- 英
- compound iodine glycerin
- 商
- ルゴール 、複方ヨード・グリセリン 、複方ヨードグリセリン
- 関
- ルゴール液
- ヨウ素、液状フェノール、グリセリン
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2013/02/26 17:32:02」(JST)
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複方ヨード・グリセリン(ふくほうヨード・グリセリン)とは、外用の殺菌、消毒薬の一種で赤褐色の液体である。日本薬局方に記載の処方。ルゴール液とも呼ばれるが、「複方ヨード・グリセリン」を商品名にしているものも多数ある。
- 1829年フランスの医師J.G.A.ルゴールが創製したため、ルゴール液もしくはルゴール氏液とも呼ばれる。(英語版およびフランス語版Wikipedia参照のこと)
なお、歯科用ヨード・グリセリンは本剤と類似しているが別のもの。
目次
- 1 組成
- 2 効能・効果
- 3 作用機序
- 4 関連項目
|
組成
ヨウ素、ヨウ化カリウム、グリセリン、ハッカ水、液状フェノール、精製水より成る。
効能・効果
主に咽頭炎、喉頭炎、扁桃炎などに効用がある。
作用機序
薬効のある成分はヨウ素と液状フェノールで殺菌・消毒作用がある。
他は薬効はないが、次のような目的で配合されている。
- ヨウ化カリウムはヨウ素を溶解させやすくする。
- グリセリンは不乾性と甘味による刺激緩和。
- ハッカ水は清涼作用
上部消化管内視鏡では食道癌の検索のため、色素として散布される。 癌部はグリコーゲンが欠如しているため、染色されず白くみえる。 同様に子宮頚癌・子宮頚部上皮内腫瘍に対する子宮頚部円錐切除術の際、切除部位の決定のために用いられる。外側の扁平上皮部分は染色されるが、内側の腺円柱上皮部分は染色されないため病変が生じる扁平上皮-円柱上皮移行部の判断が可能となる。
関連項目
- ヨードチンキ
- ポビドンヨード
- 歯科用ヨード・グリセリン
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 複方ヨードグリセリンによる歯科用合金からの金属イオンの人工唾液中への溶出
- 大江 慶司,楠 文代
- 電気化学および工業物理化学 : denki kagaku 68(7), 582-586, 2000-07-05
- NAID 10004554006
- 黒毛舌 : 複数種の酵母の存在を認め, 複方ヨード・グリセリン(ルゴール^<【○!R】>液)により治癒した1例
- 奥田 長三郎,伊藤 雅章,加賀谷 けい子,西川 朱實,羽山 正義,発地 雅夫
- 日本皮膚科学会雑誌 105(13), 1763-1767, 1995-11-20
- NAID 10007725903
Related Links
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
複方ヨード・グリセリン「ケンエー」
組成
- 1mL中 ヨウ素12mg、液状フェノール0.005mL、グリセリン0.9mLを含有。
添加物としてヨウ化カリウム、ハッカ水を含有する。
禁忌
効能または効果
効能・効果
用法・用量
重大な副作用
アナフィラキシー様症状:
他のヨード製剤において、アナフィラキシー様症状(呼吸困難、潮紅、蕁麻疹等)(頻度不明)があらわれることがあるとの報告があるので、このような症状があらわれた場合には使用を中止すること。
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- iodine
- 同
- ヨード
- 商
PA・ヨード、イソジン、イソジンガーグル、エルネオパ1号、エレジェクト、エレメンミック、オラロン、カデックス、カルディオダイン、シザナリンN、ネオグリセロール、パーヒューザミン、ハイポピロン、フェニルアラニン除去ミルク配合、プレポダイン、ベンゾダイン、ポビドンヨード、ポピヨード、ポピヨドン、ポピラール、ボルビサール、ボルビックス、ミネラミック、ミネラリン、ミネリック-4、ミネリック-5、メドレニック、ヨウチン、ヨウレチン、ヨーチン、ヨード・グリセリン歯科用消毒液、ヨードコート、ヨードチンキ、ヨードヨード亜鉛カントップ用消毒液、ルゴール、ロイシン・イソロイシン・バリン除去ミルク配合、希ヨーチン、希ヨードチンキ、産婦人科用イソジンクリーム、歯科用ヨード・グリセリン、複方ヨード・グリセリン、複方ヨード・グリセリンFM、デクラート
- 関
- 外皮用殺菌消毒剤
同位体
- 参考2
同位体
|
NA
|
半減期
|
DM
|
DE (MeV)
|
DP
|
123I
|
syn
|
13 h
|
ε/γ
|
0.16
|
123Te
|
127I
|
100 %
|
中性子74個で安定
|
129I
|
trace
|
15.7×10^6 y
|
β-
|
0.194
|
129Xe
|
131I
|
syn
|
8.02070 d
|
β-/γ
|
0.971
|
131Xe
|
- 123I:電子捕獲:T1/2 = 13 hr
- 125I::T1/2 = 60 d
- 131I::T1/2 = 8 d
- 131Iは甲状腺癌の内部照射療法、グレーブス病の治療のために用いられる。
参考
- http://home.hiroshima-u.ac.jp/er/Rmin_GL_053.html
- http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A8%E3%82%A6%E7%B4%A0
[★]
商品
[★]
- 英
- Lugol solution
- 同
- 複方ヨード・グリセリン compound iodine glycerin, glycerinum iodi compositum
- 関
- ルゴール染色
[★]
複方ヨード・グリセリン
[★]
ヨウ素、グリセリン、液状フェノール
[★]
- 英
- phosphorus P
- 関
- serum phosphorus level
分子量
- 30.973762 u (wikipedia)
- 単体で化合物としてはP4、淡黄色を帯びた半透明の固体、所謂黄リンで毒性が高い。分子量124.08。
基準値
- 血清中のリンおよびリン化合物(リン酸イオンなどとして存在)を無機リン(P)として定量した値。
- (serum)phosphorus, inorganic 2.5–4.3 mg/dL(HIM.Appendix)
- 2.5-4.5 mg/dL (QB)
代謝
- リンは経口的に摂取され、小腸から吸収され、細胞内に取り込まれる。
- 骨形成とともに骨に取り込まれる。
- 腎より排泄される。
尿細管での分泌・再吸収
- 排泄:10%
尿細管における再吸収の調節要素
臨床検査
- 無機リンとして定量される。
基準範囲
血清
- 小児:4-7mg/dL
- 閉経後女性は一般集団より0.3mg/dL高値となる
尿
測定値に影響を与える要因
臨床関連
参考
- http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%B3
[★]
- 英
- serine, Ser, S
- 同
- 2-アミノ-3-ヒドロキシプロピオン酸 2-amino-3-hydroxypropionic acid
- 関
- アミノ酸
- 極性。無電荷。
- ヒドロキシル基(hydroxyl group)を有する。
- アラニンの側鎖にヒドロキシル基が付いた形をしている。
- 側鎖:
-CH2-OH
- Kinaseの標的となり、リン酸イオンが結合する。
-CH2-O-H2PO3
[★]
- 英
- compositus、compound
- 関
- 化合物、コンパウンド、配合
[★]
- 英
- iodine、iodo
- 関
- ヨウ化、ヨウ素
[★]
- 同
- グリセロール
- 関
- 下剤,浣腸剤