- 英
- catecholamine catecholamines CA
- 同
- カテコラミン
- 関
- 副腎髄質ホルモン
Wikipedia
生合成
チロシン tyrosine
(フェニル基の3位にOHを導入) :律速酵素
-チロシン 3-モノオキシゲナーゼ tyrosine 3-monooxygenase, チロシン水酸化酵素 tyrosine hydroxylase
←{H4・biopterin}
→{H2・biopterin}
L-ドーパ L-dopa
(アミノ酸から脱炭酸)
-芳香族アミノ酸デカルボキシラーゼ dopa decarboxylase + {ピリドキサル5-リン酸(VB6)}
→CO2
ドパミン dopamine
(β位の炭素にOHを導入)
-ドーパミン β-モノオキシゲナーゼ dopamine β-monoxygenase, dopamine β-odidase
←O2 + ビタミンC(アスコルビン酸)
→H2O + デヒドロアスコルビン酸
ノルアドレナリン norepinephrine
(アミノ基にメチル基を転移)
-フェニルエタノールアミン N-メチルトランスフェラーゼ phenylethanolamine N-methyl transferase
←S-アデノシルメチオニン S-adenosylmethionine
→S-アデノシルホモシステイン S-adenosylhemocysteine
アドレナリン epinephrine
分解
分解産物
薬理作用
昇圧作用
臨床検査
基準値
カテコールアミン3分画(血漿)(BML)
- アドレナリン:≦0.10 ng/mL
- ノルアドレナリン:0.10~0.50 ng/mL
- ドパミン:≦0.03 ng/mL
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/05/22 18:26:47」(JST)
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カテコールアミン (Catecholamine) とは、チロシンから誘導された、カテコールとアミンを有する化学種である。多くの神経伝達物質等(アドレナリン、ノルアドレナリン、ドーパミン)及び関連薬物の基本骨格になっている。カテコラミンとも呼ばれる。
生体内では、チロシンよりチロシン水酸化酵素によりドーパが生合成される。ドーパはドーパ脱炭酸酵素によりドーパミンへ変換される。ドーパミンはドーパミンβ水酸化酵素によりノルアドレナリンへ変換される。ノルアドレナリンは、 フェニルエタノールアミン N-メチルトランスフェラーゼによりアドレナリンへ変換される。カテコールアミンは輸送、貯蔵され、刺激によって細胞外に放出され、多くが細胞内に再取り込みされる。一旦細胞外に出ると、Catechol-O-Methyltransferase (COMT) によってメチル化されたり、細胞内で遊離した場合には、モノアミン酸化酵素 (MAO) によってアミノ基が酸化的除去されたりして、速やかに分解される。ノルアドレナリンはノルメタネフリンへ、アドレナリンはメタネフリンへと代謝・不活化される。
一般に、水溶性が高く、血液脳関門は通過しないため、静脈内投与で中枢に作用することはない。
カテコラミン神経伝達物質はモノアミン神経伝達物質の一部として含まれる。
関連項目
- ホルモン
- ジュリアス・アクセルロッド
- フェネチルアミン
- ステロイドホルモン
- ペプチドホルモン
- バニリルマンデル酸
- 副腎髄質
- カテコラミン誘発多形性心室頻拍(Catecholaminergic Polymorphic Ventricular Tachycardia:CPVT)
外部リンク
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Japanese Journal
- 7. 褐色細胞腫の実態および診断基準と診療アルゴリズム(<特集>内分泌外科稀少疾患の日本の現状把握と診療指針の作成)
- 成瀬 光栄,立木 美香,難波 多挙 [他],中尾 佳奈子,田上 哲也,田辺 晶代
- 日本外科学会雑誌 113(4), 378-383, 2012-07-01
- NAID 110009479956
- 褐色細胞腫 (特集 内分泌疾患 : 疑うヒントと専門医へ紹介するポイント) -- (副腎疾患)
- 産後1か月における母親のストレス反応の生理的および心理的特徴
- 西海 ひとみ,奥村 ゆかり,渡邊 香織
- 母性衛生 53(2), 277-286, 2012-07-00
- 本研究の目的は,産後1か月の母親のストレス反応の生理的,心理的特徴を分析することにより,有効な育児支援を実践するための示唆を得ることである。母体合併症および新生児異常がない褥婦65名を対象に,産後1週,1か月の2時点での縦断的調査を行った。内容は,尿中カテコールアミン3分画・コルチゾール値(産後1か月のみ),心拍変動LF/HF,日本版エジンバラ産後うつ病自己評価票(EPDS),日本語版精神健康調査 …
- NAID 110009480138
- 渡邊 岳博
- 日本保険医学会誌 110(2), 146-155, 2012-06-17
- たこつぼ型心筋症という病名はいかにもユニークなものの一つである。近年は震災等の被災後に多発した疾患としても報道され,一般にも広く知られるようになった。高齢女性に好発するという疫学的な特徴を有し,精神的および身体的ストレスがトリガーとなる場合も多い。本症は心筋症のカテゴリーに属するものの,長期に渡る心筋の異常を呈することの多い肥大型心筋症や拡張型心筋症とは異なり,一般には速やかに心機能が回復し良好な …
- NAID 110009471050
Related Links
- 大辞林 第三版 カテコールアミンの用語解説 - 分子内にカテコールの構造をもつ生体アミンの総称。ドーパミン・ノルアドレナリン・アドレナリンなどがあり,副腎髄質細胞,脳または末梢の神経細胞で生合成される。
- 副腎髄質および体内の神経細胞で生成・合成される神経ホルモン。ストレス反応に重要な役割を果たすほか、神経伝達物質としての機能をもつ。生体内に存在するカテコールアミンには、アドレナリン・ノルアドレナリン
- カテコールアミン, CA (catecholamine) 測定法:HPLC法 外注会社 2分画:SBS(旧住友)(平成17年6月15日まで中止) 3分画:BML 臨床的意義 カテコールアミンは主に脳,副腎髄質および交感神経に存在する生体 ...
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★リンクテーブル★
[★]
- 英
- carcinoid
- 同
- カルチノイド腫瘍 carcinoid tumor
- 好銀性細胞腫 argyrophil cell tumor
- 関
- カルチノイド症候群、消化管カルチノイド
概念
- 気管支や消化管に発生し、原腸系臓器に広く分布する内分泌系細胞腫瘍の低異型度腫瘍。消化管に発生したものは特に消化管カルチノイドという(YN.A-75)
疫学
- 欧米では小腸腫瘍の中で悪性腫瘍に次いで2番目に多いが、日本では非常にまれ。
分類
部位
発生部位
- 発生部位:消化管(虫垂、大腸、小腸、直腸、胃)および肺、気管支
- 直腸が最多 (YN.A-75)
- 肺:発生母地(気管支腺、細気管支上皮内に存在するKultchitzky細胞)。神経内分泌顆粒を有する。(NSU.344)
病理
- 粘膜下腫瘍と同様の所見を呈することが多い。 ちなみにGISTは粘膜下腫瘍
- つまり辺縁はなだらかである。
- 細胞の配列:索状、リボン状。時にロゼット様
- 核:小型、円形で中心に存在し、分裂像は少ない
予後
- 予後(5年生存率):虫垂のカルチノイドを除いて90%。小腸原発のカルチノイドで肝臓に転移があっても50% (BPT.627)
消化管 (BPT.626)
疫学
- The peak incidence of these neoplasms is in the sixth decade.(BPT.626)
- 直腸結腸癌の2%以下。小腸の悪性腫瘍の半分を占める
- 転移:虫垂と直腸のカルチノイドは転移しにくい。90%の胃、空腸、結腸のカルチノイドは
直腸
疫学(NSU.590)
- 消化器系のカルチノイドのうち最多(36%)。
- 40-50歳代に多い。
- 男:女=1.4:1
国試
[★]
- 英
- acetylcholine receptor, AChR
- 同
- コリン作動性受容体 (SPC.134)、Ach受容体、アセチルコリン作動性受容体
- 関
- アドレナリン受容体、アセチルコリン
アセチルコリン受容体 (SP.412)
[★]
- 英
- adrenarine
- 同
- (国試)エピネフリン epinephrine、エピレナミン epirenamine、スプラレニン suprarenin
- 化
- 酒石酸水素エピネフリン
- 商
- Adrenalin, EpiPen、ボスミン、エピペン
- 関
- カテコールアミン、ノルアドレナリン、アドレナリン受容体
SPC. 61,68,86,142
GOO. 244
作用機序
薬理作用
血管作用
- 小動脈、前毛細血管括約筋?収縮
- アドレナリン反転 epinephreine reversal
- アドレナリン投与下にα受容体阻害薬を投与すると末梢血管抵抗が低下し血圧が低下する現象。α受容体を介した末梢血管収縮が抑制され、β2受容体を介した末梢血管平滑筋が弛緩することによる。
動態
適応
効能又は効果
(エピネフリン注0.1%シリンジ「テルモ」添付文書)
- 気管支喘息,百日咳
- 各種疾患もしくは状態に伴う急性低血圧またはショック時の補助治療
- 心停止の補助治療
用量
- ACLS:静注1mg ← プレフィルのシリンジは大抵1mg/1mlで調製されている。
- PALS:静注・骨髄 0.01mg/kg 気管内投与 0.1mg/kg
- アナフィラキシーショック:皮下注~筋注で0.3mg
注意
- 本剤は心筋酸素需要を増加させるため、心原性ショックや出血性・外傷性ショック時の使用は避けること(エピネフリン注0.1%シリンジ「テルモ」添付文書)
禁忌
副作用
[★]
- 英
- noradrenarine NA
- 同
- ノルエピネフリン norepinephrin NE、ノルエピレナミン norepirenamine l‐アルテレノール l‐arterenol、レバルテレノール levarterenol
- 化
- 塩酸ノルエピネフリン norepinephrine hydrochloride、
- 商
- ノルアドリナリン
- 関
- カテコールアミン、アドレナリン、アドレナリン受容体
- α-methyldopa
生合成
ドパミン dopamine
(β位の炭素にOHを導入)
-ドーパミン β-モノオキシゲナーゼ dopamine β-monoxygenase, dopamine β-odidase
←O2 + ビタミンC(アスコルビン酸)
→H2O + デヒドロアスコルビン酸
ノルアドレナリン
[★]
- 英
- cardiotonic
- 同
- 心臓脈管薬 cardiovascular drug
- 関
- 薬理学
- 心臓の機能不全→うっ血性心不全。心拍出量が不十分で、末梢重要臓器に必要とされる酸素を供給できない (SPC.214)
強心薬の種類
[★]
- 英
- catecholamine receptor
- 同
- カテコラミン受容体
- 関
- アドレナリン受容体、ドパミン受容体
- ムスカリン性受容体も7回膜貫通型のGタンパク質共役型受容体
細胞内情報伝達系(SP.413)
- アデニル酸シクラーゼを介する経路 Gs/Gi
- PKCを介する経路 Gq
- Gタンパク質がイオンチャネルを直接支配
[★]
- 英
- catecholaminergic major longitudinal bundle
- 関
- 中心被蓋路
[★]
- 英
- cathechol, 3'4'-dihydroxybenzene
- 関
/\
| ○ | ̄OH
| |
\/  ̄OH
- 英
- [[]]
- 同
- catechol
- 英
- catechol
- 同
- ピロカテキン pyrocatechine
- 同
- catechol
[★]
- 英
- amine
- 関
- 生体アミン
概念
- アンモニア(NH3)の水素原子(H)を1~3個アルキル基で置換した塩基性有機化合物
分類
置換基の数
- 第一アミン RNH2
- 第二アミン R2NH
- 第三アミン R3N
生体内のアミン
あみん