- 42歳の男性。発熱と紫斑とを主訴に来院した。
- 生来健康であったが1か月前から疲労感を自覚するようになった。1週前に歯磨き時に出血し、四肢の紫斑に気付いた。昨夜、悪寒とともに発熱した。
- 体温37.8℃。脈拍92/分、整。血圧114/60mmHg。顔色は蒼白で眼球結膜に黄染はない。歯肉出血があり、咽頭の発赤を認める。肝・脾は触知しない。前胸部と四肢に斑状出血と多数の点状出血とを認める。神経学的所見に異常を認めない。
- 血液所見:赤沈45mm/1時間、赤血球350万、Hb10.5g/dl、Ht31%、白血球15,800(好中性骨髄球3%、好中性後骨髄球2%、桿状核好中球12%、分葉核好中球10%、単球3%、リンパ球12%、異型細胞58%)、血小板0.8万、PT82%(基準80~120)、APTT34秒(基準対照32.2)、フィブリノゲン220mg/dl(基準200~400)、FDP5μg/ml(基準5以下)。
- 血清生化学所見:AST65単位(基準40以下)、ALT32単位(基準35以下)、LDH890単位(基準176~353)。CRP13.5mg/dl(基準0.3以下)。
- 骨髄血塗抹May-Giemsa染色標本を以下に示す。
- 化学療法の前に行うべき治療はどれか。
- (1) 赤血球輸血
- (2) 血小板輸血
- (3) 広域抗菌薬の静脈内投与
- (4) 新鮮凍結血漿投与
- (5) ヘパリンの静脈内投与]]
- a. (1)(2)
- b. (1)(5)
- c. (2)(3)
- d. (3)(4)
- e. (4)(5)
[正答]
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★リンクテーブル★
[★]
- 67歳の男性。1か月前から感冒様症状が続くために来院した。2年前に定年退職するまでの健康状態は良好であった。現在、発熱、咽頭痛、咳および痰はなく、体重減少もない。軽い倦怠感を自覚することがある。身長163cm、体重73kg。体温36.6℃。脈拍72/分、整。血圧140/84mmHg。眼瞼結膜に貧血なく、眼球結膜の黄染を認めない。胸部に異常所見はない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。血液所見:赤沈15mm/1時間、赤血球460万、Hb13.5g/dl、Ht42%、白血球27,800(好中球15%、好酸球1%、単球4%、リンパ球80%)、血小板28万。血清生化学所見:総蛋白6.5g/dl、アルブミン4.5g/dl、AST35単位(基準40以下)、ALT30単位(基準35以下)、LDH330単位(基準176~353)。CRP0.5mg/dl(基準0.3以下)。リンパ球サブセット:B細胞85%(基準7~17)、T細胞10%(基準55~75)。この患者を無治療で観察したとき、1年までの経過で最も可能性が高いのはどれか。
- a. 安定経過
- b. 白血球の著増
- c. 巨脾の出現
- d. 急性転化
- e. ニューモシスチス・カリニ肺炎の併発
[正答]
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[★]
- 46歳の女性。貧血の精査を目的に紹介され来院した。2年前から両側手指・手背、肘および膝の関節痛と腫脹とがあり、関節リウマチと診断され治療を受けている。体格栄養は中等度。体温36.8℃。脈拍76/分、整。血圧124/76mmHg。眼瞼結膜は貧血様である。リンパ節腫大と肝脾腫とは認めない。血液所見:赤沈78mm/1時間、Hb7.8g/dl、MCV75μm3(基準83~93)、白血球7,800、血小板38万。血漿フィブリノゲン580mg/dl(基準200~400)。CRP6.5mg/dl(基準0.3以下)。
- この患者でみられる検査所見はどれか。
[正答]
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