- 英
- isosorbide
- 商
- イソバイド、メニレット
- 関
- 利尿薬。≠(虚血性心疾患治療剤)硝酸イソソルビド
概念
- 構造としては硝酸イソソルビドや一硝酸イソソルビドの骨格となる構造をなしている。
- 体内で浸透圧利尿薬として作用して尿量を増加させる。
分子式
付文書
- http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/2139001S1028_2_03/2139001S1028_2_03?view=body
WordNet
- drug (trade name Isordil) used to treat angina pectoris and congestive heart failure (同)Isordil
Wikipedia preview
出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/03/21 17:16:34」(JST)
[Wiki ja表示]
イソソルビド
|
臨床データ |
法的規制 |
?
|
識別 |
CAS番号 |
652-67-5 |
ATCコード |
? |
KEGG |
D00347 |
化学的データ |
化学式 |
C6H10O4 |
一般名イソソルビドとして知られる医薬品は、利尿剤などとして用いられる製剤である。日本国内での商品名はイソバイドが知られている。最近ではゼリー状の商品もある(商品名メニレットゼリーなど)。
腎クリアランス性が高い為、硝酸エステルは狭心症薬として利用される。この場合、イソソルビド自体には狭心症に対する作用はない。硝酸イソソルビド製剤の一部にイソソルビド錠など称するものもあり、両者の薬効用量は値のオーダーがまったく異なるので、イソソルビドと硝酸イソソルビドとの識別には留意すべきである。(イソソルビド 硝酸エステルは記事 硝酸イソソルビドに詳しい)
目次
- 1 適応症
- 2 医薬品情報
- 3 作用機序
- 4 用量
- 5 使用禁忌
- 6 副作用
- 7 物性
- 8 体内動態
- 9 関連項目
- 10 出典
適応症
脳腫瘍時の脳圧降下、頭部外傷に起因する脳圧抗進時の脳圧降下、腎、尿管結石時の利尿、緑内障の眼圧低下、メニエール病。
医薬品情報
- 経口浸透圧利尿・メニエール病改善剤
- 1968年6月
- 1968年6月
- 1988年2月 - メニエール病改善剤
- 処方せん医薬品
作用機序
経口吸収後、血液の浸透圧を増大させるので血管中に水分を貯留させ浮腫を除く作用がある。すなわち、脳腫瘍時の脳圧降下、頭部外傷に起因する脳圧抗進時の脳圧降下、緑内障の眼圧低下あるいはリンパ系の浮腫やメニエール病に対して血管外水分貯留(浮腫)を除く目的で利用される。単独あるいは他の作用機序の利尿剤と併用される場合もある。
一方、腎においては糸球体より分泌された後に尿細管で再吸収されないため速やかに対外に排泄されると共に、尿細管浸透圧を増大させるので尿量が増加する浸透圧利尿作用を持つ。
用量
- 成人1日量約50g~100g(イソソルビド重量換算値)を2~3回に分けて経口投与する。
- 1日体重当り1.5~2.0mL/kgを標準用量とし、成人1日量約60g~80g(イソソルビド重量換算値)を2~3回に分けて経口投与する。
使用禁忌
- 急性頭蓋内血腫のある患者 - 頭蓋内圧低下により、一時的にとまっていた頭蓋内出血が再開するおそれがある。処置により再出血のおそれのないことを確認するまでは投与すべきでは無い。
副作用
- 嘔気、悪心、下痢、嘔吐、食欲不振
- 不眠、頭痛
- 発疹、紅斑
尚、長期連用(頻度不明)で電解質代謝異常を起こすことがある。
物性
- 1,4:3,6-dianhydro-D-glucitol
- C6H10O4
- 146.14
体内動態
経口投与後24時間でおよそ80%程度が、未変化体(未代謝)のまま尿中に排泄される。
関連項目
出典
- 医療用医薬品の添付文書 イソバイド(日研化学株式会社)
UpToDate Contents
全文を閲覧するには購読必要です。 To read the full text you will need to subscribe.
Japanese Journal
- イソソルビド服薬コンプライアンスとめまい自覚症状 : ボトル品と分包品の比較
- 堀井 新,北原 糺,今井 貴夫,西池 季隆,猪原 秀典
- Equilibrium research 69(2), 96-101, 2010-04-01
- In treating patients with Ménières disease, isosorbide, one of the osmotic diuretics, is an essential drug to reduce endolymphatic hydrops. However, isosorbide liquid tastes bad, and tends t …
- NAID 10026394925
Related Links
- 一般名イソソルビドとして知られる医薬品は、利尿剤などとして用いられる製剤である。 日本国内での商品名はイソバイドが知られている。最近ではゼリー状の商品もある(商品 名メニレットゼリーなど)。 腎クリアランス性が高い為、硝酸エステルは狭心症薬 ...
Related Pictures
Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
イソソルビドシロップ70%「タイヨー」
組成
- 100mL中:イソソルビド……………………70g
〈添加物〉
サッカリンナトリウム水和物、D-ソルビトール液、乳酸、パラオキシ安息香酸ブチル、パラオキシ安息香酸プロピル、pH調整剤、香科
禁忌
- 本剤及び本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
- 急性頭蓋内血腫のある患者[急性頭蓋内血腫を疑われる患者に、頭蓋内血腫の存在を確認することなく本剤を投与した場合、脳圧により、一時止血していたものが、頭蓋内圧の減少とともに再び出血し始めることもあるので、出血源を処理し、再出血のおそれのないことを確認しない限り本剤を投与しないこと]
効能または効果
- 脳腫瘍時の脳圧降下、頭部外傷に起因する脳圧亢進時の脳圧降下、腎・尿管結石時の利尿、緑内障の眼圧降下、メニエール病
- 脳圧降下、眼圧降下、及び利尿を目的とする場合には、通常成人1日量70?140mLを2?3回に分けて経口投与する。症状により適宜増量する。
メニエール病の場合には、1日体重当り1.5?2.0mL/kgを標準用量とし、通常成人1日量90?120mLを毎食後3回に分けて経口投与する。症状により適宜増減する。
必要によって冷水で2倍程度に希釈して経口投与する。
慎重投与
- 脱水状態の患者[本剤の利尿作用により症状を悪化させることがある]
- 尿閉又は腎機能障害のある患者[本剤の利尿作用により症状を悪化させることがある]
- うっ血性心不全のある患者[浸透圧利尿作用のため循環血液量が増大し、心臓に負担をかけることがある]
重大な副作用
- ショック、アナフィラキシー様症状 ショック、アナフィラキシー様症状があらわれることがあるので、観察を十分に行い、発疹、呼吸困難、血圧低下、動悸等の異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
薬効薬理
- イソソルビドは、ニトロ化合物に共通の作用を現す。即ち、分子内から一酸化窒素(NO)を遊離し、これが血管細胞内のグアニル酸シクラーゼを活性化し、細胞内サイクリックGMPを増量して血管平滑筋の弛緩を起こす。2)
有効成分に関する理化学的知見
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- diuretic, diuretics
- 関
- 尿細管
適応
利尿薬の種類 (GOO.744)
利尿薬の例
-
利尿薬の作用部位
- ホルモンと利尿薬の作用部位についての簡単なまとめは→尿細管
参照
- http://hobab.fc2web.com/sub4-Diuretics.htm
[★]
- 英
- diuretic、diuretic drug
- 関
- 利尿、利尿薬
商品
[★]
- 英
- isosorbide dinitrate
- 同
- 二硝酸イソソルビド
- 商
- 硝酸イソソルビド、硝酸イソソルビドテープ、ニトラステープ、イソコロナールR、イソピットテープ、カリアントSR、ニトロールR、ニトロールスプレー、ニトロール、フランドルテープ、フランドル (2020/5/9)
- L-オーネスゲン、アパティア、アンタップ、イソコロナール、イソピット、カリアントSR、サークレス、サワドール、ジアセラL、ニトラス、ニトロール、フランドル、リファタック、一硝酸イソソルビド、硝酸イソソルビド
- 関
- 一硝酸イソソルビド、血管拡張剤。硝酸薬
分子式
薬効薬理
- 硝酸イソソルビドはニトログリセリン同様、構造中より一酸化窒素(NO)を放出し、細胞内cGMP量を増加させることで血管平滑筋を弛緩させる。その結果、心臓に対する前後負荷が軽減され、うっ血性心不全の血行動態が改善される。また、比較的太い冠動脈と共に側副血行路も拡張するため、冠血流量は増大する。静脈血管に選択性が高いが、血圧は下降する。効果発現はニトログリセリンより遅く、持続は長い。
適応
フランドルテープ
- 狭心症、心筋梗塞(急性期を除く)、その他の虚血性心疾患
- 狭心症の発作寛解を目的とした治療には不適であるので、この目的のためには速効性の硝酸・亜硝酸エステル系薬剤を使用すること。
禁忌
フランドルテープ
- 血管拡張作用により更に血圧を低下させ、症状を悪化させるおそれがある。
- 血圧低下により貧血症状(めまい、立ちくらみ等)を悪化させるおそれがある。
- 5. 硝酸・亜硝酸エステル系薬剤に対し過敏症の既往歴のある患者
- 6. ホスホジエステラーゼ5阻害作用を有する薬剤(シルデナフィルクエン酸塩、バルデナフィル塩酸塩水和物、タダラフィル)を投与中の患者
- 本剤とこれらの薬剤との併用により降圧作用が増強され、過度に血圧を低下させることがある。
添付文書
- http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/2171011G1123_1_04/2171011G1123_1_04?view=body
- http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/2171700S1095_1_03/2171700S1095_1_03?view=body
[★]
- 英
- isosorbide dinitrate, ISDN
- 関
- 硝酸イソソルビド、、ニトログリセリン
- 硝酸イソソルビド(しょうさんイソソルビド)は狭心症の治療薬として用いられる硝酸エステル製剤である。一般名として、ヒドロキシ基の1つが硝酸エステルとなっている誘導体を含む製剤である一硝酸イソソルビド(英 Isosorbide mononitrate, ISMN)と2つとも硝酸エステル化されている二硝酸イソソルビド(英 Isosorbide dinitrate, ISDN)があり、単に一般名で硝酸イソソルビドといった場合は後者(ビス硝酸エステル)を指す。
- http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A1%9D%E9%85%B8%E3%82%A4%E3%82%BD%E3%82%BD%E3%83%AB%E3%83%93%E3%83%89
構造
作用機序
薬理作用
動態
適応
注意
禁忌
副作用
相互作用
[★]
- 英
- isosorbide mononitrate
- 商
- アイトロール、一硝酸イソソルビド (2020/5/9)
- アイトロール、アイロクール、イソニトール、ソプレロール、タイシロール
- 関
- 二硝酸イソソルビド=硝酸イソソルビド。硝酸薬
分子式