診断に有用なのはどれか。 2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [106D054]←[国試_106]→[106D056]
[★]
- 3か月の乳児。嘔吐と不機嫌とを主訴に来院した。右鼠径部に鶏卵大の固い腫瘤を触知し、この部分を押すと大きな声で泣く。この腫瘤の超音波検査では、腸管と思われる構造を認めた。まず行うのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [100A032]←[国試_100]→[100A034]
[★]
- 英
- glycerol
- ラ
- glycerinum
- 同
- グリセリン glycerin
- 商
- グリセリン浣腸、アミラック、グリセリンカリ液(皮膚軟化薬)、グリセオール(利尿薬)
[show details]
ja
グリセロール : 約 555,000 件
グリセリン : 約 3,870,000 件
glycerol : 約 166,000 件
glycerin : 約 219,000 件
en
グリセロール : 約 31,700 件
グリセリン : 約 24,900 件
glycerol : 約 10,300,000 件
glycerin : 約 12,800,000 件
[★]
- 英
- ethyl-p-hydroxybenzoate
- 商
- ケンエーG浣腸液、イオウ・カンフルローション、グリセリン浣腸
[★]
- 英
- phosphorus P
- 関
- serum phosphorus level
分子量
- 30.973762 u (wikipedia)
- 単体で化合物としてはP4、淡黄色を帯びた半透明の固体、所謂黄リンで毒性が高い。分子量124.08。
基準値
- 血清中のリンおよびリン化合物(リン酸イオンなどとして存在)を無機リン(P)として定量した値。
- (serum)phosphorus, inorganic 2.5–4.3 mg/dL(HIM.Appendix)
- 2.5-4.5 mg/dL (QB)
代謝
- リンは経口的に摂取され、小腸から吸収され、細胞内に取り込まれる。
- 骨形成とともに骨に取り込まれる。
- 腎より排泄される。
尿細管での分泌・再吸収
- 排泄:10%
尿細管における再吸収の調節要素
臨床検査
- 無機リンとして定量される。
基準範囲
血清
- 小児:4-7mg/dL
- 閉経後女性は一般集団より0.3mg/dL高値となる
尿
測定値に影響を与える要因
臨床関連
参考
- http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%B3
[★]
- 英
- serine, Ser, S
- 同
- 2-アミノ-3-ヒドロキシプロピオン酸 2-amino-3-hydroxypropionic acid
- 関
- アミノ酸
- 極性。無電荷。
- ヒドロキシル基(hydroxyl group)を有する。
- アラニンの側鎖にヒドロキシル基が付いた形をしている。
- 側鎖:
-CH2-OH
- Kinaseの標的となり、リン酸イオンが結合する。
-CH2-O-H2PO3
[★]
- 英
- intestine
- ラ
- intestinum
- 関
- 小腸(十二指腸、空腸、回腸)、大腸(結腸、S状結腸、直腸、盲腸)
[★]
- 英
- enema、clyster、clysma
- 関
- グリセリン浣腸
[★]
- 同
- グリセロール
- 関
- 下剤,浣腸剤