マプロチリン
UpToDate Contents
全文を閲覧するには購読必要です。 To read the full text you will need to subscribe.
Related Links
- クロンモリンとは。効果、副作用、使用上の注意。 脳の神経を刺激し、そのはたらきを 活性化する物質(アドレナリン・セロトニン)の量を増やし、精神活動を活発にする作用を もつ薬です。おもに精神活動が低下した状態である うつ病 や うつ状態 の治療に用い られ.
- gooヘルスケア薬検索。クロンモリン 薬検索。副作用、薬価、妊婦の妊娠中服用 における安全性、使用上の注意など。薬 クロンモリン 薬検索:精神科領域におけるうつ 病・うつ状態[アミトリプチリン塩酸塩のみ]夜尿症[イミプラミン塩酸塩,クロミプラミン 塩酸塩 ...
Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
クロンモリン錠10mg
組成
成分・分量
添加物
- D-マンニトール、トウモロコシデンプン、ヒプロメロース、ステアリン酸マグネシウム、タルク、マクロゴール6000、酸化チタン、黄色5号アルミニウムレーキ、カルナウバロウ
禁忌
- 緑内障のある患者[抗コリン作用により眼圧を上昇させるおそれがある。]
- 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
- 心筋梗塞の回復初期の患者[症状を悪化させるおそれがある。]
- てんかん等の痙攣性疾患又はこれらの既往歴のある患者[痙攣を起こすことがある。]
- 尿閉(前立腺疾患等)のある患者[抗コリン作用により症状が悪化することがある。]
- MAO阻害剤の投与を受けている患者[発汗、不穏、全身痙攣、異常高熱、昏睡等があらわれるおそれがある。](「相互作用」の項参照)
効能または効果
- 抗うつ剤の投与により、24歳以下の患者で、自殺念慮、自殺企図のリスクが増加するとの報告があるため、本剤の投与にあたっては、リスクとベネフィットを考慮すること。
- 通常、成人にはマプロチリン塩酸塩として1日30〜75mgを2〜3回に分割経口投与する。
また、上記用量は1日1回夕食後あるいは就寝前に投与できる。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
慎重投与
- 排尿困難又は眼内圧亢進等のある患者[抗コリン作用により症状が悪化することがある。]
- 心不全・心筋梗塞・狭心症・不整脈(発作性頻拍・刺激伝導障害等)等の心疾患のある患者又は甲状腺機能亢進症(又は甲状腺ホルモン剤投与中)の患者[循環器系に影響を及ぼすことがある。]
- 躁うつ病患者[躁転、自殺企図があらわれることがある。]
- 脳の器質障害又は統合失調症の素因のある患者[精神症状を増悪させることがある。]
- 衝動性が高い併存障害を有する患者[精神症状を増悪させることがある。]
- 自殺念慮又は自殺企図の既往のある患者、自殺念慮のある患者[自殺念慮、自殺企図があらわれることがある。]
- 副腎髄質腫瘍(褐色細胞腫、神経芽細胞腫等)のある患者[高血圧発作を引き起こすことがある。]
- 重篤な肝・腎障害のある患者[代謝・排泄障害により副作用があらわれやすい。]
- 低血圧のある患者[高度の血圧低下が起こることがある。]
- 高度な慢性の便秘のある患者[抗コリン作用により症状が悪化することがある。]
- 三環系抗うつ剤に対し過敏症の患者[交差過敏反応があらわれるおそれがある。]
- 小児又は高齢者(「小児等への投与」、「高齢者への投与」の項参照)
重大な副作用
悪性症候群(Syndrome malin)
頻度不明
- 無動緘黙、強度の筋強剛、嚥下困難、頻脈、血圧の変動、発汗等が発現し、それに引き続き発熱がみられる場合は、投与を中止し、体冷却、水分補給等の全身管理とともに適切な処置を行うこと。
本症発症時には、白血球の増加や血清CK(CPK)の上昇がみられることが多く、また、ミオグロビン尿を伴う腎機能の低下がみられることがある。
なお、他の三環系及び四環系抗うつ剤の投与中、高熱が持続し、意識障害、呼吸困難、循環虚脱、脱水症状、急性腎不全へと移行し、死亡した例が報告されている。
てんかん発作
頻度不明
- てんかん発作があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
横紋筋融解症
頻度不明
- 筋肉痛、脱力感、CK(CPK)上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とする横紋筋融解症があらわれることがあるので、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。また、横紋筋融解症による急性腎不全の発症に注意すること。
皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)
頻度不明
- 皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
無顆粒球症
頻度不明
- 無顆粒球症があらわれることがあるので、定期的に血液検査を実施するなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
麻痺性イレウス
頻度不明
- 腸管麻痺(食欲不振、悪心・嘔吐、著しい便秘、腹部の膨満あるいは弛緩及び腸内容物のうっ滞等の症状)を来し、麻痺性イレウスに移行することがあるので、腸管麻痺があらわれた場合には、投与を中止すること。なお、この悪心・嘔吐は、本剤の制吐作用により不顕性化することもあるので注意すること。
間質性肺炎、好酸球性肺炎
頻度不明
- 発熱、咳嗽、呼吸困難、肺音の異常(捻髪音)等が認められた場合には、投与を中止し、速やかに胸部X線等の検査を実施し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。
QT延長、心室頻拍(Torsades de pointesを含む)
頻度不明
- 定期的に心電図検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
肝機能障害、黄疸
頻度不明
- AST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GTPの上昇等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
薬効薬理
- マプロチリン塩酸塩は、主として、神経終末へのカテコールアミン取込み阻害作用に基づくカテコールアミン作動性神経機能の増強が、抗うつ効果に結びつくと考えられている。マウス又はラットを用いた動物実験における、抗レセルピン作用、抗テトラベナジン作用、ノルアドレナリン取り込み阻害作用などでは従来の抗うつ薬に類似した作用態度を示すが、セロトニンの取り込みは阻害しないこと、中枢性の抗コリン作用がほとんどないこと、また強い馴化作用を併せ持つことなどの点で、三環系抗うつ薬とは作用が異なる。7)
有効成分に関する理化学的知見
一般名
- マプロチリン塩酸塩[日局]
Maprotiline Hydrochloride
化学名
- 3-(9,10-Dihydro-9,10-ethanoanthracene-9-yl)-N-methylpropylamine monohydrochloride
分子式
分子量
性状
- 白色の結晶性の粉末である。
メタノール又は酢酸(100)にやや溶けやすく、エタノール(99.5)にやや溶けにくく、水に溶けにくい。
融点 約244℃(分解)
★リンクテーブル★
[★]
- 関
- 抗精神病薬
商品
[★]
- 英
- maprotiline
- 同
- 塩酸マプロチリン maprotiline hydrochloride
- 商
- ルジオミール Ludiomil、クロンモリン、ノイオミール、マプロミール
- 関
- 薬理学
-
[★]
- 英
- phosphorus P
- 関
- serum phosphorus level
分子量
- 30.973762 u (wikipedia)
- 単体で化合物としてはP4、淡黄色を帯びた半透明の固体、所謂黄リンで毒性が高い。分子量124.08。
基準値
- 血清中のリンおよびリン化合物(リン酸イオンなどとして存在)を無機リン(P)として定量した値。
- (serum)phosphorus, inorganic 2.5–4.3 mg/dL(HIM.Appendix)
- 2.5-4.5 mg/dL (QB)
代謝
- リンは経口的に摂取され、小腸から吸収され、細胞内に取り込まれる。
- 骨形成とともに骨に取り込まれる。
- 腎より排泄される。
尿細管での分泌・再吸収
- 排泄:10%
尿細管における再吸収の調節要素
臨床検査
- 無機リンとして定量される。
基準範囲
血清
- 小児:4-7mg/dL
- 閉経後女性は一般集団より0.3mg/dL高値となる
尿
測定値に影響を与える要因
臨床関連
参考
- http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%B3