- 英
- pseudoaldosteronism
- 同
- 偽性アルドステロン症
- 関
- アルドステロン、二次性高血圧
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病因
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2013/01/04 12:00:59」(JST)
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偽性アルドステロン症 |
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DiseasesDB |
7471 |
プロジェクト:病気/Portal:医学と医療 |
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偽性アルドステロン症(ぎせいアルドステロンしょう、Pseudohyperaldosteronism)とは、副腎より分泌されるホルモンであるアルドステロンが過剰に分泌されていないにもかかわらず、あたかも過剰に分泌されているかのような症状をしめすことをいう。
尿細管では、Na+の再吸入と入れ代わりにK+が尿中に分泌される。アルドステロンはこの機構を亢進させるが、偽アルドステロン症でも同じようにこの機構が過剰に亢進している。具体的には、高ナトリウム血症、低カリウム血症、浮腫、高血圧などの症状がみられる。 医原性のものが多く、薬剤では甘草やサイアザイド系利尿薬が原因でおきることがある。
AME症候群(apparent mineralocorticoid excess): 11beta-hydroxysteroid dehydrogenase type-2(11β-HSD type2)の遺伝子異常(常染色体劣性遺伝)。腎尿細管においてコルチゾールからコルチゾンへの変換ができなくなり、コルチゾールがミネラルコルチコイド受容体と結合し、高血圧、低カリウム血症、代謝性アルカローシスなどのアルドステロン症様の症状をきたす。アルドステロン値は低い。
グリチルリチンや漢方薬(甘草)などの薬剤には11β-HSD type2の活性を抑制する作用があり、後天性にAME症候群を呈する。
参考文献
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関連項目
外部リンク
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Japanese Journal
- 症例報告 抑肝散による著明な低K血症で緊急入院となった81歳女性認知症患者の1例
- 本田 謙次郎,大瀬 貴元,須藤 裕嗣,上田 浩平,鮎澤 信宏,正路 久美,藤乘 嗣泰,関 常司,藤田 敏郎
- 日本透析医学会雑誌 44(5), 455-461, 2011
- 症例は62歳,女性.生来健康だったが3年前から両手指ソーセージ様腫脹,指尖潰瘍とRaynaud症状が出現,口周囲皺の減少もみられ,1年前から労作時呼吸困難も出現した.近医で漢方薬を処方されたが症状に改善はみられなかった.起座呼吸を主訴に前医に入院,乳頭浮腫を伴う高血圧,大量心膜液,うっ血性心不全,肺線維症,破砕赤血球像と腎機能障害を認めた.入院後は降圧治療を行い血圧は150/80 mmHg程度まで …
- NAID 130000859986
- 糖尿病性腎症の経過中に Liddle 症候群に類似した病態を呈した1症例
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- 漢方を服用している患者で偽性アルドステロン症を認めた。 ... 偽アルドステロン症は、 高血圧、低カリウム血症、代謝性アルカローシス、低カリウム血性ミオ. パチーなどの 原発性アルドステロン症様の症状・所見を示すが、血漿アルドステロン濃度 (PAC) ...
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★リンクテーブル★
[★]
- 53歳の女性。四肢の脱力を主訴に来院した。1週前から全身の脱力感と後頭部痛とを自覚し、本日階段の昇降が困難となった。脈拍68/分、整。血圧178/94mmHg。眼瞼結膜に貧血を認めない。眼球結膜に黄染を認めない。筋萎縮を認めない。徒手筋力テストは両側上下肢ともに3(fair)程度である。血液生化学所見:空腹時血糖 98mg/dl、総蛋白 7.6g/dl、尿素窒素 12mg/dl、クレアチニン 0.7mg/dl、Na 141mEq/l、K 1.9mEq/l、Cl 98mEq/l、Ca 8.6mg/dl、P 4.3mg/dl。CRP 0.1mg/dl。動脈血ガス分析(自発呼吸、room air) : pH 7.47、PaO2 98Torr、PaCO2 45Torr、HCO3- 32mEq/l。安静臥位での血漿レニン活性(PRA) 0.1ng未満/ml/時間(基準1.2-2.5)、アルドステロン 2ng/dl(基準5-10)。
- 問診で最も重要なのはどれか。
- a 「ご家族にも同様の症状の方がいますか」
- b 「過去に同じ症状の経験がありますか」
- c 「最近飲み始めた薬はありますか」
- d 「最近体重が減りましたか」
- e 「お酒は飲まれますか」
[正答]
※国試ナビ4※ [104D034]←[国試_104]→[104D036]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [108B026]←[国試_108]→[108B028]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [105I012]←[国試_105]→[105I014]
[★]
- 高血圧と糖代謝異常をきたす疾患はどれか。3つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [112C023]←[国試_112]→[112C025]
[★]
- 英
- renin-angiotensin system
- 関
- レニン・アンジオテンシン・アルドステロン系
RA系
- QB.D-243
[★]
- 英
- hypokalemic myopathy
- 同
- 血清カリウム欠乏性ミオパチー potassium-depletion myopathy、低カリウム性ミオパチー
- 関
- 筋疾患、低カリウム血症、カリウム
基礎疾患
[★]
- 日
- かんぞう
- 英
- glycyrrhiza, licorice root
- 関
- 偽性アルドステロン症
[★]
偽性アルドステロン症
[★]
- 英
- aldosterone
- 関
- 尿細管
基準値
- 血漿濃度は35-240 pg/ml, EDTA加血漿 安静臥位 30-160 pg/ml
- 30-160 pg/ml (LAB.715)
- 35.7-240 pg/ml (随時), 29.9-159pg/ml (臥位), 38.9-307pg/ml (立位) (SRL)
分類
性状
産生組織
標的組織
生理作用
- 1. 腎の接合尿細管と集合管、唾液腺、乳腺、汗腺等に働いてNa+の再吸収を促進し、K+の排出(分泌)を促進する (SP.791,792 によれば、腎接合尿細管を含む)
- 2. 腎集合管でH+の排出(分泌)を促進する。
- Na+/K+-ATPase活性↑@遠位尿細管・皮質集合管 → 管腔側K↑ → K再吸収/H+分泌 (QB CBT vol2 p.360) ← 成書での裏付けがないが、確かにアルドステロン↑によりK+分泌が↑となれば、管腔側にK+があふれるのでα間在細胞上の管腔側にあるK+/H+交換輸送体担体によりH+管腔側にくみ出されるな。
作用機序
- アルドステロンは何らかの経路を経て、ある遺伝子(アルドステロン誘導タンパク質 AIP)の転写・発現を促進する。これにより、以下の作用を及ぼす (2007年度後期生理学授業プリント)
- (1)Na+-K+ATPaseの発現
- (2)基底膜面積の増加
- (3)Na+チャネルの活性化
- (4)K+チャネルの活性化
- Na+-K+ ATPase活性を上昇させる(SP.792)
- ミトコンドリアのエネルギー産生系が活性化される(SP.792)
分泌調節
- 1. 体液↓、血圧↓→レニン-アンジオテンシン-アルドステロン系でアンジオテンシンIIが生成→P450scc↑、P450aldo↑
-
- →レニン-アンギオテンシン-アルドステロン系
- 2. 血漿K+↑→アルドステロン分泌↑ ← direct action on the adrenal cortical cells.
- 3. ドパミン、ソマトスタチン→アルドステロン分泌↓ (出典不明)
- 4. ACTH
- アルドステロン分泌作用は弱い。only a short-term effect(NEL.2351).
分子機構
生合成
臨床関連
[★]
- 英
- aldosteronism
- 同
- アルドステロン過剰症 高アルドステロン症 hyperaldosteronism
- 関
- コン症候群 (アルドステロン産生腺腫) 80-90%
- 特発性アルドステロン主要 副腎皮質球状層の過形成 10%程度
-
[★]
- 英
- sis, pathy
[★]
- 英
- pseudo
- 関
- 仮性、ニセ