Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.
Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.
出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2016/06/17 05:40:12」(JST)
骨: 篩骨 | |
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頭蓋内での篩骨(しこつ)の位置
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名称 | |
日本語 | 篩骨 |
英語 | ethmoid bone |
ラテン語 | os ethmoidale |
関連構造 | |
上位構造 | 頭蓋骨 |
画像 | |
アナトモグラフィー | 三次元CG |
関連情報 | |
MeSH | Ethmoid+Bone |
グレイの解剖学 | 書籍中の説明(英語) |
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篩骨(しこつ)(英名ethmoid bone 羅名Os Ethmoidale)とは、四肢動物の頭蓋内部にある骨である。
ヒトの篩骨は前頭蓋窩正中部に1つ存在し、鼻腔、脳頭蓋、眼窩を隔てるほぼ方形の骨である。骨内に多数の空洞を含むため、体積に対して非常に軽い特徴がある。
主な構成部位は鶏冠、篩板、垂直板、篩骨迷路、眼窩板などの構造に分類される。篩骨垂直板は鋤骨とともに鼻中隔を構成し、鶏冠と篩板は前頭蓋窩の一部を構成する。また篩骨眼窩板は眼窩の一部を構成する。
篩板(しばん)(英名cribriform plate 羅名lamina cribrosa)とは、篩骨中央の水平面に平行に位置する骨板のことである。上面から見た表面は多数の小孔を有している。篩板は前方で前頭骨の篩骨切痕と、側方で前頭骨眼窩部と、後方で蝶形骨前縁と嵌合している。
垂直板(すいちょくばん)(英名perpendicular plate 羅名lamina perpendicularis)とは、篩骨正中下面から突き出るように下方に伸びる骨板である。
篩骨迷路(しこつめいろ)(英名ethmoidal labyrinth 羅名labyrinthus ethmoidalis)とは、篩板下方に左右一対として存在する多孔性の部位であり、垂直板によって隔てられる。篩骨迷路は蜂巣状の形態をした篩骨蜂巣によって構成される。
眼窩板とは、篩骨迷路外側の薄い骨板のことである。
篩骨。真上から見た図。
篩骨。正面から見た図。
篩骨。右手側から見た図。図右方向が顔側、図左方向が頭側。
垂直板。右手側から見た図。図右方向が顔側、図左方向が頭側。
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国試過去問 | 「101B027」 |
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脳神経 | 同側の脳神経症状 | 代表的症候群 | ||||
中脳 | III | IV | 内転筋の麻痺、眼球の外方変異 | Weber症候群、MLF症候群、Benedikt症候群 | ||
橋 | V | VI | VII | VIII | 顔面の麻痺 | Millard-Gubler症候群 |
延髄 | IX | X | XI | XII | 嚥下障害、構音障害 | Wallenberg症候群 |
CN# | 一般感覚性 | 臓性感覚性 | 特殊感覚性 | 体性運動性 | 臓性運動性 | 鰓弓運動性 | 神経細胞(中枢神経外) | 神経細胞(中脳) | 神経細胞(橋) | 神経細胞(延髄) | 神経細胞(脊髄) | ○-< 節後ニューロン | 頭蓋からの出口 | 分布と機能 | ||
CN I | 嗅神経 | ○ | 嗅上皮 | 篩骨の篩板の穴 | 左右の鼻腔の天井、鼻中隔の上部、上鼻甲介の粘膜からの嗅覚 | |||||||||||
CN II | 視神経 | ○ | 網膜 | 視神経板 | ||||||||||||
CN III | 動眼神経 | ○ | ○ | 上眼窩裂 | 支配筋:上直筋、下直筋、内側直筋、下斜筋 | |||||||||||
○ | ○ | 毛様体神経節 | 上眼窩裂 | 副交感神経:瞳孔収縮筋、毛様体筋 | ||||||||||||
CN IV | 滑車神経 | ○ | ○ | 上眼窩裂 | 支配筋:上斜筋 | |||||||||||
CN V | 三叉神経 | |||||||||||||||
V1 | 眼神経 | ○ | 三叉神経節 | 上眼窩裂 | 角膜、前頭部、頭皮、眼瞼、鼻の皮膚、鼻腔と副鼻腔の粘膜からの感覚 | |||||||||||
V2 | 上顎神経 | ○ | 三叉神経節 | 正円孔 | 上唇を含む上顎部の顔の皮膚、上顎の歯、鼻粘膜、上顎洞、口蓋の感覚 | |||||||||||
V3 | 下顎神経 | ○ | 三叉神経節 | 卵円孔 | 下唇を含む下顎と顔の外側部の皮膚、下顎の歯、顎関節、口の粘膜、舌の2/3の感覚 | |||||||||||
○ | ○ | 支配筋:咀嚼筋、顎舌骨筋、顎二腹筋の前腹、口蓋帆張筋、膨膜張筋 | ||||||||||||||
CN VI | 外転神経 | ○ | 上眼窩裂 | 支配筋:外側直筋 | ||||||||||||
CN VII | 顔面神経 | ○ | 膝神経節 | 内耳道、顔神経管、茎乳突孔 | 外耳道の皮膚の感覚 | |||||||||||
○ | 膝神経節 | 舌の2/3,口腔底、口蓋の味覚 | ||||||||||||||
○ | ○ | 翼口神経節、顎下神経節 | 副交感神経:顎下腺、舌下腺、涙腺、鼻と口蓋の腺 | |||||||||||||
○ | ○ | 支配筋:顔の表情筋、中耳のアブミ骨、茎突舌骨筋、顎二腹筋の後腹 | ||||||||||||||
CN VIII | 内耳神経 | |||||||||||||||
前庭神経 | ○ | 前庭神経節 | 内耳道 | 半規管、球形嚢、卵形嚢からの前庭感覚 | ||||||||||||
蝸牛神経 | ○ | ラセン神経節 | ラセン器からの聴覚 | |||||||||||||
CN IX | 舌咽神経 | ○ | 脳神経IXの下神経節 | 頚静脈孔 | 外耳からの皮膚感覚 | |||||||||||
○ | 脳神経IXの上神経節 | 耳下腺、頸動脈小体、頸動脈洞、咽頭、中耳からの臓性感覚 | ||||||||||||||
○ | 脳神経IXの下神経節 | 舌の後ろ1/3からの味覚 | ||||||||||||||
○ | ○ | 耳神経節 | 副交感神経:耳下腺 | |||||||||||||
○ | ○ | 支配筋:茎突咽頭筋(嚥下を助ける) | ||||||||||||||
CN X | 迷走神経 | ○ | 脳神経Xの上神経節 | 頚静脈孔 | 耳介、外耳道、後頭蓋窩からの感覚 | |||||||||||
○ | 脳神経Xの上神経節 | 舌底、咽頭、喉頭、器官、気管支、心臓、食道、胃、腸の臓性感覚 | ||||||||||||||
○ | 脳神経Xの下神経節 | 喉頭蓋と口蓋の味覚 | ||||||||||||||
○ | ○ | 内臓近傍のニューロン | 副交感神経:平滑筋(気管、気管支、消化管)、心筋(心臓) | |||||||||||||
○ | ○ | 支配筋:咽頭収縮筋、口蓋帆張筋を除く口蓋の筋、食道上2/3の横紋筋 | ||||||||||||||
CN XI | 副神経 | |||||||||||||||
延髄根 | ○ | ○ | 頚静脈孔 | 支配筋:軟口蓋、咽頭の横紋筋、喉頭(いずれも脳神経Xに加わる神経を経由) | ||||||||||||
脊髄根 | ○ | ○ | 支配筋:胸鎖乳突筋と僧帽筋 | |||||||||||||
CN XII | 舌下神経 | ○ | ○ | 舌下神経管 | 支配筋:舌筋(口蓋舌筋を除く) |
前頭骨 | |||
蝶形骨 | 篩骨 | 涙骨 | |
頬骨 | 口蓋骨 | ||
上顎骨 |
解剖 | 血管 | 神経 | |
視神経管 | 眼動脈 | 視神経 | CN II |
上眼窩裂 | 上眼静脈 | 滑車神経 | CN IV |
涙腺神経 | CN V1 | ||
前頭神経 | CN V1 | ||
動眼神経 | CN III | ||
鼻毛様体神経 | CN V1 | ||
外転神経 | CN VI | ||
交感神経 | |||
下眼窩裂 | 下眼静脈 | 上顎神経 | CN V2 |
総腱輪の内 | |||
総腱輪の外 |
副鼻腔>:副鼻腔
Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.
Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.
Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.
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