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- 関
- 英
- pituitary diabetes insipidus
- 関
- 中枢性尿崩症
UpToDate Contents
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- 1. 中枢性尿崩症の治療 treatment of central diabetes insipidus
- 2. 中枢性尿崩症の臨床症状および原因 clinical manifestations and causes of central diabetes insipidus
- 3. 多尿および尿崩症の診断 diagnosis of polyuria and diabetes insipidus
- 4. 尿崩症における尿量 urine output in diabetes insipidus
- 5. 高ナトリウム血症の病因および評価 etiology and evaluation of hypernatremia
Japanese Journal
- 後部尿道弁に合併した特発性下垂体性尿崩症の1例 : 第53回東部総会
- 河田 俊一郎,森本 勲夫,桐山 健,加藤 有史,二宮 日出世,小松 賢市,一瀬 允,長瀧 重信
- 日本内科学会雑誌 75(4), 507-511, 1986
- … 善がみられた一過性尿崩症について報告する.症例は32才,女性.主訴は口渇,多飲,多尿,妊娠8週目より多飲を訴え,出産直前の尿量は5l/日であつた.帝王切開にて正常男児を出産.出産後DDAVP(デスモプレシン)で尿量が一時減少したが再び多尿となり当科へ入院する.入院時身体所見は血液生化学検査に異常なく,尿比重は1.002であつた.脳下垂体前葉機能は正常であつたが,水制限試験,ピトレッシン試験で下垂体性尿崩症と診断した. …
- NAID 130000901715
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- 中枢性尿崩症では視床下部や下垂体の腫瘍、炎症、外傷などによって発生する続発性 、原因不明の特発性、遺伝性に発生する家族性の3つの原因がある。特発性尿崩症は 現在は自己免疫性の下垂体後葉の炎症であると理解されている。続発性では、頭蓋 ...
- 尿量の著しい増加」、; 「激しい口渇」、; 「多飲」. 腎性尿崩症とは? 1日の尿が3リットル 以上と増えてしまう病気です。 多尿に伴いのどの渇きや飲水の増加を認めます。 腎臓 で抗利尿ホルモン(バソプレシン)(脳の下垂体から分泌されるホルモン)が効かなくなっ て ...
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★リンクテーブル★
[★]
- 英
- vasopressin VP
- 同
- バゾプレッシン, arginine vasopressin AVP、抗利尿ホルモン antidiuretic hormon ADH
- 商
- ピトレシン Pitressin
- 関
- デスモプレシン、尿細管
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分類
性状
産生組織
- PED. 1328
標的組織
- 腎臓の集合管
- 腎臓の細い上行脚、太い上行脚、接合尿細管にも作用する (SP.816)
生理作用
- 血管平滑筋の収縮(V1受容体)
- V1受容体は抗利尿作用を示すより大用量で動作(SAN.189) ← 生理的な量では血管収縮による血圧上昇はない。
- 髄質内層集合管で尿素の再吸収を高める(SP.817)
作用機序
抗利尿作用
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集合管上皮細胞
|
V2R
|
血管平滑筋収縮(昇圧作用)
|
血管内皮
|
V1R
|
分泌調節
- 血漿浸透圧↑、循環血漿量↓→分泌↑ ( 出血 )
- 血漿浸透圧↓、循環血漿量↑→分泌↓ ( 水の大量摂取 )
ADH分泌促進/作用増強する薬物
- QB.D-331
ADHの作用を修飾する物質
- 糖質コルチコイド:水代謝作用(水利尿):GFR↑させたりADHに拮抗することで細胞内への水移動を抑制する
癌患者とADH
- 日腎会誌 2012:54(7):1016-1022
- Ellison DH, Berl T. Clinical practice. The syndrome of inappropriate antidiuresis. NEJM. 2007;356:2064-2072. PMID 17507705
- 異所性ADH産生腫瘍、抗悪性腫瘍薬の副作用、手術侵襲、嘔気・嘔吐、疼痛
分子機構
ここまで、2007後期生理学授業プリント&想像 でまとめた
- 集合管の上皮の基底側に発現していると思われるV(75%){2};Rを介して、アクアポリン2(AQP2)が発現して尿細管腔側に局在、アクアポリン2から水を細胞内に取り込み、アクアポリン3を介して細胞基底側(血管腔)に水が移動する (2007後期生理学授業プリント, SP.817 図12-63)
- 以下の記述と矛盾する気がする・・・
- 水輸送体apuaporin1(AQP1)に作用して集合管における水透過性を高める(SP.817)。
効能又は効果
- ピトレシン注射液20
薬効薬理
- ピトレシン注射液20
- 遠位尿細管における水の再吸収を促進することにより、抗利尿作用を発揮する1)。
- 腹部内臓の細動脈を収縮させ、門脈血流を減少させるので、一時的に門脈圧が下降するため、門脈圧亢進による食道出血時に止血作用を発揮する。
副作用
- ピトレシン注射液20
- 血管収縮による血圧上昇、狭心症、腹痛がありうる。(QB.D-357)
- 重大な副作用:ショック、横紋筋融解症、心不全・心拍動停止、精神錯乱・昏睡、水中毒、中枢神経障害(中心性橋脱髄症)、無償、心室頻拍
禁忌
- ピトレシン注射液20
- 1. 本剤の成分に対しアナフィラキシー又は過敏症の既往歴のある患者
- 2. 冠動脈硬化症 (心筋梗塞症、狭心症等) の患者[心筋虚血を延長させることがある。]
- 3. 急速な細胞外水分の増加が危険となるような病態 (心不全、喘息、妊娠中毒症、片頭痛、てんかん等) のある患者[水中毒を起こすことにより、それらの病態を悪化させるおそれがある。]
- 4. 血中窒素貯留のある慢性腎炎の患者[水分貯留を起こすことにより、血中窒素の排泄が抑制されるおそれがある。]
添付文書
- http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/2414402A1035_1_02/2414402A1035_1_02?view=body
臨床検査
基準値
- 0.3-4.2pg/ml (RIA2抗体法) (検査の本)
- 0.3-4.0pg/ml (RIA2抗体法) (LAB.695)
[★]
- 英
- central diabetes insipidus
- 同
- 下垂体性尿崩症 pituitary diabetes insipidus
- 関
- 尿崩症
- 病因:バソプレシンの合成異常・分泌障害による。これらをきたす疾患は例えば下垂体・視床下部腫瘍、あるいは先天性下垂体・視床下部形成異常などにより生じうる、らしい。
- 病態:バソプレシン欠乏のために集合管での見ず吸収が行われず水利尿状態となる。血漿浸透圧は低下するので、これに反応して口渇・多飲を来す。しかし、口渇中枢の障害によりこれが機能しない場合には著しい高ナトリウム血症を来しうる。
検査
- 5%高張食塩水負荷:バソプレシン分泌変化なし ⇔ 正常であれば、血漿浸透圧の上昇によってバソプレシンが分泌される!!
画像検査
- T1:(中枢性尿崩症)低信号 ⇔ (健常者)高信号 ← T1で高信号になるものは脂肪、亜急性期の出血(メトヘモグロビン)、メラニン、高濃度蛋白質である。下垂体後葉が高信号を発するのは軸索中に高濃度のホルモンが存在するからなのか、軸索が集積しているためなのか、であろう。
国試
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- 英
- urinary concentration
- 関
- 尿濃縮能
尿濃縮力の低下をきたす病態
- QB.E-131
[★]
下垂体性尿崩症
- 関
- central diabetes insipidus、neurogenic diabetes insipidus、neurohypophyseal diabetes insipidus
[★]
- 英
- neurohypophyseal diabetes insipidus
- 関
- 中枢性尿崩症、下垂体性尿崩症
[★]
- 英
- diabetes insipidus DI
- 関
概念
- バソプレシンの不足または作用障害により腎集合管からの水分再吸収が低下し、多尿、口渇、多飲を来す疾患。
病型
障害部位
病因
-
- ニューロフィジンIIの遺伝子異常
- ADHレセプター異常症:V2受容体(伴性劣性遺伝)、アクアポリン2の異常(ほとんどが常染色体劣性遺伝)
- 頭蓋内占拠性病変:脳腫瘍
- 腎疾患:慢性腎不全、慢性腎盂腎炎、間質性腎炎、多発性嚢胞腎、閉塞性尿路疾患
- 電解質異常:低K血症や高Ca血症
- 薬物
- 続発性尿崩症の原因:脳腫瘍(50%)、外傷・ヒスチオサイトーシスX
疫学
- 日本の発症頻度は16人/人口10万人
- 病型:家族性2%、特発性43%、症候性55%/家族性1.6%、特発性42%、続発性56.4%(IMD)
- 性差:
- やや男子に多い。
- 家族性は女性に多く、他の型では男女比はほぼ等しい(平成5年厚生省特定疾患調査研究班報告書)
診断基準
- 参考1
症状
- 口渇
- 多飲 → 飲水量が十分でないと高ナトリウム血症、高浸透圧血症の引き金となる。
検査
- 血清ナトリウム濃度:正常高値~軽度高値
- 血清レニン濃度:正常高値~軽度高値
- 血漿浸透圧:高値
- 低張尿
負荷試験
画像検査
- [中枢性尿崩症]T1:(DI)低信号 ⇔ (健常者)高信号 ← T1で高信号になるものは脂肪、亜急性期の出血(メトヘモグロビン)、メラニン、高濃度蛋白質である。下垂体後葉が高信号を発するのは軸索中に高濃度のホルモンが存在するからなのか、軸索が集積しているためなのか、であろう。
診断(YN)
多尿 3000ml/day
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↓
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尿浸透圧
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→
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→ 290 mOsm/kg以上
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→
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浸透圧利尿
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↓
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↓水利尿
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↓
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血清ナトリウム濃度 血清レニン濃度
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→
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→ 低値
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→
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心因性多飲
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↓
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↓正常上限~軽度上昇
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↓
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水制限テスト バソプレシンテスト
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→
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→ 尿量不変、尿浸透圧不変
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→
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腎性尿崩症
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↓
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↓尿量減少、尿浸透圧上昇
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↓
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バソプレシン濃度(高張食塩水負荷時) MRIで基礎疾患の描出・T1で下垂体後葉の高信号の消失
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↓
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中枢性尿崩症
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治療
参考
- http://square.umin.ac.jp/kasuitai/doctor/guidance.htm
- 2. MRI left:normal right:DI
- http://www.endotext.org/neuroendo/neuroendo2/figures/figure11.jpg
-diabetes insipidus
[★]
- 英
- pituitary gland (Z), hypophysis (Z)
- ラ
- glandula pituitaria
- 同
- 脳下垂体
- 図譜では矢状断のものしか載っていないが、前頭断で見ると意外に横に長い、みたい。
発生学(L.413)
- 胎生第4週に下垂体前葉と下垂体後葉が接する。Rathke嚢の細胞は、活発に分裂して前葉を形成し、内腔は殆ど閉鎖する。成人ではコロイドを満たした小嚢胞として前葉と後葉の間に認められる。
画像
- MRI T1:(高信号)下垂体後葉 > 下垂体前葉 ← 脂肪濃度を反映しているのですかね?軸索が多いでしょ?
[★]
- 英
- sis, pathy