マクログロブリン血症
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Japanese Journal
- 原発性マクログロブリン血症による尿管アミロイドーシスの1例
- P20-1 呼吸困難を契機として診断に至った原発性マクログロブリン血症による気管浸潤の一例(サルコイドーシス・肺腫瘍,ポスター20,第33回日本呼吸器内視鏡学会学術集会)
- 山口 史博,楯野 英胤,加藤 栄助,若林 綾,多田 麻美,土屋 裕,鍵山 奈保,山下 潤,武田 純一,大眉 寿々子,菊池 敏樹,冨田 尚吾,國分 二三男,臼田 亮介,野中 誠,鈴木 隆
- 気管支学 : 日本気管支研究会雑誌 32(Supplement), S234, 2010-05-20
- NAID 110008016623
Related Links
- からだの免疫機能を担う抗体と呼ばれるタンパク質(免疫グロブリン;IgG、IgA、IgM、IgD、IgE)は、骨髄に存在する形質細胞で作られます。 多発性骨髄腫および原発性マクログロブリン血症は、これらの免疫グロブリンを作る形質細胞が ...
- マクログロブリン血症は,過剰量のIgM M蛋白をB細胞が産生する悪性形質細胞疾患である。症候は,過粘稠,出血,再発性感染症,および全身性リンパ節腫脹などである。診断には骨髄検査およびM蛋白の証明が必要である。
- 原発性マクログロブリン血症と言われる、 厄介な病気らしいです。 ... 2015.08.08 以前から計画していた「盆休みのキャンプツーリング」へ出発しました。 7日の日勤を終えて帰宅後、 持参する携帯・タブレット・デジカメ ...
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★リンクテーブル★
[★]
- 英
- cryoglobulin, Cry
- 関
- 低温型グロブリン
概念
- 血清を低温(4℃)に保存すると、白色またはゲル状化し、37℃に戻すと再融解するという可逆的変化を示す。
分類
- タイプI:Mタンパク
- タイプII:Mタンパク+多クローン性免疫グロブリン
- タイプIII:多クローン性免疫グロブリン
LAB.755
検査に与える影響
- 37℃以下で沈殿するとき補体を取り込むため補体価が低下する。
[★]
- 同
- FcεRII, 低親和性IgE受容体、Leucine-20、Blast-2
発現細胞
- 成熟B細胞、活性化マクロファージ、好酸球、濾胞樹状細胞、血小板
WCH.37
- B lymphocytes, where it appears to be associated with IgD
- follicular DCs, especially those in the light zone of the germinal centers
- transiently on some T cells in allergic individuals
- Langerhans cels
- monocytes
- platelets
- NK cells
- nasopharyngeal carcinoma cells
- B-CLL
- EBV-transformed B cells
機能
- IgEの受容体(低親和性)
- CD21やα-chain of the β2 integrinsにも結合する。
- 可溶性のCD23(sCD23)はIgEの産生を亢進したりIgE/Agの提示を促進したりする。またsCD23はいろいろなサイトカイン様の作用を呈する(WCH.37)
別名
ファミリー
臨床関連
CLL and WM
[★]
- 英
- Bence Jones protein, BJP
- 同
- ベンス・ジョーンズ蛋白、ベンスジョーンズ蛋白質、ベンスジョーンズタンパク、Bence Jonesタンパク、Bence Jones蛋白、Bence-Jones蛋白
概念
- 尿中に排泄される
- モノクローナルな抗体のL鎖
- κ型とλ型がある
- 単量体(24 kDa)か2量体(48 kDa)で存在
- 尿からは試験紙法では検出できず、スルホサリチル酸法により検出される
BJPが出現する疾患
- OLM.32
- IgG, IgA, IgD, IgE, BJP型
- IgM
- γ鎖病、μ鎖病
血清中、尿中に増加
[★]
- 英
- hypergammaglobulinemia
- 同
- γグロブリン過剰血症、高ガンマグロブリン血症
- 関
- γグロブリン分画。蛋白分画
分類
- 単クローン性高γグロブリン血症
- 血清蛋白電気泳動でγグロブリン領域に幅の狭いシャープなピーク(Mスパイク)
- 血清蛋白電気泳動のガンマグロブリン分画で幅広いピーク
- 多クローン性の抗体産生細胞の増加による
- 慢性炎症疾患(自己免疫疾患(SLE)、肝疾患(肝硬変、慢性肝炎)、慢性炎症(慢性感染症、悪性腫瘍))
臨床関連
[★]
- 英
- rouleau formation
- 関
- 赤血球集合体形成 erythrocyte aggregation
原因
- フィブリノゲン、免疫グロブリンを始めとする高分子血漿蛋白質、病的高分子、人工高分子の過多
臨床関連
[★]
- 英
- macroglobulinemia
- 同
- ワルデンシュトレーム・マクログロブリン血症 Waldenström macroglobulinemia Waldenstrom macroglobulinemia WM、原発性マクログロブリン血症 primary macroglobulinemia、マクログロブリネミア
- 関
- 単クローン性免疫グロブリン血症。高γグロブリン血症
- first aid step1 2006 p.304
WCH.2669
pathologic feature
|
MCL
|
B-cell CLL
|
FL
|
MZL
|
WM
|
MM
|
paraprotein
|
None
|
Small IgG or IgM
|
Usually none
|
Small IgM
|
IgM (large)
|
IgA, IgG
|
morphology
|
Centrocyte-like; small-to-medium-sized lymphocytes
|
Small lymphocyte with clumped chromatin
|
Follicle center cells (follicular pattern)
|
Monocytoid B cells, heterogeneous
|
Plasmacytoid lymphocytes and plasma cells
|
Plasma cells
|
surface Ig
|
+
|
+
|
+
|
+
|
+
|
+
|
cytoplasmic Ig
|
-
|
-
|
-
|
-
|
++
|
+++
|
CD19
|
+
|
+
|
+
|
+
|
+
|
+
|
CD20
|
++
|
+
|
++
|
+
|
+
|
15% CD20+
|
CD23
|
-
|
+
|
±
|
-
|
-
|
-
|
CD22
|
+
|
-
|
-
|
+
|
+
|
-
|
CD38
|
-
|
±
|
-
|
-
|
+
|
++
|
CD138
|
-
|
-
|
-
|
-
|
+
|
++
|
CD5
|
+
|
+
|
-
|
-
|
Usually CD5-
|
-
|
CDlO
|
±
|
-
|
+
|
-
|
-
|
-
|
cytogenetic aberrations
|
t(11;14)(q13;q32), cyclin Dl+
|
13q-, 6q-, +12, 11q23-
|
t(14;18)(q32; q21), bcl-2+
|
t(11;18)(q21; q21), +3
|
6q-
|
t(4;14)(p16.3;q32),t(11;14)(q13;q32),t(14;16)(q32;q23), other +14q32,13q-, aneuploidy
|
somatic hypermutation
|
?
|
+, 50%; -, 50%
|
++
|
++
|
+++
|
+++
|
bone marrow involvement (%)
|
25
|
~100
|
85
|
50
|
>90
|
100
|
bone lytic lesions
|
No
|
No
|
No
|
No
|
5%
|
70%
|
概念
病因
疫学
症状
- also see WCH.2671
- 血管粘稠度上昇 + 病的蛋白質による血管内皮損傷:[眼症状] ソーセージ様の網膜血管のうっ滞・拡張、網膜出血、綿花様白斑、網膜静脈閉塞症、滲出性網膜剥離
- リンパ球の浸潤による症状:weakness, 体重減少、骨痛、肝脾腫、リンパ節腫
診断
鑑別診断
- 慢性リンパ性白血球、骨髄腫(IgM myeloma: bone lesion, CD138+ plamac cell infiltration)、kymphocytic lymphoma
myelomaとの共通点と異差
HIM.706
- 鼻出血、視力障害(visual disturbance)、神経症状(めまい、頭痛、一時的な麻痺)
QB.G-269 WCH.2671
|
多発性骨髄腫
|
マクログロブリン血症
|
|
ワルデンシュトレーム・マクログロブリン血症
|
|
MM
|
WM
|
|
病変のfocus
|
主に骨髄
|
主にリンパ組織
|
集積することで出現する症状が異なる
|
腫瘍細胞
|
形質細胞
|
やや幼弱なB細胞
|
|
赤血球連戦形成
|
+
|
+++
|
IgMのせい
|
出血傾向
|
少
|
多
|
IgMのせい
|
肝脾腫、リンパ節腫脹
|
|
骨破壊
|
70%
|
5%
|
|
過粘稠度症候群
|
少
|
多
|
IgMのせい
|
M蛋白
|
IgG,IgA,IgD,IgE,BJP
|
IgM
|
|
腎障害
|
多
|
少
|
IgMは糸球体濾過されにくい
|
眼底変化
|
少
|
多
|
IgMのせい
|
年齢
|
40-60歳代
|
40-70歳代
|
|
検査
血算
- 赤沈:高度促進
- 貧血
- 白血球:増多(リンパ球様細胞の増多)
- 血小板:減少 ← MMより頻度は低い、はず。一般的でなく、病気の末期まで出現しない(WCH.2671)。患者のほとんどが正常範囲内で、10万/ul以下であるのはほんの9%の患者であり、本疾患における血小板減少症の有病率は22%と報告されている(WCH.2671)。
血液生化学
尿検査
治療
予後
USMLE
[★]
- 英
- phosphorus P
- 関
- serum phosphorus level
分子量
- 30.973762 u (wikipedia)
- 単体で化合物としてはP4、淡黄色を帯びた半透明の固体、所謂黄リンで毒性が高い。分子量124.08。
基準値
- 血清中のリンおよびリン化合物(リン酸イオンなどとして存在)を無機リン(P)として定量した値。
- (serum)phosphorus, inorganic 2.5–4.3 mg/dL(HIM.Appendix)
- 2.5-4.5 mg/dL (QB)
代謝
- リンは経口的に摂取され、小腸から吸収され、細胞内に取り込まれる。
- 骨形成とともに骨に取り込まれる。
- 腎より排泄される。
尿細管での分泌・再吸収
- 排泄:10%
尿細管における再吸収の調節要素
臨床検査
- 無機リンとして定量される。
基準範囲
血清
- 小児:4-7mg/dL
- 閉経後女性は一般集団より0.3mg/dL高値となる
尿
測定値に影響を与える要因
臨床関連
参考
- http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%B3
[★]
- 英
- globulin (Z)
- 商
- ヴェノグロブリン、ガンマーグロブリン、ガンマガード、ガンマグロブリン、グロブリン、グロベニン、サイモグロブリン、サングロポール、ゼットブリン、テタノセーラ、テタノブリン、テタノブリンIH、ヒスタグロビン、ベニロン、ヘパトセーラ、ヘブスブリン、ヘブスブリンIH、ポリグロビン、乾燥HBグロブリン、乾燥はぶ抗毒素、乾燥まむし抗毒素、抗Dグロブリン、抗D人免疫グロブリン、抗HBs人免疫グロブリン、破傷風グロブリン
- 関
- アルブミン、フィブリノーゲン
機能 (PT.234)
- α1-グロブリン
- α2-グロブリン
- ビタミンやホルモンを運搬
- α2-グロブリンの一種であるハプトグロビンは溶血により生じたヘモグロビンを捕捉し、尿細管の閉塞を防ぐ
- βグロブリン
- γグロブリン
[★]
- 英
- primary
- 関
- 一次、一次的、一級、原発性、主要、初生、第一次、第一級、プライマリ、プライマリー
[★]
- 英
- primary
- 関
- 二次性、続発性
- 他の病気の結果として起こる病気ではなく、その病気自体が原因となる疾患を示す