ジピリダモール
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
コロナモール錠25
組成
コロナモール錠25
1錠中ジピリダモール25mgを含有する。
添加物として乳糖,トウモロコシデンプン,ヒドロキシプロピルセルロース,エチルセルロース,デンプングリコール酸ナトリウム,メタケイ酸アルミン酸マグネシウム,タルク,ステアリン酸マグネシウム,白糖,ヒプロメロース,マクロゴール,カルナウバロウ,赤色102号,黄色5号を含有する。
禁忌
効能または効果
- 狭心症,心筋梗塞(急性期を除く),その他の虚血性心疾患,うっ血性心不全
- ワーファリンとの併用による心臓弁置換術後の血栓・塞栓の抑制
- つぎの疾患における尿蛋白減少:ステロイドに抵抗性を示すネフローゼ症候群
狭心症,心筋梗塞,その他の虚血性心疾患,うっ血性心不全の場合:
- ジピリダモールとして,通常成人1回25mgを1日3回経口投与する。
なお,年齢,症状により適宜増減する。
血栓・塞栓の抑制の場合:
- ジピリダモールとして,通常成人1日300〜400mgを3〜4回に分割経口投与する。
なお,年齢,症状により適宜増減する。
尿蛋白減少を目的とする場合:
- ジピリダモールとして,通常成人1日300mgを3回に分割経口投与する。
なお,年齢,症状により適宜増減する。
投薬開始後,4週間を目標として投薬し,尿蛋白量の測定を行い,以後の投薬継続の可否を検討する。
尿蛋白量の減少が認められない場合は,投薬を中止するなど適切な処置をとること。
尿蛋白量の減少が認められ投薬継続が必要な場合は,以後定期的に尿蛋白量を測定しながら投薬すること。
慎重投与
- 低血圧の患者[更に血圧を低下させることがある。]
- 重篤な冠動脈疾患(不安定狭心症,亜急性心筋梗塞,左室流出路狭窄,心代償不全等)のある患者[症状を悪化させることがある。]
重大な副作用
狭心症状の悪化(頻度不明)
- 狭心症状が悪化することがあるので,このような場合には,投与を中止すること。
出血傾向(頻度不明)
- 眼底出血,消化管出血,脳出血等の出血傾向があらわれることがあるので,観察を十分に行い,このような症状があらわれた場合には,投与を中止し,適切な処置を行うこと。
血小板減少(頻度不明)
- 血小板減少があらわれることがあるので,観察を十分に行い,このような症状があらわれた場合には,投与を中止し,適切な処置を行うこと。
過敏症(頻度不明)
- 気管支痙攣,血管浮腫等の過敏症があらわれることがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には,投与を中止し,適切な処置を行うこと。
薬効薬理
- (1)血管内皮細胞からのプロスタサイクリン(PGI2)の放出促進,(2)血小板のトロンボキサンA2合成抑制,(3)血中アデノシンの赤血球/血管壁細胞内への取込み抑制を介した血小板内cyclic AMPの産生亢進,(4)ホスホジエステラーゼ阻害に基づく血小板内cyclic AMP及びcyclic GMPの分解抑制,などにより血小板凝集を抑制する。また,冠血流量増加作用や冠動脈の副血行路系の発達促進作用があり,虚血心筋への血液の供給を増大させる。虚血から心筋を保護する作用や,腎症,腎炎における尿蛋白減少作用も有する。2)
有効成分に関する理化学的知見
一般名
化学名
- 2,2',2,2'‐{[4,8‐Di(piperidin-1-yl)pyrimido[5,4‐d]pyrimidine‐2,6‐diyl]dinitrilo} tetraethanol
分子式
分子量
性状
- 黄色の結晶又は結晶性の粉末で,においはなく,味はわずかに苦い。
クロロホルムに溶けやすく,メタノール又はエタノール(99.5)にやや溶けにくく,水又はジエチルエーテルにほとんど溶けない。
融点
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- vasodilator、vasodilatator
- 関
- 血管拡張薬
商品
[★]
- 英
- dipyridamole
- ラ
- dipyridamolum
- 商
- アジリース、アンギナール、グリオスチン、コロナモール、サンペル、ジピリダモール、シフノス、トーモル、ニチリダモール、ピロアン、ペルサンチン、ペルサンチン-L、ペルチスタン、ペルミルチン、ヨウリダモール
- 関
- 血管拡張剤
構造
作用機序
薬理作用
- アデノシンの再取り込みを抑制することでを呈する
- ホスホジエステラーゼ阻害
- 糸球体の壁?の陰電荷の減少を抑制
動態
適応
など・・・
注意
禁忌
副作用
相互作用
[★]
- 英
- koro
- ここではかわいい犬の名前ではない。
- 原語はおそらくマレーシアのものであり,陰茎(ないし女性の場合は外陰と乳頭)が身体の中に陥入しそして死んでしまうのではないかという不安が突然激しく生じる症状を指す用語である。この症候群は南アジア,東アジアで報告されており,そこではさまざまな現地語の用語が用いられている。例えばshuk yang,shook yong,suo yang(中国),jininia bemar(アッサム),rok-joo(タイ)などである。また時に西欧でもみられる。コロは東アジアでは,時に局地的な伝染病の形態で生じる。中国の精神疾患分類第2版(Chinese classication of Mental disorders:CCMD-2)にも,この診断は含まれている。(Kaplan p578より)