- 英
- renovascular hypertension
- 同
- 腎血管性高血圧
- 関
- 腎性高血圧 renal hypertension
概念
- 片側あるいは両側の腎動脈主幹部、もしくはその分枝の狭窄性病変に起因
- 腎灌流圧の低下に基づくレニン-アンジオテンシン系の亢進 ← レニンは必ずしも高値ではない
病因
疫学
- 軽症~中等症の高血圧症の中では1%以下
- 重症~治療抵抗性高血圧症の中では10-45%
- 粥状動脈硬化症:中高年 :40歳~ :男性多:腎動脈近位部:約38%:全身血管にも動脈硬化所見
- 線維筋性異形成:若年者 :~40歳 :女性多:腎動脈遠位部:約18%:頚動脈にも病変があり得る
- 大動脈炎症候群:黄色人種:20-40歳:女性多:腎動脈近位部:約15%:大動脈の他の分枝にも狭窄
- 腎動脈狭窄:一側性70-80%、両側性20-30%
病態生理
- 腎動脈狭窄→患側腎の灌流圧低下→傍糸球体装置からの分泌↑→アンジオテンシンII↑→副腎アルドステロン↑、末梢血管収縮
症状
検査
診断
治療
- IMD YN.E-71
- 腎動脈形成術が基本。できない場合に薬物治療。
- 薬物療法:外科手術が施行できない例、術前血圧コントロールする場合などに適応
- 経皮的腎血管形成術 PTRA
- バイパス血管による血行再建
- 腎摘出術:血管再建術不能例
- 腎自家移植:血管再建術不能例。自己の腎臓を腸骨窩に移植。
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2014/01/21 14:46:05」(JST)
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腎血管性高血圧症(じんけっかんせいこうけつあつしょう)は、腎臓の血管障害に起因する高血圧症。
目次
- 1 病態
- 2 原因
- 3 統計
- 4 症状
- 5 検査
- 6 診断
- 7 治療
- 8 予後
- 9 診療科
- 10 脚注
- 11 参考文献
- 12 関連項目
- 13 外部リンク
病態[編集]
腎血流が何らかの原因で低下した結果、全身が低血圧状態にあると勘違いした腎臓の傍糸球体装置が血圧上昇ホルモンであるレニンを分泌して、レニン-アンジオテンシン系が亢進して高血圧になる。
原因[編集]
- 内因性
- 線維筋性異形成
- 大動脈炎症候群
- 動脈硬化症 : 腎動脈が厚くなる。厚くなることを肥厚すると言う。腎動脈が肥厚して血管腔を狭窄する。
- 外因性
- 腎細胞癌 : 腫瘍による腎動脈の圧迫。
- 解離性大動脈瘤 : 偽腔の血腫が腎動脈を圧迫狭窄する。
統計[編集]
- 原因
- 線維筋性異形成 : 40%
- 動脈硬化症 : 25%
- 大動脈炎症候群20%
- 原因の約九割を、線維筋性異形成、動脈硬化症、大動脈炎症候群、で占める。
症状[編集]
- 血圧高値: 若年高血圧、高齢者で急速な血圧上昇をきたすもの、降圧薬によるコントロールが困難なものは、腎動脈狭窄に限らず二次性高血圧を疑い精査が必要。
- 頭痛
検査[編集]
- 基本的身体検査
- 腎血管障害による血流雑音が心窩部、腹部で聴取される。腎動脈以外の動脈狭窄を合併していないか注意すること。
- 血清生化学検査
- 高レニン血症、高アルドステロン血症、高ナトリウム血症、低カリウム血症、等が認められる。
- カプトプリル負荷試験
- カプトプリル内服によるレニンの過大反応を認める。両側に高度の腎動脈狭窄がある場合、ACE阻害薬投与によりショックとなる可能性もあるので注意。
- 画像検査
- 3D-CT:多列CTの登場により、狭窄部位を鮮明に画像化できるようになってきている。
- 腹部超音波検査:ドップラー検査により腎動脈の血流を計測する。
- シンチグラフィー(レノグラム):カプトプリル負荷レノグラム。
診断[編集]
レニン、アルドステロンの上昇確認。最終的に腎動脈造影による腎動脈の狭窄の確認。
治療[編集]
- 薬物療法
- 対症療法として各種降圧薬を用いて血圧コントロールを行う。特にレニン-アンジオテンシン系を遮断するために、アンジオテンシン変換酵素阻害薬やアンジオテンシンII受容体拮抗薬、等を用いる。
- 手術療法
- 狭窄した腎血管に対して腎動脈形成術、等を行う。腎動脈形成術は、バルーンやステントを用いる。バルーンやステントを用いる腎動脈形成術を経皮経管的腎血管形成術(PTRA)と言う。PTRAが治療の第一選択となることも多い。[1]
予後[編集]
診療科[編集]
腎臓内科 - 循環器内科
脚注[編集]
- ^ Zeller T, te al: Predictors of improved renal function after percutaneous stent-supported angioplasty of severe atherosclerotic ostial renal artery stenosis. Circulation 108 2244-2249, 2003.
参考文献[編集]
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
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Japanese Journal
- セミナー/カンファレンスシリーズ(第22回)難治性高血圧症の1例--国立国際医療研究センター病院 生活習慣病症例検討会から
- 腎血管性高血圧症 (高血圧(第4版)--日本における最新の研究動向(下)) -- (二次性高血圧の治療)
- 受容体・シグナル伝達の最新知見 プロスタノイド受容体 (高血圧(第4版)--日本における最新の研究動向(上)) -- (循環生理活性物質の最新知見)
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- 高血圧症は“治らない病気”という印象が強いですが、なかには“治る高血圧”もあります。 それは、原因がはっきりしている「二次性高血圧症」といわれるものです。高血圧のもと になっている病気をきちんと治療すれば、高血圧症は治ります。しかし、なかには原因 ...
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★リンクテーブル★
[★]
- 66歳の男性。両下腿の浮腫と体重増加とを主訴に来院した。10年以上前に糖尿病と診断され治療を受けていたが、最近は医療機関を受診していなかった。3か月前に両下腿の浮腫が出現し浮腫の増悪と4kgの体重増加とを自覚したために受診した。腎疾患の家族歴はない。身長 165cm、体重 75kg。脈拍 76/分、整。血圧 138/72mmHg。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、血管雑音を聴取しない。顔面および下腿に圧痕性の浮腫を認める。尿所見:蛋白4+、潜血(-)、尿蛋白 4.2g/日。血液所見:赤血球 380万、Hb 12.0g/dL、Ht 38%、白血球 8,800、血小板 24万。血液生化学所見:総蛋白 5.8g/dL、アルブミン 2.6g/dL、尿素窒素 25mg/dL、クレアチニン 1.8mg/dL、尿酸 6.8mg/dL、HbA1c 7.2%(基準 4.6~6.2)、総コレステロール 280mg/dL。
- 蛋白尿の原因として考えられるのはどれか。2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [112D072]←[国試_112]→[112D074]
[★]
- 39歳の男性。健診で高血圧を指摘され、精査を希望して来院した。常用薬はない。
- 身長174cm、体重86kg。脈拍72/分、整。血圧170/98mmHg。腹部に血管雑音を聴取しない。
- 血清生化学所見:空腹時血糖80mg/dl、総蛋白7.5g/dl、アルブミン5.0g/dl、尿素窒素10mg/dl、クレアチニン0.9mg/dl、総コレステロール240mg/dl、Na144mEq/l、K3.0mEq/l、Cl102mEq/l。血漿レニン活性0.1ng/ml/時(基準1.2~2.5)。
- 動脈血ガス分析(自発呼吸、room air):pH7.52、PaO2 90Torr、PaCO2 43Torr、HCO3- 34.0mEq/l。最も考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [099F017]←[国試_099]→[099F019]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [107E025]←[国試_107]→[107E027]
[★]
- a 左右腎静脈レニン活性比/PRA比が診断に有用である。
- b 高齢者では線維筋性異形成が原因として最も多い。
- c 全高血圧患者の約30%を占める。
- d 高カリウム血症を合併する。
- e 薬物治療が第1選択である。
[正答]
※国試ナビ4※ [105A003]←[国試_105]→[105A005]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [108B026]←[国試_108]→[108B028]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [105I012]←[国試_105]→[105I014]
[★]
- a. (1)(2)
- b. (1)(5)
- c. (2)(3)
- d. (3)(4)
- e. (4)(5)
[正答]
※国試ナビ4※ [096B021]←[国試_096]→[096B023]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [095B060]←[国試_095]→[095B062]
[★]
- 英
- malignant hypertension
- 関
- 悪性腎硬化症、高血圧、高血圧性脳症、キース-ワゲナー分類
概念
- 拡張期血圧が120-130mmHg以上であり、腎機能障害が急進行し、放置すると全身症状が急激に増悪し、心不全、高血圧性脳症、脳出血などを発症する予後不良の病態である。長期の高度の高血圧による細動脈の内皮障害、血管壁への血漿成分の浸入に続くフィブリノイド壊死、増殖性内膜炎が病理学的特徴であり、腎の病理所見は悪性腎硬化症と呼ばれる。腎臓の小動脈の狭窄・閉塞に伴い腎血流量が低下し、RAA系の亢進により血圧を生じるなど、この病態では進行性の腎機能障害と昇圧の悪循環を生じる。眼底では網膜出血、軟性白斑、網膜浮腫や乳頭浮腫を認める。脳においては、血管障害によって血流の自動調節能が破綻し、脳浮腫が生ずれば、高血圧性脳症となりうる。(参考1を改変)
疫学
- 高血圧患者の1%。(YN.C-165)
- 男性、黒人に多い。(YN.C-165)
- 男性で40-50に多い。女性で30-40歳代に多い。(YN.C-165)
基礎疾患
病態生理
診断基準
- 病態で定義され、臨床診断される。
- 血圧、眼、腎、全身(脳、心臓)で診断する。
- 高血圧の基礎疾患に関係なく、次の症候を示す重症高血圧をいう。
悪性高血圧A群
- 定型的悪性高血圧
- 下記1)~4)のすべてを満たすもの
- 1) 治療前の拡張期血圧が常に130mmHg以上
- 2) 眼底所見はキース・ワグナー分類(Kieth-Wagener分類) IV度で、乳頭浮腫及び網膜出血を示す。
- 3) 腎機能障害をきたし、腎不全(血清クレアチニン5.0mg/dl以上)に至ったもの
- 4) 全身症状の急激な悪化を示し、特に脳症状(運動失調、知覚障害、頭痛、めまい、悪心など)や心症状(呼吸困難、胸痛、不整脈など)を伴うもの
悪性高血圧B群
- 非定型的悪性高血圧
- 次の3つの条件のどれかに該当すれば
- 1) 拡張期血圧が120mmHg以上、130mmHg未満で、上記1の2)、3)、4)のすべてを満たすもの
- 2) KW III度の高血圧性網膜症(眼底写真添付)で、上記1の1)、3)、4)のすべてを満たすもの
- 3) 腎機能障害(血清クレアチニン3.0mg/dl以上)はあるが腎不全には至らないもので、上記1の1)、2)、4)のすべてを満たすもの
症状
診断基準以外
- Extrinsic nonimmune hemolytic anemia due to mechanical damage: Fragmentation hemolysis and hypersplenism - uptodate
- http://www.uptodate.com/contents/extrinsic-nonimmune-hemolytic-anemia-due-to-mechanical-damage-fragmentation-hemolysis-and-hypersplenism?source=search_result&selectedTitle=2%7E150
診断基準の解説
- 眼底:高血圧により網膜細動脈の狭小に始まり、細動脈の攣縮、血管からの漏出による火炎状出血、軟性白斑、視神経乳頭浮腫をきたす(SOP.209)
- 腎機能:血清クレアチニン5.0mg/dl以上というと、GFRは20ml/min/1.73m2程度?CKDガイドラインでは<15で腎不全と定義していたが?
治療
- 高血圧:降圧薬。高血圧の病歴が長い患者が多いため,急速な降圧は重要臓器の虚血をきたす危険を伴う。最初の24時間の降圧は拡張期血圧100-110mmHgまでにとどめる(参考1)。
参考
- 1. 第11章 特殊条件下高血圧の治療 - 日本高血圧学会高血圧治療GL作成委員会/医療・GL(09年)/ガイドライン
- http://minds.jcqhc.or.jp/stc/0019/1/0019_G0000180_0072.html
- http://www8.ocn.ne.jp/~halfboil/criteria/tab-c7.html
- http://homepage3.nifty.com/mickeym/No.101_200/183akuaeikou.html
[★]
- 英
- renal artery stenosis
- 同
- (状態)腎動脈狭窄
- 関
- 腎動脈閉塞症、腎血管性高血圧症
病因
治療
- 経皮的血管形成術:線維筋性異形成では再狭窄は少ないが、粥状動脈硬化症では多い (参考1)
臨床関連
参考
- http://emedicine.medscape.com/article/1817671-overview#a30
[★]
- 英
- renal parenchymal hypertension
- 関
- 腎実質性高血圧症
概念
病態生理
- 腎実質の障害により糸球体濾過量の減少が減少することで、体液の貯留を来す。体液量が増加するために高血圧となる。なお、循環血漿量増加のためにRAA系は抑制されている。
[★]
- 英
- vascular murmur vascular bruit
- 同
- ブリュイ
- 関
- [[]]
[★]
- 英
- blood pressure, BP
- 同
- 動脈圧 arterial pressure AP
- 関
- 血圧測定
成人の血圧
- 至適血圧:<120mmHg かつ <80mmHg
- 正常血圧:130mmHg かつ 85mmHg
- 正常高値血圧:130~139mmHg または 85~89mmHg
- I度高血圧(軽症):140~159mmHg または 90~99mmHg
- II度高血圧(中等症):160~179mmHg または 100~109mmHg
- III度高血圧(重症):≧180mmHg または ≧110mmHg
- 収縮期高血圧:≧140mmHg かつ <90mmHg
糖尿病性腎症
- 管理目標: 130/80 mmHg
- 尿蛋白1g/日以上:125/75 mmHg
冠血管と血圧
- In the normal state, autoregulatory mechanisms adjust coronary tone tomatch myocardial oxygen supply with oxygen requirements. In the absence of obstructive coronary disease, thesemechanisms maintain fairly constant rate of coronary flow, as long as the aortic perfusion pressure is approximately 60 mmHg or greater.
血圧の異常
血圧の上肢における左右差
- 大動脈炎症候群:腕頭動脈、鎖骨下動脈の狭窄・閉塞を生じる
- 動脈硬化:鎖骨下動脈領域の病変があるとき、左右の脈拍差や皮膚温の違いを生じる
血圧の上下肢の差(下肢>上肢)
- 大動脈炎症候群:大動脈弓部が冒されやすいが、鎖骨下動脈が冒された場合に上肢の血圧が低下。
- 解離性大動脈瘤:解離腔に生じた血腫が鎖骨下動脈を圧迫すると、上肢の血圧が低下
- 大動脈閉鎖不全症:Hill徴候
収縮期血圧のみ高い。拡張期血圧は高くない
- 拡張期に動脈血流が減少する病態(血流が体循環に押し出されないか、心収縮力のみ上昇している状態?(体循環の血管抵抗が上がっていない?))
- 脈圧が上昇する
- 1. 大動脈基部の血流が逆流やシャントにより減少する場合
ショック
非侵襲的な血圧測定法による血圧の上肢・下肢の差
- 血圧を測定するために駆血帯で血流を遮断する必要がある。このとき、下肢の動脈の方が深部を走行しているため上肢より強く駆血帯で圧迫する必要がある。強く圧迫を要する分だけ下肢の血圧が高く測定されてしまう。
心血管とその周囲の血圧 YN.C-29
- see also PHD.61
中心静脈
|
|
肺動脈楔入圧
|
4~8
|
8~20
|
右心房
|
左心房
|
1~4
|
8~20
|
右心室
|
左心室
|
8~20
|
120~20
|
肺動脈
|
大動脈
|
8~20
|
120~70
|
臓器移植における脳死判定の除外
- 脳死判定#脳死判定の除外規定、臓器の移植に関する法律施行規則#第二条第四項
- 収縮期血圧が以下で定められる数値未満の場合には脳死判定ができない。
- 1歳未満の者 65
- 1歳以上13歳未満の者 年齢x2+65
- 13歳以上の者 90
国試
[★]
- 英
- blood vessel, blood vessels
構造
- 内皮細胞(単層扁平上皮細胞)
- 基底板
- 内皮下結合組織(内皮下層 subendothelial layer):疎性結合組織、縦走平滑筋
- 内弾性板
分類
[★]
- 英
- vascular vasculogenic
- 関
- 維管束、血管、血管原性、脈管
[★]
- 英
- sis, pathy
[★]
- 英
- emulgent, renal blood vessel, renal vessel
- 関
- 腎臓