- 英
- clonidine
- 商
- Catapres、カタプレス
- 化
- 塩酸クロニジン
- α2受容体のアゴニスト
- 中枢性交感神経抑制薬
- 抗高血圧薬として使われる
- 中枢性に降圧作用を生じる
薬理作用 (SPC.251)
- 脳幹部のα2受容体を刺激し、末梢交感神経活性を遮断
- α2受容体はシナプス前膜上に存在して抑制性に働く
WordNet
- an antihypertensive (trade name Catapres) that can be administered orally or via transdermal patches (同)Catapres
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2016/03/14 02:45:01」(JST)
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クロニジン
|
IUPAC命名法による物質名 |
N-(2,6-dichlorophenyl)-4,5-dihydro-1H-imidazol-2-amine
|
臨床データ |
胎児危険度分類 |
|
法的規制 |
|
投与方法 |
経口、経皮 |
薬物動態データ |
生物学的利用能 |
75-95% |
血漿タンパク結合 |
20-40% |
代謝 |
肝臓 |
半減期 |
12-33 時間 |
排泄 |
腎臓 (40-50%) |
識別 |
CAS番号 |
4205-90-7 |
ATCコード |
C02AC01 N02CX02
, S01EA04 |
PubChem |
CID: 2803 |
DrugBank |
APRD00174 |
KEGG |
D00281 |
化学的データ |
化学式 |
C9H9Cl2N3 |
分子量 |
230.093 g/mol |
クロニジン(英: Clonidine)は、高血圧の治療に用いられる薬剤。薬理学的には選択的α2受容体アゴニストに属する。分子式は、C9H9N3Cl2である。
アドレナリン受容体のサブタイプである、α2受容体に選択的に作用することにより、節前線維の興奮を抑制し、ノルアドレナリンの分泌を抑制することにより血圧を低下させる。
現在、より作用が強く、作用時間も長いα受容体遮断薬があり、高血圧の治療そのものにはあまり用いられない。伝統的に褐色細胞腫の負荷試験における負荷薬物としてもちいられることがある。
目次
- 1 効能・効果
- 2 用法・用量
- 3 脚注
- 4 外部リンク
効能・効果
各種高血圧症[1]
用法・用量
カタプレス錠75μg
通常1回1~2錠(クロニジン塩酸塩として0.075mg~0.150mg)を1日3回経口投与する。重症の高血圧症には1回4錠を1日3回投与する[1]。
カタプレス錠150μg
通常1回1/2~1錠(クロニジン塩酸塩として0.075mg~0.150mg)を1日3回経口投与する。重症の高血圧症には1回2錠を1日3回投与する[1]。
脚注
- ^ a b c “カタプレス錠75μg/ カタプレス錠150μg”. 2015年8月31日閲覧。
外部リンク
カタプレス錠 添付文書
|
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|
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Japanese Journal
- 小児麻酔前投薬に用いるクロニジン製剤の調製と臨床評価
- 住谷 賢治
- 薬剤学 = The archives of practical pharmacy 70(4), 229-234, 2010-07-01
- NAID 10029100972
- P1-517 クロニジンによる疼痛緩和の検討(一般演題 ポスター発表,薬物療法(その他),医療薬学の創る未来 科学と臨床の融合)
- 盛満 友美,佐藤 京子,高松 秀和,宇野 武司,立山 真吾,小野 理津子
- 日本医療薬学会年会講演要旨集 19, 379, 2009-09-15
- NAID 110007485153
Related Links
- クロニジン. 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』. 移動: 案内, 検索 ... クロニジン(英: Clonidine)は、高血圧の治療に用いられる薬剤。薬理学的には選択的α 2受容体 ... この「クロニジン」は、薬学に関連した書きかけ項目です。この記事を加筆・ ...
- カタプレスとは?クロニジンの効能,副作用等を説明,ジェネリックや薬価も調べられる( おくすり110番:薬事典版)
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
アイオピジンUD点眼液1%
組成
有効成分の名称
1mL中含量
添加物
禁忌
- 本剤の成分又はクロニジンに対し過敏症の既往歴のある患者
- モノアミン酸化酵素阻害剤の投与を受けている患者[「相互作用」の項参照]
効能または効果
- アルゴンレーザー線維柱帯形成術、アルゴンレーザー虹彩切開術、及びNd-ヤグレーザー後のう切開術後に生じる眼圧上昇の防止
- 本剤はレーザー手術後における眼圧上昇の予防を目的とする薬剤であるため、本剤の使用にあたっては、以下を参考に対象となる患者の選択を行うこと。
アルゴンレーザー線維柱帯形成術、アルゴンレーザー虹彩切開術の場合:
- 術前に観察された視神経障害が、術後の眼圧上昇により悪化することが予想される患者
Nd-ヤグレーザー後のう切開術の場合:
- 後発白内障の程度により、照射レーザーのスポット数、出力が通常よりも増し、術後の眼圧上昇が強く現れることが予想される患者
- 合併症もしくは既往歴として、緑内障、高眼圧症、網膜疾患、硝子体疾患又はぶどう膜炎を有し、術後の眼圧上昇により重大なリスクをもたらすことが予想される患者
- 通常、レーザー照射1時間前、及び照射直後に術眼に1滴ずつ点眼する。
慎重投与
- 重篤な心血管系疾患のある患者[動物実験で心拍数の減少が認められているので、症状が悪化するおそれがある。なお、投与の際には心電図検査等により十分な観察を行うこと。]
- 不安定な高血圧症の患者[動物実験で投与直後の血圧の上昇とそれに続く血圧の低下が認められているので、症状が悪化するおそれがある。]
- 血管迷走神経発作の既往歴のある患者[発作を誘発するおそれがある。]
薬効薬理
眼圧下降作用
- レーザー照射によって生じた実験的高眼圧のサルにおいてアプラクロニジン塩酸塩125〜500μg (アプラクロニジン相当量) の点眼により、眼圧は14〜28%下降した5)。
- 健常成人に点眼した場合、瞳孔径に影響を及ぼすことなく眼圧を下降させる1)。又、外国で実施した臨床試験において、健常成人に点眼した場合、眼圧は点眼1時間以内に急速に下降し、最大下降は3〜5時間後にみられ、20%以上の眼圧下降作用は12時間に及んでいる6)。
α-受容体作動作用
- アプラクロニジン塩酸塩がα-受容体作動作用を示すことは、その心血管作用から明らかにされており7)、さらに本薬はリガンド結合試験結果からα2-受容体に特異的に強い親和性を示す8)。また、ラットの摘出動脈標本に対する収縮作用及び脳脊髄破壊ラットへの静脈内投与による初期の昇圧作用によっても証明されている9)。
作用機序
- 健常人に点眼したとき、投与4時間後の眼房水流量は、プラセボに比べて35%低下したことがフルオロフォトメトリーで確認されており、アプラクロニジン塩酸塩の眼圧下降作用機序は、房水産生の抑制によることが示唆されている10)。
有効成分に関する理化学的知見
一般名
- アプラクロニジン塩酸塩
(apraclonidine hydrochloride)
化学名
- 2-[(4-amino-2,6-dichlorophenyl) imino]-imidazolidine monohydrochloride
分子式
分子量
性状
- 白色〜微黄白色の粉末で、においはないか、又はわずかに特異なにおいがある。メタノールにやや溶けやすく、水、エタノール (95) にやや溶けにくく、クロロホルム、ヘキサンにほとんど溶けない。
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- adrenergic receptor
- 同
- アドレナリン作動性受容体 adrenoreceptor
- 関
- アセチルコリン受容体、交感神経作動薬一覧、交感神経拮抗薬一覧
- α受容体、β受容体、受容体
平滑筋臓器における傾向
受容体
|
反応
|
例外
|
α受容体
|
興奮
|
小腸運動:抑制
|
β受容体
|
抑制
|
心臓 :興奮
|
アドレナリン受容体
- SP.412改変
- 体のどの部位にどんな受容体があるかはGOO.143-144を参照せよ
- epinehrine relaxes the detrusor muscle of the bladder as a result of activation of β receptors and contracts the trigone and shincter muscles owing to its α agonist activity. This can result in hesitancy in trination and may contribute to retention of urine in the bladder. Activation of smooth muscle contractino in the prostate promotes urinary retention.(GOO.246)
- 排尿筋弛緩→β受容体。括約筋弛緩→α受容体
- 膀胱頚部から尿道にはα受容体が分布しており、尿道平滑筋の収縮に関与 (SP.818) (cf.プラゾシン)
シグナル伝達の経路 (GOO.238)
- α1:Gq:Gq-PCL-IP3
- α2:多様(アデニル酸シクラーゼの抑制、K+チャネルとの開口、Ca2+チャネルの閉鎖)
- β1, β2, β3:Gs
[★]
- 英
- pheochromocytoma PC, phaeochromocytoma
- 同
- クロム親和細胞腫 chromaffin cell tumor chromaffinoma
- 関
- 副腎外褐色細胞腫、傍神経節腫 paraganglioma。アドレナリン受容体
概念
- 副腎髄質や傍神経節などのクロム親和性細胞から発生する腫瘍。
- カテコールアミン分泌する
病型
- 臨床像:発作型・持続型
- 腫瘍発生様式:散発性、家族性(10%) : :*家族性発生のものはMEN2の可能性あり。
- 発生部位:副腎原発(90%)(片側性、両側性(10%))、副腎外発生(10%)
- 腫瘍の数:単発性、多発性(10%)
- 腫瘍の正常:良性、悪性(10%)
病因
- 10% disease
- embfc ← なんか適当な語呂にして
- extraadrenal:副腎外10%
- malignancy:悪性10%
- bilateral:両側10%
- familial:家族性10%
- child:小児10%
疫学
遺伝形式
原因となる遺伝子
Location
|
Phenotype
|
Phenotype
|
Gene/Locus
|
Gene/Locus
|
MIM number
|
MIM number
|
1p36.22
|
Pheochromocytoma
|
171300
|
KIF1B
|
605995
|
1p36.13
|
Pheochromocytoma
|
171300
|
SDHB
|
185470
|
2q11.2
|
{Pheochromocytoma, susceptibility to}
|
171300
|
TMEM127
|
613403
|
3p25.3
|
Pheochromocytoma
|
171300
|
VHL
|
608537
|
5p13.2
|
{Pheochromocytoma, modifier of}
|
171300
|
GDNF
|
600837
|
10q11.21
|
Pheochromocytoma
|
171300
|
RET
|
164761
|
11q23.1
|
Pheochromocytoma
|
171300
|
SDHD
|
602690
|
14q23.3
|
{Pheochromocytoma, susceptibility to}
|
171300
|
MAX
|
154950
|
病態生理
- 起立性低血圧:慢性的な血管収縮により体液が減少して生じやすくなる。また、慢性的なカテコラミン過剰により自律神経の血圧調節能力低下。
病理
- 悪性褐色細胞腫ではコハク酸脱水素酵素サブユニットB(SDHB)遺伝子に変異が存在するものがある。
症状
- カテコールアミンの過剰分泌による症状
- 高血圧、頭痛、発汗、動悸・頻脈、高血糖 → 5H
- 起立性低血圧、起立性めまい、蒼白、不安・神経過敏、体重減少
- YN.D-69
- HT,HM,HG,Hhidr,Head
高血圧
- α1作用により末梢血管収縮。
- β1作用によりレニン分泌
代謝亢進
高血糖
- α2作用:インスリン分泌抑制
- β2作用:肝臓によるグリコーゲン分解
頭痛
発汗
- 代謝亢進による体温上昇に対して発汗により体温の上昇を補償することがメカニズムと思われる。
- 甲状腺機能亢進症と同じメカニズムに基づく。さらに、脱共役蛋白質の活性化によるものと思う(成長ホルモン#)。
検査
- MRI:病変はT2 high
- CT:出血・壊死部位は低吸収
- シンチ:副腎シンチグラム:131I-MIBGの取り込みを見る。
検査禁忌
- 副腎静脈造影、副腎静脈サンプリング ← 褐色細胞腫の場合に高血圧クリーゼの恐れ
診断
治療
- 薬物療法と手術療法がある。
薬物療法
手術療法
- αブロッカー(プラゾシン)とβブロッカーを併用、あるいはαβ遮断薬(ラベタロール)を使用し血圧を安定させてから手術を行う。手術は静脈結紮を先に行いカテコラミンの体循環への流入を防ぐ。
- 腹腔鏡下副腎摘除術
禁忌となる薬物
- グルカゴン:以下のような目的でグルカゴンが用いられるが、褐色細胞腫の患者においては「カテコールアミンの遊離を刺激して、急激な血圧の上昇を招くおそれがあ」ため、禁忌
- 成長ホルモン分泌能検査、インスリノーマの診断、肝糖原検査、低血糖時の救急処置、消化管のX線および内視鏡検査の前処置
- β受容体遮断薬:α受容体遮断薬と併用することなしに単独で用いるのは禁忌。α受容体の血管収縮作用を相対的に増強させるため、逆に血圧が上昇してしまう危険がある。(QB.D-289)
参考
- 1. PHEOCHROMOCYTOMA - OMIM
- http://omim.org/entry/171300
国試
[★]
- 英
- sleep bruxism
- 関
- 睡眠時ブラキシズム、sleep-related bruxism。覚醒時歯ぎしり wakeful bruxism
- 睡眠時に咀嚼筋の運動が活発になり、歯の食いしばりと歯の摩耗を生じる(いわゆる歯ぎしり)。
- 睡眠時歯ぎしりの有病率は小児期に最も多く、その後年齢とともに次第に減少する。有病率としては子供では15-40%、成人では8-10%といわれている。
- 睡眠障害(閉塞性睡眠時無呼吸、睡眠時随伴症)を有するときに認められやすい。
- リスク因子は閉塞性睡眠時無呼吸(OR 1.8)、アルコール多飲(OR 1.8)、イビキ(OR 1.4)、カフェイン摂取(OR 1.4)、喫煙(OR 1.4)、不安(OR 1.3)、ストレス環境下(OR 1.3)とされている。
- 薬剤により誘発されるものとしても報告がある;アンフェタミン、抗精神病薬、SSRI、SNRI、MDMA
- 精神・神経疾患との関連も報告あり;ダウン症候群、レット症候群、脳性麻痺、注意欠陥多動性障害
- 多くの場合治療の必要はない。
- 小児発症の場合は成長に伴い消失する場合がある。
- 歯の摩耗を伴うような場合には、マウスピースで歯を保護する必要があります。
- 薬物が原因の場合には薬物の調節により改善する場合がある。
- 難治例に対しての薬物療法の報告がなされているが括弧としたものはなさそう;クロナゼパム、ジアゼパムなどのベンゾジアゼピン系薬。アミトリプチリン、ブロモクリプチン、クロニジン、プロプラノロール、レボドパ、トリプトファン
[★]
- 英
- indirect action
- 関
- 二次的作用、直接作用
[★]
- 英
- direct action
- 関
- 間接作用。一次的作用
[★]
- 英
- apraclonidine
- 化
- 塩酸アプラクロニジン apraclonidine hydrochloride
- 商
- アイオピジン
- 関
- アドレナリン受容体
[★]
- 英
- clonidine hydrochloride
- 関
- クロニジン
-クロニジン