リスペリドン
Wikipedia preview
出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2014/05/26 15:36:14」(JST)
[Wiki ja表示]
|
現在、削除の方針に従って、この項目の一部の版または全体を削除することが審議されています。
削除についての議論は、削除依頼の依頼サブページで行われています。削除の議論中はこのお知らせを除去しないでください。
この項目の執筆者の方々へ: まだ削除は行われていません。削除に対する議論に参加し、削除の方針に該当するかどうか検討してください。また、本項目を既に編集されていた方は、自身の編集した記述内容を念のために控えておいてください。
|
リスペリドン
|
IUPAC命名法による物質名 |
4-[2-[4-(6-fluorobenzo[d]isoxazol-3-yl)-
1-piperidyl]ethyl]-3-methyl-
2,6-diazabicyclo[4.4.0]deca-1,3-dien-5-one |
臨床データ |
胎児危険度分類 |
B3(AU) C(US) |
法的規制 |
Prescription Only (S4) (AU) POM (UK) ℞-only (US) |
投与方法 |
経口、徐放性製剤の筋肉内注射 |
薬物動態的データ |
生物学的利用能 |
70% (経口) |
代謝 |
肝臓 (CYP2D6-mediated) |
半減期 |
3.91時間(未変化体)–21.69時間(主代謝物9-ヒドロキシリスペリドン)(経口、錠剤) |
排泄 |
尿 |
識別 |
CAS登録番号 |
106266-06-2 |
ATCコード |
N05AX08 |
PubChem |
CID 5073 |
DrugBank |
APRD00187 |
KEGG |
D00426 |
化学的データ |
化学式 |
C23H27FN4O2 |
分子量 |
410.485 g/mol |
SMILES
- Fc1ccc2c(onc2C2CCN(CC2) CCc2c(C)nc3CCCCn3c2=O)c1
|
リスペリドン(risperidone)は、ベルギーの製薬会社ヤンセンファーマが開発したセロトニン・ドーパミン拮抗薬(SDA)と呼ばれる種類の非定型抗精神病薬である。略称はRISまたはRPD。
目次
- 1 概要
- 2 種類
- 3 薬理
- 4 用量・用法
- 5 副作用
- 6 訴訟
- 7 脚注
- 8 参考文献
- 9 関連項目
- 10 外部リンク
概要
従来の抗精神病薬は陰性症状(感情的引きこもり、情動鈍麻など)に対しては満足する効果が挙げられていない上、錐体外路系副作用が高頻度で発現する問題があった。選択的なセロトニン5-HT2受容体拮抗作用を示すリタンセリンと従来薬を併用したところ、これらの問題が改善されたり、弱まった。単一化合物で錐体外路系の副作用が少なく、陰性症状に対しても有効な新薬として1984年に合成されたのがリスペリドンである。 ドーパミンよりセロトニンに強く働きかける特徴をもつ。また、少量でも優れた効果を発揮し、強力な鎮静作用をもつ。
リスペリドンは精神全体の高ぶりを抑える作用がある。日本国内では1996年4月に統合失調症に用いる治療薬として承認されており、アメリカでは統合失調症に加え、躁病、自閉症においてもFDAから承認を受けている。ただし、適応外の処方が頻繁になされる薬剤であり、強い不安感や緊張感、睡眠障害、強迫性障害、引きこもりなど様々な精神症状に対して処方される。
薬価は1mg錠で1錠あたり40.90円と、他の非定型抗精神病薬より割安である(しかし持続性注射剤であるリスパダール・コンスタに限ると、その薬価は約23,000〜38,000円と極端に高額である)。また、薬価が更に安い多くのジェネリック医薬品が発売されている。第二世代抗精神病薬に分類される。
- 化学名:3-[2-[4-(6-fluoro-1,2-benzisoxazol-3-yl)piperidino]ethyl]-6,7,8,9-tetrahydro-2-methyl-4H-pyrido[1,2-a]pyrimidin-4-one
- 分子式:C23H27FN4O2
- 分子量:410.48 g/mol
種類
- リスパダール(ヤンセンファーマ)
- 錠剤:リスパダール®錠1mg, 2mg, 3mg
- 細粒剤:リスパダール®細粒1%
- 口腔内崩壊錠:リスパダール®OD錠,0.5mg,1mg,2mg
- 内用液:リスパダール®内用液0.5mL, 1mL, 2mL, 3mL(分封包装品),30mL, 100mL(瓶包装品)
- 持続性注射剤:リスパダール®・コンスタ 25 mg, 37.5 mg, 50 mg(バイアル)
他、ジェネリック医薬品多数。
薬理
脳の中枢に直接作用して、ドパミンD2受容体拮抗作用・セロトニン5-HT2受容体拮抗作用により統合失調症の陽性症状及び陰性症状を改善する作用がある。
用量・用法
維持量は通常1日2~6mgを原則として1日2回に分けて経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。但し、1日量は12mgをこえないこと。
副作用
強い副作用が有る為使用する際は十分に注意しなければならない。 発生する可能性のある主な副作用は、
- 錐体外路症状 アカシジア、不眠、便秘、めまい、立ちくらみ、尿が出にくい、口の渇き、動悸、体重増加、精液が出ない
- ふるえや意識がはっきりしない、眠気、倦怠感、鼻づまり
処方されたばかりは血圧低下による作用によって立ちくらみがよくある。
他にも、重い副作用として
悪性症候群では筋肉の引きつり、嚥下困難、頻脈、発汗、発熱などがある。従来の定型と呼ばれる抗精神病薬に比べ、悪性症候群やジスキネジア、錐体外路系症状は少ないとされている。
また併用に注意を要する薬剤がある。(飲み合わせ)
- パロキセチンとの併用で相互に効力を低下、血中濃度及び副作用を増加させるため併用は避ける必要がある。
- ドパミンアゴニスト(例:レボドパ、ビ・シフロール)との併用でドパミン拮抗作用の低下や前頭葉でのドパミン機能の不均衡により、場合によっては重篤な気分変調などを引き起こす可能性があるため併用には注意を要する。
訴訟
2012年、ジョンソン・エンド・ジョンソンは、非定型抗精神病薬リスパダール(リスペリドン)の小児や高齢者への適応外用途のマーケティングや、薬が体重増加や糖尿病と相関するというデータの隠ぺい、またほかの薬の違法なマーケティングにより係争中であり、15~20億ドルが科されるとみられている[1]。リスパダールを処方するごとに5,000ドルの罰金で係争中である[2]。
脚注
- ^ Maia Szalavitz Sept (2012年9月17日). “Top 10 Drug Company Settlements”. TIME.com. http://healthland.time.com/2012/09/17/pharma-behaving-badly-top-10-drug-company-settlements/ 2013年2月23日閲覧。
- ^ Michael Muskal (2012年4月11日). “Companies belittled risks of Risperdal, slapped with huge fine”. Los Angels Times. http://articles.latimes.com/2012/apr/11/nation/la-na-nn-risperdal-arkansas-20120411 2013年2月23日閲覧。
参考文献
- 上田均・酒井明夫 『リスペリドンを使いこなす 症例を中心に』 星和書店 2004年。ISBN 4791105362
- 武内克也・酒井明夫 『リスペリドン内用液を使いこなす ―症例を中心に― 』 星和書店 2004年。ISBN 4791105516
- 医薬品インタビューフォーム 『リスパダール』 ヤンセンファーマ
関連項目
- パリペリドン - リスペリドンの派生品。
- ドーパミン受容体
- セロトニン受容体
外部リンク
|
ウィキメディア・コモンズには、リスペリドンに関連するメディアがあります。 |
- http://www.janssen.co.jp/inforest/public/home/ - ヤンセン ファーマ株式会社
- リスパダール錠-リスペリドン(独立行政法人医薬品医療機器総合機構)
抗精神病薬 (N05A) |
|
定型抗精神病薬 |
ブチロフェノン系: アザペロン Benperidol ブロムペリドール Droperidol Fluanisone ハロペリドール Lenperone Moperone ピパンペロン スピペロン Trifluperidol; Diphenylbutylpiperidines: Clopimozide Fluspirilene Penfluridol Pimozide; フェノチアジン系: アセプロマジン Acetophenazine Butaperazine Carphenazine Chlorproethazine クロルプロマジン Cyamemazine Dixyrazine フルフェナジン レボメプロマジン Mesoridazine Perazine プロペリシアジン ペルフェナジン Piperacetazine Pipotiazine Prochlorperazine プロマジン プロメタジン Propiomazine Sulforidazine Thiethylperazine Thiopropazate Thioproperazine Thioridazine Trifluoperazine Triflupromazine; Thioxanthenes: Chlorprothixene Clopenthixol Flupentixol Thiothixene Zuclopenthixol; Tricyclics: アモキサピン Butaclamol Carpipramine Loxapine Metitepine/Methiothepin Octoclothiepin; Others: Molindone Oxypertine Prothipendyl
|
|
非定型抗精神病薬 |
Azapirones: ペロスピロン Tiospirone; ベンザミド系: Amisulpride Levosulpiride ネモナプリド Remoxipride スルピリド スルトプリド Tiapride Veralipride; ブチロフェノン系: Cinuperone Setoperone; Tricyclics: Asenapine Clotiapine クロザピン Fluperlapine Metitepine/Methiothepin モサプラミン オランザピン クエチアピン Tenilapine ゾテピン; Others: Amperozide アリピプラゾール Bifeprunox ブロナンセリン Cariprazine Iloperidone ルラシドン Ocaperidone パリペリドン Pardoprunox Pimavanserin リスペリドン Sertindole Ziprasidone
|
|
Others |
Cannabidiol D-Cycloserine Mifepristone Reserpine Rimcazole Secretin Talnetant Tetrabenazine Vabicaserin
|
|
UpToDate Contents
全文を閲覧するには購読必要です。 To read the full text you will need to subscribe.
Japanese Journal
- リスパダールコンスタ専用針を用いた筋肉注射手技の正確性
- P1-482 県立太宰府病院におけるリスパダールコンスタ注の使用実績について(一般演題 ポスター発表,精神科領域,臨床から学び臨床へと還元する医療薬学)
Related Links
- リスパダールとは?リスペリドンの効能,副作用等を説明,ジェネリックや薬価も調べられる(おくすり110番:薬事典版) ... 用法用量は医師・薬剤師の指示を必ずお守りください。 すべての副作用を掲載しているわけではありません。
- gooヘルスケア薬検索。リスパダール 薬検索。副作用、薬価、妊婦の妊娠中服用における安全性、使用上の注意など。薬 リスパダール 薬検索:統合失調症
- リスパダール 一般名:リスペリドン リスパダールの効能 統合失調症。 リスパダールの概要 リスパダールはメジャートランキライザー(強力精神安定剤)の一種であるリスペリドンの製品名です。 1996年発売の比較的新しいクスリです。
Related Pictures
Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
リスパダール内用液1mg/mL
組成
成分・含量
添加物
禁忌
- 昏睡状態の患者[昏睡状態を悪化させるおそれがある。]
- バルビツール酸誘導体等の中枢神経抑制剤の強い影響下にある患者[中枢神経抑制作用が増強されることがある。]
- アドレナリンを投与中の患者[「相互作用」の項参照]
- 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
効能または効果
- 統合失調症
- 通常、成人にはリスペリドンとして1回1mg(1mL)1日2回より始め、徐々に増量する。維持量は通常1日2〜6mg(2〜6mL)を原則として1日2回に分けて経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。但し、1日量は12mg(12mL)をこえないこと。
参考:内用液の使用方法
- 本剤を直接服用するか、もしくは1回の服用量を水、ジュース又は汁物に混ぜて、コップ一杯(約150mL)くらいに希釈して使用すること。なお、希釈後はなるべく速やかに使用するよう指導すること。
- 茶葉抽出飲料(紅茶、烏龍茶、日本茶等)及びコーラは、混合すると含量が低下することがあるので、希釈して使用することは避けるよう指導すること。
- 瓶包装品(30mL、100mL)に添付されているピペットの目盛はそれぞれ約0.5mL、1mL、1.5mL、2mL、2.5mL及び3mLに相当する。
- 分包品(0.5mL、1mL、2mL、3mL)は、1回使い切りである。開封後は全量を速やかに服用させること。
慎重投与
- 心・血管系疾患、低血圧、又はそれらの疑いのある患者[一過性の血圧降下があらわれることがある。]
- 不整脈の既往歴のある患者、先天性QT延長症候群の患者又はQT延長を起こすことが知られている薬剤を投与中の患者[本剤の投与によりQTが延長する可能性がある。]
- パーキンソン病又はレビー小体型認知症のある患者[悪性症候群が起こりやすくなる。また、錐体外路症状の悪化に加えて、錯乱、意識レベルの低下、転倒を伴う体位不安定等の症状が発現するおそれがある。]
- てんかん等の痙攣性疾患、又はこれらの既往歴のある患者[痙攣閾値を低下させるおそれがある。]
- 自殺企図の既往及び自殺念慮を有する患者[症状を悪化させるおそれがある。]
- 肝障害のある患者[肝障害を悪化させるおそれがある。]
- 腎障害のある患者[本剤の半減期の延長及びAUCが増大することがある(「薬物動態」の項参照)。]
- 糖尿病又はその既往歴のある患者、あるいは糖尿病の家族歴、高血糖、肥満等の糖尿病の危険因子を有する患者[血糖値が上昇することがある(「重要な基本的注意」、「重大な副作用」の項参照)。]
- 高齢者[「高齢者への投与」の項参照]
- 小児[「小児等への投与」の項参照]
- 薬物過敏症の患者
- 脱水・栄養不良状態等を伴う身体的疲弊のある患者[悪性症候群(Syndrome malin)が起こりやすい。]
重大な副作用
悪性症候群(Syndrome malin)
0.15%
- 無動緘黙、強度の筋強剛、嚥下困難、頻脈、血圧の変動、発汗等が発現し、それに引き続き発熱がみられる場合は、投与を中止し、体冷却、水分補給等の全身管理とともに適切な処置を行うこと。本症発症時には、白血球の増加や血清CK(CPK)の上昇がみられることが多く、また、ミオグロビン尿を伴う腎機能の低下がみられることがある。なお、高熱が持続し、意識障害、呼吸困難、循環虚脱、脱水症状、急性腎不全へと移行し、死亡することがある。
遅発性ジスキネジア
0.15%
- 長期投与により、口周部等の不随意運動があらわれ、投与中止後も持続することがある。
麻痺性イレウス
0.06%
- 腸管麻痺(食欲不振、悪心・嘔吐、著しい便秘、腹部の膨満あるいは弛緩及び腸内容物のうっ滞等の症状)を来し、麻痺性イレウスに移行することがあるので、腸管麻痺があらわれた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。なお、本剤は動物実験(イヌ)で制吐作用を有することから、悪心・嘔吐を不顕性化する可能性があるので注意すること。
抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)
頻度不明
- 低ナトリウム血症、低浸透圧血症、尿中ナトリウム排泄量の増加、高張尿、痙攣、意識障害等を伴う抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)があらわれることがある。
肝機能障害(0.97%)、黄疸(頻度不明)
- AST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GTPの上昇等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
横紋筋融解症
0.02%
- 筋肉痛、脱力感、CK(CPK)上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とする横紋筋融解症があらわれることがあるので、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。また、横紋筋融解症による急性腎不全の発症に注意すること。
不整脈
0.35%
- 心房細動、心室性期外収縮等があらわれることがあるので、このような場合には投与を中止するなど、適切な処置を行うこと。
脳血管障害
0.04%
- 脳血管障害があらわれることがあるので、異常が認められた場合には投与を中止するなど、適切な処置を行うこと。
高血糖(0.04%)、糖尿病性ケトアシドーシス、糖尿病性昏睡(頻度不明)
- 高血糖や糖尿病の悪化があらわれ、糖尿病性ケトアシドーシス、糖尿病性昏睡に至ることがある。口渇、多飲、多尿、頻尿等の症状の発現に注意するとともに、血糖値の測定を行うなど十分な観察を行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、インスリン製剤の投与等の適切な処置を行うこと。[「慎重投与」、「重要な基本的注意」の項参照]
低血糖
頻度不明
- 低血糖があらわれることがあるので、脱力感、倦怠感、冷汗、振戦、傾眠、意識障害等の低血糖症状が認められた場合には、投与を中止し適切な処置を行うこと。[「重要な基本的注意」の項参照]
無顆粒球症(頻度不明)、白血球減少(0.56%)
- 無顆粒球症、白血球減少があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
肺塞栓症、深部静脈血栓症
頻度不明
- 抗精神病薬において、肺塞栓症、静脈血栓症等の血栓塞栓症が報告されているので、観察を十分に行い、息切れ、胸痛、四肢の疼痛、浮腫等が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。[「重要な基本的注意」の項参照]
持続勃起症
頻度不明
- α交感神経遮断作用に基づく持続勃起症があらわれることがあるので、このような場合には適切な処置を行うこと。
薬効薬理
薬理作用
抗ドパミン作用37)
- ドパミンD2受容体拮抗作用を有し、ラットでアンフェタミン又はアポモルフィンにより誘発される興奮や常同行動等の行動変化を用量依存的に抑制した。その程度はハロペリドールと同等若しくはやや弱いことが示された。
抗セロトニン作用37)
- セロトニン5-HT2受容体拮抗作用を有し、ラットでトリプタミン及びメスカリンにより誘発される振戦や首振り運動等の行動変化を抑制した。
カタレプシー惹起作用37)〜40)
- ラットでのカタレプシー惹起作用は、ハロペリドールより弱い。また、ラットの中脳−辺縁系(嗅結節)でのドパミンD2受容体に対する結合親和性は、錐体外路症状との関連が深いとされている線条体での親和性より高い。しかしハロペリドールでは線条体における結合親和性の方が高い。なお、セロトニン5-HT2受容体拮抗作用が線条体におけるドパミン伝達の遮断を緩和している可能性がある。
作用機序37),40)
- 行動薬理並びに神経化学的実験の結果より、主としてドパミンD2受容体拮抗作用及びセロトニン5-HT2受容体拮抗作用に基づく、中枢神経系の調節によるものと考えられる。
有効成分に関する理化学的知見
性状
溶解性
- メタノール又はエタノール(99.5)にやや溶けにくく、2-プロパノールに極めて溶けにくく、水にほとんど溶けない。
融点
分配係数
- LogP=0.98(1-オクタノール/pH6.1緩衝溶液)
LogP=2.74(1-オクタノール/pH8.0緩衝溶液)
★リンクテーブル★
[★]
- 関
- 抗精神病薬
商品
[★]
- 英
- risperidone
- 商
- リスパダール Risperdal
- 関
- 抗精神病薬、非定型抗精神病薬。精神神経用剤
- SDA serotonin dopamine antipsychotic
[★]
- 英
- squirrel
- 関
- シマリス、リス科、ジリス属、プレーリードッグ