白癬 | スポロトリコーシス | 皮膚カンジダ症 | 癜風 | |
原因菌 | 皮膚糸状菌 | Sporothrix schenckii | Candida albicans | Malassezia furfur |
症状 | 頭部、顔面、体部、股部、足の白癬 | 皮下結節→潰瘍化 | 指趾間びらん、爪周囲炎、粘膜カンジダ | 胸・背部に黒・白色斑 |
検査 | KOH法 | スポロトリキン反応、PAS染色法 | KOH法 | KOH法、Wood灯検査 |
治療 | 抗真菌薬外用、抗真菌薬内服 | ヨードカリ内服、温熱療法、抗真菌薬内服 | イミダゾール系抗真菌薬外用 | 抗真菌薬外用 |
出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2012/08/02 16:50:11」(JST)
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真菌症(英: mycosis)とは真菌がヒトや動物の体の障壁を越えて定着することに起因する感染症。代表的な真菌症として白癬菌による白癬(水虫、たむし、およびしらくも)やカンジダによるカンジダ症、クリプトコックスによるクリプトコックス症、アスペルギルスによるアスペルギルス症などが知られている。
目次
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患部が皮膚の角質などに止まり真皮に及ばない表在性真菌症と、患部が真皮以降の皮下組織におよぶ深部表在性真菌症や、脳、肺、心臓などの内部臓器まで及ぶ深在性真菌症(全身性真菌症、内臓真菌症)に大別される。主に皮膚科領域で扱う前者と内科系で扱う後者では病気の性質が大きく異なり、治療法および、使用可能な薬剤も異なる。
真菌症には抗真菌薬が使用される。真菌症の性質によって局所性あるいは全身性に使用される。光化学療法は菌状息肉腫の主要な治療法である。真菌は多糖類からなるキチン質の強固な細胞壁を持っているのみならず、人体と同じ真核生物であるため菌類の細胞だけに損傷を与えて人体組織に害の少ない薬物は非常に限られたものとなる。そのため、原核生物であり、非対称的に細菌のみに大きな損傷を与えることのできる抗生物質が多く発見されている細菌による感染症に比べ、治療が困難である。また、深在性真菌症は日和見感染症の色彩が強く、診断も困難であることから症例は増加の一途にあり、致命率も高い。 全身の皮膚、角質層のケア、同時に口腔内除菌ケアを習得して、それを毎日持続して行う事。オーラルヘルスケア、オーラルケアトリートメントによる、除菌ケアが基本として重要です。 CHX(0,5%クロルヘキシジン)液を数時間毎に使う事で、真菌のコロニー活動を抑制出来ます。ファンキゾンなどや、メトロニタゾールの抗真菌薬との併用が効果が期待されます。コロニーが体外に出るまでに最低、皮膚のターンオーバーサイクルの28日以上の塗り薬、CHX液を使う事を薦めます。
皮膚を清潔かつ乾燥状態に保つこと健康状態を保つことと同様に真菌症の予防に有効である。 口腔内細菌群の中にも真菌は多く存在し、オーラルヘルスケアを怠りプラークが増えると、歯周病菌に感染し、ほぼ同時期に、深在性真菌症(全身性真菌症、内臓真菌症)にもなり得る。歯周病菌連鎖という高血圧、動脈硬化、心疾患、脳疾患、各臓器での感染炎症などの発生、胎児発育不全、不妊などが発症する。
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関連記事 | 「真菌」「症」 |
作用部位 | 薬物 | 作用機序 | スペクトル |
細胞膜 | キャンディン系抗真菌薬 | 1,3-β-D-グルカン合成阻害 | カンジダとアスペルギウス。ムコール、クリプトコッカスには無効 |
細胞膜 | アムホテリシンB | エルゴステロールに結合し細胞膜破壊、殺菌的 | 広スペクトル |
アゾール系抗真菌薬 | エルゴステロール合成阻害 | カンジダとアスペルギウス | |
核 | フルシトシン | 核酸合成阻害 | カンジダのみ |
coccidioidomycosis | Southwestern United States, California. |
histoplasmosis | Mississippi and Ohio river valleys. |
paracoccidioidomycosis | Rural Latin America. |
blastomycosis | States east of Mississippi River and Central America. |
分類群 | 菌名 | 病名 | 出芽分裂 | 菌体 | 菌糸 | 胞子 | 発芽管 | 寄生性 | 感染経路 | 病原体の特徴 | 病型 | 検査 | 治療 |
不完全菌 | Candida albicans | カンジダ症 | 仮性菌糸 | 厚膜胞子 | 形成 | 常在菌→各所 | 日和見感染症 | ||||||
担子菌 | Filobasidiella neoformans | クリプトコッカス症 | 出芽 | 厚い莢膜 | 通性細胞内寄生体 | 鳩の乾燥糞→空気感染→肺(通性細胞内寄生体) | 日和見感染菌 | 肺クリプトコッカス症、 中枢神経クリプトコッカス症、 皮膚クリプトコッカス症、 全身性クリプトコッカス症 |
墨汁染色 | ( アムホテリシンB or フルコナゾール ) ± フルシトシン | |||
不完全菌 | Trichosporon asahii | トリコスポロン症 | 仮性菌糸 | 分節分生子 | |||||||||
子嚢菌 | Aspergillus fumigatus/ 'Aspergillus flavus |
アスペルギルス症 | 糸状菌 不完全菌 |
有隔菌糸 | 土壌や朽ちた植物、空気中の浮遊胞子 | ||||||||
Mucor/'Rhizopus/ Absidia/Rhizomucor |
ムコール症 | 無隔菌糸 | 血管に親和性 | 土壌や朽ちた植物、空気中の浮遊胞子 → 浮遊胞子の吸入 |
鼻眼脳型ムコール症 侵襲性肺ムコール症 全身播種型ムコール症 |
β-D-グルカン陰性。 喀痰、血培陰性 |
アムホテリシンB | ||||||
子嚢菌 | Pneumocystis jirovecii ('Pneumocystis carini) |
ニューモシスチス・カリニ感染症 | |||||||||||
子嚢菌 | Histoplasma capsulatum | ヒストプラスマ症 | 二形性真菌 37℃酵母型発育 25℃菌糸形成 |
空気感染。肺に一次病変を作り様々な臓器に播種 | AIDS患者に好発 | ||||||||
不完全菌 | Coccidioides immitis | コクシジオイデス症 | 二形性真菌 | 内生胞子 | |||||||||
不完全菌 | Sporothrix schenckii | スポロトリクス症 | 二形性真菌 |
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