- 42歳の男性。右手への放射線被曝のために来院した。
- ガンマ線照射装置を使い、工場内の放射線装置室で、圧力容器の放射線検査を担当している。一か所の検査を終えた後、自動遠隔操作で放射線源を線源容器に収納しようとしたが、装置不具合が発生したため、手動に切り替えて作業を行った。その際、放射線源が本来の向きとは逆向きに線源容器に収納されたが、気付かずに次の検査を行おうとしたため、右手が直接に露出した放射線源に触れて被曝した。当日はそのまま帰宅したが、翌日同僚に付き循われて来院した。自覚症状はない。右手皮膚の色調は正常。手指に感覚異常をみとめない。他の身体所見に異常はない。
- この患者への対応で適切なものはどれか。
- a. 異常はないと説明する。
- b. 経過観察を行う。
- c. 3時間ごとに白血球数を測定する。
- d. 骨髄検査を行う。
- e. ヨード薬を投与する。
[正答]
B
- 部分被爆では末梢血液への異常はないと考える。3時間ごとに末梢血を調べる必要はない。
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★リンクテーブル★
[★]
- 39歳の男性。健診で高血圧を指摘され、精査を希望して来院した。常用薬はない。
- 身長174cm、体重86kg。脈拍72/分、整。血圧170/98mmHg。腹部に血管雑音を聴取しない。
- 血清生化学所見:空腹時血糖80mg/dl、総蛋白7.5g/dl、アルブミン5.0g/dl、尿素窒素10mg/dl、クレアチニン0.9mg/dl、総コレステロール240mg/dl、Na144mEq/l、K3.0mEq/l、Cl102mEq/l。血漿レニン活性0.1ng/ml/時(基準1.2~2.5)。
- 動脈血ガス分析(自発呼吸、room air):pH7.52、PaO2 90Torr、PaCO2 43Torr、HCO3- 34.0mEq/l。最も考えられるのはどれか。
[正答]
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[★]
- 65歳の男性。2週前から徐々に全身倦怠感と四肢脱力とが出現し、起立が困難になったので来院した。1か月前から心不全による両下肢の浮腫に対してループ利尿薬が処方され、毎日服用していた。意識は清明で、四肢近位筋優位の筋力低下を認めるが、感覚と深部腱反射とは正常である。甲状腺機能検査に異常を認めない。
- 異常が予測されるのはどれか。
- (1) 血清電解質
- (2) 血清クレアチンキナーゼ
- (3) 脳脊髄液
- (4) 頭部造影CT
- (5) 頚部単純MRI
- a. (1)(2)
- b. (1)(5)
- c. (2)(3)
- d. (3)(4)
- e. (4)(5)
[正答]
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