イミペネム水和物(イミペネム)、シラスタチンナトリウム(シラスタチン)
UpToDate Contents
全文を閲覧するには購読必要です。 To read the full text you will need to subscribe.
Japanese Journal
- Mycobacterium abscessus肺感染症の2手術例―本邦報告例32例の検討―
- 大竹 洋介,青木 稔,田中 里奈,石川 浩之
- 日本呼吸器外科学会雑誌 28(2), 198-204, 2014
- … 症例2は肺結核,肺非結核性抗酸菌症の既往のある75歳男性で,咳嗽,喀痰,喀血を主訴に受診した.2例とも右上葉切除を施行し術前後にクラリスロマイシン(CAM),アミカシン(AMK),イミペネム/シラスタチン(IPM/CS)を投与し良好な経過で無排菌生存中である.本邦報告例32例を検討すると,肺結核,悪性疾患の既往が多かった.有効と報告されたレジメンの中ではCAM+AMK+IPM/CSが最も多かった …
- NAID 130003394016
- カルバペネム系薬 (特集 いま,敗血症をどう治療するか : 早期見極めと迅速治療の指針) -- (敗血症における抗菌薬の使い方の指針)
- DPCデータからみた高齢者重症急性膵炎における抗菌薬治療の現状
- 村田 篤彦,松田 晋哉
- 膵臓 26(1), 85-90, 2011
- … 分析を行った.治療開始時の年齢が70歳以上であった症例を高齢者と定義し(2111例),軽症例(1888例)と重症例(223例)に分類して比較・検討を行った.重症例では軽症例に比べ,メロペネム及びイミペネムシラスタチンが有意差をもって多く投与されていた(p <0.001).また,重症例では複数の種類の抗菌薬が投与された症例の割合が軽症例に比べ有意に高く,5種類以上の抗菌薬が投与された場合の入院中死亡率 …
- NAID 130004495944
Related Links
- イミペネム・シラスタチン点滴用0.5g「サンド」,イミペネム水和物・シラスタチンナトリウム 注射用.
- 日本における発売年. 1987(昭和62)年. 3. 特長. グラム陽性,陰性の好気性菌,嫌気 性菌に抗菌力を示す. 他のβ-ラクタム剤,アミノグリコシド系抗生剤と交差耐性を示さ ない. 細菌を強力に殺菌する. 4. 承認済有効菌種. イミペネムに感性のブドウ球菌属 ...
Related Pictures
Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
チエペネム点滴静注用0.25g
組成
成分・分量(1 バイアル中)
- (日局) イミペネム水和物…0.25g (力価)
(日局) シラスタチンナトリウム
(シラスタチンとして)…0.25g
添加物
禁忌
- 本剤の成分によるショックの既往歴のある患者
- バルプロ酸ナトリウム投与中の患者
[本剤との併用により、バルプロ酸の血中濃度が低下し、てんかんの発作が再発することがある。](「相互作用」の項参照)
効能または効果
イミペネムに感性のブドウ球菌属、レンサ球菌属、肺炎球菌、腸球菌属、大腸菌、シトロバクター属、クレブシエラ属、エンテロバクター属、セラチア属、プロテウス属、モルガネラ・モルガニー、プロビデンシア属、インフルエンザ菌、シュードモナス属、緑膿菌、バークホルデリア・セパシア、アシネトバクター属、ペプトストレプトコッカス属、バクテロイデス属、プレボテラ属
敗血症、感染性心内膜炎、外傷・熱傷及び手術創等の二次感染、骨髄炎、関節炎、急性気管支炎、肺炎、肺膿瘍、膿胸、慢性呼吸器病変の二次感染、膀胱炎、腎盂腎炎、前立腺炎 (急性症、慢性症)、腹膜炎、胆嚢炎、胆管炎、肝膿瘍、バルトリン腺炎、子宮内感染、子宮付属器炎、子宮旁結合織炎、角膜炎 (角膜潰瘍を含む)、眼内炎 (全眼球炎を含む)
- 通常成人にはイミペネム水和物として、1日0.5〜1.0g (力価) を2〜3回に分割し、30分以上かけて点滴静脈内注射する。小児には1日30〜80mg (力価)/kgを3〜4回に分割し、30分以上かけて点滴静脈内注射する。
なお、年齢・症状に応じて適宜増減するが、重症・難治性感染症には、成人で1日2g (力価) まで、小児で1日100mg (力価)/kgまで増量することができる。
注射液の調製法
- 本剤0.25g (力価)/0.25g及び0.5g (力価)/0.5g当たり、通常生理食塩液100mLを用いて、よく振盪して溶解する。ただし、注射用水は溶液が等張とならないため使用しないこと。
本剤は、乳酸塩とは化学的に不安定であるので、乳酸塩を含んだ溶液に溶解しないこと。
腎障害患者
- 腎機能障害患者では腎機能に応じて用量、用法を調節し、血中蓄積による副作用発現を防ぐ必要がある。
下記にその一例を示したが、本剤の場合はその体内薬物動態からみて投与量による調節が望ましい。(「重要な基本的注意」の項参照)
- **重症、難治性感染症の場合は1日2.0g (力価) まで増量することができる (12時間毎に1.0g (力価))。
#クレアチニン−クリアランス10mL/min以下の場合は血液透析を含め慎重に考慮の上、使用すること。イミペネム及びシラスタチンはいずれも血液透析により血中より排除される。
- 本剤の使用にあたっては、耐性菌の発現等を防ぐため、原則として感受性を確認し、疾病の治療上必要な最少限の期間の投与にとどめること。
慎重投与
- カルバペネム系、ペニシリン系又はセフェム系抗生物質に対し過敏症の既往歴のある患者
- 本人又は両親、兄弟に気管支喘息、発疹、蕁麻疹等のアレルギー症状を起こしやすい体質を有する患者
- 高度の腎障害を有する患者
[痙攣、意識障害等の中枢神経症状が起こりやすい。]
- 高齢者 (「高齢者への投与」の項参照)
- 経口摂取の不良な患者又は非経口栄養の患者、全身状態の悪い患者
[ビタミンK欠乏症状があらわれることがあるので観察を十分に行うこと。]
- てんかんの既往歴あるいは中枢神経系障害を有する患者
[痙攣、意識障害等の中枢神経症状が起こりやすい。]
[肝障害が悪化するおそれがある。]
重大な副作用
痙攣、呼吸停止、意識障害、意識喪失、呼吸抑制、錯乱、不穏
(頻度不明)
- 中枢神経症状があらわれることがあるので、観察を十分に行うこと。特に、腎障害や中枢神経障害のある患者に起こりやすいので、投与する場合には注意すること。
ショック、アナフィラキシー様症状
(頻度不明)
- 初期症状として、不快感、口内異常感、喘鳴、眩暈、便意、耳鳴、発汗又は呼吸困難、全身潮紅、浮腫等があらわれることがあるので観察を十分に行うこと。
皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)、中毒性表皮壊死症(Lyell症候群)
(頻度不明)
重篤な肝障害
(頻度不明)
- 劇症肝炎、肝炎等の重篤な肝障害、肝不全、黄疸があらわれることがあるので、定期的に検査を実施するなど観察を十分に行うこと。
気管支痙攣、間質性肺炎、PIE症候群
(頻度不明)
- 喘息発作及び誘発等の気管支痙攣、また発熱、咳嗽、呼吸困難、胸部X線異常、好酸球増多等を伴う間質性肺炎、PIE症候群等があらわれることがある。このような症状があらわれた場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。
汎血球減少症、骨髄抑制、無顆粒球症、溶血性貧血
(頻度不明)
- 重篤な血液障害があらわれることがあるので、定期的に検査を実施するなど観察を十分に行うこと。
急性腎不全、尿崩症
(頻度不明)
- 重篤な腎障害があらわれることがあるので、定期的に検査を実施するなど観察を十分に行うこと。
偽膜性大腸炎
(頻度不明)
- 血便を伴う重篤な大腸炎があらわれることがある。腹痛、頻回の下痢があらわれた場合には直ちに投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
血栓性静脈炎
(頻度不明)
有効成分に関する理化学的知見
イミペネム水和物
一般名:
化学名:
- (5R , 6S )-3-[2-(Formimidoylamino) ethylsulfanyl]-6-[(1R )-1-hydroxyethyl]-7-oxo-1-azabicyclo[3.2.0]hept-2-ene-2-carboxylic acid monohydrate
分子式:
分子量:
性状:
- イミペネム水和物は白色〜淡黄色の結晶性の粉末である。
本品は水にやや溶けにくく、エタノール (99.5) にほとんど溶けない。
★リンクテーブル★
[★]
商品
[★]
- 英
- imipenem/cilastatin sodium mixture, IMP/CS
- 商
- チエナム
[★]
- 英
- cilastatin
- 化
- シラスタチンナトリウム cilastatin sodium
- 商
- イミスタン、イミペナーム、インダスト、チエクール、チエナム、チエペネム
- ジヒドロペプチダーゼ1阻害薬、イミペネム作用増強の合剤成分
[★]
- 英
- imipenem
- 商
- イミスタン、イミペナーム、イミペネム・シラスタチン、インダスト、チエクール、チエナム、チエペネム
- 化
- イミペネム水和物 imipenem hydrate
[★]
- 英
- penem
- 関
- ペネム系抗生物質
[★]
HMG-CoA還元酵素阻害薬