- 英
- erythrocyte transfusion
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Japanese Journal
- 梅村 創,Svasti Saovaros
- 福岡医学雑誌 = Fukuoka acta medica 106(2), 23-32, 2015-02-25
- … 帯・亜熱帯地域の国民の健康を著しく損ねている.サラセミアを代表とするヘモグロビンの合成や構造異常は,1970 年代に分子診断が導入されて臨床応用された初めての疾患であるが,治療は生涯にわたる赤血球輸血と鉄過剰症の予防のための徐鉄療法に依存しており,分子レベルの決定的な根治療法は未だ開発されるに至っていない.我々は過去10 年間,タイ国マヒドン大学などASEAN 諸国の大学との共同研究として, …
- NAID 120005593342
- 目標とすべきヘモグロビン濃度は? : 7.0~8.0g/dL未満を目安として症状や基礎疾患を加味した赤血球輸血を (特集 ICUで遭遇する血液疾患) -- (ICUでのコモンプロブレムの鑑別診断と対処)
- 腋窩動脈から肝動脈塞栓術を施行し救命しえた破裂肝芽腫の1例
- 横山 能文,遠渡 沙緒理,篠田 邦大,豊島 由佳,安江 志保,山下 達也,門井 絵美,森 真理,鷹尾 明,林 秀樹,西垣 洋一,村上 栄司
- 日本小児血液・がん学会雑誌 52(2), 160-164, 2015
- … 定不能.Hb 4.7 g/dL,pH 7.066,BE –17.9 mmol/Lであり出血性ショックが疑われた.CTにて,肝右葉前区域に80 mm大の巨大腫瘤と腹腔内に液体貯留を認め,AFP 960,215 ng/mLより肝芽腫の腹腔内破裂と診断した.赤血球輸血にて一時的に安定したが,来院5時間後に腹部膨満の急速な悪化,血圧低下を認め,出血性ショックとなった.腹部膨満により下肢の血流途絶,循環不全を認め,肝動脈塞栓術のため大腿動脈,内頸動脈の …
- NAID 130005095682
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- 全血から、赤血球のみを取り出し、MAPなどの保存液を添加したもの。極度の貧血(鉄 欠乏やビタミンB12欠乏など薬物治療が有効でないものに限る)や外傷・手術による出血 に対して用いる。2007年2月より全白血球除去となり、 ...
- 同種血の問題点から待機的外科手術は必ず、自己血輸血の可能性を考慮して下さい。 止むをえず同種血輸血を行う場合は以下の基準に沿い適正に使用して下さるよう お願いします。 I.赤血球輸血基準:: 1.急性出血時: Hb 6g/dl以下になった時に赤血球 輸血 ...
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[★]
- 次の文を読み、63~65の問いに答えよ。
- 63歳の男性。上行結腸癌の経過観察と腹部造影CT検査のため来院した。
- 現病歴:1年前に上行結腸癌に対して右半結腸切除術を受けている。術後の経過観察のため来院し、外来診察、採血検査および腹部造影CT検査を受けた。
- 既往歴:高血圧症に対し内服治療中。薬物アレルギーはない。
- 生活歴:酒店経営。喫煙歴はない。飲酒は機会飲酒。
- 家族歴:父親は心筋梗塞で死亡。母親は膵癌で死亡。
- 検査所見:血液所見:赤血球 309万、Hb 10.4g/dL、Ht 32%、白血球 4,200、血小板 16万。血液生化学所見:総蛋白 6.8g/dL、アルブミン 3.8g/dL、AST 34IU/L、ALT 40IU/L、尿素窒素 21mg/dL、クレアチニン 0.9mg/dL、Na 139mEq/L、K 4.4mEq/L、Cl 107mEq/L。
- その後の経過:腹部造影CT検査の直後から、全身の掻痒感と呼吸困難が生じ、声がかすれてきた。
- 症状出現時の現症:意識は清明。体温 36.3℃。脈拍 88/分、整。血圧 80/68mmHg。呼吸数 24/分。SpO2 92%(room air)。四肢の伸側に膨疹を認める。眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない。頸静脈の怒張を認めない。心音に異常を認めない。胸部全体にwheezesを聴取する。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。下腿に浮腫を認めない。
- その後の経過:適切な治療を行い呼吸困難は改善した。腹部造影CTの結果、単発の肝腫瘤を認め転移性肝癌と診断した。肝切除術を行うこととなり、手術の前日に右内頸静脈から中心静脈カテーテルを留置する方針となった。留置処置の当日、局所麻酔後、穿刺を行ったところ鮮紅色の血液の逆流を認めた。穿刺針を抜去したところ同部位が腫脹し始めた。意識は清明。脈拍 72/分、整。SpO2 96%(room air)。呼吸に異常を認めない。
- 直ちに行うべき処置はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [110G063]←[国試_110]→[110G065]
[★]
- 次の文を読み、63~65の問いに答えよ。
- 23歳の男性。自宅で倒れているのを発見され救急車で搬入された。
- 現病歴:徹夜でゲームをしており、昨夜から母親の制止を聞かずに市販のカフェイン含有飲料を多量に飲用していた。摂取カフェイン総量は2,500mg以上と推定された。今朝、自宅で倒れているのを母親が発見し救急車を要請した。
- 既往歴:特記すべきことはない。
- 生活歴:家族と同居、一日中家にいて、外出することは少ない。3年前に退職後は定職についていない。
- 家族歴:特記すべきことはない。
- 現症:呼びかけにより開眼、「アー」と発語はあるが問いかけには答えられない。痛み刺激に対して手で払いのける。体温 38.2℃。心拍数 148/分、整。血圧 98/70mmHg。呼吸数 30/分。SpO2 97%(マスク 5L/分酸素投与下)。瞳孔径5mmで左右差を認めない。口腔内に吐物を認める。運動麻痺を認めない。腱反射の異常を認めない。心音に異常を認めない。両胸部にcoarse cracklesを聴取する。多量の尿失禁を認める。
- 検査所見:血液所見:赤血球 459万、Hb 15.1g/dL、Ht 44%、白血球 11,400、血小板 25万。血液生化学所見:AST 28U/L、ALT 24U/L、CK 624U/L(基準 30~140)、尿素窒素 40mg/dL、クレアチニン 0.9mg/dL、血糖 112mg/dL、Na 142mEq/L、K 3.8mEq/L、Cl 96mEq/L。CRP 2.4mg/dL。
- 救急外来での処置後に集中治療室においてエコー下で右内頸静脈から中心静脈カテーテルを留置する方針となった。局所麻酔後にカテーテル留置のための穿刺を行ったところ鮮紅色の血液の逆流を認めた。穿刺針を抜去したところ同部位が急速に腫脹し始めた。血圧 92/60mmHg。心拍数 130/分、整。
- 直ちに行うべきなのはどれか。
- a 赤血球輸血
- b 昇圧薬の投与
- c 局所の圧迫止血
- d 逆流した血液の血液ガス分析
- e 反対側でのカテーテル挿入手技の継続
[正答]
※国試ナビ4※ [114C064]←[国試_114]→[114C066]
[★]
- 70歳の男性。腎機能悪化を指摘されたため来院した。2か月前から発熱、咳嗽および全身倦怠感が出現し次第に体重が減少してきた。心配になり自宅近くの診療所を受診し、血清クレアチニンの上昇が認められたため紹介されて受診した。喫煙は20本/日を50年間。飲酒は日本酒1合/日を50年間。意識は清明。身長 153cm、体重 48kg。体温 37.2℃。脈拍 76/分、整。血圧 150/76mmHg。呼吸数 22/分。SpO2 98%(room air)。眼瞼結膜は貧血様である。心音に異常を認めない。両側の背下部でfine cracklesを聴取する。顔面と下腿とに浮腫を認める。尿所見:蛋白1+、蛋白定量 0.87g/日、糖(-)、潜血3+、沈渣に赤血球 多数/1視野、白血球 1~5/1視野。血液所見:赤血球 352万、Hb 10.2g/dL、Ht 32%、白血球 10,700(桿状核好中球 2%、分葉核好中球 87%、好酸球 1%、単球 1%、リンパ球 9%)、血小板 36万。血液生化学所見:総蛋白 6.3g/dL、アルブミン 3.1g/dL、尿素窒素 34mg/dL、クレアチニン 2.5mg/dL、尿酸 7.6mg/dL、Na 138mEq/L、K 4.5mEq/L、Cl 106mEq/L。免疫血清学所見:CRP 4.5mg/dL、HBs抗原陰性、HCV抗体陰性、MPO-ANCA 160EU/mL(基準 20未満)、抗核抗体 陰性。腎生検のPAS染色標本(別冊No. 17)を別に示す。蛍光抗体法で糸球体に免疫グロブリンの沈着を認めない。
- 直ちに行うべき治療はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [109D037]←[国試_109]→[109D039]
[★]
- 42歳の男性。発熱と紫斑とを主訴に来院した。
- 生来健康であったが1か月前から疲労感を自覚するようになった。1週前に歯磨き時に出血し、四肢の紫斑に気付いた。昨夜、悪寒とともに発熱した。
- 体温37.8℃。脈拍92/分、整。血圧114/60mmHg。顔色は蒼白で眼球結膜に黄染はない。歯肉出血があり、咽頭の発赤を認める。肝・脾は触知しない。前胸部と四肢に斑状出血と多数の点状出血とを認める。神経学的所見に異常を認めない。
- 血液所見:赤沈45mm/1時間、赤血球350万、Hb10.5g/dl、Ht31%、白血球15,800(好中性骨髄球3%、好中性後骨髄球2%、桿状核好中球12%、分葉核好中球10%、単球3%、リンパ球12%、異型細胞58%)、血小板0.8万、PT82%(基準80~120)、APTT34秒(基準対照32.2)、フィブリノゲン220mg/dl(基準200~400)、FDP5μg/ml(基準5以下)。
- 血清生化学所見:AST65単位(基準40以下)、ALT32単位(基準35以下)、LDH890単位(基準176~353)。CRP13.5mg/dl(基準0.3以下)。
- 骨髄血塗抹May-Giemsa染色標本を以下に示す。
- 化学療法の前に行うべき治療はどれか。
- (1) 赤血球輸血
- (2) 血小板輸血
- (3) 広域抗菌薬の静脈内投与
- (4) 新鮮凍結血漿投与
- (5) ヘパリンの静脈内投与]]
- a. (1)(2)
- b. (1)(5)
- c. (2)(3)
- d. (3)(4)
- e. (4)(5)
[正答]
※国試ナビ4※ [097D032]←[国試_097]→[097D034]
[★]
- 62歳の男性。発熱を主訴に来院した。統合失調症のため30歳ころから精神科病院に入退院を繰り返し、ハロペリドール、ゾテピン及びニトラゼパムを服用している。昨日から40℃の発熱と高度の発汗があり心配した家族に付き添われて受診した。家族によれば普段より反応が鈍いという。持参した昨年の健康診断の結果でクレアチニンは0.7mg/dLであった。来院時、意識レベルはJCSⅡ-10。身長 168cm、体重 61kg。体温 39.0℃。脈拍 112/分、整。血圧 150/82mmHg。咽頭粘膜に発赤はなく、胸部に異常を認めない。腸雑音は低下している。筋強剛が強くみられる。尿所見:蛋白1+、潜血2+、沈渣に赤血球1~4個/1視野。血液所見:赤血球 304万、Hb 9.5g/dL、Ht 27%、白血球 8,800、血小板 13万。血液生化学所見:総蛋白 6.5g/dL、アルブミン 3.6g/dL、AST 225IU/L、ALT 129IU/L、LD 848IU/L(基準 176~353)、CK 35,000IU/L(基準 30~140)、尿素窒素 53mg/dL、クレアチニン 2.5mg/dL、Na 135mEq/L、K 5.3mEq/L、Cl 106mEq/L。
- 適切な対応はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [110I051]←[国試_110]→[110I053]
[★]
- 58歳の男性。全身倦怠感と息切れとを主訴に来院した。1か月前から休息しても改善されない全身倦怠感と息切れとが出現し、次第に増強していた。10年前から糖尿病と高血圧症とを指摘され治療を受けていたが、仕事が多忙なため半年間受診しておらず、薬を服用していなかった。身長 170cm、体重 75kg(2か月前は71kg)。脈拍 88/分、整。血圧 168/102mmHg。顔面と下腿とに浮腫を認める。尿所見:蛋白3+、糖2+、潜血(±)。血液所見:赤血球 320万、Hb 8.2g/dL、Ht 25%、白血球 8,200、血小板 12万。血液生化学所見:総蛋白 5.8g/dL、アルブミン 2.8g/dL、尿素窒素 32mg/dL、クレアチニン 2.8mg/dL、尿酸 7.8mg/dL、血糖 220mg/dL、HbA1c 7.8%(基準 4.6~6.2)、Na 132mEq/L、K 4.8mEq/L、Cl 98mEq/L、Ca 7.2mg/dL、P 5.8mg/dL。CRP 0.3mg/dL。胸部エックス線写真で肺うっ血と心拡大とを認める。ループ利尿薬を静脈内投与し浮腫の改善を認めた。
- 腎不全の進行防止のため次に行う治療として最も適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [109A039]←[国試_109]→[109A041]
[★]
- 42歳の女性。 2日間の咽頭痛と 40℃の発熱を主訴に来院した。 2か月前に甲状腺機能亢進症と診断され、チアマゾール 30 mg/日を 1か月前から内服している。身長 155 cm、体重 45 kg。体温 40.2 ℃。脈拍 92/分、整。血圧 106/68 mmHg。呼吸数40/分。 SpO2 98% ( room air)。両側の頸部に圧痛を伴う径 1~ 2 cmのリンパ節を数個触知する。咽頭の著しい発赤と腫脹を認める。血液所見:赤血球 468万、 Hb 13.9g/dl、Ht 42%、網赤血球 6%、白血球 1,300(桿状核好中球 0%、分葉核好中球 0%、単球 1%、リンパ球 99% )、血小板 21万。血液生化学所見: TSH 0.03μU/ml未満(基準 0.2~4.0)、 FT3 4.0 pg/ml(基準 2.5~4.5)、 FT4 1.1 ng/dl(基準 0.8~2.2)。 CRP 26 mg/dl。胸部エックス線写真に異常を認めない。
- 抗菌薬の投与とともに行うべきなのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [108D041]←[国試_108]→[108D043]
[★]
- 68歳の女性。発熱と咳嗽とを主訴に来院した。5日前から発熱、咳および喀痰がみられ、昨日から倦怠感が強くなったため受診した。胸部エックス線写真で両側下肺野に浸潤影を認め、急性肺炎と診断された。入院時、意識は清明。身長158cm、体重46kg。体温38.3℃。脈拍88/分、整。血圧108/64mmHg。呼吸数24/分。SpO2 96%(room air)。皮膚と粘膜とに明らかな出血傾向を認めない。両側下肺にcoarse cracklesを聴取する。血液所見:赤血球390万、Hb 11.4g/dl、Ht 37%、白血球18,000(桿状核好中球8%、分葉核好中球80%、リンパ球12%)、血小板6.3万、PT 68%(基準80~120)、APTT 48秒(基準対照32.2)、フィブリノゲン130mg/dl(基準200~400)、血清FDP 60μg/ml(基準10以下)。CRP 21mg/dl。
- 抗菌薬の投与とともに行う処置で適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [107I061]←[国試_107]→[107I063]
[★]
- 38歳の女性。3か月前から続く体動時の動悸と息切れとを訴えて来院した。ときどき腰痛があり、月経過多の傾向がある。眼瞼結膜は蒼白で眼球結膜に黄染を認めない。血液所見:赤血球380万、Hb7.5g/dl、Ht28%、網赤血球15‰、白血球3,500、血小板31万。血清生化学所見:総蛋白7.5g/dl、アルブミン4.2g/dl、Fe8μg/dl基準80~160)、総鉄結合能(TIBC)410μg/dl(基準290~390)、フェリチン3ng/ml(基準20~120)。
- 適切な対応はどれか。
- (1) 婦人科的検索
- (2) 栄養指導
- (3) 鉄剤の投与
- (4) 鎮痛薬の投与
- (5) 赤血球輸血
- a. (1)(2)(3)
- b. (1)(2)(5)
- c. (1)(4)(5)
- d. (2)(3)(4)
- e. (3)(4)(5)
[正答]
※国試ナビ4※ [097A031]←[国試_097]→[097A033]
[★]
- 59歳の男性。左腎細胞癌の診断で腎部分切除術を受け入院中である。手術2時間後にドレーンから血性の排液があり、意識レベルが低下した。JCSⅡ-20。脈拍 152/分、整。血圧 56/42mmHg。呼吸数 16/分。SpO2は測定できなかった。腹部は軽度膨満している。血液所見:赤血球 218万、Hb 5.0g/dL、Ht 18%、白血球 9,300、血小板 15万。
- 次に行うべき処置として誤っているのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [112B032]←[国試_112]→[112B034]
[★]
- 英
- packed red blood cell transfusion
[★]
- 英
- blood transfusion
- ラ
- metachysis
- 関
- WCG disease transmission in, 863-871
- also see. ICU.183 出血と循環血液量減少
輸血用血液製剤
- 赤血球製剤:2-6℃ :採血後21日間
- 血漿製剤 :-20℃以下 :採血後1年間
- 血小板製剤:20-24℃。振盪:採血後4日間
- 全血製剤 :2-6℃ :採血後21日間
副作用
一般的な副作用
- 1. 溶血性 :(急性)ABO型不適合輸血(血管内溶血)。(遅発性)Rh型不適合輸血(血管外溶血)
- 2. 非溶血性:(急性)発熱、蕁麻疹、アナフィラキシーショック。(遅発性)輸血関連急性肺障害 TRALI
- 3. 感染性:細菌、ウイルス(B型肝炎、C型肝炎、HIV、HTLV-1, CMV)
その他の副作用
- 高カリウム血症(血球の溶血)、代謝性アシドーシス(輸血製剤中では嫌気性代謝によりpHが低下しているため?)、代謝性アルカローシス(1-3日後にクエン酸が体内で代謝されて重炭酸イオンを生じるため)、肺うっ血(容量負荷)、低カルシウム血症(凝固薬として添加されているクエン酸によりカルシウムイオンがキレートされるため)、出血傾向(保存血中の血小板は減少してるため)
赤血球濃厚液
- 1.ショック、アナフィラキシー(様)反応(0.1%未満)
- 2.感染症(0.1%未満)
- B型、C型等の肝炎ウイルス13)、HIV-114)、HIV-215)に感染し、発症することがある (「重要な基本的注意」の項参照)。感染が認められた、あるいは症状があらわれた場合には適切な処置を行うこと。
また、HTLV-116)、CMV17)、エプスタイン・バーウイルス(EBV)18)、ヒトパルボウイルスB1919)、マラリア原虫20)、E型肝炎ウイルス(HEV)21)等に感染することがあり、その他血液を介するウイルス、細菌、原虫等に感染する危険性も否定できない。観察を十分に行い、感染が確認された場合には適切な処置を行うこと。
- 3.呼吸障害・輸血関連急性肺障害 (TRALI: transfusion related acute lung injury)22)(0.1%未満)
- 輸血中あるいは輸血後に喘鳴、低酸素血症、チアノーゼ、肺水腫、輸血関連急性肺障害 (TRALI: transfusion related acute lung injury) 等を生じることがある。特にTRALIは輸血中あるいは輸血終了後6時間以内に、急激な肺水腫、低酸素血症、頻脈、低血圧、チアノーゼ、呼吸困難を伴う呼吸障害で、時に死亡に至ることがある。これらの症状があらわれた場合には直ちに輸血を中止し、酸素投与、呼吸管理等の適切な処置を行うこと。
- 4.輸血後紫斑病 (PTP: post transfusion purpura)23)(0.1%未満)
- 輸血後約1週間経過して、急激な血小板減少、粘膜出血、血尿等があらわれることがあるので、患者の経過観察を行い、これらの症状があらわれた場合には適切な処置を行うこと。
- 心不全、心筋障害、心房細動・心室細動等の重篤な心機能障害や不整脈があらわれることがあるので、患者の状態を十分観察し、異常が認められた場合には輸血を中止するなど、適切な処置を行うこと。
- 急性腎不全等の重篤な腎機能障害があらわれることがあるので、患者の状態を十分観察し、異常が認められた場合には適切な処置を行うこと。
副作用に対する対処
アナフィラキシーショック
- 参考4
- 通常輸血後10分以内に血圧低下や呼吸困難などが認められるなどアナフィラキシーショックが疑われた場合、直ちに輸血を中止し、アドレナリンを筋注する。
参考
- http://www.jrc.or.jp/vcms_lf/iyakuhin_seihin_tenpu_ir-ftrc090805.htm
- http://www.dokkyomed.ac.jp/dep-k/cli-lab/shiba/MANUAL-1/bloodManual2.pdf
- http://www.yuketsu.gr.jp/qa/main.html
- 4. 血液・呼吸器内科のお役立ち情報:アレルギー/アナフィラキシー:輸血の副作用とその対策(4)
- http://www.3nai.jp/weblog/entry/51024.html
国試
[★]
- 英
- hemocyte, blood corpuscle, hematocyte
- ラ
- hemocytus
- 同
- 血液細胞 blood cell
- 関
- 血液
血球の割合
|
個数(/ul)
|
|
個数(/ul)
|
個数(%)
|
赤血球
|
男:500万 女:450万
|
|
5000000
|
95.1
|
白血球
|
5000-10000
|
|
7500
|
0.1
|
血小板
|
15万-35万
|
|
250000
|
4.8
|
寿命
- 赤血球:120日
- 好中球:6-8時間
- 血小板:10日
- 形質細胞:1-3日
- メモリー細胞:数年
血球の特徴
|
|
赤血球
|
単球
|
好酸球
|
好中球
|
好塩基球
|
リンパ球
|
大きさ
|
7~8μm
|
12~20μm
|
10~15μm
|
10~13μm
|
9~12μm
|
7~15μm
|
赤血球と比べた大きさ
|
------
|
かなり大きい
|
2倍以上
|
約2倍
|
2倍弱
|
小リンパ球は同じ程度
|
細胞質
|
|
アズール顆粒。 広く不規則な突起
|
橙赤色の粗大円形顆粒
|
暗紫色に染まる微細な顆粒 アズール顆粒
|
赤紫色の大小不同の顆粒
|
狭く淡い青色
|
核
|
|
くびれ有り
|
2葉、眼鏡型
|
桿状好中球 分葉好中球
|
格の上にも顆粒あり
|
球形
|
[★]
- 英
- erythrocyte (Z), red blood cell (Z), RBC
- 関
- 血液、貧血、血液像
- 直径:7.62±0.61μm → 7-8μm
- 厚さ:1.0-2.0μm
- 容積:90μm3
- 表面積:130μm2
- 比重:1.097
分化
基準値
2007前期解剖学授業プリント
♂:420万 - 570万 (/μl) 495万±75万 x 10^6 (/μl)
♀:380万 - 550万 (/μl) 465万±85万 x 10^6 (/μl)
-2007前期生理学授業プリント
♂:450万 - 610万 /μl
♀:380万 - 530万 /μl
-PT.233
♂:500万 /mm3
♀:450万 /mm3
-異常値の出るメカニズム第5版 p.79
男:400万-700万/ul
女:350万-600万/ul
-HIM
男:430–560 x 10^4/μl
女:400–520 x 10^4/μl
寿命
赤血球の増加
- テストステロン、低酸素、コルチゾール、エリスロポエチン
[★]
- 英
- blood, (漢方)blood and body fluid energy
- 関
- 血液、血中