ニトログリセリン
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Japanese Journal
- 仰臥位高血圧・立位低血圧を伴う糖尿病性腎症血液透析患者の血圧コントロール
- 田中 勝喜,西口 健介,高折 光司,村上 徹,岸本 聡子,玉置 佐奈美,井ノ口 眞澄美,左海 佳奈子,門脇 勧,織田 浩彰,御厨 亮子,桑原 隆
- 日本透析医学会雑誌 = Journal of Japanese Society for Dialysis Therapy 44(5), 449-453, 2011-05-28
- 67歳,女性.糖尿病性腎症による血液透析歴16年.週3回3.5時間の維持透析で,体重増加は基本体重(40.2 kg)の約4%である.起床時の血圧は190/90 mmHg,透析前座位血圧120/60 mmHg,透析開始直後(仰臥位)血圧200/90 mmHgにも上昇する.透析終了後起立により血圧が90/50 mmHgまで低下し,当日はほとんど起立できない状況が続いていた.透析中の仰臥位血圧上昇につい …
- NAID 10029406867
- 経皮吸収型硝酸テープ剤の副作用としての皮膚刺激性に有効性と経済性を考慮した製剤的評価 : 水分透過性と角質細胞剥離量の測定
- 早勢 伸正,小枝 正吉,粟屋 敏雄,原 千恵子,山下 恭乾,山本 久仁子,板垣 祐一,松原 和夫
- 病院薬学 26(5), 510-517, 2000-10-10
- 雑誌掲載版硝酸テープ剤としてニトログリセリン製剤のニトロダームTTS(NTD),ヘルツァーS(HRS),硝酸イソソルビト製剤の新旧フランドルテープS(FTS),アンタップ(ANT)を対象に,製剤の水分透過性を比較検討した.その結果,ANTおよびNTDは新旧FTS,HRSに比べて水分透過量が有意に高く,ANTが最高値,HRSが最低値を示した.次に被験者から剥離したテープ剤に付着した角質細胞剥離量を測 …
- NAID 110001167010
- 経皮吸収ニトログリセリン製剤(ニトロダ-ムTTS) (新しい薬の知識--話題の新薬・薬物治療<特集>)
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- ニトロダームTTSとは。効果、副作用、使用上の注意。冠動脈(かんどうみゃく)(心臓の表面を取り巻いている動脈)の内腔(ないくう)を広げ、心筋に供給される血液の流れをよくするとともに、末梢の動脈や静脈の内腔も広げるので ...
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
組成
成分・含量
- 1枚(薬物放出有効面積:10cm2)中にニトログリセリン25mgを含有する。
添加物
- 乳糖、無水ケイ酸、ジメチルポリシロキサン その他2成分
禁忌
(次の患者には使用しないこと)
重篤な低血圧又は心原性ショックのある患者
- 〔血管拡張作用によりさらに血圧を低下させ、症状を悪化させるおそれがある。〕
閉塞隅角緑内障のある患者
頭部外傷又は脳出血のある患者
高度な貧血のある患者
- 〔血圧低下により貧血症状(めまい、立ちくらみ等)を悪化させるおそれがある。〕
硝酸・亜硝酸エステル系薬剤に対し、過敏症の既往歴のある患者
ホスホジエステラーゼ5阻害作用を有する薬剤(シルデナフィルクエン酸塩、バルデナフィル塩酸塩水和物、タダラフィル)を投与中の患者
- 〔本剤とこれらの薬剤との併用により降圧作用が増強され、過度に血圧を低下させることがある。〕(「相互作用」の項参照)
効能または効果
狭心症
- 本剤は狭心症の発作緩解を目的とした治療には不適であるので、この目的のためには速効性の硝酸・亜硝酸エステル系薬剤を使用すること。
- 通常、成人に対し1日1回1枚(ニトログリセリンとして25mg含有)を胸部、腰部、上腕部のいずれかに貼付する。
なお、効果不十分の場合は2枚に増量する。
慎重投与
(次の患者には慎重に使用すること)
低血圧の患者
- 〔血管拡張作用によりさらに血圧を低下させるおそれがある。〕
原発性肺高血圧症の患者
- 〔心拍出量が低下しショックを起こすおそれがある。〕
肥大型閉塞性心筋症の患者
- 〔心室内圧較差の増強をもたらし、症状を悪化させるおそれがある。〕
薬効薬理
実験的に誘発した心電図上のST偏位に対する作用
- ラットにおいて、ニトロダームTTS(50mg/20cm2)貼付1、24、48時間後にて、vasopressin投与によりもたらされる心虚血性変化(ST下降)に対して抑制効果が認められている。7)
- イヌにおけるニトロダームTTS25mg貼付2時間後に冠状動脈結紮を行った試験にて、心虚血性変化(ST上昇)の抑制がみられている。8)
AngiotensinII誘発冠血管収縮に対する作用
- イヌにおいて、ニトロダームTTS25mg貼付1、2時間後にangiotensinIIを投与したとき、冠血流量の減少、左心房圧の上昇及び平均血圧の上昇の抑制がみられ、剥離30分後のangiotensinII投与後の反応では、貼付前の値に回復する傾向がみられている。8)
血行動態に及ぼす影響
- イヌにおいて、ニトロダームTTS25mg1枚の貼付は、収縮期血圧を低下させ、拡張期血圧、平均血圧及び左心房圧を低下させる傾向がみられている。8)
耐性発現試験
- イヌにおいて、ニトログリセリン静脈内投与時の血行動態変化(収縮期血圧、拡張期血圧、平均血圧の下降及び心拍数の上昇)には、ニトロダームTTS25mgを1日1回14日間連続貼付後に、ある程度の減弱がみられている。9)
しかしながら、ニトロダームTTS25mgを1日1回14日間連続貼付したのち、15日目に本剤貼付2時間後に冠状動脈結紮を行った試験では、心虚血性変化(ST上昇)抑制作用の減弱は認められておらず、耐性の傾向はうかがわれていない。10)
有効成分に関する理化学的知見
一般名
化学名
- 1,2,3-Propanetriol trinitrate
分子式
分子量
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- vasodilator、vasodilatator
- 関
- 血管拡張薬
商品
[★]
- 英
- nitroglycerin NTG, glycerol trinitrate, GTN
- ラ
- nitroglycerinum
- 商
- ニトロダーム、バソレーター、ミオコール、ジドレン、ニトロペン、ミニトロテープ、ミリステープ、ミリスロール、メディトランステープ
- 関
- 血管拡張剤
薬理作用
- 血管平滑筋への直接作用により、特に冠血管を拡張し心筋への酸素供給を増加し、また末梢血管を拡張して前負荷および後負荷を低下させ、心仕事量を軽減する。
- 還流静脈血量が減少するので、拡張期の心室血液量は減少(decreased right and left ventricular filling)
- [低用量]特に静脈を拡張させる → 前負荷の軽減。血管抵抗は不変なので前負荷が減少した分、心拍出量が低下する。動脈の拡張は冠状動脈、顔面の血管、髄膜の細血管でおこる。後者2者は副作用(顔面の紅潮、頭痛)を来す機序と関係。(PHD.414)
- [高用量]全身の細動脈と細静脈を拡張させる。これにより低血圧となり頻脈をおこす。けど、心不全の患者の場合はこれは起こらない(後負荷↓→十分なCO→交感神経緊張↓)。(PHD.414)
適応