ニフェジピン
WordNet
- the 3rd letter of the Roman alphabet (同)c
- (music) the keynote of the scale of C major
- a general-purpose programing language closely associated with the UNIX operating system
PrepTutorEJDIC
- carbonの化学記号
UpToDate Contents
全文を閲覧するには購読必要です。 To read the full text you will need to subscribe.
Japanese Journal
- 先輩エキスパートがコツを伝授 処方のポイント アダラートCR
- 本態性高血圧患者における先発医薬品(アダラートCR)から後発医薬品(コリネールCR)への切り替えに関する臨床評価
- 臨牀経験 難治性高血圧患者に対する長時間作用型ニフェジピン製剤の降圧効果の検討--他のCa拮抗薬効果不十分例に対するアダラートCR錠の切替え効果
Related Pictures
Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
アダラートCR錠10mg
組成
成分・含量
添加物
- ヒドロキシプロピルセルロース,ステアリン酸マグネシウム,三二酸化鉄,アミノアルキルメタクリレートコポリマーRS,ヒプロメロース,マクロゴール4000,酸化チタン
乳糖水和物
禁忌
- 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
- **妊婦(妊娠20週未満)又は妊娠している可能性のある婦人[「妊婦,産婦,授乳婦等への投与」の項参照]
- 心原性ショックの患者[血圧低下により症状が悪化するおそれがある.]
効能または効果
- 高血圧症,腎実質性高血圧症,腎血管性高血圧症
- 狭心症,異型狭心症
高血圧症,腎実質性高血圧症,腎血管性高血圧症
- 通常,成人にはニフェジピンとして20〜40mgを1日1回経口投与する.ただし,1日10〜20mgより投与を開始し,必要に応じ漸次増量する.
狭心症,異型狭心症
- 通常,成人にはニフェジピンとして40mgを1日1回経口投与する.なお,症状に応じ適宜増減するが,最高用量は1日1回60mgとする.
慎重投与
- 大動脈弁狭窄,僧帽弁狭窄のある患者,肺高血圧のある患者[血管拡張作用により重篤な血行動態の悪化を招くおそれがある.]
- 過度に血圧の低い患者[更に血圧が低下するおそれがある.]
- 血液透析療法中の循環血液量減少を伴う高血圧患者[過度に血圧が低下するおそれがある.]
- 重篤な腎機能障害のある患者[急速な降圧等により腎機能が悪化するおそれがある.(「薬物動態」の項参照)]
- 重篤な肝機能障害のある患者[血中濃度が上昇することがある.また門脈圧が上昇するおそれがある.]
- うっ血性心不全(特に高度の左室収縮機能障害)のある患者[心不全が悪化するおそれがある.]
- 高齢者[「高齢者への投与」の項参照]
重大な副作用
- 次のような副作用があらわれることがある.このような副作用があらわれた場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと.
紅皮症(はく脱性皮膚炎)
(0.1%未満)
無顆粒球症,血小板減少
(0.1%未満)
肝機能障害,黄疸
(0.1%未満)
- AST(GOT),ALT(GPT),γ-GTPの上昇等を伴う肝機能障害や黄疸があらわれることがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと.
意識障害
(0.1%未満)
- 他のニフェジピン製剤で,血圧低下に伴う一過性の意識障害があらわれることがあるので,異常が認められた場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと.
薬効薬理
- ニフェジピンは筋の興奮収縮連関物質であるCaの血管平滑筋及び心筋細胞内への流入を抑制して,冠血管を拡張するとともに全末梢血管抵抗を減少させ,抗高血圧作用と心筋酸素需給バランスの改善作用をあらわす.
- ●全身細動脈の拡張により全末梢血管抵抗を減少させ,安定かつ持続的な降圧作用をあらわす.また左室後負荷を軽減して心機能を改善する.
- ●冠血管を持続的に拡張して冠循環を増強するとともに側副血行路の発達を促進し,また冠血管攣縮を抑制することにより,心筋虚血部への酸素供給を増加する.
- ●ATP,CP等高エネルギーリン酸化合物の消費を抑制することにより,心臓のエネルギーバランスを改善し,低酸素状態に対する耐性を高める.
- ●血管平滑筋の細胞内Ca過負荷による動脈壁へのCa沈着やアテローム性動脈硬化等の抑制並びに持続性高血圧に伴う血管病変の進展を抑制する.
血圧に及ぼす作用
- ●軽・中等症本態性高血圧症患者43例に1回20〜40mgを1日1回,8週間経口投与した場合,収縮期及び拡張期血圧は投与前の169/101mmHgより,投与後2週目には149/89mmHg,4週目には143/88mmHg,6週目には144/86mmHg,8週目には141/85mmHgと,有意な降圧が認められている8).
- ●軽・中等症本態性高血圧症患者27例に1回20〜40mgを1日1回経口投与した場合,血圧日内変動のパラメータである血圧の日内較差及び標準偏差に影響を及ぼすことなく,24時間にわたり有意な降圧が持続する9).
心・全身血行動態に及ぼす作用
- 麻酔開胸犬に5μg/kgを静脈内投与した実験では,投与3分後には平均血圧が著明に低下し,左室最大駆出速度の上昇を伴う心拍出量の増加と全末梢血管抵抗の減少がみられる.左室外部仕事及び心拍数は変化せず,また容量血管には有意の影響は認められない10).
冠循環に及ぼす作用
- ●麻酔開胸犬に静脈内投与した実験では,総冠血流量を増加させる有効量は1〜5μg/kgで,3μg/kgの場合,総冠血流量はほぼ100%増加する.また300μg/kgを経口投与した場合,総冠血流量は投与10分後から増加しはじめ,作用は2時間以上持続する11).
- ●正常成犬に1日60mgを4〜5ヵ月間あらかじめ毎日経口投与した実験では,左冠動脈前下行枝の結紮1週間後における摘出心の冠動脈造影から冠動脈間吻合の数,口径の大きさともに有意に発達する12).
心筋エネルギー代謝及び酸素消費量に及ぼす作用
- ●麻酔開胸犬に1,3,10μg/kgを静脈内投与した実験では,心拍数はほとんど変化せず,平均動脈圧はそれぞれ10,20,31%低下し,同時に心筋酸素消費量は8,20,30%減少する13).
- ●家兎に2mg/kgを1日2回,4〜5日間あらかじめ皮下投与した後の摘出心では,左冠動脈結紮による90分間の虚血時及び虚血後30分間の再灌流時にみられる酸化的リン酸化能の低下と心筋細胞ミトコンドリア内のCa含量の増加が抑制される.また同時に心筋細胞内の高エネルギーリン酸化合物(ATP,CP)が保持される14).
血管・臓器に及ぼす作用
- ●高血圧自然発症ラット(生後4週齢)に1日50〜150mg/kgを5ヵ月間経口投与した実験では大動脈及び腸間膜動脈壁のCaの異常蓄積(Moenckeberg型動脈硬化症)は有意に抑制される15).
- ●Dahl食塩感受性高血圧ラットに8%NaClを負荷し,ニフェジピン300ppmを6週間経口投与した実験では,心臓の肥大及び心,腎,腸間膜の動脈における内膜の肥厚や類線維壊死の発生を抑制するとともに修復する16).
その他の作用
●血小板
- 麻酔犬に1分間当り4μg/kgを静脈内に持続投与した実験では,両側大腿動脈に挿入したポリテトラフルオロエチレン人工血管での111In標識自家血小板の沈着及び血小板沈着総数は有意に低下する17).
●房室伝導
- 麻酔開胸犬に総冠血流量を100%増加する用量の3μg/kgから10μg/kgを静脈内投与した実験では,in situ心臓の房室伝導は抑制されずむしろ軽度促進する.30μg/kgまで増量すると房室伝導時間と房室伝導系の機能不応期はともに延長するが,それぞれ約20,30ミリ秒の延長にとどまり,何ら障害を及ぼさない18).
有効成分に関する理化学的知見
一般名
- ニフェジピン(Nifedipine)JAN(Nifedipine INN)
化学名
- Dimethyl 2,6-dimethyl-4-(2-nitrophenyl)-1,4-dihydropyridine-3,5-dicarboxylate
分子式
分子量
融点
性状
- 本品は黄色の結晶性の粉末で,におい及び味はない.
本品はアセトン又はジクロロメタンに溶けやすく,メタノール,エタノール(95)又は酢酸(100)にやや溶けにくく,ジエチルエーテルに溶けにくく,水にほとんど溶けない.
本品は光によって変化する.
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- vasodilator、vasodilatator
- 関
- 血管拡張薬
商品
[★]
[★]