トリクロルメチアジド
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
※※フルトリア錠1mg
組成
1錠中の有効成分:
添加物:
- 乳糖水和物、セルロース、クエン酸Ca、カルメロースCa、ステアリン酸Mg
禁忌
無尿の患者
急性腎不全の患者
体液中のナトリウム、カリウムが明らかに減少している患者
- [低ナトリウム血症、低カリウム血症等の電解質失調を悪化させるおそれがある。]
チアジド系薬剤又はその類似化合物(例えばクロルタリドン等のスルホンアミド誘導体)に対する過敏症の既往歴のある患者
効能または効果
高血圧症(本態性、腎性等)、悪性高血圧、心性浮腫(うっ血性心不全)、腎性浮腫、肝性浮腫、月経前緊張症
通常、成人にはトリクロルメチアジドとして1日2〜8mgを1〜2回に分割経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
ただし、高血圧症に用いる場合には少量から投与を開始して徐々に増量すること。また、悪性高血圧に用いる場合には、通常、他の降圧剤と併用すること。
慎重投与
進行した肝硬変症のある患者
重篤な冠硬化症又は脳動脈硬化症のある患者
- [急激な利尿があらわれた場合、急速な血漿量減少、血液濃縮を来し、血栓塞栓症を誘発するおそれがある。]
重篤な腎障害のある患者
肝疾患・肝機能障害のある患者
本人又は両親、兄弟に痛風、糖尿病のある患者
- [高尿酸血症、高血糖症を来し、痛風、血糖値の悪化や顕性化のおそれがある。]
下痢、嘔吐のある患者
高カルシウム血症、副甲状腺機能亢進症のある患者
ジギタリス剤、糖質副腎皮質ホルモン剤又はACTHの投与を受けている患者
減塩療法時の患者
- [低ナトリウム血症等の電解質失調を起こすおそれがある。]
高齢者
乳児
交感神経切除後の患者
- [本剤の降圧作用が増強される。]
- 3.〜11.項は「副作用」の項を参照すること。
重大な副作用
再生不良性貧血:
(頻度不明)
- 再生不良性貧血があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止すること。
※低ナトリウム血症:
(頻度不明)
- けん怠感、食欲不振、嘔気、嘔吐、痙攣、意識障害等を伴う低ナトリウム血症があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止するなど、直ちに適切な処置を行うこと。
※低カリウム血症:
(頻度不明)
- けん怠感、脱力感、不整脈等を伴う低カリウム血症があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止するなど、直ちに適切な処置を行うこと。
薬効薬理
- 本薬はチアジド系の利尿薬であり、遠位曲尿細管でNa+-Cl−共輸送を阻害し利尿を起こす。また弱い炭酸脱水酵素阻害作用も有している。利尿作用は著しく強く、利尿を目的とするヒトでの最適経口投与1日量は、ヒドロクロロチアジド25〜100mgに対し、本薬は2〜8mgである。また作用の持続も長い。K+排泄が増加するため低カリウム血症に注意する8)。
有効成分に関する理化学的知見
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- diuretic、diuretic drug
- 関
- 利尿、利尿薬
商品
[★]
- 英
- trichlormethiazide
- ラ
- trichlormethiazidum
- 商
- フルイトラン
- アニスタジン、イントロメン、ウルソトラン、クバクロン、クロポリジン、トリクロルメチアジド、トラメトール、トリスメン、フルイトラン、フルトリア
- 関
- 利尿薬、チアジド系利尿薬。利尿剤
[★]
- 英
- bird、avian
- 関
- 鳥類