ジルチアゼム
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
コロヘルサー錠30mg
組成
コロヘルサー錠30mg
1錠中ジルチアゼム塩酸塩30mgを含有する。
添加物として乳糖,メタクリル酸コポリマーL,硬化油を含有する。
禁忌
- 重篤なうっ血性心不全の患者[心不全症状を悪化させるおそれがある。]
- 2度以上の房室ブロック,洞不全症候群(持続性の洞性徐脈(50拍/分未満),洞停止,洞房ブロック等)のある患者[本剤の心刺激生成抑制作用,心伝導抑制作用が過度にあらわれるおそれがある。]
- 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
- 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人(「妊婦,産婦,授乳婦等への投与」の項参照)
効能または効果
- ・狭心症,異型狭心症
- ・本態性高血圧症(軽症〜中等症)
・狭心症,異型狭心症
- 通常,成人にはジルチアゼム塩酸塩として1回30mgを1日3回経口投与する。
効果不十分な場合には,1回60mgを1日3回まで増量することができる。
・本態性高血圧症(軽症〜中等症)
- 通常,成人にはジルチアゼム塩酸塩として1回30〜60mgを1日3回経口投与する。
なお,年齢,症状により適宜増減する。
慎重投与
- うっ血性心不全の患者[心不全症状を悪化させるおそれがある。]
- 高度の徐脈(50拍/分未満)又は1度の房室ブロックのある患者[本剤の心刺激生成抑制作用,心伝導抑制作用が過度にあらわれるおそれがある。]
- 過度に血圧の低い患者[血圧を更に低下させるおそれがある。]
- 重篤な肝・腎機能障害のある患者[薬物の代謝,排泄が遅延し,作用が増強するおそれがある。]
重大な副作用
完全房室ブロック,高度徐脈(頻度不明)
- 完全房室ブロック,高度徐脈(初期症状:徐脈,めまい,ふらつき等)等があらわれることがあるので,異常が認められた場合には投与を中止し,アトロピン硫酸塩水和物,イソプレナリン等の投与や必要に応じて心臓ペーシング等の適切な処置を行うこと。
うっ血性心不全(頻度不明)
- うっ血性心不全があらわれることがあるので,異常が認められた場合には投与を中止し,強心剤の投与等の適切な処置を行うこと。
皮膚粘膜眼症候群(Stevens‐Johnson症候群),中毒性表皮壊死症(Lyell症候群),紅皮症(剥脱性皮膚炎),急性汎発性発疹性膿疱症(頻度不明)
- 皮膚粘膜眼症候群(Stevens‐Johnson症候群),中毒性表皮壊死症(Lyell症候群),紅皮症(剥脱性皮膚炎),急性汎発性発疹性膿疱症があらわれることがあるので,紅斑,水疱,膿疱,そう痒,発熱,粘膜疹等があらわれた場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと。
肝機能障害,黄疸(頻度不明)
- AST(GOT),ALT(GPT),γ-GTPの上昇等を伴う肝機能障害や黄疸があらわれることがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと。
薬効薬理
- 心筋,血管平滑筋などで電位依存性L型Ca2+チャネルを遮断することにより細胞内へのCa2+流入を抑制する。心筋に対する作用として(1)心筋の酸素需給バランス改善作用と,(2)心筋保護作用とが知られており,心の刺激生成と刺激伝導系に対しては,洞結節の自発周期と房室伝導時間のわずかな延長を引き起こすが,ヒス−プルキンエ系の伝導には影響しない。血圧に対する作用として(1)高血圧に対する緩徐な降圧作用と(2)運動負荷による昇圧の抑制,(3)脳,腎の血流低下を伴わない降圧,及び(4)降圧に伴う心筋肥大と血管肥厚の抑制が示されている。この他,冠血管において,側副血行路と太い動脈を拡張し,心筋虚血部への血流を増加する作用も有する。3)
有効成分に関する理化学的知見
一般名
- ジルチアゼム塩酸塩(Diltiazem Hydrochloride)
化学名
- (2S,3S)-5-[2-(Dimethylamino)ethyl]-2-(4-methoxyphenyl)-4-oxo-2,3,4,5-tetrahydro-1,5-benzothiazepin-3-yl acetate monohydrochloride
分子式
分子量
性状
- 白色の結晶又は結晶性の粉末で,においはない。
ギ酸に極めて溶けやすく,水,メタノール又はクロロホルムに溶けやすく,アセトニトリルにやや溶けにくく,無水酢酸又はエタノール(99.5)に溶けにくく,ジエチルエーテルにほとんど溶けない。
融点
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- vasodilator、vasodilatator
- 関
- 血管拡張薬
商品
[★]
- 英
- diltiazem
- 化
- 塩酸ジルチアゼム ジルチアゼム塩酸塩 diltiazem hydrochloride
- 商
- コロヘルサーR、コロヘルサー、セレスナット、ヘマレキート、ヘルベッサーR、ヘルベッサー、ミオカルジー、ヨウチアゼム、ルチアノン
- Cardizen
- 関
- ニフェジピン、ベラパミル
- 血管拡張剤
- カルシウム拮抗薬
[★]
- 英
- koro
- ここではかわいい犬の名前ではない。
- 原語はおそらくマレーシアのものであり,陰茎(ないし女性の場合は外陰と乳頭)が身体の中に陥入しそして死んでしまうのではないかという不安が突然激しく生じる症状を指す用語である。この症候群は南アジア,東アジアで報告されており,そこではさまざまな現地語の用語が用いられている。例えばshuk yang,shook yong,suo yang(中国),jininia bemar(アッサム),rok-joo(タイ)などである。また時に西欧でもみられる。コロは東アジアでは,時に局地的な伝染病の形態で生じる。中国の精神疾患分類第2版(Chinese classication of Mental disorders:CCMD-2)にも,この診断は含まれている。(Kaplan p578より)